昨日よりラスベガスで行われているITや家電関連のイベント「International CES 2015」で、メインとなる展示会自体のスタートは、1月6日だが、毎年恒例で2日前の1月4日から実質的にイベントは始まっている。

スタートアップ系企業を中心に、新製品がプレビューされる公式イベントのCES Unveiledで多数の製品が発表され、それ以外でも発表が相次いでいる。

大手では、先日お伝えしたようにレノボがThinkPadの累計出荷台数1億台を達成したこと、将来的には日本にも投入されると思われる多数の新製品を発表している。また、Acerは15.6インチのChromebookを発表したり、NVIDIAがMAXIWELLアーキテクチャーを搭載する「Tegra X1」と、これを搭載する車載向け製品を発表している。ということでCES Unveiledで見かけた注目展示をいくつか紹介しよう。



CES Unveiledでは新進気鋭のメーカーが数多く新製品を発表しているが、中でも日本企業としては「Cerevo」がスノーボード用のビンディング(※:バインディング)「XON SNOW-1」を発表している。これは、ビンディング本体にBluetoothモジュールとセンサーを搭載することで、リアルタイムに計測データをスマートフォンへ転送できるようになっている。

撮影した動画と滑走時の計測データを組み合わせたり、GPSと連携をして地図上に軌跡を表示させたりと様々な応用が考えられる。
※筆者はスキーメインなのでバインディングではなくビンディングと表記※

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日本関連では他に、昨年Kickstarterで炎上したりと何かと世間を騒がせたものの、何とか製品化までこぎ着けたログバーが、あの指輪型ウェアラブルデバイス「Ring」の強化版と、Ringのハブとなる「Ring Hub」を発表している。今後は一般市場で製品を展開していくとのことなので、今後の動向に要注目といえるだろう。

ほかにも海外企業の発表が多く日本にはない面白い製品が多数あった。従来から存在している製品も機能が進化しているウェアラブルデバイスなども目立っていた。

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注目したい技術として例えば複数の磁気カードを1つにまとめることができる「LoopPay」という製品がある。

ApplePayのようなNFCを使う非接触式システムの場合、各店舗が既存の磁気カードベースのシステムからNFC対応端末へ切り替えなければならない。

ところがLoopPayは磁気カードリーダー部分にタッチするだけで、磁気カードリーダーにデータを送り、カードのスワイプが不要になる。LoopPayが1つあれば、スマートフォンと連携して、多くのカードを1つにまとめた上で、既存のほとんどのシステムで磁気カードが不要になる。スキミング被害といったセキュリティ対策が気になるが、利便性能向上といった点から見ると画期的なシステムと言えるだろう。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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