これまで『安定動作で爆速なSO-DIMMメモリー!Kingston「HyperX Impact」をチェック』『爆速KingstonのDDR3 2666MHzモデルの性能は?「HyperX PREDATOR」を試す』『高速高耐久な2800MHzメモリーキット「HyperX PREDATOR」その性能に迫る!』といった記事でメモリーメーカーであるKingstonことKingston Technologyの「HyperX」シリーズを、たびたび取り上げてきた。「HyperX」シリーズは、高性能を優先するユーザー向けのブランドに位置づけられるメモリーモジュールで、ユーザーたちからも、そう認識されている。その高い性能は、ベンチマークテストでも実証されてきた。
またHyperXシリーズは、用途別に種類が分かれており、それぞれにブランド名が付いている。たとえば用途ごとに、それぞれ「BLU」ブランド、「GENESIS」ブランド、「PREDATOR」ブランドといった名前が付いている。それぞれのブランドで通常動作時のメモリークロックやCPUをクロックアップした際の追従性といった性格が異なるモデルが用意されている。
今回紹介する「SAVAGE」は、「GENESIS」の後継となる新しいブランドだ。安定性を重視しつつも、どこかに力を隠している。羊の皮をかぶった狼的な性格に位置づけられると言っていいだろう。今回は、SAVAGEブランドの2400MHzのメモリーモジュール「HX324C11SRK2/16」(16GB 2400 DDR3 CL11 DIMM(2組キット))のパフォーマンスをチェックしたので紹介しよう。
■Intel XMP対応なので対応BIOSであれば簡単クロックアップ
「SAVAGE」には、2400MHz / 2133MHz / 1866MHz / 1600MHzと、動作周波数の異なる4つのラインナップが用意されている。またメモリー容量の違いで4GB / 8GB / 16GB / 32GB のモデルがあり、ユーザーは予算とシステム環境に合わせて選択が可能だ。
今回の「HX324C11SRK2/16」は最上位モデルにあたり、2400MHzという高いクロックで動作する製品となっている。
新ブランドとなる「SAVAGE」のパッケージ。
赤が基本カラーとなっており、パワーユーザー、ハイエンドゲーマー、動画コンテンツクリエーターに向けた製品となる。モジュール自体も斬新なルックスとなっている。
パッケージの中身は、2枚1組となっている。
大型のヒートシンクは冷却効率を考えてデザインされており、通常時の安定動作に加えクロックアップ時の発熱対策にも一役買っている。
上がSAVAGEで下が普通のメモリー。どちらが冷えるかは一目瞭然だ。
多数の切り欠きやフィンは、放熱効果を高めるためにある。
ヒートシンクは、上下でシッカリとメモリーモジュールを挟み込んでいる。
本製品の動作クロックは、標準で2400MHzであって、マザーボードが2400MHz駆動を持たない場合使えないというのではなく、2400MHzよりも低いクロックで動作させることができる。そのため、高クロックを狙っていない人でもSAVAGEを使い。通常時の安定動作を目的とすることも可能だ。
■ベンチマークでメモリー性能をチェック
それでは早速、新ブランドの実力を拝見しよう。メモリーの内部情報を知るために、いつものようにシステム情報を表示してくれる「CPU-Z」を使用して情報をチェックする。
システム情報を表示してくれる「CPU-Z」
本製品はIntel XMPに対応しており、XMPが利用できるBIOSであれば、プロファイルを読み取って自動的に最適な設定を行ってくれる。なお2つのプロファイルが用意されていて、1つ目は「Profile 1: 2400MHz, 11-14-14, 1.65V」というものだ。1200MHzの倍速駆動でCASレイテンシー(CL)が11-14-14で動作電圧が1.65Vというものだ。もう1つが「Profile 2: 2133MHz, 11-13-13, 1.60V」で1066MHzの倍速駆動、CASレイテンシーが11-13-13、動作電圧が1.60Vというものである。
筆者のシステム環境では、メモリークロック2400MHzの設定にすると、システムが起動しなかった。そのため2133MHz(1066.6MHz×2)設定にして計測していることをお断りしておく。Haswellリフレッシュが当たり前の時代にSandy Bridgeのシステムというのは、いささか古臭いと言われても仕方がないところだ。
なお最新のシステムは別にして、少し古いシステムだと相性問題が発生する可能性がある。個人のシステム環境は、それぞれ異なるわけだが、SAVAGEのように複数のプロファイルを設定できるのであれば、動作しないという事態には陥ることはないだろう。また、今回の上位モデルを、先に購入しておけば、マザーボードを新しいものに買い替えた際に2400MHzの設定可能なものに交換することで性能を引き出すことが可能になる。
BIOSでXMPを有効にすると、メモリークロックを自動で設定できる。
「トータルメモリー」項目で、どのプロファイルになっているのかが確認できる。
さて、ベンチマークテストの結果を紹介しよう。テストしたパターンは以下のとおり。
・メモリークロック2133MHz(1066.6MHz×2)
・通常のDDR 3 SDRAMとの同クロックでの比較
今回利用したベンチマークテストはFuturemarkのPCMark7とCrystalMarkのメモリーテストだ。結果を見れば明らかだが、PCMark7でのスコアの差は微小であるものの、CrystalMarkのスコアは20%ほどアップしている。モジュールを差し替えてBIOS設定を変更しただけで、これだけの違いが出るというわけだ。
2133MHz設定にした際にも、追従できているためパフォーマンスに明らかな差が出ていることがわかる。本メモリーは2400MHzが標準なのだから、実際に2400MHz設定が可能な環境では、これ以上の性能が出ると考えて間違いないだろう。
以上、「HX324C11SRK2/16」を紹介した。ベンチマークからもわかるように新しい「SAVAGE」ブランドは「GENESIS」の後継としてふさわしい製品をラインアップしていることが理解してもらえたと思う。この新しい「SAVAGE」ブランドであるが「普段は安定動作を望み、イザとなったら高クロックでぶん回したい」というような人におススメしたい。
