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「Xiaomi ロボット掃除機 X20+」レビュー / ハンドル一体型モバイルバッテリー【まとめ記事】

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小米技術日本株式会社(以下、シャオミ・ジャパン)は、一体型の大容量ステーション搭載の「Xiaomi ロボット掃除機 X20+」を2024年8月28日(水)より発売した。「Xiaomi ロボット掃除機 X20+」の市場想定価格は59,800円(税込)と、同クラスのロボット掃除機に比べて安価なので、気になる人も多いだろう。実機をお借りしたので、レビューをお届けする。

サンワサプライ株式会社は、ハンドル一体型のモバイルバッテリー「BTL-RDC36」と専用充電器「BTL-RDC36CTR」を発売する。本製品をオフィス内に設置することで、電源が取れない場所でも本製品を持ち運んでノートパソコンやタブレットへ充電ができるようになる。引っ掛けても置けるので、デスクスペースを占領することなく使うこともできます。会議やコワーキングスペースに、またイベントの備品などにおすすめだ。

レジルの電力供給により、北陸マツダが全拠点で使用電力の実質再エネ比率100%を達成
「脱炭素を、難問にしない」をミッションとして掲げるレジル株式会社は、株式会社北陸マツダへの電力供給契約を新規締結し、北陸マツダの全社での使用電力について再生可能エネルギー(※、以下 再エネ)比率100%を実現したを発表した。同社は法人向け電力小売事業である「グリーンエネルギー事業」において、非化石証書取引も活用することによる再エネ比率向上を前倒しで推進し、中小企業を中心とした全国の法人顧客の脱炭素化支援を加速していくとしている。※本文中における「再生可能エネルギー」には、実質再生可能エネルギーを含む。


【佐藤康光九段コメントあり】新将棋会館「棋の音(きのね)カフェ」オープンへ
株式会社プロントコーポレーションは、『棋の音カフェ』を、2024年10月1日(火)にオープンする。『棋の音カフェ』は、新将棋会館内の新施設「棋の音」内のカフェ。注目は、コーヒー好きとして知られる佐藤康光九段が監修した「康光ブレンド珈琲」をはじめ、将棋の駒の形を模した 「駒もなか」や棋士・女流棋士の写真がプリントされた「月替わり棋士カプチーノ」など、将棋や棋士・女流棋士をモチーフにした遊び心のある店舗限定アイテムだ。『棋の音カフェ』は、将棋ファンの方はもちろん、将棋をまだ知らない方々にも、将棋文化の魅力を感じていただける店舗作りを目指していくとしている。


【価格破壊】オールインワンで、5万円台!「Xiaomi ロボット掃除機 X20+」レビュー
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持ち歩く電源がオフィスワークを変える!ハンドル一体型モバイルバッテリー
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重い荷物もラクラク運搬!普段使いから業務まで幅広く使える、耐荷重69kgの折りたたみキャリーカート
サンワサプライ株式会社が運営している直販サイト『サンワダイレクト』は、普段の買い物やキャンプ用品の運搬、倉庫での荷物運びなど様々な場面で使える2輪の折りたたみキャリーカート「100-CART026BK」を発売した。パタッと6cmに折りたたむことができる。収納や車載時にも場所を取らず、使わないときはコンパクトに保管できる。キャンプや釣りなど、アウトドアの場面でも活躍し、手軽に持ち運びが可能だ。台部分には頑丈なスチール素材を採用し、最大69kgまでの荷物を運べるため、重い荷物の運搬も安心して行える。キャスターは直径13cmと大きめで、静音設計になっており、スムーズな移動を実現する。凹凸のある地面や舗装されていない場所でも、ストレスなく移動が可能です。軽やかな動きで、重い荷物も楽に運ぶことができる。


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【無料】AI画像生成ツール「PicLumen」レビュー / GMOヘルステック、無料の医療プラットフォームを提供開始【まとめ記事】

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昨今のAI画像生成ツールの進化には、目を見張るものがある。同ツールを使用すれば、テキストから瞬時にアートや写真風のビジュアルを生成することができる。今まで一部のアーティストやデザイナーでしか実現不可能だった品質でリアルな画像を生成して、SNSやホームページ、プレゼン資料など、あらゆるシーンで利用可能だ。ひとつ問題があるとすれば、高品質なツールを制限なしで使うためには、課金する必要があることだ。そこで今回は数あるAI画像生成ツールの中から高品質でリアルな画像を生み出せる、無料のAI画像生成ツール「PicLumen」を紹介しよう。

GMOインターネットグループのGMOフィナンシャルホールディングス株式会社の連結会社のGMOヘルステック株式会社は、2024年9⽉19⽇(木)より、医療プラットフォームの無料提供を開始した。開始に伴い同日、記者会見を開催し、「GMOヘルステックが描く、未来の医療プラットフォーム」および、GMOヘルステックのグループ会社を通じて、今回新たに開始する「患者向け・クリニック向けの3つの新サービス」について発表した。当日は、新CMに出演しているモデルの佐々木希さん、お笑い芸人の横澤夏子さんがゲストとして登場し、トークセッションを行った。

JBL初のデュアルドライバー、進化した充電ケース!完全ワイヤレスイヤホン「JBL TOUR PRO 3」
ハーマンインターナショナル株式会社は、アメリカ カリフォルニア発祥の世界最大級のオーディオブランド「JBL」より、ハイレゾワイヤレス対応ハイブリッドノイズキャンセリング搭載の完全ワイヤレスイヤホンのフラッグシップモデル「JBL TOUR PRO 3(ツアープロ 3)」を2024年10月3日(木)より発売する。2018年ごろから急拡大した完全ワイヤレスイヤホン市場は、スマホやタブレットの普及に伴い拡大し、コロナ禍も経て、近年では音楽鑑賞だけでなく、動画・SNS鑑賞や高性能な会議用音声デバイスとしての性能も問われる「多用途」が求められる時代となった。実際に、“完全ワイヤレスイヤホンを2台以上購入した経験”がある人は年々増加傾向にあり、2019年では約31%であったのに対し、2023年では約55%まで増加したという調査結果もあり、初めて購入した完全ワイヤレスイヤホンからの買い替えや、用途を特化して買い増す人々が増加しているものと思われる。


プライベート空間でゆったりお食事!湯河原 千代田荘「お部屋食プラン」が新登場
湯河原 千代田荘は、新たに「お部屋食プラン」を用意した。周囲に気兼ねなく落ち着いた空間で食事を楽しめる。お食事は、季節の献立をお部屋にて用意。彩り豊かなお重膳や熱々の天ぷら、北海道産ブランド米「ゆめぴりか」など旬の味を楽しめる。千代田荘は敷地内に湧き続ける自家源泉も魅力の一つ。やわらかな泉質の湯は疲れた身体を芯から癒す。富士山が描かれた大浴場や湯河原の山並みを一望できる展望露天風呂で癒しのひとときを過ごせる。


佐々木希さんと横澤夏子さん、育児トークで意気投合!GMOヘルステック、無料の医療プラットフォームを提供開始
GMOインターネットグループのGMOフィナンシャルホールディングス株式会社の連結会社のGMOヘルステック株式会社は、2024年9⽉19⽇(木)より、医療プラットフォームの無料提供を開始した。開始に伴い同日、記者会見を開催し、「GMOヘルステックが描く、未来の医療プラットフォーム」および、GMOヘルステックのグループ会社を通じて、今回新たに開始する「患者向け・クリニック向けの3つの新サービス」について発表した。当日は、新CMに出演しているモデルの佐々木希さん、お笑い芸人の横澤夏子さんがゲストとして登場し、トークセッションを行った。


【無料】高品質でリアルな画像を生み出せる!AI画像生成ツール「PicLumen」レビュー
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朝日奈央さんが中古スマホの“かえる”魅力をアピール!GEO 新TVCM『中古スマホがお得にカエル』篇 放送開始
株式会社ゲオは、朝日奈央さんを起用した新TVCM『中古スマホがお得にカエル』篇を2024年9月23日(月)より全国で放送を開始した。CM本編では、昨年に引き続き3度目の出演となる朝日さんと、本CMで初登場となるカエルのキャラクターが中古スマホがお得に“買える”ことや、お手軽に格安SIMに“変える”ことができること、手続きが簡単なのですぐに持ち“帰る”ことが可能なことなど、ゲオで中古スマホを買える魅力を伝えている。さらにロングバージョンのWEB CMも公開された。


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図解ポケット 画像生成AIがよくわかる本
田中秀弥
秀和システム
2023-05-20





【価格破壊】オールインワンで、5万円台!「Xiaomi ロボット掃除機 X20+」レビュー

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小米技術日本株式会社(以下、シャオミ・ジャパン)は、一体型の大容量ステーション搭載の「Xiaomi ロボット掃除機 X20+」を2024年8月28日(水)より発売した。「Xiaomi ロボット掃除機 X20+」の市場想定価格は59,800円(税込)と、同クラスのロボット掃除機に比べて安価なので、気になる人も多いだろう。実機をお借りしたので、レビューをお届けする。

■「Xiaomi ロボット掃除機 X20+」とは
日本では、Xiaomiは中国のスマートフォンのメーカーとして知られているが、家電を取り扱うメーカーとしても有名だ。テレビやスマートウォッチ、Webカメラ、スピーカーなどはもちろんのこと、照明器具、炊飯器、空気清浄機、スーツケースなど、多種多様な家電を扱っている。そんな同社が満を持して日本市場に投入するのが「Xiaomi ロボット掃除機 S20+」だ。本機はいわゆる「全部入り」の仕様でありながら、5万円台という衝撃的な価格で注目されている。

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Xiaomi ロボット掃除機 X20+


「全部入り」とは、以下のような機能を搭載した掃除機のことだ。
a. カーペットや畳などの掃除をする従来からの掃除機の機能
b. フローリングの床を水拭きするモップの機能
c. 床を判別して自動で上記aとbを切り換えながら掃除ができる機能
d. aで収集したゴミを「ステーション」に集め、まとめて捨てることができる機能
e.「ステーション」で、bで使ったモップを自動で洗浄/乾燥する機能

