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iPadで動画三昧!懐かしく切ない想いを忘れていませんか?子供のころの無垢な心【iPhone・iPad無料動画】



誰しも子供を経て大人となるが、子供のころの無垢さと残酷さを記憶している人は少ない。倉岡研一氏は、無垢な子供だからこその残酷さを作品で表現している作家だ。

倉岡研一氏の作品は、誰しもが忘れがちな子供のころの心情を「ときには切なく」、「ときには怖く」見る人の心に響いてくる。

倉岡研一氏のアニメを見て、あなたも、昔の自分と向き合ってみてはいかがだろうか。

■布切れと青銅

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【作品解説】
少年の頃から女性の銅像を拭き続けた男の話。
大学2年のときに、初めて作ったストーリーのある映像です。使っていたPCのスペックも低く、学校の授業や課題もあったので、結局完成までに1年近くも費やしてしまいました。
ときのうつろいを描きたかったので、時間が進むに連れて変化する背景や主人公、それに対してまったく変わらない青銅像を、ほとんど一定の固定カメラで撮るという演出にしました。
見所は、変化する風景や主人公と、やっぱりラストのお爺さんの表情でしょうか。

■ToMy

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【作品解説】
兄弟のモノではなく、自分だけのモノが欲しかった長男が、猫を拾って公園で飼い始める話です。
自己反省みたいな面もありましたし、何よりも「子供」をテーマとした作品ですので、自分の一番素な描き方をした絵をアニメーションにしました。2週間で制作した作品です。見所はセロハンテープとラストです。

■恐竜が死んだ日

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【作品解説】
父親が買ってくれた恐竜図鑑を持って家出した少年の話です。学部での卒業制作の作品となります。
少年の目からみた世界の、とある一日を描きたかったので、クレヨンのテクスチャーをベースにしたグラフィックでアニメーションさせて、それを手持ちのようなカメラワークで撮影することによって現実味のある演出にしました。見所はカメラワークと、後半の実写映像との合成。そして映さずに描いた「父親」の存在でしょうか。

■残酷でもあり、わがままな子供としての思い出が作品作りの原点
「布切れと青銅」のキッカケは学校の課題なのですが、アフターエフェクトで簡単にアニメーションが作れるということがわかったので、ストーリーのある映像を作りたくなったというのが一番大きいと思います。最初に、何を描けば良いのか悩みました。「ここは素直に自分が経験したことを元に作ろう」と考えたとき、幼少期に遊んだ空き地のことを思い出しました。

引っ越して以来十年ぐらい訪れていなかった遊び場の空き地が、ただのキレイな公園になっていたのに非常に驚いたんです。なんだか寂しい思もしましたが、それと同時に、「まぁ。しょうがないかな」と納得してしまう自分がいたんです。

その、自分が体験した複雑な気持ちをなんとか作品にしようと考えたのですが、映像作りはほとんど初めてでしたし、自分の技術力の限界も知っていたので、どうストーリーや映像にすればいいのかわかりませんでした。
そんなとき、たまたま『天井桟敷の人々』という映画の中で主人公のバチストが銅像の女性に恋をする(という劇をやっている)シーンをみて、「コレならイケる!」と閃いて制作することができました。

「ToMy」は、僕の実家で猫を飼ってるんですが、子供の頃に猫たちに随分酷いことをしたなという反省があるんです。無理矢理抱っこしたり、ほかの兄弟に渡したくないから自分の部屋に閉じ込めたりとか。
2代目の猫を飼うことになったキッカケも、死んだ1代目の代わりが欲しいってだけで、今考えたら自己中心的なことを猫たちに押し付けたもんだなと、反省しちゃうことが色々とあるんです。
猫のこと以外にも、自分は子供時代には残酷なこともしでかしたなぁと、思い当たるところも色々あって・・・。
その子供時代の自己反省と、最近の映画に出てくる子供は大抵『子供』じゃないという不満がゴッチャになって、制作したという感じです。

