『爆速KingstonのDDR3 2666MHzモデルの性能は?「HyperX PREDATOR」を試す』や『高速高耐久な2800MHzメモリーキット「HyperX PREDATOR」その性能に迫る!』でも紹介したように、メモリーメーカーであるKingstonことKingston Technologyは、PC向けDDR3モジュールや爆速SSDやUSBメモリーといったメモリー関連のデバイスを数多く取り揃えている。
それぞれ用途ごとブランド名を持っており、中でも「HyperX」シリーズは、高性能を追及するユーザー向けのブランドとて知られているのは、これまでに紹介してきた通りだ。
そして、これもいままで紹介してきた通り「HyperX」の冠が付いている商品であれば、掛け値なしで「高性能モデル」と思ってもらって差し支えないだろう。
HyperXブランドの製品は、性能と価格のバランスが高次元でまとまっている。そのHyperXシリーズに、いままで存在してなかったカテゴリーの製品(メモリー以外の製品)が加わった。それが今回紹介するヘッドセット「HyperX Cloud」である。
■Kingston初のゲーミングヘッドセット
この高性能の代名詞であるHyperXシリーズの冠を持つヘッドセット「HyperX Cloud」は、スウェーデンのゲーマー向け周辺機器メーカー「QPAD」との共同開発によって誕生した。QPAD社はゲーミング関連機器メーカーとして、かなり尖ったメーカーと言え、元々高性能を意味するHyperXブランドと組み合わさったことを考えれば、その性能や使い勝手を期待せずにはいられない。
ということでHyperX Cloudに実際に触れることができたので、どういった製品なのかについて紹介していきたいと思う。
■53mmの大型スピーカードライブと低反発イヤーパッドで快適
HyperX Cloud(以下、HyperX C)は、FPSやTPS、RTSやMMOといったネットワーク経由で複数のプレイヤーたちが連携を取るために「VC」や「Skype」といったボイスチャットソフトを使い、声をかけながらプレイするというのが、ごく当然のように行われている。
特にFPSやTPSは、音のする方向から敵チームのプレイヤーが弾を撃って来たり、こちらに向かって来たりするため聞き耳を立てるような感じで神経を集中させる必要がある。最近のゲームは、サウンド面にもリアリティを持ち込んでいるので、こうした「音を聞き分ける」といったことも必要なわけだ。
となると、音再現性の高いイヤホンやヘッドホンを装着し、仲間のプレイヤーたちと声掛けをしつつ、同時に行動するという現実世界とほぼ同じことが必要になる。それゆえ細かな音を再生できる分解性能が求められる。
安価なヘッドセットでは、再生できる音の範囲が狭かったり、小さな音では聞き取れなかったりといったことが起きる。対してHyperX Cは、周波数特性が15Hz~26kHz、感度が98dB、かなり低音域から高音域まで再生できるようになっている。スピーカードライバーは53mm径と大きめだ。周囲の騒音を低減するノイズキャンセリング機能により、よりクリアに音を聞き分けることが可能だ。
大きめのスピーカードライバーと低反発のイヤーパッド(2種類)により、ヘッドセットを装着した状態での耳を締め付けるということがない。安価なヘッドセットの場合、耳がぎゅっと押し付けられて数分で痛くなってしまうというようなことがあるが、HyperX Cは、数時間装着したままでも、まったくそうしたことは起きなかった。
イヤーカップの装着や取り外しも簡単で、2種類が付属する。
イヤーパッドはワンタッチですっぽりと取り外せるようになっており、耳の外側部分に当たる材質と内側のメッシュの色が異なる2種類のイヤーパッド(レザーレットパッドとベルベット)を使い分けることが可能だ。どちらも低反発になっているので、頭がかなり大きめの筆者でも、まったく問題なく装着でき、先述したようにそのまま数時間ヘッドセットを装着したままSkypeで会話をしたが、耳が痛くなるといったようなことは皆無であった。
■オプション類の活用で様々な利用が可能
HyperX Cには、パソコンのヘッドセットとしてだけでなく、スマホやタブレットで使うことが可能なように延長ケーブルや変換ケーブル、コネクターといった数々のオプション類が標準で付属している。