たとえば、iRobot「Roomba」、ECOVACS「DEEBOT」はいずれも「全部入り」のロボット掃除機だが、10~20万円の価格帯だ。本機は1/2~1/3以下の価格であり、価格破壊といっても差支えないだろう。

■真っ白でモダンな外観デザインが魅力
実機を写真で見ていこう。

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X20+自動清掃中


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ステーションで待機中のX20+本体


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X20+本体


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X20+の梱包箱 実測 約474 x 390 x 645(mm)


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包の内容を並べてみたところ


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同梱品。モップパッド2個、再度ブラシ、電源コード、マニュアル


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本体前方 上面に操作部、LDSレーザセンサー、ボディ前面にラインレーザセンサー


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本体後方 上面にロゴマーク、後ろ側面に充電端子、底面にモップパッド


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本体底面(手前が前) 車輪、ブラシ、サイドブラシ、モップパッド、クリフセンサー


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本体上部のカバーを開け、ダストカップを取り出したところ


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Omniステーションで待機中の本体を横から見たところ


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Omniステーション 背面


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Omniステーション 電源ポート


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Omniステーション 上部カバーを開けたところ 二つのタンクが見える


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Omniステーション 上部カバー、裏側のクイックガイド


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Omniステーション タンクを取り出したところ


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汚水タンク(左)と浄水タンク(右)


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Omniステーション前面のダストキャビネット内部 ダストバッグが装着されている


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Omniステーション下部。本体はこの場所に戻ってくる。モップパッドを洗浄するメカが見える


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本体が帰還するときに使うスロープの部品


スマホアプリ「Mi Home」では、部屋の地図の表示して、清掃した「軌跡」を確認することができる。部屋の領域を区切り、それぞれに名前をつけて、モップがけの有無や低音吸引などの指定が可能だ。「リビング」はカーペットを引いているエリアなので、モップがけはしない設定にした。一方、「窓際」はフローリングなので、モップがけが必須だ。

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アプリ「Mi Home」の画面 部屋の地図の表示


また「Mi Home」では、各エリアの一覧を表示させることもできる。

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アプリ「Mi Home」の画面 各エリアの一覧


【動画】清掃中の本体

YouTube:https://youtu.be/WawVUL9J-Vk

本機は丸形で、前面と上部にセンサーが搭載されている。さらに底面後部にふたつ、円形のモップを搭載する。前面のセンサーは障害物検知と衝突回避用、上部のセンサーは部屋の地図を作ったり、障害物の位置を検出したりするために使用されているようだ。モップがけのときはモップパッドを床に接触させるが、それ以外は自動的に少し持ち上がるので、カーペットや畳を濡らさない。

「Omniステーション」は、ロボット掃除機本体の充電機能のほかに、本体が吸い込んだゴミを収集して、内部のダストバッグにため込む機能と、本体のモップを洗浄する機能を備えている。

ダストバッグは使い捨てで、前面の開口部をあけると簡単に交換できる。Xiaomiのホームページでは最大75日間ゴミ捨て不要となっている。掃除をする部屋の状況にもよるが、毎回ゴミを捨てずに済むのは有難い。
同ステーションの内部には給水と汚水のふたつのタンク(各4L)が用意されている。
ロボット掃除機本体とOmniステーションは真っ白であるため、清潔感があり、リビングだけでなくオフィスにもよく似合うデザインだ。

本機本体の大きさは約350×350×97mm、重さは約3.67kg。ロボット掃除機としては標準的か、やや大きめのサイズだが、筆者宅ではイスの足の間、ソファの下なども掃除することができた。
Omniステーションは寸法が約586×427×340mm。浄水/汚水のふたつのタンクが追加されており、以前借りた他社製品に比べて、少し背が高くなっている。

■ロボット掃除機の設置とアプリの準備
設置、設定は簡単だ。マニュアルの通りにOmniステーションを条件の良い場所に設置し、浄水タンクに水を入れ、本体をステーションの下部に置いて充電をする。スマートフォンにスマホアプリ「Mi Home」を入れて無線LANの設定などを行うと、スマホからの操作ができるようになる。ここまで特にトラブルもなく、順調に進んだ。

■下準備:部屋のマップ作成
ロボット掃除機本体が十分に充電ができたら、部屋のマップを作成する。本機では、最初の巡回は掃除を行わず、マップを作成して部屋全体を把握する。筆者宅の玄関は約6cmの段差になっている。過去にレビューしたロボット掃除機は軒並み落下するという、評価テストにはふさわしい場所だが、本機は落下をしっかりと回避した。大きな加点ポイントだ。

出来上がったマップを見ると、自動的にいくつかのエリアに分割されていた。筆者の部屋はリビングとベッドルーム、キッチンがひと続きになったワンルームだが、家具などでゆるく分割されている。それを自動認識して各エリアを「部屋」として分割したようだ。

筆者は自動で分割されたマップに少し手を加えている。まず各エリアにキッチン、玄関、リビングなどと名前を付けた。ほぼ全面にカーペットを敷いているリビングの窓際はフローリングなので、「窓際」として別エリアにした。リビングは掃除機がけだけにして、モップがけのオプションを外した。本機には、自動的にカーペットを検出してモップがけをしない機能がある。しかし、部屋の隅、狭いエリア「窓際」のモップがけをより確実に行うには、この方が良さそうだ。さらにリビングは「低音吸引」を選択して、騒音をおさえる設定をした。

■清掃してみよう
さあ、いよいよスマホアプリを操作して、掃除を始めよう。本機は掃除を開始するとまずモップパッドの洗浄を行ってから清掃の巡回を始めるようだ。巡回清掃は「部屋」ごとに、まずは輪郭から清掃を行う。本機が清掃している様子を観察していると、とても合理的に面積を少しずつ埋めていくように動きまわるので、なかなか賢い。

清掃中の音は「低音吸引」に設定すると、かなり抑えられる。リビングでテレビを見ながらでも我慢できるレベルなのは助かる。本機は掃除の間に何度もOmniステーションに戻ってゴミの収集やモップパッドの洗浄を行うようだ。その間はさすがに騒音が気になるため、Omniステーションの設置場所は悩ましい。

清掃の状況はアプリの画面にほぼリアルタイムに表示される。今現在、掃除機がどこにいて、どこに向かっているかが予測できるので、周りの障害物を掃除の瞬間だけどけてあげるなどの工夫も簡単にできる。

本機は他社機と比較して障害物を見つけると果敢に乗り越えようとはあまりしない印象だ。だいたいは手前で回避してしまうことが多い。立ち往生してしまうリスクと清掃のカバー率を天秤にかけ、若干安全側に倒しているように感じる。

たいていのロボット掃除機は壁や家具などにぶつかりながら清掃を進めるのが普通だが、そのようなぶつかる際の音がほとんどしない。ぶつかるときも直前に速度を緩め、やさしいぶつかり方をする。本機の特徴だろう。

アプリのメニューの中を調べると、「クリーニングストラテジー」という項目の中に「衝突軽減ストラテジー」という選択肢がデフォルトで選ばれていることを見つけた。これが、やさしいぶつかり方の設定だ。試しに別の選択肢「高カバー率ストラテジー」を選ぶと、少しあちこちで衝突音を立てながら清掃するようになった。部屋の汚れ具合にもよるし、自動清掃のカバー率が気になる場合にこの選択肢を選ぶのも良いだろう。筆者の部屋ではデフォルトのままで良さそうだ。

本機は私が過去使ってきた他社のロボット掃除機と比べると清掃時間がやや長い印象がある。清掃の途中でステーションに戻る頻度が少し多いことと関係しているかもしれない。モップの汚れを頻繁に洗浄するのが目的なので良しとしたい。

■掃除の結果は?
掃除の結果はかなり満足のいくものだった。ゴミの吸引力が十分なせいか、カーペットはきれいに掃除ができた。フローリングの床はしっかり水拭きされ、裸足で歩いても気持ちが良い。

アプリの画面、マップに残った本機の軌跡をみると意外と隙間があり、掃除できていない場所もありそうではあるが、実際にその場所を確認して特に問題なかった。正直、掃除のカバー率は気になる人もいるかもしれない。

障害物が多いと掃除ができなかった部分ができやすいとも考えられる。掃除以前に部屋を整理してできるだけ障害物をなくしておくことは、あいかわらず重要である。

■メンテナンスが簡単
本機は、メンテナンスが簡単だ。ダストバッグは前述の通り、使い捨てで交換も容易にできる。今回借りている期間(約2週間)では満タンにはなりそうにない。浄水タンク(4L)は我が家では毎日掃除して4~5日に1度給水を行うペースのようだ。汚水はより頻繁に(できれば毎回)捨てることを推奨しているが、ずぼらな筆者は給水と同じタイミングで捨てている。フローリングの汚れ方にもよるが、筆者宅の場合これで十分と感じている。

ブラシ、サイドブラシ、ダストカップのフィルタ、モップパッドトレイ(モップパッドを洗浄するユニットの部品)などは1~2週間に一度クリーニングすることが推奨されている。いずれも取り外して簡単にクリーニングできるようになっている。また、Omniステーションには内部のセルフクリーニングの機能があり、スマホアプリから使うことができる。これも便利だ。

■次回買い換え時の第1候補!
2週間ほどお借りして使ってみた本機は、なかなか素晴らしい製品だった。ゴミを吸引する掃除機の機能と水拭きの機能に加え、ゴミをある程度の期間のゴミを収集し、まとめて一度に捨てられたり、水拭き用のモップパッドの洗浄や乾燥も行える。給水や汚水の処理や、スマホアプリでの操作や管理、設定など、どれもとても簡単である。そして吸引能力や合理的なコース選択など、基本的な部分もしっかりできていることが確認できた。

しかも、5万円台という価格。他社の売価約20万円の機種とほぼ同等の機能性能なのだから、間違いなくこれはお薦めできる製品である。筆者の次に買う候補機種NO.1である。
テクニカルライター 鈴木 啓一


「Xiaomi ロボット掃除機 X20+」

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【無料】高品質でリアルな画像を生み出せる!AI画像生成ツール「PicLumen」レビュー

