日本HPはペンによる入力機能を強化したビジネス向けのAndroidタブレット「HP Pro Slateシリーズ」を発表した。もっとも注目すべきなの4が「3Dペン」と呼ばれる機能だ。画面上にペンを使って手書き入力できるのは当然として、画面上からペンが離れていてもペン先の動きを認識する。タブレットの横に、ノート等の紙を置いて書いた文字も、そのまま画面上に反映される。

欧米でよく使われているリーガルパッドが入るケースも用意されており、紙のノートと併用するべし、と言わんばかりのAndroidタブレットになっている。



HP Pro Slateのディスプレイサイズは12.3インチで解像度は1600×1200ドットの「HP Pro Slate 12」と、7.9インチで解像度が2048×1536ドットの「HP Pro Slate 8」の2モデルが用意されている。
それぞれのモデルに、Qualcomm Snapdragonデジタルペン技術を採用したHPデュエットペンが付属しており、このペンを用いて画面上に文字やイラストを描くといったことが可能だ。

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このペン入力関連では、要注目な部分がいくつかある。たとえば文字入力の際、HP製のアプリを使うことで、手書きの文字をインライン変換で、テキスト認識する機能。事前に言語設定をする必要があるが、複数の言語にも対応しており、当然日本語にも対応し、ある程度雑に書いた文字もしっかりと認識するスグレモノだ。

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やはりインパクトが大きかったのが先述した、紙に書いた文字をタブレットに取り込める機能だろう。

ペンから発信される超音波をタブレット上で検知し、ペンの位置を認識することで、タブレットの横に、ノートや紙を置き、その紙に書いてもタブレットで紙と同じ内容を入力できる。

この機能を使えば、後でスキャンする必要がなく、紙に書いたモノをリアルタイムにデジタル化できる。本製品に合わせたノートと一緒に収納できるオプションのケースも用意されている。

このケースは欧米で一般的に使われているリーガルパッドに合わせて設計されているため、紙のノートはリーガルパッドを利用する。

HP Pro Slate 12は標準サイズのリーガルパッド。HP Pro Slate 8は小型のリーガルパッドJr.が利用可能。

一般的にリーガルパッドは、専用のホルダーと組み合わせて使うことが多いが、HP Pro Slateシリーズに用意されているケースもこれを意識した作りとなっている。

今まで紙の手帳を愛用していた人が、紙とタブレットを併用して使う場合にはいい組み合わせの製品になりそうだ。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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