「恐竜が死んだ日」は、子供から大人へ、妄想の存在から現実の存在になってしまう瞬間を描きたいという欲求が自分にはありました。最初に浮かんだのは、街を練り歩く巨大な怪獣と、それと一緒に歩く少年という絵でした。
「この少年は何者なんだろう?」「この怪獣とはどんな関わりがあるんだろう?」そういうことをひたすらずっと考え続け、ようやく物語が完成しました。

■子供はかわいさの中に、残酷な一面がある
「布切れと青銅」では、「永遠の存在なんかない」ってのがテーマです。でも、僕個人としては一番やりたかったのはお爺さんの心境を知らない孫の存在でした。意外と身内の人間についてすら知らないものなんじゃないかと思います。

「ToMy」は、「子供」そのものがテーマです。子供って無垢ですけど、その「無垢」ってカワイイというような意味じゃなくて、本来は非常に残酷な意味なんじゃないかと思うんです。子供は世の中のことや人間関係の複雑さなんてわかる筈もありませんから、やっぱり不器用なわけで、不器用な故に残酷だと思うんです。でも子供ってそんなもんだし、それが成長して大人になると思うんです。

そういうことを忘れてほしくないなと思い、制作しました。でも僕自身がそう考えて作ったというだけであって、単純に少年らや猫を「カワイイ」と思っていただければ、それはそれで十分嬉しいです。

「恐竜が死んだ日」は、「よくわからない」というのがテーマです。
人間関係において、妄想よりも、現実の世界の方がモヤモヤしているとつくづく思うときがあります。
自分が考えている世の中の仕組みや人間関係、そして自分の気持ちは単純で明快なのに、実際はそうではなく、友人や家族、そして自分の気持ちすらよくわからないというのが現実です。

母親は裏切り者なのか、それとも父親と自分を愛してくれているのかわからない。妹がなんで家出に着いてくるのかわからない。自分が好きだった父親は、本当にイイヤツで、自分は本当に父親のことが大好きだったのかもわからない。そんなモヤモヤした現実の中で、どこに居場所を求めればいいのかわからなくなった少年の話なんです。

悲観的だろうと楽観的だろうと、現実の不確かさを再認識して頂けたらと思います。

■作品を制作するポイントは?
・何を描きたいのかをひたすら悩む。
・何を描けるのかも自問自答する。
・言葉で簡単に言えちゃうようなテーマなんか作らない。
・どう表現すれば良いか考える。
その上でとっとと作る。で、作りながらも、なお考える。
「こりゃダメだ」と思ったら全部やり直すか、寝かせておく。

といった感じでしょうか。色々自己反省含めて言ってますが。
あとは「バカをやるなら頭良く徹底的にバカをやる。」とか・・・。
とにかくイイ映画や作品を知ってた方がお得だと思います。

■CGはジャンクっぽいのにドライな手法
ハイクオリティーでモノ凄いCG映像は別として、CGは「誰にでもできる」という点で、一種のジャンクさがあると思います。しかしその割に、アナログ特有の温かさや賑やかさがなく、冷たくドライで静かな演技ができるところがイイです。

アナログではできないアプローチがCGにはまだまだあるんじゃないかと思っています。
それと、擬似的に空間を作れたり、構図を簡単にかえられたり、手持ちのカメラで撮影したような映像にできたりする点が便利でいいです。

何よりも絵が描けない僕がアニメーションを作れるという時点でCGはとてつもなく優れものです。

■時間が経つと昔のアルバムをみているような気恥ずかしさが
出来上がった直後は「映像になった」というだけで興奮していますが、時間が経てば昔の写真が入ってるアルバムでも見てるような感覚になります。
「あぁ、こんなことあったなぁ」とか「なんか見てると痒くなってくるなぁ」とか「俺太ってるなぁ」とか...。
大概恥ずかしいということです。でも制作中の思い出があるんで大切だったりもしますね。

■今後の活動、目指す方向について教えてください
今後もストーリー性を重視したアニメーションを作るつもりですが、長期的には自分は何をしたいのか、何ができるのかが、まだ明確にわかってはいません。今はまず、自分が本当に作りたい映像を一本でも作って、そこから答えを導きだそうと思っています。

