消費税8%化増税前の駆け込み需要で一時的にモノが売れ、にわか景気に沸いたが、いざ消費税が8%以降、急激に販売が停滞したように、今一歩日本経済が完全回復といったことにはならなかった。この景気の閉そく感により日常生活でも、ストレスを感じているというビジネスパーソンは多いだろう。

この冬のボーナスで自分を元気づけるためにも、自分が喜べるようなことにボーナスを使いたいと考えている人もいるだろう。それを示すような興味深いアンケート結果が出たので紹介しよう。

株式会社SBI証券は、同社の口座を保有する全国の利用者(個人投資家)に「投資に関する意識調査」を実施し、11,431人より回答を得た。先述したように自分に対する投資、いわゆる自己投資に関する結果が非常に興味深い内容だったので紹介しよう。



■半数以上が金融商品以外に自己投資
「株式などの金融商品以外で自己投資しているものはありますか?」という質問に、「はい」と回答した人は男性が62%、女性が74%と、男女共に全体の半数以上が金融商品以外に自己投資をしているという結果となった。

金融商品以外に自己投資をしていると回答した人に「どのようなものに自己投資をしているか」と質問をしたところ、男女共に1位が「旅行」という結果となった。自分を喜ばせることで明日へのモチベーションとしたいと考えることは、みな同じようだ。
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一か月あたりの自己投資額は、「1 万円から2 万円未満」の自己投資額が24%と最も多く、次いで「5 千円から1 万円未満」の自己投資額が23%となった。
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■自己投資の目的は「自己の満足のため」
「自己投資の目的は何ですか?」という質問に対し、男女共に「自己の満足のため」という回答が最も多い結果となった。男性の2位は「知識・スキルを修得するため」、3位が「健康のため」、女性は「健康のため」、「知識・スキルを修得するため」という回答が多く、自己投資の目的に男女ともに大きな違いが見受けられなかった。
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「どのようなものに自己投資をしているか」という質問に対し、男女共に「旅行」が最も多く、次いで男性は「読書」、女性は「その他の趣味・習い事」「スポーツ・エクササイズ」が多い結果となった。
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■お互いの投資対象に対して納得している夫婦が多数
「あなたのパートナーは、あなたの自己投資に納得していますか?」という質問に対し、男性の68%、女性の62%がパートナーの自己投資には「納得している」という回答で、「納得していない」と答えた男女はともに10%以下とお互いの自己投資に関しては理解がある夫婦が多く、あまり否定的な回答は見られなかった。
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「冬のボーナスに期待していますか?」という質問に対し61%の男女が冬のボーナスには「期待していない」と回答した。冬のボーナスで自己投資額を増やす等の目的は今回のデータからは見受けられなかった。
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景気の閉そく感だけでなく、この冬のボーナス。我々庶民にとっては、まだまだ厳しい状況が続きそうだ。

株式会社SBI 証券

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2007-03-29