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M4 Mac Miniのベストパートナー!RayCue「Mac Mini Hub & Stand」 (10Gbpsバージョン)」レビュー

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Apple M4チップを搭載し、高性能と省スペースを両立したMac Miniが発売された。ベーシックモデルは10万円を切る価格で登場したという発表を聞き、筆者は思わず衝動買いしてしまった。

しかし、USB Type-Aポートの非搭載やストレージ容量の制約など、Mac miniのスペックに課題を感じるユーザーも少なくないだろう。これらの点については、以前の記事「手のひらにのる高性能!M4 搭載の新Mac miniレビュー」で詳しく触れた通りである。

今回レビューするのは、M4 Mac Mini ユーザーのそんな悩みを一挙に解決するRayCue「Mac Mini Hub & Stand」の 10Gbpsバージョンである。

本機は、ハブ・スタンド・SSDエンクロージャーという3つの機能を一体化した、まさに「痒い所に手が届く」製品だ。本稿では、その実際の使い勝手を徹底的にレビューしよう。

■洗練されたデザインと質感:Mac Mini との調和を追求
本機の筐体は、Mac Mini 本体のデザインと調和するアルミニウム合金製である。手に取ると、ひんやりとした金属の質感と、確かな剛性が感じられる。カラーも Mac mini のシルバーに近く、一体感のある美しいデザインだ。サイズは Mac mini とほぼ同じ正方形で、重ねて設置した際に違和感がない。重量は 320g と適度な重さがあり、Mac mini をしっかりと支え、安定感も十分である。デスクに設置した際も、主張しすぎず、ミニマルで洗練された印象を与える。

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M4 Mac Miniと本機を重ねたところ


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本機 RayCue Mac Mini Hub & Stand (10Gbpsバージョン) 正面


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背面


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パッケージ


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M4 Mac Miniと接続したところ(背面)


■ポート配置とアクセス性:日常的な使いやすさを考慮
本体前面には、左から順にUSB Type-A (5Gbps) ポート×1、USB Type-A (10Gbps) ポート×1、USB Type-C (10Gbps) ポート×1、そしてMicro/SDカードリーダースロット 各×1が配置されている。

使用頻度の高いポートが前面に集約されているため、USBメモリやSDカードの抜き差しが容易に行える。特に、SDカードリーダーが前面に配置されているのは、写真や動画編集を行うユーザーにとって大きな利便性をもたらすだろう。

2つのUSB Type-Aポートは転送速度が異なるものの、色分けされているため、識別が容易だ。筆者は、転送速度の遅い左側のポートをワイヤレスマウスやキーボードのUSBレシーバー接続用として使用している。

背面には、左から順に USB Type-C (外部電源供給用) ×1、3.5mm オーディオジャック ×1、USB Type-A (5Gbps)×1、HDMIポート×1、USB Type-C (10Gbps、Mac Miniとの接続用)×1、が配置されている。ポート間隔は適切に確保されており、ケーブル同士が干渉する心配も少ない。

背面左端のUSB Type-Cポートは外部電源に接続すると、平常時は実測で5V 0.1A程度の電力が供給される。取扱説明書によると、本機をフル稼働するとき、より安定動作させるために5V 3Aの電源に接続することが推奨されている。

■スタンドとしての機能:デスクスペースの有効活用と放熱性向上
本機は、Mac mini を設置するためのスタンドとしても機能する。Mac mini を本製品の上に設置することで、Mac mini 底面とデスクの間に空間が生まれ、本機筐体上面の放射線状の形状により風の流れを誘導し、放熱効率を向上させる。

また、デスク上のスペースの有効活用にも寄与する。スタンドとしての安定性も高く、Mac mini がぐらつくような心配はない。デザイン的にも、Mac mini が少し浮いているように見えることで、よりスタイリッシュな印象を与える。

■SSDエンクロージャー機能:ストレージ容量を手軽に増設
本機は、SSDエンクロージャーを内蔵しており、Mac mini のストレージ容量を簡単に増設できる。2230, 2242, 2260, 2280 規格の NVMe SSD に対応している。
SSD の取り付けは簡単で、底面のネジを外し、SSD をスロットに差し込むだけで完了する。

SSDエンクロージャーの蓋を開ける際にはプラスドライバーが必要となるが、同梱されているドライバーはマイナスドライバーである点は注意が必要だ。ネジを緩める際は、ネジ溝を傷つけないよう慎重に行いたい。なお、筆者は手持ちのプラスドライバーを使用した。