「布切れ~」は別として、今までは制作期間の8から9割ぐらいを企画に使っていたので、今度は制作の方に時間をかけたいと思っています。

もうちょっと人物(キャラクター)のドラマ描写に力を注ぎ、絵も凝るようにしたいですね。
あと音はとてつもなく大事です。スクリーンでみて頂く前提で作らなきゃいけないなと思っています。

■首都高で爆裂カーチェイスにゾンビマラソンが撮りたい!
倉岡研一氏は、現代っ子らしく甘いお菓子とウェンディーズのハンバーガーが好きなほか、小物などもよく買っているという。また、机をやたら改造したり、夜中徘徊(散歩)したり、youtubeでイイ映像を探したりするのが好きなのだそうだ。

もし望みを叶えてくれたら、映画を撮りたいという倉岡研一氏。その内容は、爽やかではない男優を主人公にして、首都高を舞台にしたプリウスのカーチェイス。しかも、やたら爆薬を使ってクラッシュさせるという派手な映画だ。ほかにも、ゾンビに東京中をマラソンさせる映画など、意外にも過激な映像を撮りたいという。

■倉岡研一氏 プロフィール
1988年山形県生まれ。
2006年茨城県の水戸短期大学付属高等学校卒業。
2010年東京工芸大学メディアアート表現学科卒業後、
東京工芸大学院メディアアート専攻に入学。
主に、アフターエフェクトを用いた切り絵アニメーションを制作しています。
現在も大学院にて、ストーリー性を重視した2DCG映像を制作中。

NHKデジタルスタジアム伊藤有壱セレクション ベストセレクション
しずおかデジタルコンテンツグランプリ2008 表現賞
ShortFilmFestaNippon-under29-最終審査ノミネート
など。

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iPadサイト
・ドコモサイト(iモーション対応端末)

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iPadに最適化されたクリエイター無料動画サイトがオープン



どこにでも持ち運べてインターネットも手軽に見られることから、iPadをインターネット端末として利用している人も多いだろう。ニュースや製品情報を調べるのと同じくらいに、面白い動画を見るのもインターネットの楽しみだが、そんな動画好きの人には堪えられたいサービスが本日(2010年6月2日)よりスタートした。

ブロスタTV合同会社は、クリエイターが制作した個性豊かな動画作品をiPadでも無料で視聴できるように対応した。
利用料は、無料。

■iPadに最適だから視聴しやすい
ブロスタTVでは、動画配信に米Ooyala社の「Backlot」のマルチプラットフォーム配信機能を利用し、これまでパソコン向けからiPhone やNTTドコモ iモーション対応端末等へとクリエイター動画を配信してきた。

今回も、Ooyala社の「Backlot」を活用し、iPadへの動画配信サービスをいち早く実現した。高品質で迫力のある映像を、直感的な操作で視聴できるように、iPad向けに最適化された専用ページを設けた。

動画の再生には、iPadに搭載されている標準プレイヤーを利用し、全画面での再生が可能だ。

ブロスタTVは今後も、映像や書籍の楽しみ方を大きく変えると期待されているiPad を舞台に、新たなコンテンツを提案していくとしている。

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若手クリエイターの魅力は、内に秘めたパワーが作品にあることだ。渋江修平氏も、シュールでバイオレンスなパワーを作品で伝える作家だ。

「葬儀屋になった男」では、固定されたアングルのなかで巨大な腕が葬式の準備をしていく景色は、恐ろしいほどバイオレンスの香りが漂う作品だ。また、ミュージックビデオに挑戦した「ラストダンス」でも、銃で撃たれながら軽快な音楽で踊るブラックな主人公がシャープな作品です。

■「葬儀屋になった男」

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【作品解説】
これまでの自分とお別れし、生まれ変わるために、自身の葬式の準備をする男。そして準備ができると、家ごと宇宙に投げ、大気圏で火葬する。