■Kingston Technology
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またHyperXシリーズは、用途別に種類が分かれており、それぞれにブランド名が付いている。たとえば用途ごとに、それぞれ「BLU」ブランド、「GENESIS」ブランド、「PREDATOR」ブランドといった名前が付いている。それぞれのブランドで通常動作時のメモリークロックやCPUをクロックアップした際の追従性といった性格が異なるモデルが用意されている。
今回紹介する「SAVAGE」は、「GENESIS」の後継となる新しいブランドだ。安定性を重視しつつも、どこかに力を隠している。羊の皮をかぶった狼的な性格に位置づけられると言っていいだろう。今回は、SAVAGEブランドの2400MHzのメモリーモジュール「HX324C11SRK2/16」(16GB 2400 DDR3 CL11 DIMM(2組キット))のパフォーマンスをチェックしたので紹介しよう。
■Intel XMP対応なので対応BIOSであれば簡単クロックアップ
「SAVAGE」には、2400MHz / 2133MHz / 1866MHz / 1600MHzと、動作周波数の異なる4つのラインナップが用意されている。またメモリー容量の違いで4GB / 8GB / 16GB / 32GB のモデルがあり、ユーザーは予算とシステム環境に合わせて選択が可能だ。
今回の「HX324C11SRK2/16」は最上位モデルにあたり、2400MHzという高いクロックで動作する製品となっている。
新ブランドとなる「SAVAGE」のパッケージ。
赤が基本カラーとなっており、パワーユーザー、ハイエンドゲーマー、動画コンテンツクリエーターに向けた製品となる。モジュール自体も斬新なルックスとなっている。
パッケージの中身は、2枚1組となっている。
大型のヒートシンクは冷却効率を考えてデザインされており、通常時の安定動作に加えクロックアップ時の発熱対策にも一役買っている。
上がSAVAGEで下が普通のメモリー。どちらが冷えるかは一目瞭然だ。
多数の切り欠きやフィンは、放熱効果を高めるためにある。
ヒートシンクは、上下でシッカリとメモリーモジュールを挟み込んでいる。
本製品の動作クロックは、標準で2400MHzであって、マザーボードが2400MHz駆動を持たない場合使えないというのではなく、2400MHzよりも低いクロックで動作させることができる。そのため、高クロックを狙っていない人でもSAVAGEを使い。通常時の安定動作を目的とすることも可能だ。
■ベンチマークでメモリー性能をチェック
それでは早速、新ブランドの実力を拝見しよう。メモリーの内部情報を知るために、いつものようにシステム情報を表示してくれる「CPU-Z」を使用して情報をチェックする。
システム情報を表示してくれる「CPU-Z」
本製品はIntel XMPに対応しており、XMPが利用できるBIOSであれば、プロファイルを読み取って自動的に最適な設定を行ってくれる。なお2つのプロファイルが用意されていて、1つ目は「Profile 1: 2400MHz, 11-14-14, 1.65V」というものだ。1200MHzの倍速駆動でCASレイテンシー(CL)が11-14-14で動作電圧が1.65Vというものだ。もう1つが「Profile 2: 2133MHz, 11-13-13, 1.60V」で1066MHzの倍速駆動、CASレイテンシーが11-13-13、動作電圧が1.60Vというものである。
筆者のシステム環境では、メモリークロック2400MHzの設定にすると、システムが起動しなかった。そのため2133MHz(1066.6MHz×2)設定にして計測していることをお断りしておく。Haswellリフレッシュが当たり前の時代にSandy Bridgeのシステムというのは、いささか古臭いと言われても仕方がないところだ。
なお最新のシステムは別にして、少し古いシステムだと相性問題が発生する可能性がある。個人のシステム環境は、それぞれ異なるわけだが、SAVAGEのように複数のプロファイルを設定できるのであれば、動作しないという事態には陥ることはないだろう。また、今回の上位モデルを、先に購入しておけば、マザーボードを新しいものに買い替えた際に2400MHzの設定可能なものに交換することで性能を引き出すことが可能になる。
BIOSでXMPを有効にすると、メモリークロックを自動で設定できる。
「トータルメモリー」項目で、どのプロファイルになっているのかが確認できる。
さて、ベンチマークテストの結果を紹介しよう。テストしたパターンは以下のとおり。
・メモリークロック2133MHz(1066.6MHz×2)
・通常のDDR 3 SDRAMとの同クロックでの比較
今回利用したベンチマークテストはFuturemarkのPCMark7とCrystalMarkのメモリーテストだ。結果を見れば明らかだが、PCMark7でのスコアの差は微小であるものの、CrystalMarkのスコアは20%ほどアップしている。モジュールを差し替えてBIOS設定を変更しただけで、これだけの違いが出るというわけだ。
2133MHz設定にした際にも、追従できているためパフォーマンスに明らかな差が出ていることがわかる。本メモリーは2400MHzが標準なのだから、実際に2400MHz設定が可能な環境では、これ以上の性能が出ると考えて間違いないだろう。
以上、「HX324C11SRK2/16」を紹介した。ベンチマークからもわかるように新しい「SAVAGE」ブランドは「GENESIS」の後継としてふさわしい製品をラインアップしていることが理解してもらえたと思う。この新しい「SAVAGE」ブランドであるが「普段は安定動作を望み、イザとなったら高クロックでぶん回したい」というような人におススメしたい。
■Kingston Technology
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キングストンテクノロジー
2014-09-03