前述の通り、本機とMac miniを接続するポートの最大速度は10Gbpsである。この接続速度がボトルネックとなり、内蔵SSDの性能を十分に発揮できない可能性がある点は留意すべきだろう。詳細な性能検証結果は後述する。

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本機正面のSSDエンクロージャ部をあけたところ (SSD装着済み)


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同 拡大したところ (SSDなし)


■Bluetooth/Wi-Fi 干渉低減設計:ワイヤレス接続の安定性を向上
本製品は、Bluetooth/Wi-Fi 信号干渉を低減する設計が採用されている。Mac Mini の底面に密着する製品であるため、ワイヤレス信号への影響が懸念されるが、信号干渉を抑制する設計により、Wi-Fi や Bluetooth の接続安定性を高めているという。実際に使用してみても、Wi-Fi接続やBluetooth 接続において遅延や途切れは発生せず、安定したワイヤレス環境を構築できていると感じた。

■SSDエンクロージャとしての性能テスト
それでは気になるSSDエンクロージャとしての性能を実際に測定してみたので、ご覧頂こう。

本機の測定の前に、M4 Mac Mini本体のSSDの実力を測定してみた。ベンチマークソフトには、 「AmorphousDiskMark」を使用した。

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AmorphousDiskMark 測定結果の画面例(Mac Mini内蔵のSSD)


SEQ: Sequential(順次)アクセス
RND: Random(ランダム)アクセス

4K、1M: 読み込みや書き込みのデータサイズ(Byte)
QD: Queue Depthの略 QD8は8個のIO命令を一度に発行していることを意味する。

表に測定結果を示す。

結論から言うと、本機に内蔵したSSDはMac mini本体内蔵のSSDに比べると、残念ながらかなり遅い。Mac mini本体との接続が10Gbpsであることがネックになっているようだ。

SSDは、WesternDigital WD_BLACK SN770 1TBを使った。

参考までに、筆者の手持ちのSSDエンクロージャ(UGREEN モデル: 45368 M.2 SSDケース USB4 40Gbps対応)を使用したときの測定値をあわせて記載した。この場合もSSDは同じWesternDigital WD_BLACK SN770 1TBを使用している。M4 Mac miniのThunderbolt 4ポートに接続して、転送速度の実力を活かすことができるため、Mac mini内蔵のSSDと同等か、やや速いという測定結果が得られた。

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SSD WesternDigital WD_BLACK SN770 1TB


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UGREENのSSDエンクロージャ


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表1:SSDアクセス速度比較


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SDアクセス 測定結果 グラフ


しかしながら、実際に本機内蔵SSDからmacOSを起動して使用した際の体感では、速度の遅さを感じる場面はなかった。ただし、大容量ファイルを頻繁に扱う動画編集などの作業においては、Thunderbolt 4ポートの高速性を最大限に活かせる外付けSSDエンクロージャーの利用する方が、より快適な作業環境を実現できるだろう。

RayCueのMac Mini Hub & Standシリーズには、本10Gbpsバージョン発売後、新たに40Gbps/80Gbps対応モデルが追加で発売、または発売予定となっている。筆者は、納期やハブのポート構成を考慮し本機を選択したが、40Gbps/80Gbps対応モデルは接続ポートの高速化により、SSDエンクロージャー使用時の速度低下が抑制されることが期待される。
また、性能面では、前述の筆者使用のUGREEN製エンクロージャーと同等以上のパフォーマンスを発揮する可能性も考えられる。

ただし、40Gbps/80Gbps対応モデルは、ハブ機能としてのポート構成が10Gbpsバージョンとは異なるため、RayCue公式サイト等で詳細を確認の上、用途に合ったモデルを選択してほしい。なお、一般的にデータ転送速度が高速なモデルほど価格も高くなる傾向にあるため、予算も考慮して検討することをおすすめする。

■結論:競合製品ひしめく中で際立つ、おすすめのMac Mini Hub & Stand
本機 RayCue Mac Mini Hub & Stand (10Gbpsバージョン)は、Mac Mini M4/M4 Pro の拡張性と利便性を大幅に向上させる、完成度の高い多機能ドッキングステーションである。洗練されたデザイン、充実したポート構成、高速データ転送、優れた放熱性、そして手軽なストレージ拡張機能は、Mac mini ユーザーにとってまさに「鬼に金棒」と言えるだろう。