【見どころ】
アングルを必要以上に変えず、目の前で起こっている現象として描いたところ。

■「ラストダンス」

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【作品解説】
指名手配中の音の怪物がとうとう追いつめられてしまった。死を覚悟した怪物は人生の集大成となる音楽を作曲することを決めた。銃撃を受けながら、何もないレンガの壁に部屋と住人を思い浮かべ、頭の中で作曲していく。銃撃によるダンスと共に送る最後のステージ。

【見どころ】
きれいな世界の中で残酷なことが行われているが爽快であること。

■自分が観てみたい作品を
渋江修平氏が作品をつくるきっかけは、まず自分が観たいと思うことだという。「ラストダンス」では、撃たれることによって曲が出来たら面白いと思ったことから作品がつくられている。この作品で、以前から作ってみたかったミュージックビデオにも挑戦したという。

■日本人として
渋江修平氏は、自分が日本人であるということを意識して制作しているという。

■作品制作には満足しながら、今後も挑戦
自主作品については、毎回やりきっているので満足していると渋江修平氏は語る。できあがった作品を観る際は、自分で面白いと思って観ているそうです。

また、今後は積極的にCM、PV、TV番組などに挑んでいきたいそうだ。

■渋江修平氏 プロフィール
有田工業高校デザイン科でデザインを学び、
その後、佐賀大学デザイン専攻で映像制作を始める。
現在都内にてフリーの映像作家として活動しています。
日本ならではの表現を心がけて制作しています。
NHK 太宰治短編小説集2「走れメロス」
NHK 太宰治短編小説集「トカトントン」
NHK ニュースで英会話 ケータイで挑戦!夏スペシャル 映像制作
PV 鈴木慶一「FMとAMの間のゴースト」
短編映画 鈴木慶一「Seasick Pirates Forever」ビジュアルディレクター
NHKモバイルニュースCM CG制作

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ブロスタTVのクリエイター紹介の第2回は、心に染みるファンタジーな作品を制作されているアニメーション作家の上甲トモヨシさんです。

空の上に住む雲の人と雨の人が織りなす心の交流とペーソスにハートも温まります。もう一つの作品は、ビルという題材を柔らかい鉛筆のタッチで擬人化して、ぬくもりを感じさせる作品となっています。

都会や人の関係に疲れた人は、是非、この作品の温かさに浸ってみてください。


■「雲の人 雨の人」

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【作品解説】
空の上には雲の人と雨の人がいます。雲の人はモクモクと、雨の人はチャプチャプと、そんな二人の出会いの物語です。ちなみによく二人の顔の黒い穴を口と思う方が多いようですがあれは目として見て頂けると感情がよく伝わると思います。

【見どころ】
雲の人、雨の人の動きの違いを見ていただきたいです。雲のモクモク感、雨のチャプチャプ感を出すために約5000枚の動画を使用し丁寧で細かい動きをそれぞれのキャラに合わせ特徴のある動きを追求し制作しました。

■「BUILDINGS」

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【作品解説】
ある街に突如聳え建った高層ビル。高層ビルは周りの低い建物たちを見下し目立とうとするが、突然の嵐により街は水没してしまう。

【見どころ】
ビルという冷たく硬いイメージの直方体を、動画用紙に鉛筆で柔らかく描き何千枚と描いた動きで、ビルの感情も表現することを目的としました。また、動画用紙に鉛筆で陰影を付けることで、手描きのぬくもり、優しさを表現しました。

■作品は日常の中から生まれる
いつも「これを作ろう!」と思って作ったことは無くて、生活を通して日常の中にあるものに「こんなもの見てみたい」「こうだったらどうなんだろう」といった感じで、自分の頭の中でいつも妄想を膨らましています。
たまたま空を見上げていて雲をぼんやり眺めていたら「雲の人 雨の人」が生まれたり、高層ビルを眺めていたら頭の中でイメージが生まれたりしました。

■手描きのよさを伝えたい
もう古い作品ばかりなので伝えたいことと言うと、とても恥ずかしくなります。ただ、観て楽しんでもらえたら幸いです。まだまだ僕は作品数も少なく経験も足りませんので、本当に作りたい、込めたいといったことは模索中なんです。それでも手描きによる動きを楽しんでもらえるものを作り続けたいですね。