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昨今のAI画像生成ツールの進化には、目を見張るものがある。同ツールを使用すれば、テキストから瞬時にアートや写真風のビジュアルを生成することができる。今まで一部のアーティストやデザイナーでしか実現不可能だった品質でリアルな画像を生成して、SNSやホームページ、プレゼン資料など、あらゆるシーンで利用可能だ。

ひとつ問題があるとすれば、高品質なツールを制限なしで使うためには、課金する必要があることだ。そこで今回は数あるAI画像生成ツールの中から高品質でリアルな画像を生み出せる、無料のAI画像生成ツール「PicLumen」を紹介しよう。

■画像生成AIサービス「PicLumen」とは?
「PicLumen」とは、中国のCHENGDU Yile Tech Co., Ltd.が開発した、無料の画像生成AIサービスだ。GoogleアカウントやEメールアドレスでサインアップすれば、すぐに利用を開始することができる。

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サインアップ/サインインの画面


現実のような映像、アニメ、水彩画や油絵、線画など、さまざまなスタイルの画像を生成できる。生成したい画像の説明文(プロンプト)を入力するだけで、希望の画像が簡単に生成される。プロンプトの入力は英語だが、日本語で入力したプロンプトをワンクリックで英訳する機能があるため、英語が苦手な人でも戸惑うことなく利用することができる。

画像生成AIサービスとしては、現在、Midjourney、Stable Diffusion、DALL·E 3などが有名だ。それぞれがかなりレベルの高い画像を生成できるが、有料プランに加入していないと、快適に利用することができない。無料のサービスもいくつかあるが、これらの有名なサービスに比べると、生成される画像のクオリティが、やや見劣りするのも事実だ。

ここで紹介するPicLumenは、無料でありながらハイクオリティな画像を生成することができる点で、他社の無料のサービスに比べて優れている。

■無料でも有料サービスに匹敵するクオリティ
PicLumenは独自の画像生成AIモデル3つと、最近、高画質で注目を集めている「FLUX.1-schnell」の計モデルを、目的に合わせてモデルを選択することができる。

早速、PicLumenを体験してみよう。
ログイン後、サイドメニューに表示される地球儀マークをクリックして、メニューの使用言語を日本語に切り換える。サイドメニューの上方、「作成」タブを選択すると画像生成の画面に切り替わる。

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「作成」の画面


画面の上部に「何を描きたいですか?」と書かれた入力欄があるので、プロンプトを入力しよう。プロンプトは英語で書くのが本来望ましいが、英語が苦手な人は日本語で入力して翻訳機能で英語に変換することもできる。

最上段には、画像生成に使うモデル、縦横比、一度に生成する枚数を指定するメニューやボタンが並んでいる。まずは画像生成に使うモデルはオリジナルの「PicLumen Realistic V2」、縦横比は1:1、枚数は1枚のままで、画像を生成してみよう。

「ひまわり、ゴッホの画風」とプロンプトを入力し、翻訳ボタンを押してみた。すると、プロンプトが「Sunflower, Van Gogh style.」と書きかわる。続けて「生成」のボタンを押すと、画像が生成される。ゴッホ風の「ひまわりの絵」が画面に表示された。

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ゴッホ風の「ひまわりの絵」


■今話題の「FLUX.1-schnell」も利用できる
次に、今話題の「FLUX.1-schnell」モデルで画像を生成してみよう。
「FLUX.1」とは、Black Forest Labsが開発した最新の画像生成AIモデルで、性能や用途の異なる3種類のモデルPro、Dev、Schnellが提供されている。最上位モデルのProは主に企業向けであり、生成画質はMidjourneyの性能を超えたとも言われている。

本サービスで利用できる「Schnell」はFLUX.1の最下位モデルだが、画質が上位モデルと比べて少し見劣りするものの、画像生成が上位モデルよりも高速だ。個人での利用であれば、十分なクオリティと言える。

「FLUX.1-schnell」に切り替えた後、プロンプトを入力して「生成」のボタンを押そう。今回は、下記のプロンプトを入力した。

プロンプト: professional photo of a majestic white horse with a flowing golden mane, galloping freely across the desert under an orange sunset sky.
縦横比: 19:6

ここでは、画像を比較するため、PicLumen Realistic V2、Midjourney V6.1でも、同じプロンプトを入力して、画像を生成してみた。

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FLUX.1-schnellで生成


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PicLumen Realistic V2で生成


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Midjourney V6.1で生成


3枚ともかなりの出来栄えで、白馬が生き生きとした迫力で描かれた素晴らしい絵だ。プロンプトをチューニングすれば、3つのモデルの差が、よりはっきりしてくるだろう。

なお、PicLumenに搭載された「FLUX.1-schnell」は、後述する画像の一部を描き直す機能(インペイント機能)は利用できない点に注意したい。

■美しい日本人女性の着物姿の生成に挑戦
次は、美しい日本人女性の着物姿を描かせてみよう。

プロンプト: 美しい日本人女性、20代、着物姿
翻訳後: A beautiful Japanese woman in her 20s, wearing a kimono.

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FLUX.1-schnellで生成


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PicLumen Realistic V2で生成


画像生成モデルの違いにより、雰囲気の異なる絵が生成されたが、それぞれ良さがあり、どちらも魅力的だ。

■インペイント機能で、不自然さを回避
同じプロンプトを入力しても、生成される画像は異なる。今回、「PicLumen Realistic V2」を生成した画像の中で、女性の指が不自然に表現される画像があった。現在のAI画像生成では、とくに指の表現が難しく、他社のサービスでも不自然に生成されることは決して珍しくない。

PicLumenでは、こういったトラブルを解決できるために、インペイント機能がある。早速、同機能により画像を部分的に再生成させてみよう。

インペイント機能を使うには、「作成」タブの作品一覧のページから修正したい絵を選択しよう。拡大表示画面に切り替わるので、画像の右にいくつかアイコンが縦に並んでいる中から「インペイント」を選択してクリックする。

「編集」の画面が開くので、画像の修正したい部分を塗りつぶす。対象より少し広めに塗るのがお薦めだ。塗り終わったら「確認」をクリックすると、部分的な画像の再生成が実行される。

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画像の一部を描き直す機能(インベント)


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結果、気になっていた指が着物で隠れた絵が新たに生成された。もちろん気に入らなければ何度でもやり直してかまわないが、今回はこれで良しとしよう。

こうして着物美人が完成した。

さらにPicLumenでアニメ風や線画専門のモデルを使用して生成した画像の例をご覧頂こう。プロンプトは、同じだ。

プロンプト: 美しい日本人女性、20代、着物姿
翻訳後: A beautiful Japanese woman in her 20s, wearing a kimono.

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「PicLumen Anime V2」で生成


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「PicLumen Lineart V1」で生成


■ほかにも便利な機能が充実
PicLumenには、ほかにも便利な機能があるので、ここで紹介しておこう。

ここまで説明したテキストから画像を作る機能(Text to Image)のほかに、画像を参照して画像を作る機能(Image to Image)もある。さらに、画像の一部、髪の色や服の色を入れ替える機能(AI Replace)、画像のキャンパスを拡大し、追加された面積を生成画像で埋める(AI Image Extender)などの機能もある。

これらの機能は「Tutorial」というコーナーでわかりやすく説明されているので、ぜひ試してほしい。

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「Tutorial」のコーナー


サインイン直後のページで左に並ぶメニューから「探索」を選択すると、さまざまなユーザが生成した画像作品を多数一覧で見ることができる。

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「探索」のページ


この中のどれか作品を選んでクリックすると、画面いっぱいに大きく表示され、画像生成に使用されたプロンプトやパラメータが表示される。プロンプトやパラメータを工夫することで、さらに画像生成の結果はより魅力的なものになる。面白いので、いろいろ研究してみると良いだろう。
なお、PicLumenで生成したAI画像は基本的に商用利用できるが、注意点もある。「よくある質問(FAQ)」に詳細な説明があるので、商用利用する人は確認しておくことをお薦めする。

■無料でも高品質な画像生成ができる「PicLumen」
世の中には、さまざまな種類の生成サービスが存在するが、PicLumenは無料で提供されるAI画像生成サービスなので、興手軽に利用することができる。プロンプトを日本語で入力して翻訳できるうえ、様々なスタイルの生成モデルを選択できるので、他社のサービスに比べて魅力的だ。MidjourneyやStable Diffusionに迫るクオリティなので、今後はさらに人気が高まるだろう。興味を持った人は、ぜひ、この機会に体験してみよう。
テクニカルライター 鈴木 啓一


無料のAI画像生成ツール「PicLumen」

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【撮影動画アリ】99gの専属AIカメラマン・ドローン!HOVERAir X1 Smart レビュー

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Zero Zero Roboticsの「HOVERAir X1 Smart」は、わずか99gの重量とポケットサイズが魅力の登録不要なドローンだ。パーソナルAI飛行カメラを搭載しており、リモコン不要で手のひらの上で離着陸が可能だ。あらかじめプログラムされている5種類以上の飛行モードを使い、さまざまなアングルから美しい写真や動画を撮影することができる。ホバリング性能が高く、安定した自撮りができる、いわば「空飛ぶ専属AIカメラマン」だ。今回、白・黒のカラーバリエーションの中から、黒の製品をお借りしたので、さっそくレビューしよう。

■HOVERAir X1 Smartとは?
Zero Zero Roboticsはドローンを中心に製品を提供してきた中国系の会社だ。世界中でドローンを販売しているが、小型軽量化をはかり本機で日本に進出してきたようだ。
本機は99gという軽量なので、新航空法の適用外となり、基本的には飛行申請の必要がない。だからといってどこでも自由に飛ばして良いとはならないが、比較的気軽に飛ばせる超小型ドローンである。(詳しくは後述する)

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HOVERAir X1 Smart (ボールペンと大きさの比較)


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底面


本機の特徴は何といってもホバリングの性能が飛躍的に向上したことだろう。
ホバリングとは、重力や風に逆らって飛行中に一点でじっととどまることで、その間に撮影をすることもできる。このおかげで筆者のようなドローン初心者にも操縦しやすくなっている。さらに本機では多彩な自動操縦プログラムがあらかじめ設定されているので、特に大げさな練習をしなくても、簡単にすぐに飛ばすことができる。