M4 Mac miniで省略されてしまったUSB Type-Aポートは、依然として必要だというユーザも多いことだろう。また、ベーシックモデルでは内蔵SSDのサイズが256GBと、「すぐに容量がいっぱいになりそう」と不安に思うユーザも少なくないだろう。さらに、メモリやプロセッサのスペックをランクアップすると、急に高価になるのも悩ましいポイントだ。

そうした問題に対して、本機はひとつの良い解決法を示してくれる。日常的な用途からクリエイティブワークまで幅広く Mac mini を活用したいユーザーにとって、本機は自信を持っておすすめできる製品である。

AmazonなどのECサイトを見ると、本機と類似した製品が数多く販売されていることがわかる。その中でも、RayCue Mac Mini Hub & Standは比較的早い段階で市場に投入されており、実際に使用してみると完成度の高さを実感できる製品だ。他社製品との比較検証は行えていないが、本機と同様にSSDエンクロージャー機能を搭載する製品も存在する。しかしながら、Mac miniとの接続性能(データ転送速度)を明確に示している製品は少ない印象を受ける。多くは本機と同等の10Gbps接続であると推測されるが、購入を検討する際は注意深くスペックを確認することをおすすめする。

RayCueのMac Mini Hub & Standシリーズは、本10Gbpsバージョンに加え、前述の通り40Gbps/80Gbps対応の上位モデルもラインナップしており、ユーザーのニーズに合わせた選択肢が用意されている点は大きな魅力と言えるだろう。

M4 Mac Miniをさらに使いやすくするために、ぜひ参考にしてほしい。
テクニカルライター 鈴木 啓一


RayCue 公式サイト
RayCue Mac Mini Hub & Stand (10Gbpsバージョン)(Amazonの購入ページ)
UGREEN モデル: 45368 M.2 SSDケース USB4 40Gbps対応(Amazonの購入ページ)

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手のひらにのる高性能!M4 搭載の新Mac miniレビュー

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2024年10月29日(米国時間)、Appleが発表したMac miniの新型が、同年11月8日に発売された。M4と呼ばれる超高性能プロセッサを搭載し、手のひらに収まるコンパクトサイズ。ベーシックモデルでは10万円を切るという驚きの価格設定だ。あまりに衝撃的で、筆者は思わず衝動買いをしてしまった。

筆者にとっては久しぶりのMacである。

もともとWindows PCを主に使ってきた筆者だが、Macも嫌いではない。最近はAIに強く関心を持っており、Appleが発表したAI「Apple Intelligence」にも注目している。これをいち早く試せることも、大きな魅力のひとつだ。

では、さっそくレビューしよう。

■圧倒的にコンパクトながら存在感のあるデザイン
筆者が購入したのは、256GB SSD・16GBメモリを搭載したベーシックモデルであり、シリーズ内では最下位のモデルとなる。

外観デザインは非常にAppleらしく、シンプルでスタイリッシュな仕上がりとなっている。上部にはAppleロゴが配置され、角の取れた正方形のフォルムが特徴的だ。アルミ合金の質感は高級感があり、まるで「Mac Studio」をそのまま小型化したような印象を受ける。

高さ:5.0cm
幅:12.7cm
奥行き:12.7cm
重量:0.67kg

ここまでコンパクトなデスクトップ機であれば、設置場所にも悩むことはなくなりそうだ。シンプルなデザインが魅力的で、どんなデスク環境にも自然になじむ一方、洗練された外観によってしっかりとした存在感も放っている。

デスク上のスペースを有効に活用できるだけでなく、軽量かつコンパクトな設計のため、ディスプレイの問題さえクリアできれば、持ち運んで使用するのも一案だ。

従来は背面に集中していたポートを前面にも配置することで、日常的なケーブル接続の利便性が大幅に向上した。前面にはUSB-Cポート×2、3.5mmヘッドフォンジャックを搭載し、背面にはThunderbolt 4ポート×3、HDMI、Ethernet、ACインレットが配置されている。これにより、使い勝手が格段に向上し、周辺機器の接続もスムーズに行える。

電源ボタンは筐体の底面に配置されており、操作性に関しては賛否が分かれるところだ。全体のデザインバランスを考慮した上での選択だろうか、ユニークな点である。ただし、本機は小型かつ軽量なため、電源ボタンが底面にあっても特に不便を感じることはない。実際、電源を入れる際は、ごく稀にしか押さないため、軽く持ち上げて押せば問題なく操作できる。

