「旧千葉家住宅」は、近世山陽道(西国街道)の宿場町として栄えた海田にあり、宿駅の要職を勤めた名家だ。すぐ隣りにある「織田幹雄記念館」も見学した。
■まだ知られていない魅力が溢れている広島
G7広島サミットで話題となった広島県は、宮島や広島牡蠣をはじめとした食資産など、瀬戸内の気候を生かしたコンテンツの豊富さで国内外から数多くの観光客が訪れるが、実はメジャーな観光名所以外にも、まだ知られていない魅力が溢れている。今回のプレスツアーでは、そんな広島の芸術とモノづくりに触れる旅を堪能した。
1日目は今年3月新オープンした瀬戸内の自然と現代建築が溶け合う「下瀬美術館」で美術鑑賞、四百年以上受け継がれてきた伝統の技!「おおたけ手すき和紙の里」で手作り和紙体験、広島で受賞料理人を続々輩出する創業60年の和食店「日本料理 魚池」で夕食、夜はまるで宇宙基地!「大竹コンビナートの工場夜景」を鑑賞し、「湯の宿 宮浜グランドホテル」に宿泊した。
2日目は「旧千葉家住宅」で広島県重要文化財の書院や広島県名勝の泉庭を鑑賞したのち、海水浴場「ベイサイドビーチ坂」と2023年4月新オープンの「モンベル」等の新店舗を見学、魚屋さん直営「魚食堂たわら」で昼食、広島の伝統工芸品「筆の里工房」で熊野筆を作る体験をした。
〇旧千葉家住宅
本住宅は、御茶屋(本陣)や脇本陣に準ずる施設として、要人の休泊などにも使われた。街道沿いに面して建ち、主屋・角屋・座敷棟および泉庭により構成されている。
安永三年(1774)に建築された座敷棟は、同時期に建てられた付属建物や泉庭とともに、建築当初の統一感ある接客空間の面影を今によく伝えており、平成3年に書院が広島県重要文化財、泉庭が広島県名勝に指定されている。
<詳細情報>
旧千葉家住宅
営業時間:10時~16時
一般公開:第2、4土曜日の前日から連続する4日間
見学料:無料
〇織田幹雄記念館
海田町出身で、日本人初のオリンピック金メダリスト織田幹雄氏の足跡をたどる記念館。同氏は、三段跳びで日本初の金メダリストになった。
織田幹雄は、オリンピック優勝、世界記録樹立などアスリートとしての輝かしい実績で知られるが、引退後も、職業人、指導者として様々な業績をあげており、生涯を通じて日本の陸上界に大きく貢献している。
一方で、彼の残した膨大な日記や記録、言葉などからは、そこに至るまでに積み重ねられた多くの努力や工夫、そしてその精神のありようを伺うことができる。
<詳細情報>
織田幹雄記念館
住所:〒736-0066安芸郡海田町中店8番24号 織田幹雄スクエア2階
電話番号:082-822-7373
https://www.town.kaita.lg.jp/site/modasquare-kyuchibake/19342.html
見学実施日:年中無休 9:00~17:00
(但し12/29~1/3は休み)
見学料:無料
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