本機は手のひらにのるサイズで、114 x 142 x 27 mm。手のひらから離陸させて、手のひらに着陸させるのが基本だ。
飛行中には機体はかなり揺れカメラ映像が乱れるところだが、「ジンバル」の技術で揺れを打ち消すようにカメラが自動制御され、撮影画像もかなり安定している。

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梱包箱(外箱)と別売の専用充電器


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同梱品(本体、予備プロペラ2個、USBケーブル、布製袋、ドライバー、ネジ、入門ガイド、ほか)


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充電器の同梱品(充電器、USBケーブル、ACアダプタ)


■さっそく飛ばしてみよう
本体上面に操作部があり、電源を入れて飛行モードを設定し、もう一度ボタンを押すと離陸する。
飛行モードは「ホバリングモード」、「フォローモード」、「ズームアウトモード」、「俯瞰撮影モード」、「オービットモード」などがある。

99gの専属AIカメラマン・ドローン「HOVERAir X1 Smart」ホバリング飛行(1)

YouTube:https://youtu.be/VvTmr2dHPCg

99gの専属AIカメラマン・ドローン「HOVERAir X1 Smart」ホバリング飛行(2)

YouTube:https://youtu.be/Xt7wsfP8uPg

□ hovering1.mp4 ホバリングモード (ホバリング飛行(2)を撮影している筆者)
□ hovering2.mp4 ホバリングモード。その場でとどまり、カメラは筆者を追いかけて撮影
□ follow.mp4 フォローモード 筆者の後をついてくる動画撮影
□ zoomout.mp4 ズームアウトモード 筆者の前方に飛び戻ってくる動画撮影
□ fukan.mp4 俯瞰撮影モード 筆者真上に飛び戻ってくる動画撮影
□ orbit.mp4 オービットモード 筆者の周りをぐるっと回る動画撮影
□ manual.mp4 マニュアルモード アプリから飛行をリモコン操作して動画撮影

たとえば、「ホバリングモード」で操作者の顔を認識させ離陸させると、操作者が動き回っても、その場にホバリングしたまま、カメラは操作者を追いかけて撮影してくれる。

99gの専属AIカメラマン・ドローン「HOVERAir X1 Smart」ホバリングモード(1)

YouTube:https://youtu.be/mqRk9FlIxcI

99gの専属AIカメラマン・ドローン「HOVERAir X1 Smart」ホバリングモード(2)

YouTube:https://youtu.be/-aSQLxigu3s

「フォローモード」では顔を認識させたひとのあとをついてくる。

99gの専属AIカメラマン・ドローン「HOVERAir X1 Smart」フォローモード

YouTube:https://youtu.be/NAu-EKabUq0

「ズームアウトモード」では撮影しながら前方に飛行し戻ってくる。撮影者から離れるに従って周りの景色が画面に入って、操作者がじょじょにズームアウトし、戻ってくるときはズームインされるような映像を撮影することができる。

99gの専属AIカメラマン・ドローン「HOVERAir X1 Smart」ズームアウトモード

YouTube:https://youtu.be/3xLGRabyXIg

「俯瞰撮影モード」では操作者を撮影しながら真上に上昇し、戻ってくる。撮影者を真上から見た印象的な映像になる。

99gの専属AIカメラマン・ドローン「HOVERAir X1 Smart」俯瞰撮影モード

YouTube:https://youtu.be/cRzlbrm9rOI

「オービットモード」では操作者の上空でぐるぐる回りながら撮影を行い、戻ってくる。
このほか、スマホと接続し、スマホから手動で操作しながらの飛行も可能である。自動操作の場合でもスマホから飛行モードを選んだり、飛行距離などのオプションを設定して飛行させることができる。

99gの専属AIカメラマン・ドローン「HOVERAir X1 Smart」オービットモード

YouTube:https://youtu.be/eEKPn_6xjys

撮影が終わり戻ってきたら、本機の下に手のひらを広げておくと、そこに静かに着陸する。なかなかよくできていて、飛行操作はとても簡単である。

こうしたさまざまな飛行モードは、アプリ内にわかりやすい説明動画(チュートリアル)が用意されていて、初心者にとてもやさしい。

筆者のような初心者でも簡単に飛ばせるが、さらに慣れてくるとより遠くに飛ばしたり、マニュアルモードなどをもっと高度に活用しての撮影も可能になる。これはとても楽しそうだ。

99gの専属AIカメラマン・ドローン「HOVERAir X1 Smart」マニュアルモード
https://youtu.be/yREaoR11vd4

YouTube:https://youtu.be/yREaoR11vd4

本体にはカメラで撮影したデータを保存するために32GBのストレージが内蔵されている。メモリカードではないので、データはスマホアプリを使って取り出す必要がある。

今回の撮影では熱海 伊豆山温泉のホテル「ハートピア熱海」様に許可を得て本機を飛ばし撮影を行った。あいにくこの日屋外は台風が来ていて、とても撮影ができる状態ではなかったが、ホテルがすぐに許可を出してくださりとても助かった。このホテルは高台に位置しており、動画でわかるように海の見える景色が大変素晴らしい。

・熱海伊豆山温泉リゾートホテル「ハートピア熱海」のホームページ
 URL:https://www.h-atami.com/

ドローンを飛ばし撮影する許可をくださった上記ホテルに感謝している。

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アプリを起動し本機との接続を済ませたところ


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「Hover設定」を押して本機の設定を確認しているところ


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「飛行モード」各モードを可愛いイラスト付きで説明している


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「チュートリアル」の画面。基本操作をビデオで解説している


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Hoverアルバム 撮影した動画や写真を一覧。スマホにダウンロードできる


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マニュアルモードの操作画面


■本機をさらに詳しく
本体の各部を少し詳しく写真で見てみよう。

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前面操作部とカメラのアップ


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プロペラ。4つのプロペラは安全のためしっかりカバーされている。


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底面アップ。上から カメラ部、下方センサー、QRコード(アプリダウンロード用)


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後部。USB Type-C 充電ポート


写真からわかるように、本体は樹脂製のフレームで覆われており、回転するプロペラを含め保護されていて、柔らかい素材のため、壁などに衝突したり落下してもよほどのことがない限り壊れにくく、相手を傷つけないようになっている。また、ひとにぶつかっても、よほどのことがない限りケガをさせることはないと思える。

とはいうものの、それでも高いところでコントロールを失って落下し、運悪くひとにあたった場合は、ケガをさせる可能性はあるかもしれない。この点は頭に入れて、危険のないように飛ばしたい。

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本体上部のバッテリーを取り外したところ


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本体充電中


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充電器でバッテリーを充電中


バッテリーは本体正面中央に装着されている。装着したまま後部のUSB Type-C ポートから充電ができる。また、オプションで充電器(充電ハブ)とACアダプタのセットが用意されている。

バッテリーは690mAhのリチウムイオン電池で、最大飛行時間の公称値は約10分であるが、飛行後充電している間の時間がもったいないので、電池は複数用意して多く方が良いだろう。そうすると、オプションの充電器もあった方が良いと思う。

充電器は同時にバッテリーを2個充電できる。バッテリーは本体充電、充電器による充電ともに、1個あたり12W~14Wの急速充電ができる。

今回は別売の専用収納ケースを合わせてお借りすることができた。本機と充電器、ACアダプタ、USBケーブルをコンパクトに収納して持ち運べてとても便利である。

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別売の収納ケース


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収納ケースに一式納めたところ


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本体重量、実測も99g


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本体梱包箱 プロペラが付いている


本体の梱包箱は2重になっており、内側の白い箱にはちょっとしたギミックが施されていた。箱の中身を引き出すとプロペラがくるくる回り、楽しい。

99gの専属AIカメラマン・ドローン「HOVERAir X1 Smart」 梱包箱を開けるとプロペラが回る

YouTube:https://youtu.be/XwDqp64gYYI

気になる騒音レベルや風の影響であるが、それなりの音はするし風も起こす。しかし、小型なので周りに大きな迷惑をかけると言うほどではないだろう。

■楽しく飛ばすために知っておくべき法規制と注意点
2015年(平成27年)航空法が改正され、ドローンや無人航空機の飛行ルール(機体の登録や飛行申請のルール)が制定された。この中で100g未満の本機のようなドローンは登録や飛行申請の対象外になっている。
他に、警察庁所轄の「小型無人機等飛行禁止法」で規定される重要施設(皇居、霞ヶ関の諸官庁、国会、政党本部、原子力発電所、米軍基地など)付近や、各自治体が定める公営の公園などでの飛行禁止ルールがある。

民法の規定等により、私有地や施設の使用者の許可を得ずにドローンを飛ばすのも咎められる場合がある。迷惑行為と見なされないように許可を得て飛ばすことが必要だろう。
これらはドローンの重量による規定はなく、100g未満の本機でも適用される。

もちろん、そのほかにも周りに危険や迷惑を感じさせないような気配りが必要である。

たとえば都内は都立の公園など、貴重な広い場所なのにドローンを禁止している施設が多く、気軽に飛ばせる場所が少ないのが現状だ。筆者は都内のマンションに住んでおり、調べれば調べるほど近所でドローンを気軽に飛ばせる場所がないことに驚いた。

100g未満の本機のような小さなドローンはもう少し気軽に飛ばせても良いんではないかと個人的には思うが、ルールはルール、まずはしっかりとルールやエチケットを守って楽しみたいものである。

今回実際に施設に許可を得てドローンを飛ばしたのだが、小さな実機を見せて「施設に迷惑をかけないこと」「なるべく周りに別の客がいない安全な時間帯に飛ばすこと」を説明したところ、快諾をいただくことができた。参考になれば幸いである。

■最高に楽しい超軽量級ドローン
今回本機をお借りして試したところ、評判通りの最高に楽しい製品だった。過去、同様のドローンを購入して何度もがっかりさせられた経験があるが、このドローンはまさに期待通り、いや、期待以上のものだった。