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M4 Mac miniのパッケージ外箱


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パッケージ


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主な同梱品


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M4 Mac mini


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背面


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底面


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フルサイズキーボードとのサイズ比較


■M4プロセッサ搭載のパフォーマンス
新型M4 Mac miniは、最新のApple M4チップを搭載し、日常作業からクリエイティブな高負荷タスクに至るまで、幅広い用途に対応できるよう設計されている。

M4チップは、10コアのCPU(高性能コアと効率コアの組み合わせ)と10コアのGPUを搭載している。Appleの発表によると、前モデルのM1チップと比較して、CPU性能は約1.8倍、GPU性能は約2.2倍向上したという。

実際使ってみると、日常のマルチタスクはもちろん、画像編集や動画編集などの負荷の高いアプリケーションを複数同時に起動しても、操作は非常にスムーズであり、処理速度の向上を顕著に実感できる。

試しに画像生成AI「Stable Diffusion」を実際にインストールして使ってみた。

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Stable Diffusionを使って画像生成をしているところ


結果、画像のサイズを少し大きくすると処理に時間がかかり、かなり待たされることがあった。場合によってはマシンの動作が不安定になることもあり、実用性ギリギリと感じた。この用途では、プロセッサの処理能力はともかく、16GBでは明らかにメモリ不足ということだ。

現状、「Stable Diffusion」や、そのライバルとなる画像生成AI、さらには動画生成AIでは、NVIDIAの高性能GPUを搭載したWindows PCの方が環境が整っており、お薦めである。どうしてもMacで試したい場合は、最低限もう少しメモリ容量の大きい機種の方が良さそうだ。

とはいえ、こうした特殊な用途でなければ、本機の処理速度は十分に速い。メモリも一般的な用途には十分な容量と言える。重い処理の代表格である動画編集も快適にこなせる性能を備えている。

ネットワークは、前述のEthernetポートに加え、Wi-Fi 6EおよびBluetooth 5.3に対応している。

ディスプレイは、HDMIポートに加え、Thunderbolt対応のUSB-Cポートを使用することで、最大3台まで同時に出力可能だ。

また、M4プロセッサは最新の3nmプロセス技術を採用しており、電力効率が大幅に改善されている。高いパフォーマンスを発揮しながらも、電力消費を抑えることができる。さらに、静音性も高く、ファンの騒音はほとんど気にならないほどだ。

■ストレージ容量不足は外付けで解消可能
筆者の購入したM4 Mac miniのストレージは256GBで、正直かなり小さい。この容量では、普通の使い方でもすぐに容量がいっぱいになってしまうだろう。とはいえ、上位モデルを選ぶとなると、価格が大きく跳ね上がるのが悩ましいところだ。

M4 Mac miniは、従来のM2モデルで採用されていたSSDの基板直結方式から一歩進化し、取り外し可能なSSDモジュールを採用している。ただし、SSDの交換は上級者向けの作業であり、Appleの保証対象外となる可能性が高いため、必ずしも推奨できる選択肢とは言えない。

そこで筆者は、外付けのSSDディスクドライブを購入し、1TBのブートディスクとして設定した。高速なThunderbolt 4接続のおかげで、外付けでありながら内蔵ドライブと同等か、それ以上のアクセススピードを実現できている。

M4 Mac miniのデザインにぴったりな「HUB兼SSDエンクロージャ」といった製品が登場しており、筆者もこれを使用している。機会があれば、別途レビューしたい。

このような外部機器を利用することで、M4 Mac miniには搭載されていないUSB Type-AポートやSDメモリーカードスロットなども使用でき、利便性が大幅に向上する。

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「HUB兼SSDエンクロージャ」と重ねたところ


■Apple Intelligenceへの期待
本機は、Apple Intelligence対応機種である。

Apple Intelligenceでは、独自のAIを活用した文章作成や要約、翻訳、画像生成などの新機能が利用可能になる。

現在、OSの言語を英語に切り換えることで、日本でもApple Intelligenceの一部の機能が利用できるものの、日本語に対応しておらず、制約が大きい。2025年4月には本格的に使えるようになるとアナウンスされているので、それまでの辛抱だろう。

実際にMac OSの言語設定を英語に切り換えて起動し、Apple Intelligenceを使用した画面を掲載する。

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Safariで閲覧中のWebページの内容を要約したところ。The VergeのM4 Mac miniのレビュー記事をApple Intelligenceの機能で要約した。


