GoogleのChromebook日本市場投入の正式発表を受け、デルから同社製Chromebookが国内市場に投入されたことを紹介した。また、昨日はデルでは日本のユーザーへ自信を持って価値を提供できる状態になってから製品を投入する戦略を取っているということも紹介した。

Chromebookは、どのメーカーの製品も、スペックが似通っている。ということで日本市場に投入されるDell Chromebook 11には、デルならではの特徴があるのか? それを見てみたいと思う。



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一般的にChromebookは、GoogleのChromeブラウザが動作すればいいのでスペック的にはパソコンとして見るとかなり低めになっている。CPUはIntel Celeron 2955U(1.4GHz)を搭載していることがほとんどだ。Dell Chromebook 11の場合もCeleronモデルが基本となっているがCore i3モデルも用意される。Webベースでも比較的高い処理能力を必要とする場合にCore i3モデルが役に立つだろう。

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日本における現在のChromebookの対象分野の1つである教育分野では、長時間のバッテリー駆動、サポート体制が必須だ。この製品は、バッテリー駆動時間は最大10時間駆動し、衝撃故障対応アクシデンタル・ダメージオプションが用意されている。

10時間駆動は、教育現場で、朝から夕方まで使える駆動時間のため、1日のバッテリー運用に耐えうる駆動時間だといえる。また、生徒が落とすなどして物理的な故障が発生する可能性があるが、アクシデンタル・ダメージオプションは物理的な故障でも、最初に支払ったオプション費用以外に修理費用を必要としないのがうれしいところだ。

このオプションは事前に故障を予測し、サポート費用を予算化しておくことが難しい場合に適したオプションだと言える。

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さらに、デルならではの特徴としては、エコシステムがある。Chromebookの運用には、どんな環境でもネットワークの整備が必須だ。教育市場ならプロジェクタや、ヘッドホン、Chromebookを片付けるための設備が必要となるが、これらはすべてデルから供給を受けることができるようになっている。

現在のデルのシステムを生かしながら、Chromebookも併用するというような方法も可能なため、既存システムにChromebookも加えるというような運用の変更も比較的簡単だ。

発売は2014年の第3四半期で、価格は海外の価格から推測すると3万円程度からになりそうだ。今後、他社もChromebook市場へ参入するが、デルならではの特長を持つChromebook 11が日本市場でどのくらい受け入れられるだろうか気になるところだ。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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