本機の長所は数多く挙げることができる。
・ドローン初心者の私でもすぐに飛ばせること。
・そして安定したホバリングや自動操縦のおかげですぐに動画撮影を楽しめること。
・落下しても壊れにくい、丈夫かつ柔らかいフレームで機体全体が覆われていること。
・電池や充電器、収納ケースなど、周辺機器がしっかりそろっていること。
・スマホ連携機能やチュートリアルなど、本体以外もとても使いやすく整備されていること。

一方、短所といえるほどのものはあまりない。もちろん、もっと長い飛行時間や電池の持ち、画質の向上を望めばきりがないが、現状レベルでも十分に「空飛ぶ専属AIカメラマン」として役に立つ。実力は動画をご覧頂いてわかると思う。
価格面では59,980円(基本セット、税込、メーカー直販価格)と「気軽に買える」といえるか微妙だが、十分それに見合った価値があると思う。

ただ、ひとつ考慮しておかねばならいことがある。筆者のように、購入してもなかなか飛ばせる場所がない場合がある。ただ、今回のように、屋外でだめでも場所を選べば屋内で許可を得て飛ばすなど、いろいろ工夫できることもある。
それにしてももっともっと屋外で飛ばしてみたかった。思い切って買ってしまうか、それとも今後旅行に行くときなどに借りるようにするか考えたいと思った。そんな魅力的なドローンだ。
テクニカルライター 鈴木啓一


「HOVERAir X1 Smart」製品情報

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進化する折りたたみスマホSamsung Galaxy Z Fold6 レビュー / 速乾ヘアドライヤー「Laifen SE Lite」レビュー【まとめ記事】

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これこそAIスマホだ!進化する折りたたみスマホSamsung Galaxy Z Fold6 レビュー
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これこそAIスマホだ!進化する折りたたみスマホSamsung Galaxy Z Fold6 レビュー

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革新的「折りたたみAIフォン」誕生!Samsung「Galaxy Z Fold6」「Galaxy Z Flip6」(SIMフリーモデル)」で紹介したように、7月に発売になったSamsung Galaxy Z Fold6は、折りたたみスマホのフラグシップ機種であることに加え、AI機能が数多く搭載されたことで要注目である。さっそくレビューしよう。

■折りたたみスマホのフラグシップ
Samsung Galaxy Z Foldシリーズは折りたたみスマホを代表する機種で、スマホ全体を引っ張るフラグシップである。それもすでに6世代目となる。Galaxy Z Fold6(以下 本機)のボディはかなり角張っているのが特徴的だ。ボディサイズギリギリまで画面というデザインで、いかにも「クールなビジネスツール」という印象である。

今回お借りしたのはシルバーシャドウのSIMフリーモデルである。他にネイビー、クラフテッドブラック、ホワイトと4色のカラーバリエーションがある。多くの折りたたみスマホと同じように、本機もメインディスプレイとサブディスプレイ(カバーディスプレイ)の2画面構成である。メインディスプレイ(7.6インチ)は折り曲げたとききっちりとたたまれ、シリーズ初期のようなヒンジ部分の隙間は皆無である。

このディスプレイでは折り目の部分がどこまで改善されたか気になっていた。しかし、実際に画面操作をしてみて、操作中に折り目が気になることはほぼ皆無だった。もちろん意識して折り目を見れば折り目とわかるレベルではあるが、実用上問題はほとんどないと思う。改めて技術の進歩を感じる点である。

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メインディスプレイを開いたところ


カバーディスプレイ(6.3インチ)も大型化して、折りたたみでない普通のスマホの画面サイズと横幅を含め、あまり変わらない。ほとんどの操作はサブディスプレイでできてしまう。ただし、カバーディスプレイでSペン(別売)は使えず、メインディスプレイの操作にのみ使えるので注意が必要だ。

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サブディスプレイ(カバーディスプレイ)


ふたつのディスプレイはともに有機ELで、解像感、色再現性ともに優れている。特にピーク輝度が2600nitsと、2枚ともかなり明るいディスプレイが採用されていて、炎天下でもある程度の視認性を確保できる。
折りたためばコンパクト、広げれば大画面というコンセプトは進化して、ほぼ理想型になってきたのではないだろうか。

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背面。メインカメラは3眼である


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本体、梱包箱、SIMピン、クイックスタートガイド、データ移行ガイド


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左側面。電源ボタン、音量、SIMスロット


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底面。USB Type-Cポート


3in1screen
メインディスプレイには3つまでアプリを同時に表示できる


■フラグシップ機にふさわしい基本性能
本機はSnapdragon 8 Gen 3 Mobile Platform for Galaxy、RAM 12GBを搭載している。
今回お借りしたのはROM 256GBモデルであるが、512GB、1TBのモデルもある。
実際に使ってみると、ゲームなどもとてもきびきび動作する。

5G対応で、nanoSIMスロット x1とeSIMのデュアルSIMである。

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SIMトレイ


Wi-Fiは Wi-Fi 6E対応で、普及期を迎えつつある6GHz帯も利用できる。
他に Bluetooth、NFC(おサイフケータイなど)、UWBに対応している。

寸法や重さは、下記のとおり。

spec


IP48の防水防塵仕様である。

フラグシップ機にふさわしい基本スペックといえそうだ。

■カメラの仕様は前機種と基本的に同じ
アウト(メイン)カメラは、50M、12M、10Mピクセルの3眼、光学3倍ズーム、デジタル30倍ズーム、イン(サブ)カメラは4Mピクセル、カバーカメラは10Mピクセルという構成で、前機種Fold5とほぼ同じスペックである。
動画は8Kに対応しており、動画撮影時の手ぶれ補正も搭載されている。

実際に本機で撮影した写真と動画をご覧頂こう。

〇写真
3in1screen
x1 標準


3in1screen
x3 ズーム


3in1screen
x30 ズーム


3in1screen


3in1screen


3in1screen


3in1screen


3in1screen


3in1screen


3in1screen
ボケ味チェック


3in1screen
ボケ味チェック


〇動画

Foldシリーズ史上最軽量!Samsung「Galaxy Z Fold6」動画作例1

YouTube:https://youtu.be/EiKDmbOaEP8

Foldシリーズ史上最軽量!Samsung「Galaxy Z Fold6」動画作例2(手ぶれ補正チェック・歩きながら撮影)

YouTube:https://youtu.be/50cHHfwmXII

解像感、色再現性、ボケ味など問題ないが、カメラ以外のスペックが最先端なのに比較するとこのカメラ部のみ、旧機種並みというのは意外だった。

■多彩なAIを搭載をさっそく使ってみた
Galaxy Z Fold6は多彩なAI機能の搭載も特徴だ。そのうちいくつかを実際に使ってみた。
まずはテキストベースの機能から見てみよう。ちょっとした文章の生成や要約、翻訳ができる。ソフトウエアキーボードを使う場面、たとえば、メールやメッセージアプリ、プレインストールのノートアプリ「Samsung Notes」などで文章の入力をするシーンで、ソフトウエアキーボードの左上に星がふたつ重なったようなアイコンがあり、これをタップするとAI機能のメニューが表示される。

このメニューから「文章の生成」を選択し、簡単にどんな文章を作りたいかを書き込むとそれに従ってメールやメッセージの内容を生成してくれる。このとき生成する文章のスタイルを指定できる。友人に送るようなカジュアルなスタイルや、仕事で使うような「かしこまった」スタイルを選択できるのだ。生成結果はこのまま送信するというより、修正する前提で使う「たたき台」のレベルだろう。それでも結構役に立ちそうだ。

また同じメニューには「スペルと文法」を選び送信する前に文章をチェックしてくれる機能もある。
さらに、「Samsung Notes」やSamsung独自アプリの「ブラウザ」では、文章を表示したときにAIを使った要約や翻訳の機能が使える。特に「要約」はかなり便利で実用的と感じた。

text-ai1
同期会お誘いメールのたたき台。メールのスタイルとして「Eメール」、「丁寧」で生成。


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GoogleのWebページから英語の記事をコピーしたところ


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日本語に翻訳したところ


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ITライフハックの記事を「ブラウザ」で閲覧し、要約を表示したところ。ポイントをしっかりおさえて要約されている


音声関連の機能では「文字起こし」と「通訳」がある。
「文字起こし」はSamsung Notesやボイスレコーダアプリで録音した音声を文字や文章に書き出すもので、あらかじめ録音した音声ファイルからの文字起こしも可能である。文字起こしの結果は間違いも多くそのままでは使えないとしても、こちらも要約の機能はかなり使える印象だ。

通訳機能は、英語と日本語、中国語(中国本土)と日本語の間でそれぞれやってみた。私の印象では英語翻訳は日常会話ならまあまあという出来だ。一方、中国語ネイティブの妻によると、中国語翻訳の出来は今ひとつだそうだ。

voice-ai1
今回の原稿の草稿を読み上げ録音した。文字起こしを試してみる


voice-ai2
筆者の滑舌の悪さなどもあるが、文字起こしの結果はこんなものだ


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さらにこれを要約することもできる。これはなかなかハイレベルであった。ただし、文字起こしで「ヒンジ」を「人事」と間違えた部分が要約にそのまま残ったのはご愛敬である


voice-ai4
日本語と英語(米語)の間での通訳機能を試しているところ。本機のふたつの画面を使うモードもあり、なかなか良い


さらに次は画像生成関連を見てみよう。

「AIスケッチ」という機能ではラフな手書きスケッチを描くとAIがその絵の完成度を高めてくれる。なかなか楽しい機能である。この機能は「エッジパネル」という画面右端から引き出すように開くパネルから起動し、新規に絵を描くやり方と、既存の写真をギャラリーアプリから開いて、追加で絵を加えるやり方のふた通りが可能である。

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エッジパネルからAIスケッチの画面を開き、ラフな絵を手書きしたところ


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「イラスト」を選び「生成」を押すとこのような絵が4枚生成される。なかなか楽しい


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以前の記事でも使ったバラの写真


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ギャラリーアプリに読み込み、ラフな絵を描いてみた


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「生成」を押すと、思ったよりリアルなミツバチの絵が描き加えられた。これも楽しい