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Image Playgroundというアプリで画像生成をしたところ。プロンプトは「Mt. Fuji,spring landscape」である。出力画像の内容は飛び抜けて優れているとはいえない。今後に期待である。


もちろん、現時点でもChatGPT、Gemini、Claude、Perplexityなど、Apple以外のAIを本機で利用することは可能だ。

特にChatGPTのアプリ(ダウンロードし、インストールして使うタイプ)は、Mac版ではWindows版と異なり、MacOS標準アプリの「テキストエディット」「ターミナル」「メモ」、さらにマイクロソフトの「Visual Studio Code」などと連携できる機能が備わっている。これら対応アプリでは、表示されている内容をChatGPTが直接参照できるため、ユーザがチャットで状況を説明する必要なく、AIが状況を把握してくれる機能がある。これは大変便利である。

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ChatGPTのMac OS版アプリの画面の一部。対応ソフトを起動するとその画面の内容をChatGPTが把握することができる。


これらのAIは、現時点ではほとんどがMac内部ではなく、クラウド上で動作するシステムとして構築されており、インターネット接続がないと利用できない。アプリはあくまで、クラウド上のAIとやり取りするための操作画面に過ぎない。

しかし、Apple Intelligenceでは、プロセッサの性能向上に伴い、ローカル、つまり手元の端末(この場合はMac)でAI処理を実行する部分が増えていくと考えられる。たとえば、ローカルで処理を行うことで、セキュリティやプライバシーの問題をよりクリアしやすいということだろう。本機にM4プロセッサが搭載されたことで、AIのローカル処理が可能になり、初代のApple Intelligenceを動作させる仕組みが提案されているのだ。

さらに、端末内部でのOSとの密な連携により、AIは人間に代わってOSを細かく制御し、複雑な処理を自律的に実行するようになると考えられる。これは現在最先端技術として注目されている「AIエージェント」と呼ばれる機能であり、ユーザーの意図を理解し、より高度な支援を行うことが期待されている。

AIの進化は非常に速い。クラウド側の技術が発展するだけでなく、Macのような端末側も同時に進化して、新しい時代に適応していくことになるだろう。

とにかく、まずは4月が待ち遠しい。

■まとめ
本機 M4 Mac mini は、性能・デザイン・接続性といった多くの面で大きく進化を遂げた製品である。しかも、ベーシックモデルは10万円を切る価格で提供されており、非常に手の届きやすい選択しとなっている。

一方で、電源ボタンが筐体底面にあること、USB Type-AポートやSDカードスロットがないこと、ストレージ容量が限られることなど、いくつかのマイナスポイントがあるため、購入の際には注意が必要だ。ただし、これらには対処方法も存在する。

今回レビューしたのはベーシックモデルだが、M4 Proプロセッサを搭載した上位モデルも用意されており、予算に応じて選択するのも良いだろう。

また、昨年発表されたApple Intelligenceが日本で本格的に利用可能になるのは4月頃と見られており、その日が待ち遠しい。

AI時代の高性能マシンとして、比較的手軽に購入できるM4 Mac miniはお薦めできる製品だ。
テクニカルライター 鈴木 啓一


「Mac mini」製品情報

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iPad mini A17 Pro対応!紙のような質感フィルム

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サンワサプライ株式会社は、紙のような質感を実現したiPad mini A17 Pro用反射防止フィルム「LCD-IPM21P」を発売した。接着面にシリコン素材を使用しているため、液晶画面を含む表面全体にぴったり貼り付く。専用設計のため、カットせずそのまま使える。

■貼るだけで、紙のような描き心地
特殊な表面加工により、紙に鉛筆で描くような感覚を再現しました。タッチ感度の低下もなく快適に描画できる。

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■時間経過で気泡が分散
フィルムを貼る時に、気泡が入ってしまっても時間経過で気泡が分散して目立たなくなる構造だ。

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■画材別描き心地比較
ガラスや一般的なフィルムに比べ、紙に鉛筆で描く感覚に近い描き心地を再現する。

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■液晶を守る、さまざまな特長
硬度3Hのハードコート加工により、液晶画面をしっかり保護する。また、電気特性、耐薬品性、耐候性、耐水性にも優れている。

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iPad mini A17 Pro用反射防止フィルム「LCD-IPM21P」

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