インテルがCPUのオーバークロックとゲームをテーマにした「Intel Club Extremeオーバークロック・イベント」を、秋葉原の「e-Sport SQUARE」で開催した。

当イベントは、「グラビアアイドルによるPCの自作」、「一般的なオーバークロック」、「液体窒素によるオーバークロック」という、カリッカリな自作&パワーユーザー向けの3つのセッションが用意されていた。



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最初のセッションでは「初心者でも超余裕!?女の子PC自作」としてグラビアアイドルの今野杏南さんが、PCの自作に挑戦。プラスドライバーの扱いも怪しい程の超が付く初心者だったため、ネジの違いに戸惑ったりするなど難航、結果残念ながら自分で完成させるには至らなかった。ただ、本人的には「今回挑戦したところまでは1人でも、できるようになりました」とのことで、PC自作の勉強にはなったようだ。

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続くセッションは「インテル Pentiumプロセッサーのオーバークロックでゲームの快適さは変わるのか?」として、20周年記念モデルの「Pentium G3258」をオーバークロックすることでゲームがどれだけ快適になるかというセッションだ。声優でありゲーマーでもある青木志貴さん、「GODSGARDEN」総師範のKSKさん、ゲーマーのかずのこさんが、Pentium G3258のオーバークロックを体験。

最近のマザーボードはグラフィカルなBIOS画面で、簡単にオーバークロックの設定が可能となっている。Pentium G3258自体は低価格なCPUだ、定格動作時は20fps程度だったのが、オーバークロックで動作させることで30fps程度まで上がり、ゲームが遊びやすくなることを実際に体験。

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そして最後のセッションは「duck 氏の液体窒素究極オーバークロック」として、液体窒素によるオーバークロックの実演。日本で液体窒素によるオーバークロックを実際に見る機会はほとんどない。そこで海外の大会など優勝および数々の入賞経験があるduck氏が登場。オーバークロックの専門家による液体窒素を使ったオーバークロックの基本的なことから解説までを実演。

例えば液体窒素による冷却は単に冷やせばいいというものではないそうだ。もし冷やしすぎた場合、コールドバグとなりフリーズしてしまうという。このため、CPUの固体ごとに異なる限界値を把握した上で、最適な温度に制御する必要があるそうだ。たかがオーバークロック、されどオーバークロックで実に奥が深い。

今回使用していたCPUはマイナス120℃程度まで、キンキンに冷やした状態。その状態でCPUやメモリーの動作周波数を細かく設定し究極の速度まで追い込んで行った。その一連の流れを実際に行いながらの解説は、PC好きなら非常に注目に値するセッションであったと言える。今後も「Intel Club Extreme」による数々のイベントを広げ、そして再度PCの自作ブームを巻き起こして欲しいところだ。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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