■手描きの動きの感動を
ひたすら手で描いて気持ちいい動きを描くことです。時間をかけて一枚一枚丁寧に描くことで、モニタで動きを確認するたびに、いつも感動をします。この感情が続く限り制作の源となり続けられます。

■いずれはフル手描き作品が作りたい
CGを使うことで空間の広がりを可能にしてくれます。ただ僕としてはなるべく手描きですべてを作りたいのですが、まだまだそれができないのでCGに助けてもらっています。最終的にはCG無しで作品も作ってみたいです。

■観てもらうことのワクワクやドキドキがたまらない
大きなスクリーンで観て初めて作品と向き合えることができます。自分の感想よりも、観客に観てもらっていることが重要でそればかりがいつも気になります。人が楽しんでもらえて初めて自分にも楽しさが伝わりますし、逆の反応だったらその改善点をすぐに考えます。また、自分でも思っていなかった反応をしてもらったときはすごく面白いときもあります。とにかく観てもらうために作っているので、そのワクワクやドキドキがたまらないですね。

■本当に自分が作りたいアニメーションを
これまで作ってきた作品は自分の見たいものだったのですが、今後は自分でも見たことの無いものを作りたいと思っています。そして本当の自分の表現をアニメーションを通して見つけたいと思っています。まだまだたくさん勉強しなければいけません。

■寿司のなる木が欲しい
手描きアニメを通してハートウォーミングな作品を制作する上甲トモヨシさんですが、なんとお寿司が大好きとのこと。
特にサーモンが好物だそうですが、アニメーション作家らしく「寿司のなる木」を育てて、いつでも寿司を食べていたいという夢も持っているそうです。とはいえ、いまのところは、いろいろな回転寿司に行くのがマイブームという、どこまでも寿司好きな上甲トモヨシさんでした。

■上甲トモヨシさんのプロフィール
1984年5月愛媛県生まれ。
2003年に上京し東京工芸大学芸術学部アニメーション学科一期生として入学。
在学中、古川タクに教えを受ける。
2007年4月同大学大学院に進学しアニメーションを追求する。
2009年3月に大学院を修了。
2009年4月より東京工芸大学で非常勤講師を務める。
2010年4月より一瀬皓コと創作ユニット『凸凹デコボーカル』として活動を開始する。
二人で創作の幅を広げ企画、脚本、アイデアなどを出し合い、
より深みのある作品制作を進めている。
代表作「雲の人 雨の人」「BUILDINGS」「Lizard Planet」は世界各国で上映され受賞歴も多数。

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あなたの好みは戦災に散る少女の追憶? 熱血宇宙人のパンチ?【iPhoneで無料ムービー】



ブロスタTVのクリエイター紹介の第1回は、学生ながら数々の賞も受けられている 山GEん氏です。3DCGアニメーションと実写映像も学んできた山GEん氏に、代表作品を選んで解説していただきました。

「Memory」では、思わず映像と音楽にぐいぐい引き込まれ、ノスタルジックな追憶に胸が詰まってしまいます。こんなナイーブな作品を制作する 山GEん氏ですが、もう一つの作品「熱血宇宙人」では、暑苦しいほどのコミックノリ全開のパンチが効いた作品を制作されています。

非常の作風が違う作品ですが、どちらも楽しめる作品となっています。是非、お楽しみください。

■Memory

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【作品解説】
舞台は核で荒廃した未来。調査に訪れた兵士が核の残存量の調査を行っていると、大破した家庭用ロボットを発見する。そのロボットに記録されていた映像の中で女の子が成長し、結婚式を迎えるまでが描かれています。

【見所】
本作は私自身が、3DCGアニメーションと実写映像を学んできたことから、自由度の高い3DCG手法に実写的な手法を効果的に取り入れられないかと思い制作した作品です。
手法は荒廃した未来を演出するため固定視点中心で演出し、暖かい思い出の部分は主観映像で制作いたしました。3DCGの無機質な印象を一人称視点で描くことにより、観る人にホームビデオののような暖かい印象を伝えようと行いました。

