現在、大容量データを持ち歩くことまで想定した場合、様々な方法が考えられる。いまではパソコンの起動ドライブとしてすっかり定着したSSD、たいていのPCで読み書きが可能なmicroSDXCメモリーカード、そして定番とも言える外付けHDDだ。

SSDとmicroSDXCメモリーカードの場合、256GBを超えると途端にコストが跳ね上がってしまう。500Gバイトや1Tバイト超となると、おいそれとは手の出せない金額になってしまう。また、円盤状の記録ディスクが回転して読み書きを行うHDDは、物理構造があるためSSDの読み書き速度より劣ってしまうといった点があった。

さらに従来の外付けHDDはUSB2.0で最大480Mbpsの製品が多くを占めていた。できる限り高速にデータをやり取りしたかったとしても、最大480Mbpsでしかやり取りができなかったわけだ。ところがUSB3.0の登場で転送速度が最大5Gbps となったことで、内蔵のSATA6.0Gbpsに引けを取らない転送速度でデータのやり取りが可能となった。そしてHDDは、SSDやメモリーカードと比べて、圧倒的にバイト単価が安い。500Gバイト/1Tバイトといった大容量となると、その差が数万円とかなり出てくる。

大容量かつ低価格、そして性能も、USB3.0対応で満足できる2.5インチのポータブルHDDであるWDの「My Passport」シリーズを紹介しよう。同シリーズはWindows向けの「My Passport Ultra」とMac OS X向けの「My Passport for Mac」の2種類が用意される。

購入したら即時に使い始めることができるように、それぞれの対応フォーマット「NTFS、HFS+」済なので、購入直後からパソコンに接続してすぐに使うことができるようになっている。今回は「My Passport Ultra」をメインに紹介しよう。



■製品の特徴をズバッと解説
「My Passport Ultra」は、Windows向けのUSB3.0対応2.5インチポータブルHDDだ。付属のバックアップソフト「WD Backup」を使えば、誰でも簡単にバックアップができる。しかも、「WD Backup」は必要な差分ファイルのみをバックアップできるため、毎回丸ごとバックアップするのと比べて、データのバックアップに掛かる時間を大幅に短縮できる。

ポータブルHDDはどこにでも持ち運べるので紛失や盗難でデータが漏えいしてしまうと困るといった、セキュリティ面で心配な人もいるだろう。本製品はハードウェアベースのデータ暗号化に対応しているため、セキュリティ対策もバッチリだ。

具体的には、256ビットのAES暗号化形式に対応している。専用の暗号化チップを搭載し暗号鍵をHDD本体内のチップに格納している。暗号の暗号・復号処理にパソコンのCPUを使わないため、強固なセキュリティでも、読み書きのパフォーマンスを損なわずに済む。

ほかにも、原始的だがセキュリティ機能としてパスワードによるロック機能がある。あらかじめパスワードを設定しておけば、正しいパスワードを入力しない限りドライブの中身が表示されないため、第三者から大事なファイルを見られる心配がない。

Windows向けの2.5インチポータブルHDD「My Passport Ultra Windows向けの2.5インチポータブルHDD「My Passport Ultra

こちらはMacOS X対応の「My Passport for Mac」 こちらはMacOS X対応の「My Passport for Mac

先述したように、ITライフハックのユーザー層から、ここでは、Windows向けの「My Passport Ultra」をメインにレポートする。

■セットアップしよう ~準備編~
「My Passport Ultra」のセットアップは簡単だ。本製品をPCに接続したら、HDD内にあらかじめ保存されているインストーラー「WD App Setup」を起動しよう。あとは画面の指示に従うだけで、必要なソフトウェアが自動的にインストールされる。それぞれ必要なソフトウェアが自動的に組みこまれるようになっているので、ほとんど自分で行うことはないのがうれしい。

インストーラー「WD App Setup」を起動後、画面の指示に従えばよい インストーラー「WD App Setup」を起動後、画面の指示に従えばよい

■転送速度を比較 ~USB3.0 vs. USB2.0~
先述したように「My Passport Ultra」の特徴は何と言ってもUSB3.0接続で高速なデータ転送ができる点だ。現在のPCは、ほとんどの製品がUSB3.0に対応している。特に気にする必要はないのだが、いまだにUSB2.0も残っている。そこで、どれくらい高速なのか今回、ベンチマークソフト「CrystalDiskMark」を使用して速度を測定してみた。

