VAIOと日本通信は2015年3月12日、都内の会場で記者会見を開き、VAIOブランドでのスマートフォン「VAIO Phone」を2015年3月20日より出荷すると発表した。端末一括購入の金額は5万1,000円。24回払いの場合は音声通話+上限のない高速定額プランを合わせて月額3,980円。音声通話+1Gバイトのライトプランと合わせて月額2,980円。なおSIMについてはVAIO Phone専用のものとなる。ただしSIMフリーのため他社のSIMは使える。

VAIOとしては、初のスマートフォンとなるわけだが、事業としての新たな挑戦となるため、まだまだ手探り状態であることは否めない。しかし、今後が楽しみであり、第二弾、第三弾の新モデル投入を期待したい。



発表会の席上、日本通信の三田聖二代表取締役社長は、本日紹介するのは格安ではなくプレミアのスマートフォンだとしながら、「アップルと十分対抗できるのはVAIOというブランド」と語りながら、「今まで誰もやったことのないことをやりながら、わずか半年でこの製品を形にすることができた。このブランドを成長させるために努力していく」と語った。

vaio04 日本通信の三田聖二代表取締役社長(左)とVAIOの関取高行代表取締役社長(右)

続いて登壇したVAIOの関取高行代表取締役社長は、ゼロから新しいものを生み出していくという気持ちで事業を進めてきたとしながら、VAIO Phoneも新たなチャレンジであると語る。日本通信とのつながりは、2009年のVAIO Pに通信モジュールを入れたのがきっかけ。その後VAIOが法人として立ち上がった際に、また新たに通信とデバイスが融合したものを作らないかと、日本通信のほうからアプローチがあったそうだ。そして議論を重ねる中で今回の発表に至ったとのこと。このスマートフォンの事業主は日本通信だが、VAIOとしてはデザインと一部のエンジニアリングを提供している。

「当社としてはパソコンからモバイルデバイス、その先のIoTまで様々なデバイスと通信をつなげるチャレンジを引き続きやっていきたい。そうした組み合わせの中で、プラスαの価値を生み出す検討をしていきたい」(関取氏)。

vaio01

vaio06

■VAIO Phone基本スペック
OS:Android 5.0
サイズ:約141.5×約71×約7.9ミリ
ディスプレイ:5インチHD(1280×720ドット)
重量:約130グラム(リチウムイオンバッテリー含む)
カメラ:背面13メガピクセルCMOS、サブ5メガピクセルCMOS
CPU :1.2GHzクアッドコア
内蔵メモリー:16Gバイト、RAM:2Gバイト
SIMサイズ:microSIM
デザリング:対応


■VAIO Phoneコールセンター
受付時間:午前9時~午後6時
TEL:03-6435-9880


VAIO Phone

※編集部注:日本以外でVAIO Phoneと似たようなデザインのスマートフォンが販売されていることを指摘している記事も散見されるが、「その端末はメーカー保証が受けられる正規モデルが国内では購入できない」ため、それと比較すること自体がナンセンスだ。また、それぞれの国の物価や生活水準などを考慮した値段比較を行うべきで、日本で正規購入できない以上、「日本円に直したら、○○円安い」というのも正しくない比較であろう。

ITライフハック
ITライフハック Twitter
ITライフハック Facebook

VAIOに関連した記事をもっと見る
家電量販店向けの個人向けモデルを販売――VAIO Z、VAIO Pro 11
新生VAIOの第1弾パソコン発表!1週間の記事を振り返る
「私は帰ってきた!!」新生VAIOの第1弾パソコン発表─「VAIO Z」「VAIO Z Canvas」
実際の製品化が楽しみなVAIOブランドのタブレットプロトタイプ
Adobe Maxのサイトで発覚!VAIO、タブレットPCの試作機を展示へ