HyperX C本体からケーブルが伸びており、それが先端部分で2つ分岐し、片方はヘッドホン、もう片方はマイク用の3.5mmのステレオminiジャックになっており、プラグ先端部分はヘッドホン(緑)、マイク(ピンク)に色分けされ、プラグの根元にヘッドホンとマイクの判別ができるようアイコンが設けられている。
本体から伸びるケーブルの先端は、色分けとアイコンで判別しやすいようになっている。
さらにこの製品には、1mの延長ケーブル、2mの延長ケーブル、先端を3.5mmステレオプラグにまとめる10センチ程度のiPhone & スマートフォン用変換ケーブルといった各種ケーブルが付属する。1mの延長ケーブルは、iPhoneやスマートフォンで電話を受けることが可能なようにコントロールボックスがある。ここからボリューム調整および、ヘッドセットマイクのオンとオフが可能だ。また航空機用のイヤホンとして使えるようにアダプターも付属する。
標準で付属する各種ケーブル&アダプター類によって活用の幅が広がる。
なお、iPhoneでの動作確認はなされているが、Androidスマートフォンに関しては、利用できるかは機種ごとに異なることに注意されたい。なお、筆者所有のGALAXY SIII Progre SCL21(au)では利用可能だった。パソコンはもちろん、ほかにもPS4といったゲーム機でもヘッドセットとして利用できる。
分岐を1つにまとめるiPhone用ケーブル(0.1m)
iPhone用ケーブルを利用してGALAXY SIII Progre SCL21(au)と接続。
マイクを外した状態。これだと普通のヘッドホンとして利用できる。
ヘッドホン左スピーカー部にあるメクラ蓋がマイク接続用ジャックだ。
メクラ蓋を取り外すとマイク用ジャックが顔を出す。
付属のマイクをジャックにしっかりと差し込む。
マイクの装着完了。取り外しは逆の手順でOK。
持ち運べるように移動用の収納ポーチも付属する。
マイクの装着は、ヘッドホン左スピーカー下部にあるメクラ蓋を取り外し、そこに付属のマイクをしっかりと差し込むだけと簡単だ。マイクが不要な場合は、取り外しておくこともできる。イヤーパッド部分だが、子供から大人まで装着できるように6段階の長さ調整が可能になっている。筆者のような巨大な頭を持っていても余裕で装着できた。
イヤーパッド部分を一番短くした状態。
左右6段階で調整できる。最大の6段階まで伸ばした状態。
ケーブル部分は頑丈な網組。上はイヤホンケーブル。
以上のようにHyperX Cを細かく見てきたが、amazon.co.jpでの販売価格がおよそ13,565円となっている。パソコンやスマホ、タブレットで、ゲーム機で、とHyperX Cが活躍する場は多い。そして2年保証と無料サポートといった安心感もある。
ゲームプレイ時の便利なツールとしてだけでなく、スマホやタブレットを活用したいと思っている人、またはパソコンでイヤホンでは音が迫力に欠けて不満であるというのであれば、文句なしにおススメしたい。
■主な仕様
ヘッドセット:
トランスデューサタイプ:直径53mmのダイナミック方式
動作原理:密閉式
周波数応答:15Hz~25,000Hz
公称インピーダンス:60Ω(システム当り)
公称SPL:98±3dB
T.H.D.:<2%
耐電力特性:150mW
イヤーサウンドカップリング:密閉型ヘッドホン
ノイズキャンセリング機能:約20dBa
ヘッドバンド圧:5N
重量(マイクとケーブルを含む):350g
ケーブルの長さとタイプ:1m ケーブル、2m 延長ケーブル、
および10cm iPhone用ケーブル
接続:ステレオミニジャック用プラグ(3.5mm)
マイク:
トランスデューサタイプ:バックエレクトレット コンデンサー
動作原理:圧力勾配式
ポーラーパターン:カーディオイド
電源:A/Bクラス電源
電源電圧:2V
消費電流:最大0.5mA
公称インピーダンス:<2.2kΩ
開回路電圧:f=1kHz時:20mV/Pa
周波数応答:100~12,000Hz
THD:2%(f=1kHz時)
最大SPL:105dB SP(L THD<1.0%(1KHz時))