測定結果を見れば明らかだが、USB3.0接続の「My Passport Ultra」はUSB2.0接続の他社製HDDに比べておよそ3倍近く高速であることがわかる。これだけの差が実測値で出たということは、デジカメの写真を転送したり、パソコンのデータをバックアップしたりするときには、体感的にもかなりの違いが出るだろう。

左がUSB3.0接続の「My Passport Ultra」、右がUSB2.0接続の他社製HDD 左がUSB3.0接続の「My Passport Ultra」、右がUSB2.0接続の他社製HDD

●バックアップ機能を使ってみよう~実践編1~
「My Passport Ultra」では、バックアップソフト「WD Backup」を使うことでユーザーの大事なデータやドキュメントを手軽にバックアップできる。当然、USB3.0で接続してのバックアップであれば、USB2.0よりも“3倍速い”ということになるわけだ。

本ツールはインストール時にバックアップ先として「WDストレージデバイス」(「My Passport Ultra」)か、クラウドストレージのDropBoxを選択できるが、通常は前者を選択すればよいだろう。

後者はインターネット接続の回線スピードに大きく依存するが、本製品を接続しないでバックアップを実行できるし、HDDの紛失や故障時でもデータを復旧できるメリットがある。

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「WD Backup」を起動すると、下記の画面が表示される。すぐにバックアップをとりたい場合には、「今すぐバックアップ」をクリックすればよい。
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「スケジュールを編集」を選択すると、ファイルをどのような頻度(毎時、毎日、毎月)でバックアップするのかを指定できる。

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「ファイルを編集」を選択すると、バックアップの対象となるファイルを選択できる。

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インストール時にバックアップ先としてWDストレージ デバイス(「My Passport Ultra」)を指定した人でも、「バックアッププランを追加」をクリックすることで、あとからDropBoxを追加することができる。

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バックアップしたデータを復元したいときには、「復元」をクリックしてバックアップ先を選択後、「復元するファイルを選択…」をクリックして復元するファイルを指定したのち、バックアップの履歴から「復元」を選択すればよい。USB3.0による転送なら、あっという間に処理が終わる。

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●セキュリティ機能を使ってみよう~実践編2~
「WD Security」はパスワードを使用し、ハードウェア暗号化でプライベートなデータを保護する機能だ。HDDをPCに接続すると、パスワード解除用ソフトウェア「WD Unlocker」が表示されるので、ダブルクリックする。

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すると、「WD Drive Unlock」が起動する。ここでインストール時に設定したパスワードを入力すれば、HDDの中身を見ることができる。

パスワード解除用ソフトウェア「WD Unlocker」 パスワード解除用ソフトウェア「WD Unlocker」

正しいパスワードを入力すると、HDDの中身を見ることができる 正しいパスワードを入力すると、HDDの中身を見ることができる

■その他の便利機能
「WD Drive Utilities」はドライブ管理ツールだ。「診断」では、ドライブが故障していないかどうか、性能に重要な問題はないかをチェックすることができる。「スリープタイマー」では、ドライブをしようしていないときにスリープモードに移行するタイミング(時間)を指定できる。

「ドライブ消去」は、ドライブ上のすべてのデータを消去する機能だ。誰かにドライブを譲渡したいときには、この機能を使うとよいだろう。最後に「情報」は「WD Drive Utilities」の更新をチェックしたり、サポートのためのユーザー登録を行ったりすることができる。

ドライブ管理ツール「WD Drive Utilities」 ドライブ管理ツール「WD Drive Utilities」

以上のように、Windows向けの「My Passport Ultra」を紹介した。USB3.0接続で高速なデータ転送ができ、セキュリティ対策も豊富に用意されている。内蔵HDD(SDD)のディスク容量が足りなくて困っている人には、重要なデータを安全に保護しつつ持ち歩きたいという人は、本製品のようなUSB3.0接続の高速な外付けのHDD、なおかつセキュリティに優れた「My Passport 」シリーズをおすすめしたい。

「My Passport Ultra」
「My Passport for Mac」
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