AI機能の最後に「かこって検索」を見てみよう。この機能は画像認識にAIを使っていると思われるものだ。ホームボタンを長押しすると画面が薄い青でカバーがかかったような状態になり、指で写真やイラストを囲むようになぞるとその画像を元にGoogleで検索をしてくれる。

従来のGoogleレンズよりもさらに画像による検索が便利になった。Googleレンズはカメラの機能だが、「かこって検索」ならどのアプリを使っているときにでも利用できる。
「かこって検索」はGoogleの機能なので、今後Androidの他の機種でも使えるようになると予想されるが、本機ではいち早く使えるのがメリットだ。

これらの機能はSamsung独自のAI「Galaxy AI」が中心で、一部はGoogleの機能である。使ってみた感想として、まだ一部実力不足の機能もあるが、思ったよりも実用的で楽しく使える機能が多く、大変魅力的だった。

AI処理技術の進歩は日進月歩であり本機のこれらの機能もアップデートによりさらに進化していくだろう。

特に筆者はSamsungとGoogleのコラボレーションに注目している。まさに本機のAIはその成果だろう。GoogleはGeminiという生成AIでOpen AIのChatGPTと激しい競争の中にいる。Googleの強みはAndroidの開発元であり、Samsungのような世界中のAndroid端末メーカーと協業して魅力的な製品を提供できることだ。

GoogleはスマホやPCで動作するGeminiの小型軽量版「Gemini Nano」を発表している。本機も実は既に「Gemini Nano」が搭載されているという推測記事が出ている。筆者は真偽を確かめられてはいないが、近い将来、これを活用した発表があってもおかしくない。

まだまだAIの時代は始まったばかりである。しかし、とにかくAI時代の最先端をいち早く体験できるのも本機の重要な魅力である。

■バッテリーライフと充電
本機は4400mAhの大容量バッテリーを搭載している。さっそくYouTubeの連続動画再生を行ってみたところ、なんと28時間もの間再生が可能だった。かなりの実力である。

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バッテリーテストの結果。28時間Youtubeで連続動画再生できた


本機はUSB Type-Cポートから、もしくはQi規格のワイヤレス充電器で充電できる。USBからの充電時間を実際に計測した。

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PD対応のUSB ACアダプタを使って充電時間を計測


約1時間でほぼ空の状態から満充電まで充電できた。約18~20Wの急速充電であり、現状の最速ではないが、そこそこ速い方である。

なお、バッテリー残量のグラフ化にはアプリ「シンプルバッテリーグラフ」を使用した。

■サウンドも魅力
本機はステレオスピーカーを搭載し、ハイレゾコーデックLDACに対応し、音楽好きにもお薦めできる仕様になっている。実際に聴いてみるとスマホの小さなスピーカーのわりには良い音で音楽や動画音声を楽しめた。

ハイレゾコーデックとは、デジタル音声データをCDを超える高音質でBluetoothの電波にのせて送る技術である。詳しくはこの記事でわかりやすく説明したの参照してほしい。

ハイレゾ対応で音質抜群!スマート充電ケースも魅力の「JBL LIVE BEAM 3」レビュー
URL:https://itlifehack.jp/archives/10780483.html

本機が対応しているLDACは、SONYが開発したハイレゾコーデックである。このLDACに対応したワイヤレスイヤホンをBluetoothで接続して高音質音源の音楽を楽しむことができる。ハイレゾの音源は、たとえばAppleMusicやAmazon Musicが用意しているので利用可能だ。

筆者も手持ちのLDAC対応のワイヤレスイヤホン、Nuarl Next1、および Huawei FreeBuds 5iをつないで使ってみた。いずれのイヤホンでも高域まで自然な伸びと広がり、低音の迫力など、ハイレゾならではの音質で好きな音楽を楽しむことができた。

ちなみに「Bluetooth Codec Changer」というアプリで調べたところ、本端末は、LDAC、AAC、SBCの3種類のBluetoothコーデックに対応していることが確認できた。「AAC」はiPhoneなどで採用されているコーデックである。

実は、「aptX Adaptive」という、LDACとは双璧ともいえるハイレゾコーデックがあり、これに対応したワイヤレスイヤホンの製品化も増えてきているのだが、本機は残念ながら対応していない。ハイレゾワイヤレスイヤホンを選ぶときには対応コーデックに注意が必要だ。

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LDAC対応のワイヤレスイヤホン2機種とAppleMusicの画面


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アプリ「Bluetooth Codec Changer」(左)、AppleMusicの画面


■ビジネスに使えるAIスマホ
折りたたみスマホのフラグシップ機である本機は多彩な魅力を持っている。特にAI機能には力が入っており、まだまだ発展途上の機能もあるが、実用的なものも増えてきており、新しもの好きの筆者には特に印象的だった。
メールや招待状の文章のたたき台をAIに生成させたり、記事の要約をさせたり、会議を録音して、あとで議事録などに要約してまとめさせるなど、ビジネスシーンで役に立ちそうな機能がそろそろ実用になりそうである。

他には「AIスケッチ」は楽しいし、「かこって検索」も大変便利だ。

Samsungは、独自開発、Googleとの共同開発など、さまざまに時代の先頭を切ってAI機能の開発を進めているのが感じられ、ワクワクするものがある。今後も各機能のアップデートや進化を期待したい。折りたたみスマホとして最重要ともいえるメインディスプレイは、完成度がさらに高まり、前機種よりも折り目が目立たなくなっている。画面操作をしている間に折り目が気になることはほぼ皆無だった。さらに省電力の実力や、サウンドの面でも魅力を持っているのも確かめられた。

このようにフラグシップ機としての進化を進めている反面、カメラ部は前機種から大きな変更がないのはちょっと対照的だ。ここは購入検討の際には知っておくべきポイントだろう。

それはともかく、本機はとても魅力的なスマホに仕上がっている。約25万円を超えるのでけして求めやすい価格帯ではないが、最先端のAI処理を試してみたいビジネスユーザにおすすめできると思う。
テクニカルライター 鈴木 啓一


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SONY「VLOGCAM ZV-E10 II」最速レビュー /「ドコモ 愛のあるメッセージ大賞」作品募集開始【まとめ記事】

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ソニーマーケティング株式会社 は、本格的で多彩な映像表現を簡単操作で実現するAPS-Cミラーレス一眼カメラ「VLOGCAM ZV-E10 II」を2024年8月2日(金)より発売した。初心者でも本格的な写真や動画の撮影ができるデジカメであるだけに、気になる人も多いだろう。そこで発売日の今日、実機のレポートをお届けしよう。

株式会社NTTドコモは、メールやメッセージ、各種SNSなどを通じて、家族、友人、パートナーとのコミュニケーションで生まれた、心が動いた「愛のあるメッセージ」を募集する新たなコンテスト「ドコモ 愛のあるメッセージ大賞」を開催し、2024年8月1日(木)から9月30日(月)までの期間でメッセージを募集する。

バックパネル付きデスクでも安心!短いクランプで場所を選ばず設置できるモニターアーム
サンワサプライ株式会社は、ガススプリング式のシングルモニターアーム「CR-LAC1403BK」「CR-LAC1403W」を発売した。クランプ金具の奥行きがわずか38mmの薄型ショートタイプなので、バックパネルのあるデスクにも取り付けしやすくなっている。取り付けできる天板厚は10~50mmで、1~9kgのモニターの取り付けができる。グロメット式の取り付けも可能だ。通常のクランプではバックパネルに干渉して取り付けできない場合でも本製品なら薄くて短いので取り付けできる。※取り付けできる天板厚は10~50mm。


大切な人との心のこもったメッセージを募集!「ドコモ 愛のあるメッセージ大賞」作品募集開始
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【写真・動画アリ】レンズ交換式ミラーレス!SONY「VLOGCAM ZV-E10 II」最速レビュー
ソニーマーケティング株式会社 は、本格的で多彩な映像表現を簡単操作で実現するAPS-Cミラーレス一眼カメラ「VLOGCAM ZV-E10 II」を2024年8月2日(金)より発売した。初心者でも本格的な写真や動画の撮影ができるデジカメであるだけに、気になる人も多いだろう。そこで発売日の今日、実機のレポートをお届けしよう。


部屋の明かりで充電できる!ソーラー充電式Bluetoothキーボード
サンワサプライ株式会社は、室内の照明でも充電できるソーラーパネルを搭載したソーラー充電式Bluetoothキーボード「SKB-BTEC1BK」を発売した。200Lux程度の光があれば、電池交換や充電作業不要で使い続けることができる。ソーラーパネルを搭載したキーボードです。200Lux程度の光があれば、いつでも自動的に充電されるので電池交換や充電作業は不要だ。蓄電池は、繰り返し充電に強くリチウムイオン電池に比べ長寿命な電気二重層コンデンサ(スーパーキャパシタ)を使用している。


様々なサイズに調整可能!スタッキングチェアやコンテナ移動が楽々できるキャスター付き台車
サンワサプライ株式会社が運営している直販サイト『サンワダイレクト』は、様々なサイズに調整でき、まとめて運びたいスタッキングチェアや重たいコンテナの移動に便利なキャスター付き台車「150-SNCCART3」を発売した。本製品は、スタッキングチェアを載せることができる、キャスター付き台車。最大6台まで積載可能で、総耐荷重は50kgまで対応しています。対応サイズは、縦・横45~54cm(3cmピッチで4段階)の幅調整が可能で幅広いスタッキンチェアに対応できる。


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【写真・動画アリ】レンズ交換式ミラーレス!SONY「VLOGCAM ZV-E10 II」最速レビュー

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ソニーマーケティング株式会社 は、本格的で多彩な映像表現を簡単操作で実現するAPS-Cミラーレス一眼カメラ「VLOGCAM ZV-E10 II」を2024年8月2日(金)より発売した。初心者でも本格的な写真や動画の撮影ができるデジカメであるだけに、気になる人も多いだろう。そこで発売日の今日、実機のレポートをお届けしよう。

■SONY「VLOGCAM ZV-E10 II」、どんなカメラ?
SONYの動画コンテンツクリエーターのためのカメラ「VLOGCAM」シリーズの最新機種が登場した。本機は、APS-Cセンサー搭載のミラーレス一眼カメラでありながら、写真だけでなく本格的に動画が撮れるよう機能が強化されている。

