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日本の高齢化率は2017年9月現在で27.7%と世界一高くなっている。高齢化の進む速さも各国に比べ際立っており、厚生労働省によると2036年には65歳以上の人口は3800万人を超え、日本の人口の3人に1人が65歳以上の高齢者になると試算されている。このような高齢者数の増加に伴い、孤独死や突然死が日本全国で増加するなど、様々な問題が危惧されている。

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■地方過疎が止まらない?東京一極化が加速!
また、高齢化の中貴重な若者の就職地は、東京一極集中が進んでいる。2020年の東京オリンピックに向け、様々な需要がある東京では、大企業を中心に採用を積極的に展開しており、就職を機に地方から都市部へと移る若者が途絶えていない。このような要因から、東京一極集中・地方過疎に歯止めがかからず、2016年の東京圏への転入超過は11万7千人となっている。その結果、地方では、今まで以上にひとりや夫婦のみで過ごす高齢者が増えているのだ。

■親の老後を不安視している人が8割!3分の2は何も対策せず!
一方、東京へと移るなど、親元を離れ遠方で住むことの多い子世代は親の老後を気にかけているものの、対策は出来ていない実情がある。

オウチーノ総研が2016年に首都圏在住の20歳~49歳男女741名を対象に、「『親の老後』に関するアンケート調査」を行なったところ、右図上のように、親の老後に対して不安があると回答した人が合計で8割を越えた。

しかしながら、同アンケート調査では、図のように親の老後に備えた対策に関して、対策をしていないと回答した人が、約3分の2にのぼることが明らかになり、不安は抱えながらも実際の対策は打てていない現状が浮き彫りになった。

親の老後に備えた対策と言っても、何から手を付けて良いかわからない人も多いかと思うが、「まだ大丈夫だろう」と思っていても、いつ何が起こるかわからない。

まずは、遠く離れて暮らしている親が健康に暮らしているかどうかを見守ることから始めると共に、たまに会う機会には自分の親が健康かどうか、次のチェック項目に沿って確認することをお勧めする。
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■久しぶりの親との再会 ”10のチェック事項”を活用してみよう!
高齢化と東京一極化の進行で、なかなかお互いの異変に気づくことが出来ないというのは、よくあることだろう。年末年始は実家に帰省する人も多く、久々の家族の時間となることも多いのではないだろうか。この絶好のタイミングに、いち早く親の危機に気付けるように、今年の年末年始に帰省した時、確認すべき”10のチェック事項”を作成した。

今回、チェック事項作成にあたり協力をあおいだのは、桜美林大学大学院老年学研究科教授の渡辺修一郎さんとシニアライフデザイン代表の堀内裕子さん。

2017年の年末年始はこのチェックリストを活用し、普段なかなか気付かない「起こってからでは遅い」事象を未然に防いでいこう。

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渡辺修一郎
桜美林大学大学院老年学研究科
教授(社会医学系指導医、医学博士)
元気で長生きするための条件、年齢を重ねるにあたって顕在化してくる身心の「老い」を迎えても高い生活の質をめざすための研究に取り組んでいる、老年学研究の第一人者。


■渡辺修一郎氏コメント
高齢者がいる世帯の内訳をみると、ひとり暮らし、夫婦だけの世帯がそれぞれ約3割を占めており、約6割が、ひとりや夫婦のみで暮らしています。家族や地域で行われる遠隔でのケアでは、緊急通報システムに加え、ふだんの生活での大きな変化を把握し、重大な問題を未然に防ぐことが必要となります。
とくに自立した生活を行うための機能が十分保たれているかどうかを見極めることが大切です。自立には、身体的自立、精神的自立、社会的(経済的)自立があるとされています。足腰が弱って閉じこもりがちになっていないか、しっかり食事ができているか、熱中できることのある活き活きとした生活を送れているか、暮らしで困っていることはないか、など、“10のチェック事項”を参考に、多くの話題で親と十分にコミュニケーションをとりましょう。
調理器具や高齢者を寒さ暑さから守ってくれる空調器具などは火の元になることもあるので、適切に使われているかどうかもみてあげて、ていねいに使い方を教えてあげましょう。

