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国境のないネットの世界では、サイバー犯罪は常に国際的な規模で行われていると言って良いでしょう。つまりこれは、ネットに接続している誰もがサイバー犯罪の被害者になりえると言うことです。
企業や個人、国を脅かす悪質なプログラムは、今や、名声のためにハッカーが遊び半分で作成するものではなく、プロの犯罪組織による窃盗・恐喝、もしくは企業や国の機密情報を狙うサイバーエスピオナージュなど、大規模なものになってきています。さらに最近では、主義主張のために志を掲げて立ち上がるハッカー集団の活動も活発化してきています。
そのようなサイバー空間におけるセキュリティが注目される中、国際社会での取り組みはまだまだ追いついておらず、サイバー犯罪の性質や範囲を正確には把握しきれていないのが現状です。国家的な警察部隊や法制度による規制だけでは、急激に増え続けるサイバー犯罪に対応することは極めて困難なのです。
先日、サイバーディフェンス研究所で上級分析官を務める福森大喜氏の記事によれば、国際組織である国際刑事警察機構(通称インターポール)が、サイバー犯罪防止のために世界各国のインターポールのトレーニングを強化しているということなので、その活躍を期待する声が大きくなっています。
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