本機は「VLOGCAM ZV-E10」の後継機種で、タッチパネルの操作系など使いやすさにかなりの進化がみられる。今回お借りしたのは「ダブルレンズキット」で、本体と標準レンズ(E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS II)、望遠レンズ(E 55-210mm F4.5-6.3 OSS)がセットになった製品だ。

早速、さまざまな角度からレビューしていこう。

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■初心者にも使いやすいデザイン
まずは外観から見てみよう。色はブラックで、カメラらしい色といって良いだろう。質感もなかなか良い。他のカラーバリエーションとしては、ホワイトも選べる。

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「SONY VLOGCAM ZV-E10 II ダブルレンズキット」


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標準レンズを装着したところ


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望遠レンズを装着したところ


上面から見たところ。アクセサリーシュー、マイク、撮影モード切替スライドスイッチ、シャッターボタン、動画録画開始/終了ボタン、電源スイッチなどが見える。

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上面から見たところ


背面から見たところ。ウインドスクリーンを装着。

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背面から見たところ


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バリアングルモニタを開いたところ


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底面から見たところ。三脚穴、電池ボックスが見える。

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底面から見たところ


左側面から見たところ。上段:マイク入力、USB Type-C、中段:メモリーカードスロット、下段:ヘッドフォン出力、マイクロHDMI出力が見える。

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左側面から見たところ


筆者も、SONYの人気ミラーレス一眼であるα4桁番号シリーズを過去に何機種か使用しているが、本機はその伝統をしっかり継承している。非常に馴染みのあるデザインである。レンズマウントはもちろん、Eマウントだ。ボディはこのクラスのカメラとしては比較的コンパクトで軽く、携帯しやすい。

本体の寸法と重さは以下の通り。
・外形寸法:約114.8×67.5×54.2 mm (グリップからモニターまで)
・質量:約377 g (バッテリーとメモリカードを含む)

実際には、これにレンズが加わる。残念ながらファインダーは搭載されていないが、横方向に約180度、縦方向に270度回転する「バリアングル液晶モニタ」はこのシリーズの伝統である。撮影時にディスプレイの角度を自由に調整できるため、ローアングルでの撮影や自撮りも容易で、撮影の自由度が高い。

「VLOGCAM ZV-E10」と比べると、グリップの膨らみがやや大きくなり、ホールドしやすくなっている。これは、電池がより大きいものに変更された副産物のようである。動画と静止画の撮影モード切替は、「VLOGCAM ZV-E10」では押しボタンによる操作だったが、本機ではスライドスイッチに変更された。この方がシンプルで使いやすいと感じる。

さらに、SDカードスロットが電池ボックスから独立し、ボディの左側面に移動した。これにより、三脚に取り付けた後でもSDカードの交換がしやすくなり、使いやすくなった。本機には風の音を消すためのウインドスクリーンが付属している。これは、ボディ上面のアクセサリーシューに取り付けるタイプである。また、内蔵マイクの指向性を選べる機能も便利だ。全方位、前方、後方、オートの4種類から選べる。外部マイクではなく、内蔵マイクでこれができるのは嬉しい仕様だ。

■さっそく撮影してみよう
本機では、CMOSセンサーも画像処理エンジンも前世代から一新され、画質、AF、操作系の応答速度が向上している。まずは撮影した動画を掲載する。。

【動画】
レンズ交換式ミラーレス!SONY「VLOGCAM ZV-E10 II」動画作例

YouTube:https://youtu.be/rYj_kleidyw

本機は、上位機種で採用されている4K 4:2:2 10ビットの高画質モードにも対応しているが、今回はデフォルトの4:2:0 8ビットで撮影した。撮影には三脚を使用している。本機には「アクティブモード」と「スタンダードモード」と呼ばれる2種類の手ぶれ補正機能がある。「アクティブモード」は特に強力で、歩きながらでもかなり安定した撮影ができた。ただし、「アクティブモード」の手ぶれ補正では画角が少し狭くなり、例えば手持ちの自撮りではかなり窮屈な画面になってしまうのが残念なポイントだ。

この場合の対処方法としては、手ぶれ補正は弱くなるが「スタンダードモード」を使う方法がある。もちろん、より広角のレンズを使用するか、自撮り棒を使う方法も考えられる。ただし、自撮り棒を使用するとカメラの揺れが大きくなる懸念があり、解決策になるかは微妙である。一方で、本機は一眼カメラとしてレベルの高い静止画の撮影も可能である。

標準レンズと望遠レンズの両方で撮影した写真を掲載する。

【写真】

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標準レンズ 50mm


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標準レンズ 20mm


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標準レンズ 35mm


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標準レンズ 35mm


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標準レンズ 16mm


Photo6
標準レンズ 50mm


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標準レンズ 50mm


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望遠レンズ 55mm


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望遠レンズ 149mm


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望遠レンズ 210mm


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望遠レンズ 55mm


Photo12
望遠レンズ 210mm


解像感、色の再現性、ボケ味など、十分満足できる画質である。スマホに搭載されたカメラの性能がどんどん上がっているが、やはり一眼カメラで撮影した写真は一味違うと感じる。今回は時間の関係で使用していないが、好みの色味を事前に設定して撮影できる「クリエイティブルック」機能も用意されている。特に標準レンズの画角設定は、よく使う広角から望遠までをカバーしており、使いやすさを感じた。

今回お借りしたのは「ダブルズームレンズキット」であるが、これから望遠レンズをはずし、標準レンズだけの「パワーズームレンズキット」も入門者にお薦めできる。筆者も望遠レンズを持っているが、荷物を軽くするために、最近ではよほどのことがない限り持ち歩かなくなった。望遠レンズをどのくらい使うかをよく考えて購入を決めていただきたい。たとえばお子さんの運動会を撮影するなら、間違いなく望遠レンズは必須だろう。

実際に撮影してみて、ただひとつ困ったことがあった。よくある話だが、昼間の炎天下の撮影では液晶モニターが全く役に立たず、何が写っているのか、ピントが合っているのか確認することができなかった。ちょうど本機をお借りしている現在、東京は記録的な猛暑で連日35度を超えている。屋外で撮影するにはファインダーがぜひ必要だと改めて痛感した。ファインダー搭載機はさらに高価になるので、悩みどころだろう。

■タッチスクリーンの操作系が大幅進化
本機シリーズの液晶モニターはタッチスクリーンで操作でき便利だが、本機ではそれがさらに進化している。タッチスクリーンの左右両端にアイコンが縦に並ぶようになり、ここで撮影に必要な設定変更や調整のほとんどの操作ができるようになった。タッチ操作はシンプルかつ直感的で、まさにスマホの操作感覚に近いといえそうだ。

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タッチスクリーンの操作画面


物理的なボタンやメニューボタンを押して操作する画面も健在だが、タッチスクリーンでの操作に慣れてしまうと、シャッターボタンと動画/静止画撮影の切り換えスイッチ以外はほとんど使わなくなりそうだ。操作画面は「縦撮り」にも対応しており、画面のアイコンが縦長の画面に見やすく並んで表示される。スマホで楽しむようなショート動画が流行し、今や動画撮影も縦長で行う機会が非常に増えている。時代に合った仕様といえるだろう。また、Wi-Fi、Bluetooth、USBを使ってスマホと接続し、リモート撮影や撮影したファイルの転送なども便利である。スマホには「Creators' App」というアプリをインストールして使用する。

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リモート撮影機能。スマホアプリ「Creators' App」の画面


■バッテリーと充電も進化している
バッテリーは、前機種「VLOGCAM ZV-E10」のNP-FW50(1,020mAh)から変更になり、NP-FZ100(2,280mAh)になった。容量は約2倍である。今回時間がなくてバッテリーテストまで手が回らなかったが、「VLOGCAM ZV-E10」のときでも、私の撮影スタイルなら300枚程度の静止画撮影でほぼ1日持ったと記憶している。本機はその約2倍のバッテリー容量になったので、さらに余裕があるだろう。しかし、動画を特にたくさん撮影する場合は話が別で、予備の外部バッテリーを用意することをお薦めする。

本機はUSBポートから充電できるので、この点も便利である。本機にはチャージャーやACアダプタは付属していないが、市販のPD仕様のACアダプタを使って充電できるため、スマホと充電環境を共有できる。また、USBポートから電力供給しながらのビデオ撮影も可能である。ちなみに、筆者の手持ちのUSB ACアダプタ(PD仕様)から約10Wの急速充電ができることを確認した。(ただし、本体の電源はオフにする必要がある)充電速度が速いのは使い勝手が良いと思う。

■初心者にも使いやすく、本格的な動画コンテンツ制作にお薦めのカメラ
本機は前世代の機種よりかなり進化しており、さらに本格的なビデオコンテンツ制作に向く一眼カメラとなった。また、カメラとしての性能が良く扱いやすいため、初心者にもお勧めできる。

価格(税込、SONY公式オンラインショップ調べ)は以下の通りである。
・ボディのみ 152,900円
・パワーズームレンズキット 163,900円 キットレンズ:E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS II
・ダブルズームレンズキット 185,900円 キットレンズ:E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS II/E 55-210mm F4.5-6.3 OSS

前世代のZV-E10(88,000円~129,000円)と比べるとかなり高価になったが、機能や性能が進化しているので妥当な価格かと思われる。しかし、残念なのはファインダーが搭載されていないことである。炎天下では液晶モニターが使えないかもしれないが、ファインダー搭載機はさらに高価になるのが現状だろう。とにかく、ビデオ撮影に重点を置いた最新の一眼カメラ入門機としてお勧めできる。ぜひ検討対象に加えてみてはいかがだろうか。
テクニカルライター 鈴木 啓一


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「VLOGCAM ZV-E10 II」製品情報

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「Zenfone 11 Ultra」最速レビュー!「EaseUS Partition Master」レビュー

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Asus Zenfone 11 Ultra

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【写真と動画を撮影】ASUS、新世代フラッグシップスマートフォン「 Zenfone 11 Ultra」最速レビュー

