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昨今、インターネットやスマホアプリからも注文できるなど、多様な形態が生まれているデリバリーサービス(いわゆる出前)。自炊しない男性、忙しくて料理ができないケースでは主婦の味方ともいえる。

そこで、マクロミル一都三県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)に住む男女1,000名を対象に、フードデリバリーについて、その利用実態やユーザーの意識を調査した。

【1】 フードデリバリー、直近1年間では6割が利用。頻度は、「月に1回以上」が15%、 「年に数回」44%

一都三県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)に住む20~69歳の男女を対象に、フードデリバリーの利用状況を確認した。

利用する頻度は、月に1回以上と比較的頻度の高い人が15%(※1)、年に数回利用する程度の人が44%(※2)だった。合計59%、つまり約6割が、直近1年間にフードデリバリーを利用していることが分かる。また、週に1回以上の利用者は1.3%にとどまり、日々の食事に利用しているという人は少ないようだ。
※1:「週に1回以上」「月に2~3回程度」「月に1回程度」の合計
※2:「2~3カ月に1回程度」「半年に1回程度」「それ以下」の合計

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【2】 利用シーンの1位は「料理が面倒な時」34%。 “チラシ、クーポン” や“特別な日”も、利用意欲の喚起に効果的?

ではフードデリバリーはどのようなシーンで利用されているのだろうか。直近1年間にフードデリバリーを利用した582名に尋ねた。

最多は「料理が面倒な時」で34%、次いで「忙しく、食事の準備ができない時」と「チラシやクーポンを目にした時」が同率の27%だった。 “料理が面倒な時”、 “忙しい時”といったシーンがフードデリバリーを利用するポイントとなっているようだ。た、ポスティングの“チラシ”や、最近よく目にするニュースアプリなどと連動した“クーポンチャンネル”なども、利用意欲の喚起に効果がありそうだ。

続いて、「お祝いや記念日などの時」24%、「友人・知人が集まった時」23%、「贅沢をしたい時」21%、「親族が集まった時」20%が上位7位に入った。 “祝いごと”や“特別な日”にもフードデリバリーは重宝されている様子がうかがえる。

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【3】 人気料理は「ピザ・パスタ」が圧倒的! 注文方法は、「電話」と「ネット」がほぼ同率

フードデリバリーではどのような料理がオーダーされているのだろうか。直近1年間にオーダーした料理をすべて選んでもらったところ、 1位は「ピザ・パスタ」84%で圧倒的!フードデリバリーといえば“ピザ”をイメージするのではないだろうか。2位は「寿司」で39%。 3位以降にランクインした料理は、「ラーメン・中華」14%、「丼もの」14%、「ハンバーガー・フライドチキン」8%など、 15%未満の利用率で、 1位2位と比較し利用率が大きく下がる。見方を変えると、利用率は15%未満ではあっても様々な種類の料理がオーダーされているとも言える。

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続いて、フードデリバリーの注文手段を確認した。インターネット経由での便利なアプリなども続々登場しているが、最も利用されている手段は「電話」で61%だった。次いで、「PC」38%、「スマホ・タブレット(サイト利用)」が29%、「スマホ・タブレット(アプリ利用)が9%と、ネットを介した注文手段も利用されています。直近1年間にいずれかのインターネット経由でフードデリバリーをオーダーした人を算出すると63%という結果だった。

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【4】 Uber Eats(ウーバーイーツ)、東京都のフードデリバリーユーザーにおける認知率は17%

フードデリバリーの関連サービスとして近ごろ注目されているのが、「Uber Eats(ウーバーイーツ)」。その名の通り、配車サービス「Uber」が2016年から開始したフードデリバリーサービスで、パソコンもしくは専用のスマホアプリから注文すると、 Uber Eats提携店の料理を届けてくれる。そんな「Uber Eats」だが、先行してサービスインした東京都での浸透度はどの程度なのだろうか。

直近1年間にフードデリバリーサービスを利用した東京都在住者240名に絞った結果で確認すると、「Uber Eats」の20~60代の“認知率”は17%だった。年代別でみると、 20~30代は2割代と、他世代に比べ認知率が高いようだ。続いて20~60代の“利用率”については、現時点では5%だった。 40~60代ではほとんど利用されておらず、 20代が6%、 30代が13%だった。東京都30代のフードデリバリーユーザーにおいては、 10人に1人以上が「Uber Eats」を利用したことがあるという結果だ。

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【5】 フードデリバリーの屋外配達、今利の用意向は?

フードデリバリーの中には、配達エリア内であれば公園、お祭り・お花見会場、海・山などといった屋外の場所にも配達してくれるサービスがる。直近1年間に、屋外への配達を利用していない人(直近1年間にフードデリバリー自体を利用していない人も含む)970名に対し、そうした屋外への配達について利用したいと思うか尋ねた。その結果、「利用したい」が48%、「利用したくない」が51%と、ほぼ半々という結果だった。

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また、メニュー、配達先、配達方法、価格、注文方法などについて、自由回答で「あったらいいな」と思うフードデリバリーサービスを募った。ユニークな回答が数多く挙がったので抜粋してご紹介しよう。

●「あったらいいな」と思うフードデリバリーサービス
ベース:全体(n=1,000)/自由回答
人工知能を利用した無人配達があったら面白いと思う。(男性23歳、東京都)
マクドナルドやケンタッキーなどの複数の店の商品を出前してくれるサービス。(男性24歳、東京都)
廃棄期限が迫った食材で作るフードメニュー。その代わり値段を安くしてほしい。食品ロスが減り、店、客、環境にもいい。(女性30歳、東京都)
生ビールのデリバリーサービス。(男性43歳、神奈川県)
ドローン(もしくはロボット)が届けてくれるのであれば利用するかも。(女性53歳、東京都)
糖質制限の料理があれば。(女性54歳、千葉県)
宴会用お酒も含む一式、お花見会場、花火大会価格はお安いに越したことはないけど、お祭り気分だから、ちょっとお高めでも。注文は携帯でその場所から、 GPSかなんかで場所確認。(女性60歳、東京都)

日本では、江戸時代から続く“出前文化”。これからますます発展し、国内でまた新たなサービスが誕生するかもしれない。

市場調査メディアHoNote(ホノテ)

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