スマートウェアラブルブランドのMISFITから、アクセサリー感覚で身に付けられるスマートウェアラブル「RAY」を、2016年5月27日より発売する。色はカーボンブラックとローズゴールドの2色が用意され、スポーツバンドタイプが1万2,800円、レザーバンドタイプが1万5,800円(いずれも税別)。このRAYの発売を受け、2016年5月13日に都内の会場で発表会が開催された。
2015年11月からFossilグループに参入したMISFIT。設立者であるサニー・ヴー氏はFossilグループのConnected Devices President兼CTOとなっている。ヴー氏は発表会の席上、「我々は、美しいデバイスを作ろうとしてMISFITを数年前に立ち上げた」としながら、「私たちのビジョンはウェアラブルのテクノロジーを感じさせない製品を作ること」と語る。「私たちはファッションとデザインを愛するシリコンバレーの会社。Fossilグループはテクノロジーを愛するファッション・デザイン会社。初めて会ったときに恋に落ちた。アルマーニやディーゼルなどのブランドと一緒に展開できることを誇りに思っている」(ヴー氏)。
新しいRAYは、歩数やカロリー、距離を自動的に測定できる。睡眠の計測も自動的だ。それだけでなく、スマートフォンに着信したテキストメッセージや電話をバイブレーションで知らせてくれる。50m防水機能を持ち、筐体には航空機グレードのアルミニウムを利用している。そのほか、スマートフォンのシャッターボタンになったり、音楽をコントロールすることもできる。なおバンドは交換可能で、ネックレスタイプのものも用意される予定だ。
「一番大切なのはRAYのデザインだ」とヴー氏。「RAYはどのようなアクセサリとも合わせて付けられるように考えた。宝石や時計とも合わせて付けることができる。トレーニングのシーンから、フォーマルのシーンまで対応できる。とても美しい製品」(ヴー氏)。
RAYを開発するに当たっては、時計と一緒に付けられる製品をまず念頭に置いたとのこと。そしてテクノロジーの冷たさでなく、暖かみを感じさせる素材を追求したそうだ。「最終的に16のデザインアプローチにたどり着いた。すべてに長所と短所があったが、そこから3つに落とし込み、1つのデザインに決定した」(ヴー氏)。
ただしこのデザインにデバイスを収めるのは大変だったようで、すべての基板を入れるために、7つの設計をしたとのこと。電池の配置にもこだわりを持って作られた。そこからプロトタイプを作り、ゴージャスに見えるように仕上げていったという。「どのような人にもフィットする長さも研究した」(ヴー氏)。
LEDの位置にもこだわりを見せる。「たくさんのLEDを配置するとテクノロジーを感じさせてしまう。しかしライトがないと、情報を伝えることができない。そのバランスを考えた」(ヴー氏)。そしてそこから色、素材、仕上げについても20個のパターンを考えたそうだ。スポーツタイプのものからプレミアムタイプのものまで考えたが、その中間的なものに落ち着いた。
バンドについても、フィットネス機器、かつそうではない内印象を与えるものを考えたという。バンドの中に穴を開けないことで、フィットネス機器のように見えないデザインになった。これについても20種類ものパターンが考えられた。「実際の製品はとてもシンプルだが、そこにたどり着くまでには相当な労力を費やした。シンプルにするということは、複雑を克服するということ」(ヴー氏)。
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