マカフィー株式会社は2009年12月16日、年末年始にサイバー犯罪者の活動がより活発になることから、新年を迎えるにあたりコンピュータユーザが注意すべき最も危険なオンライン詐欺「2010年、12のオンライン詐欺」を発表した。

Consumer Reports誌の「2009 State of the Net Survey(2009 年ネット状況調査)」によると、サイバー犯罪者は過去2 年間で80 億ドルを個人から騙し取っており、マカフィーはこのような詐欺に遭わないよう、個人ユーザに対して警鐘を鳴らす。

マカフィーラボのシニアバイスプレジデント ジェフ・グリーン(Jeff Green)氏は、
「サイバー犯罪者は、休暇中に金銭、クレジットカード情報、個人情報などを盗み出すため、非常に狡猾な策を使いる。彼らはその時々に応じて詐欺を計画し、季節に関連したWeb サイトや、どんなに慎重なユーザでも騙されてしまうような、説得力のある電子メールなどを作成する」と述べている。

■2010年、12のオンライン詐欺
詐欺その1:チャリティフィッシング詐欺 - 誰にあげるのかに注意
休暇中、ハッカーは人々の寛大さにつけ込み、正規の慈善団体からのように見える電子メールを送信する。これらの電子メールは実際には、寄付金、クレジットカード情報、ユーザの個人情報を盗み出すための偽のWeb サイトへ誘導する。

詐欺その2:宅配業者からの偽請求書
休暇中、サイバー犯罪者は、宅配業者から送られてきたように見える偽の請求書や配達通知をよく送信する。彼らは、クレジット処理のためにクレジットカード情報を要求する電子メールを送信したり、荷物を受け取るためにオンラインのインボイスや関税申告書を開くよう要請したりする。これらの指示に従うと、個人情報が盗まれたり、マルウェアが自動的にコンピュータにインストールされたりするので、注意が必要だ。

詐欺その3:ソーシャルネットワーキング - 「出会いを求める」サイバー犯罪者
サイバー犯罪者は、交流が活発になるこの時期を利用して、一見本物と思える「出会いのお誘い」メールを、ソーシャルネットワーキングサイトから送信する。ユーザは、これらの電子メールのリンクをクリックすると、自動的にマルウェアがコンピュータにインストールされ、個人情報が盗まれる可能性があることに注意が必要だ。

詐欺その4:電子メールで送られる危険なグリーティングカード
サイバー犯罪者は、電子メールでグリーティングカードを送る人たちに付け込む。昨年McAfee Labsでは、ホールマークの電子カードや、マクドナルド、コカ・コーラのプロモーションを装うワームを発見した。また、季節をテーマにしたパワーポイントの電子メールの添付ファイルもサイバー犯罪者の間で人気を博している。クリックする対象に注意が必要だ。

詐欺その5:豪華な宝飾品の偽購入案内
McAfee Labsは、カルティエ、グッチ、タグ・ホイヤーの高級ギフトを「割引価格で」提供すると騙りながら、マルウェアが組み込まれているサイトにユーザを誘導する、新しいキャンペーンを最近発見した。サイバー犯罪者は、様々な手法でユーザに商品を買わせようとするが、これらのサイトで購入したとしても商品が届くことは絶対ない。

詐欺その6:安全なオンラインショッピングを - 個人情報の盗難が増加中
オンラインには多くのお買い得品があるため、休暇中にはオンラインショッピングが増加すると予想される。オープンなホットスポットでオンラインショッピングやネットサーフィンを行うと、ハッカーがそれを盗み見て、個人情報を盗み出す可能性がある。絶対に公共のコンピュータやオープンなWi-Fiネットワークでオンラインショッピングをしないことだ。

詐欺その7:危険の多いフリーソフト検索
マカフィーは、ユーザをアドウェア、スパイウェアなどの不審なプログラムに誘導する、クリスマス関連のダウンロードサイトを発見した。年末年始、ハッカーは、季節ならではの着信音や壁紙、音楽、スクリーンセーバーなどを検索する人たちのために、偽のWebサイトを作成する。それらのファイルをダウンロードすると、コンピュータがスパイウェア、アドウェアなどのマルウェアに感染する可能性がある。

詐欺その8:仕事紹介の電子メール詐欺
犯罪者は、高給の仕事、在宅での仕事で収入を得られる機会などを紹介して、厳しい経済状況の中、必死になって職を探している人たちをターゲットにする。関心を持った人が個人情報を送信し、手続き料を支払うと、ハッカーは、約束した仕事を提供する代わりに、金銭を盗みだす。

詐欺その9:オークションサイト詐欺
休暇中、詐欺師がオークションサイトで詐欺を働くことが多くある。ユーザは、話がうますぎるオークション取引に注意が必要だ。多くの場合、購入した商品がユーザの手に届くことはない。

詐欺その10:パスワード盗用詐欺
サイバー犯罪者は休暇中、あまり費用のかからないツールを使って、パスワードを盗み出し、キーロギングと呼ばれるキー入力を記録するマルウェアを送信してパスワードを盗み出す。彼らがパスワードを1つでも入手すると、銀行、クレジットカードの情報を大量に入手し、数分で口座を空にする。また、ユーザのアカウントから連絡先にスパムを送信することもよくある。

詐欺その11:電子メールを使った銀行詐欺
サイバー犯罪者は、金融機関からの正式な電子メールに見えるメールを送信して、個人ユーザに銀行口座に関する情報を漏らさせようとする。ユーザが応じない場合は、口座が無効になると警告し、ユーザ名とパスワードを含む口座情報を確認するよう求める。入手した情報は、多くの場合、オンラインの闇市場で売買される。

詐欺その12:ファイルを人質に - ランサムウェア詐欺
サイバー犯罪者が、これらのオンライン詐欺によりユーザのコンピュータを掌握すると、バーチャルな誘拐犯として、コンピュータのファイルを乗っ取って暗号化し、読み取りやアクセスができないようにする。彼らは、ユーザのファイルを人質に取り、ファイルを元に戻す見返りに金銭の支払いを要求する。

マカフィー株式会社
マカフィー、新年を迎えるにあたり「2010 年、12 のオンライン詐欺」を発表

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