マイク出力:-39±3dB
マイクブームの長さ:150mm(S字管を含む)
カプセル径:6mm×5mm
接続:ステレオミニジャック用プラグ(3.5mm)
■HyperX Cloud
■Kingston
それぞれ用途ごとブランド名を持っており、中でも「HyperX」シリーズは、高性能を追及するユーザー向けのブランドとて知られているのは、これまでに紹介してきた通りだ。
そして、これもいままで紹介してきた通り「HyperX」の冠が付いている商品であれば、掛け値なしで「高性能モデル」と思ってもらって差し支えないだろう。
HyperXブランドの製品は、性能と価格のバランスが高次元でまとまっている。そのHyperXシリーズに、いままで存在してなかったカテゴリーの製品(メモリー以外の製品)が加わった。それが今回紹介するヘッドセット「HyperX Cloud」である。
■Kingston初のゲーミングヘッドセット
この高性能の代名詞であるHyperXシリーズの冠を持つヘッドセット「HyperX Cloud」は、スウェーデンのゲーマー向け周辺機器メーカー「QPAD」との共同開発によって誕生した。QPAD社はゲーミング関連機器メーカーとして、かなり尖ったメーカーと言え、元々高性能を意味するHyperXブランドと組み合わさったことを考えれば、その性能や使い勝手を期待せずにはいられない。
ということでHyperX Cloudに実際に触れることができたので、どういった製品なのかについて紹介していきたいと思う。
■53mmの大型スピーカードライブと低反発イヤーパッドで快適
HyperX Cloud(以下、HyperX C)は、FPSやTPS、RTSやMMOといったネットワーク経由で複数のプレイヤーたちが連携を取るために「VC」や「Skype」といったボイスチャットソフトを使い、声をかけながらプレイするというのが、ごく当然のように行われている。
特にFPSやTPSは、音のする方向から敵チームのプレイヤーが弾を撃って来たり、こちらに向かって来たりするため聞き耳を立てるような感じで神経を集中させる必要がある。最近のゲームは、サウンド面にもリアリティを持ち込んでいるので、こうした「音を聞き分ける」といったことも必要なわけだ。
となると、音再現性の高いイヤホンやヘッドホンを装着し、仲間のプレイヤーたちと声掛けをしつつ、同時に行動するという現実世界とほぼ同じことが必要になる。それゆえ細かな音を再生できる分解性能が求められる。
安価なヘッドセットでは、再生できる音の範囲が狭かったり、小さな音では聞き取れなかったりといったことが起きる。対してHyperX Cは、周波数特性が15Hz~26kHz、感度が98dB、かなり低音域から高音域まで再生できるようになっている。スピーカードライバーは53mm径と大きめだ。周囲の騒音を低減するノイズキャンセリング機能により、よりクリアに音を聞き分けることが可能だ。
大きめのスピーカードライバーと低反発のイヤーパッド(2種類)により、ヘッドセットを装着した状態での耳を締め付けるということがない。安価なヘッドセットの場合、耳がぎゅっと押し付けられて数分で痛くなってしまうというようなことがあるが、HyperX Cは、数時間装着したままでも、まったくそうしたことは起きなかった。
イヤーカップの装着や取り外しも簡単で、2種類が付属する。
イヤーパッドはワンタッチですっぽりと取り外せるようになっており、耳の外側部分に当たる材質と内側のメッシュの色が異なる2種類のイヤーパッド(レザーレットパッドとベルベット)を使い分けることが可能だ。どちらも低反発になっているので、頭がかなり大きめの筆者でも、まったく問題なく装着でき、先述したようにそのまま数時間ヘッドセットを装着したままSkypeで会話をしたが、耳が痛くなるといったようなことは皆無であった。
■オプション類の活用で様々な利用が可能
HyperX Cには、パソコンのヘッドセットとしてだけでなく、スマホやタブレットで使うことが可能なように延長ケーブルや変換ケーブル、コネクターといった数々のオプション類が標準で付属している。