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Asus Zenfone 11 Ultra

ASUS JAPAN株式会社は本日(2024年7月3日)、オンデバイスAI機能を搭載した「Zenfone 11 Ultra」を発表した。オンデバイスAI機能を搭載やリアルタイムで通話内容を翻訳する「AI通話翻訳」を搭載するなど、同社のフラッグシップスマートフォンであるだけに、実際の使用感が気になる人もいるだろう。実機をお借りすることができたので、レビューをお届けしよう。

■ASUS「Zenfone 11 Ultra」がデビュー
ASUSの最新フラッグシップスマートフォン、Zenfone 11 Ultraが登場した。本機は、カメラ性能の向上、長時間駆動、そして豊富なAI機能搭載を特徴としている。ではさっそく、Zenfone 11 Ultraの魅力を詳しく解説していこう。

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左から、デザートサンド、エターナルブラック、ミスティグレー、スカイラインブルー


■デザインと外観
Zenfone 11 Ultraは、6.78インチの大型ディスプレイを搭載、ハイグレードでシックなデザインのスマホである。
ボディーのサイズは 約163.8mm×76.8mm×8.9mm、重さは225g。ややずっしりとして、中身が詰まった感じがする。4色のカラーバリエーション、ミスティグレー、スカイラインブルー、エターナルブラック、デザートサンドから選べる。

メーカーよりお借りしたのはスカイラインブルーである。写真ではかなり青く写っており、光の加減にもよるが実物はもう少し彩度を抑えた青色と思った方が良いかもしれない。
背面に「A」の文字をデザインした「モノグラム」がクールで印象的だ。ビジネスにもプライベートにも似合うだろう。

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背面


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SIM用トレイ


付属のケースにも同じモノグラムがデザインされている。色は黒。薄くぴったりのサイズで、コネクタ類を邪魔しないので使いやすい。ただ、ストラップの穴が用意されていないのはちょっと残念である。

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パッケージと主な同梱品


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付属のケースを装着したところ


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USB Type-Cコネクタが中央ではなく端に寄っているところは珍しい。イヤホンジャンク。SIM用トレイは配置されていて、カバーを装着してもすべて支障なく利用できる。

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底面側から見たところ


■ディスプレイ
6.78インチ、2400x1080ドットの有機ELディスプレイは、高い色再現精度、最大144Hzのリフレッシュレートとかなりのハイスペックで、最大2,500nitsと高輝度なのも特徴である。

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ディスプレイ


■カメラ性能
メインカメラは3眼で、背面の四角い枠の中に配置されている。広角カメラには5000万画素のSONY IMX890センサーを採用し、6軸ジンバルモジュールによる強力な手ブレ補正を実現している。

3200万画素の望遠カメラは3倍光学ズームに対応し、最大30倍のデジタルズームが可能だ。1300万画素画角120度の超広角カメラと合わせ、多彩な撮影シーンに対応する。主に自撮りに使われる「インカメラ」も3200万画素と、高解像度、高画質である。

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カメラ部


実際に使ってみると、解像感や色再現性、ボケ味など、静止画撮影の性能はもちろん、ジンバル搭載での動画撮影性能も素晴らしいと感じた。撮影例を掲載する。

〇写真

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写真1


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写真2


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写真3


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写真4


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写真5


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写真6


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写真7 広角


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写真8 3倍光学ズーム


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写真9 30倍デジタルズーム


〇動画

ASUS、新世代フラッグシップスマートフォン「 Zenfone 11 Ultra」【動画1】

YouTube:https://youtu.be/qqGgIjAryNM

ASUS、新世代フラッグシップスマートフォン「 Zenfone 11 Ultra」【動画2】

YouTube:https://youtu.be/Z2i7dP_XZTg

※動画はジンバルの手ぶれ補正機能を有効にし、歩きながら撮影。

■ネットワーク機能
接続面では5G、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.4に対応。NFC/FeliCaもサポートし、おサイフケータイも使用可能だ。携帯電話ネットワークは5G対応のDual SIMである。残念ながらeSIMには対応していないので注意が必要である。Wi-Fi 6Eとはちょうど普及が始まったばかりの新しい無線LANの規格である。これまでの2.4GHz帯、5GHz帯に加え、新しく6GHz帯が使えるようになったことで、より広い帯域幅で高速の無線ネットワークを構築できる。筆者宅でもWi-Fi 6Eのアクセスポイントを導入したので接続テストを行ったが、大変快適な通信ができている。

また、衛星を使う測位システム(GNSS)としてはGPS(米)、GLONASS(露)、BeiDou(中)、Galileo(EU)、QZSS(日)、NavIC(印)など、世界中の主なシステムに対応している。

受信したGNSSの衛星一覧。日の丸が日本のQZSS、星条旗が米国のGPSなど。使用ソフト: gpstest

gps
受信したGNSSの衛星一覧


■パフォーマンス
Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3プロセッサを搭載し、最大16GBのLPDDR5X RAMと最大512GBのUFS 4.0 ROMにより、きびきびとした快適な動作をする。本機はゲーミングスマホ「ROG Phone 8」シリーズのハードウエアをベースにしているそうで、性能の高さはこのあたりから来ているようだ。


■バッテリー
5,500mAhの大容量バッテリーは65W急速充電に対応し、0から100%まで約39分で充電可能という。さらに、Qi対応のワイヤレス充電もサポートしている。
実際にバッテリー持続時間をテストしてみた。YouTubeのコンテンツを再生し続けたところ、約24時間もの間連続して再生し続けることができた。驚異的である。

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YouTube連続再生によるバッテリー持続時間のテスト結果


手持ちに本機を65W充電できるACアダプタがないので、手持ちのACアダプタで試したところ、20~25Wの急速充電ができることを確認した。このACアダプタを使い、0%から100%までの充電時間は実測で約1時間30分だった。65W充電ならば理論的には約3倍速い充電ができるので、公称値の36分は達成可能な数字と思われる。

Battery1
0%~100% 急速充電のテスト(約20W充電の場合)


せっかく65W充電できるのなら、その性能のACアダプタを同梱してほしかった。少し残念である。

■AI機能
よく知られているように、ChatGPTのような大規模のAIはクラウド上で動作するが、これに対し端末の中で動作する小さな個人専用AI、すなわち「オンデバイスAI」も注目の技術である。Google PixelシリーズのCMでおなじみになった「消しゴムマジック(編集マジック)」もオンデバイスAIのアプリの例である。
本機はそのオンデバイスAI機能として、「編集マジック」のほか、「AI壁紙生成」、「AI文字起こし」、「AI通話翻訳」などを利用できる。これらを実際に試してみた。

まず、「編集マジック」はGoogleフォトの機能として実装されており、写真に写りこんだ不要なものを消す「消しゴムマジック」が使える。
この「編集マジック」はPixelシリーズで搭載された新機能が順次他のAndroid機種に展開されているようである。本機でもこの後さらに機能追加される可能性もある。

「AI壁紙生成」は文字通り壁紙の画像をAIで生成できる機能である。
壁紙の設定画面で「AI壁紙」を選び、提示される選択肢の中から好きなものを選ぶ。そして生成ボタンを押すと壁紙画像が生成される。

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実際にAIで生成した壁紙を使っているところ


「AI文字起こし」は、音声レコーダーを起動してマイクから、もしくは通話の録音をリアルタイムにAIが聞き取り、文字として表示してくれる。まず、筆者の声で日本語で試したが、ほぼ正しく文字起こししてくれた。同様にYouTubeの英語と中国語の番組を使って試したが、これもそれらしく文字起こしをしてくれた。

ただ、この機能では文字起こしをするだけで翻訳の機能はないので、必要ならテキストファイルとして出力し、翻訳ソフトやChatGPTのようなAIを使って翻訳すればいい。実用に足りるかはもう少し使い込んでみないと正しい判断はできなさそうだが、かなり使えそうで良い感じである。

次に「AI通話翻訳」機能を使ってみた。文字通り、AIが通話をリアルタイムに翻訳して文字で表示してくれる機能である。本機とは別の電話機から電話をかけ、日本語で話した内容を本機では中国語に翻訳して表示させてみた。結果は正直に言ってまだ実用レベルではないかもしれない。翻訳のレベルが低く、意味がほとんど伝わらない場面もある。残念な結果だった。日本語と英語の間の翻訳でも試したが、同様に残念な結果だった。

ai2
電話で、日本語と中国語の間でリアルタイムに翻訳しながら会話をしているところ


AIの進化はまだ始まったばかり。すぐにでも使えそうなものもあり、まだこれからというものもある。しかし、驚くべきスピードで進化が進んでいるのも事実だ。本機のAI機能は今後のアップデートを含め、大いに期待したい。

■オーディオ機能
本機のオーディオ機能はハイレゾ対応である。LDAC、aptX Adaptive、aptX Lossless Audioに対応し、高音質なワイヤレス再生を実現している。3.5mmイヤホンジャックも搭載している。Dirac Virtuoの技術による空間オーディオにも対応している。

JBL LIVE BEAM 3というLDAC対応のハイレゾ・ワイヤレスヘッドフォンを接続してAppleMusicのコンテンツを聴いてみた。高域が自然に伸び、一方低域はJBLらしい迫力ある音で、大変満足のいく音楽を楽しむことができた。音楽ファンには十分にお勧めできると思う。

■耐久性
IP65/IP68の防水・防塵性能を備え、日常使用における耐久性も十分確保されている。本当の意味の耐久性は長く使ってみないとわからないが、特に問題になりそうなところはない。付属のケースを含め、及第点といえそうだ。

■価格と販売情報
Zenfone 11 Ultraは、12GB/256GBモデルが139,800円(税込)、16GB/512GBモデルが159,800円(税込)で販売予定である。

■総評
Zenfone 11 Ultraは、高性能なハードウェア、優れたカメラシステム、豊富なAI機能を備えた総合力の高いフラッグシップスマートフォンといえる。特にジンバル搭載のカメラ性能が筆者にはとても魅力的だ。お勧めできる機種といえそうである。
テクニカルライター 鈴木 啓一


「Zenfone 11 Ultra」製品情報

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