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堀内裕子
シニアライフデザイン代表
シニア向けのサービスや商品開発、企業のシニアプロジェクトのアドバイザー等、ジェロントロジストのマーケッターとして数多く携わっている。その他、東京都福祉サービス第三者評価員として数多くの福祉サービスを評価している。

■堀内裕子氏コメント
家の中というのは安全と思いがちですが、実は家庭内事故死は交通事故死の倍とも言われています。その多くは入浴時の事故ですが、家の中には危険がいっぱいなのです。
特に冬は温度差(ヒートショック)による事故に気を付けなくてはなりません。暖かい部屋から寒い脱衣所に移動し衣服を脱ぎ、さらに寒い浴室へと急な温度差が血圧変動を激しくし、失神・不整脈・脳梗塞を引き起こす原因となります。また、熱い湯船につかることにより低血圧がおこり失神し、溺死につながるのです。
その他、冬は寒さ対策で、絨毯やラグ、こたつを用いたりします。これらにつまずき転倒する事故があるのも冬の特徴です。正常老化により、知らず知らずのうちに下肢が衰え、昨日はまたげたものが今日はまたげないということがあります。今後、高齢者の独居、もしくは高齢者のみの世帯が増え続ける日本において、いかに安全・安心な住まいを確保するかはウェル・ビーイングの維持にとても大切なポイントとなってきます。

■”10のチェック項目”
①週に1回以上外出している!?昨年より外出頻度が減っていない!?
②最近5年くらいの出来事の話をして覚えている!?
③今まで好きでしていた作業や趣味などを楽しんで続けられている!?
声が小さくなっていない!?
④起床時刻、就床時刻は以前と変わらない!?
⑤今年1年間転ばずに過ごせた!?
⑥この半年に3kg以上体重が増減していない!?
⑦食事中にむせたり、のどからゴロゴロと音が出ていない!?
⑧食事の際にお茶や水を飲んでいる!?
トイレの回数が少なくなっていたり、うとうとしたりしていない!?
⑨夜トイレに何回起きる!?そのため寝不足になっていない!?
⑩耳の聞こえ方、目の見え方が悪くなってない!?


■離れていても見守りで安心!「TEPCOスマートホーム 遠くても安心プラン」
離れて暮らすご家族を見守るために、東京電力エナジーパートナーでは「TEPCOスマートホーム 遠くても安心プラン」を提供している。

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本サービスは、家電の利用状況から、離れて住んでいる家族の暮らしぶりをスマートフォンで簡単に確認できるものだ。例えば、長時間エアコンを利用し続けているときに、電話で水分補給を促して「かくれ脱水」を予防する等の対応につなげることができる。

サービス導入に必要なのは、分電盤に小さなエネルギーセンサーを1つ取り付けることだけ。設置作業は当社指定の施工会社が行うので安心だ。

従来の見守りサービスは、「本人が自覚できない加齢による変化が見えない」、「暮らしぶりを知るためのタッチポイントが少ない」など、「ちょっとした変化に気づきづらい」という課題があったが、本サービスは、主要な家電それぞれの使用状況を確認することにより、この課題を解決した。

見守る方々は、ご契約者を含む最大5人まで登録でき、「どの家電」が「どれくらい使われたのか」をいつでもスマートフォンで確認ができる。

また、日・週ごとにまとめたレポートをメールで受信することもできる。さらに、家電の利用状況から、いつもと様子が違うと判断された時はメールでお知らせを届けてくれる。

心配なときは、「訪問確認サービス」を利用することもできる(年間2回まで無料)。年末年始の帰省をきっかけに、離れて暮らす家族の見守りを検討してみてはいかがでだろうか。

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東京電力エナジーパートナー

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