HyperX C本体からケーブルが伸びており、それが先端部分で2つ分岐し、片方はヘッドホン、もう片方はマイク用の3.5mmのステレオminiジャックになっており、プラグ先端部分はヘッドホン(緑)、マイク(ピンク)に色分けされ、プラグの根元にヘッドホンとマイクの判別ができるようアイコンが設けられている。
本体から伸びるケーブルの先端は、色分けとアイコンで判別しやすいようになっている。
さらにこの製品には、1mの延長ケーブル、2mの延長ケーブル、先端を3.5mmステレオプラグにまとめる10センチ程度のiPhone & スマートフォン用変換ケーブルといった各種ケーブルが付属する。1mの延長ケーブルは、iPhoneやスマートフォンで電話を受けることが可能なようにコントロールボックスがある。ここからボリューム調整および、ヘッドセットマイクのオンとオフが可能だ。また航空機用のイヤホンとして使えるようにアダプターも付属する。
標準で付属する各種ケーブル&アダプター類によって活用の幅が広がる。
なお、iPhoneでの動作確認はなされているが、Androidスマートフォンに関しては、利用できるかは機種ごとに異なることに注意されたい。なお、筆者所有のGALAXY SIII Progre SCL21(au)では利用可能だった。パソコンはもちろん、ほかにもPS4といったゲーム機でもヘッドセットとして利用できる。
分岐を1つにまとめるiPhone用ケーブル(0.1m)
iPhone用ケーブルを利用してGALAXY SIII Progre SCL21(au)と接続。
マイクを外した状態。これだと普通のヘッドホンとして利用できる。
ヘッドホン左スピーカー部にあるメクラ蓋がマイク接続用ジャックだ。
メクラ蓋を取り外すとマイク用ジャックが顔を出す。
付属のマイクをジャックにしっかりと差し込む。
マイクの装着完了。取り外しは逆の手順でOK。
持ち運べるように移動用の収納ポーチも付属する。
マイクの装着は、ヘッドホン左スピーカー下部にあるメクラ蓋を取り外し、そこに付属のマイクをしっかりと差し込むだけと簡単だ。マイクが不要な場合は、取り外しておくこともできる。イヤーパッド部分だが、子供から大人まで装着できるように6段階の長さ調整が可能になっている。筆者のような巨大な頭を持っていても余裕で装着できた。
イヤーパッド部分を一番短くした状態。
左右6段階で調整できる。最大の6段階まで伸ばした状態。
ケーブル部分は頑丈な網組。上はイヤホンケーブル。
以上のようにHyperX Cを細かく見てきたが、amazon.co.jpでの販売価格がおよそ13,565円となっている。パソコンやスマホ、タブレットで、ゲーム機で、とHyperX Cが活躍する場は多い。そして2年保証と無料サポートといった安心感もある。
ゲームプレイ時の便利なツールとしてだけでなく、スマホやタブレットを活用したいと思っている人、またはパソコンでイヤホンでは音が迫力に欠けて不満であるというのであれば、文句なしにおススメしたい。
■主な仕様
ヘッドセット:
トランスデューサタイプ:直径53mmのダイナミック方式
動作原理:密閉式
周波数応答:15Hz~25,000Hz
公称インピーダンス:60Ω(システム当り)
公称SPL:98±3dB
T.H.D.:<2%
耐電力特性:150mW
イヤーサウンドカップリング:密閉型ヘッドホン
ノイズキャンセリング機能:約20dBa
ヘッドバンド圧:5N
重量(マイクとケーブルを含む):350g
ケーブルの長さとタイプ:1m ケーブル、2m 延長ケーブル、
および10cm iPhone用ケーブル
接続:ステレオミニジャック用プラグ(3.5mm)
マイク:
トランスデューサタイプ:バックエレクトレット コンデンサー
動作原理:圧力勾配式
ポーラーパターン:カーディオイド
電源:A/Bクラス電源
電源電圧:2V
消費電流:最大0.5mA
公称インピーダンス:<2.2kΩ
開回路電圧:f=1kHz時:20mV/Pa
周波数応答:100~12,000Hz
THD:2%(f=1kHz時)
最大SPL:105dB SP(L THD<1.0%(1KHz時))
マイク出力:-39±3dB
マイクブームの長さ:150mm(S字管を含む)
カプセル径:6mm×5mm
接続:ステレオミニジャック用プラグ(3.5mm)
■HyperX Cloud
■Kingston