どうもイソスケです。【イソスケのここだけ読んどけIT本】は、IT関連で注目されている人、物事、テクノロジー、その他、IT関連であれば「現在、多数の注目を集めて」いたり、「これくらい最低限知っておくべきこと」だったりといった事柄に関する書籍を、イソスケが読み、その内容を紹介する企画です。



書籍を読み解くには、それなりの時間が必要になるので、忙しいビジネスパーソンは、注目の書籍だからと言って片っ端から読んでいくわけにはいきません。

そこで、本企画ではイソスケなりの視点で、自分が読んだ書籍についてポイントを押さえた紹介をしようと思っています。

本連載を読んで気になったら購入してみる。または、話題に上った書籍のおおよその内容を把握するといった感じで、皆さんのお役に立てればと思っています。

なお、本連載は、記事執筆前に「書籍を読む」という準備が必要なため、書籍の内容次第では読破に時間がかかることもあるため、毎回決まった日に更新されるとは限らないことをあらかじめお断りしておきます。また、こんな書籍を読んで感想を聞きたいということがあれば、以下のメールアドレスまで、メールを送ってください。

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前回は『ITビジネスの原理』を紹介しました。

今回、第4回の書籍では「THINK LIKE ZUCK マーク・ザッカーバーグの思考法」を紹介します。

全世界での月間のアクティブユーザーが13億人を超え、インターネットユーザーの約71%が利用している世界最大のSNSであるFacebook。もはやウェブに必要不可欠な存在となり、Facebookのプロフィールページを見れば、その人が何に興味を持ち、どんな交友関係なのか手に取るようにわかるなど、名刺代わりの存在になっていると言っても過言ではありません。

さらに世の中がスマホ中心の時代へと移り変わるなかFacebookは、2012年には写真共有アプリのInstagram(インスタグラム)を10億ドル(約810億円)で、2014年にはメッセージングアプリを提供する「WhatsApp(ワッツアップ)」を190億ドル(約1兆9400億円)で買収。スマホ時代でも王座を地位を占めるべく、着々と手を打っています。

そのFacebookの創業者で現在もCEOを務めているのが弱冠30歳のマーク・ザッカーバーグです。映画「ソーシャル・ネットワーク」での描かれ方もあり社交性に欠けた強欲なオタクというイメージもある彼ですが、素顔はいったいどのような人物なのでしょうか。

■毎年新たな挑戦を自らに課す、成長に貪欲なリーダー
友人や社員らの説明によれば、ザッカーバーグはカジュアルなパーカーに身を包んでいますが、堂々たるリーダー。勤勉で学習意欲は人一倍強く、自分の得意分野(製品設計、戦略)と、苦手分野(日々の管理・運営)を理解しており、会社が成長軌道に乗るとリーダーらしい振る舞いが必要だということを悟ったといいます。

それからはプログラミングは一切しないと宣言。週末にはピーター・ドラッカーの著作を読み、さらに尊敬する経営者である「ワシントン・ポスト」のドン・グラハムには同じ経営スタイルを取り入れたいと相談。またジョブズやゲイツとも長時間話しています。

人間として成長することに貪欲で、毎年新たな挑戦を自らに課し、2009年はネクタイ姿を1年間つらぬき、2010年には中国語の習得に挑戦、2011年は菜食主義への移行、2012年は毎日プログラミングをすること、2013年には毎日新しい人と知り合うこと、2014年はじっくり考えた感謝の手紙を書くことを誓いました。

スティーブ・ジョブズの伝記を手がけたウォルター・アイザックソンによればジョブズはザッカーバーグに「他人とは思えない妙な親近感を覚えていた」とのことです。

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執筆:イソスケ


THINK LIKE ZUCK マーク・ザッカーバーグの思考法
エカテリーナ・ウォルター
講談社
2014-05-13