また、実写でいうボケ味を活かしたソフトフォーカス表現を擬似的に再現し、幻想的なにじんだ光の世界を表現することで、女性を美しく見せるようと努めました。
背景のモデリングは、小物まで丁寧に大量に作ることで、キャラクターが実際に生きている世界を演出しようと努めました。

■熱血宇宙人

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【作品解説】
本作は、熱血の持つ暑苦しさ、時代錯誤性を、真逆の属性である宇宙人に付加することで、キャラクターを活かしている物語です。奇抜なキャラクターを動かすことで、オリジナリティの感じられる作品を目指しました。

テーマはデンマークの哲学者セーレンキルケゴールの「人生は後ろ向きにしか理解できないが、人は前向きにしか生きられない」という言葉をヒントにしています。このことを同じ人間ではなく、地球外の生命体である宇宙人が人間に説くことにより、違った説得力があるのではないかと考えました。

【見所】
3D表現のカメラワーク等の自由度を利用して、作画をそのカメラワークの中で動かすといったところです。3Dの中で一枚一枚キャラクターは作画されています。このことを利用して、カットをモンタージュで切るのではなく、カットをつなぐようなカメラワークを行っています。こうして出来るだけ作品上で進行する時間軸が切れないようにすることで、その場で馬鹿な二人を見ているような印象を出せるように努めました。
また、ラジオドラマのような過剰なSE演出を行い、作品の持つ滑稽さを引き出し、毛色の違うアニメーション作品を目指しています。

■作品にこめたメッセージ
memoryは、世界中で起きた悲しい出来事、そして今も世界中で起きている悲しい戦争、これらは自分達の世代は直接的に経験したわけではないですが、何かそれに関して考えるきっかけになるのではないかと考えて制作しました。本作では今ある日常の儚さ、美しさを表現しようと努めました。人間は、いつ死ぬかわからないので、今の一瞬一瞬を大事に生きて行きたいと思いたいし、そうでなければならないと思います。

熱血宇宙人は、人は自分の今の状態が幸せな状態にないと後悔します。未来の状態が過去の事実さえ決定してしまうので、未来に少しでも幸せなビジョンを描くことが出来たら、悲しい現実も肯定できるのではないかと
思い、制作した作品です。年間に35000人も自殺をするような生きづらい国ですが、観た人がこれを観て少しでも笑って前を向いてくれたらなという気持ちをこめています。説教臭くなるとあまり誰も観てくれないので、ギャグのオブラートに上手くつつめたのかなぁと思っています。

■技術も大切だけど、気持ちはもっと大切
作品は制作者そのものだと思っているので、普段から人にサービスしようって気持ちや人への感謝気持ちを忘れずに過ごしていたら技術はそんなになくともすばらしい作品が出来るんじゃないかなぁと思います。
もちろん毎日、スキルの向上のため努力はしないといけないと思いますが。

■CGは便利なツールだが、個性が出しにくい
カメラワークの自由度が高いという点が大きいと思います。あと、一度作ってしまえば、作品内でも別の作品でも使い回しがしやすく、作れば作るほど次回の制作活動がやりやすくなると思います。ただ、アナログに比べ個性が出しにくいツールでもあるので、この点が作家にとっての大きな課題であると考えています。

■作品が完成して思うことは・・・
次はどうすれば、もっと良い作品になるんだろうとかだと思います。

■今後の目標
日常で感じた気持ちや疑問を適切な表現映像文法で追求し、周囲の自分を支えてくれている人や観てくれた人に少しでも元気なってもらえる作品を作れたらいいなと考えています。

■凄腕クリエイターの素顔は学生らしさ満開
作品のクオリティや業界での評価も高い山GEん 氏ですが、好きな食べ物は、牛乳プリン。一つ何でも望みが叶うとしたら、大学のキャンパス内にスタバが欲しいという学生らしい一面を見せていただきました。

ちなみに、マイブームは散歩だそうで、歩いていると気分もすっきりするとのこと。また「ちはやふる」にもはまっていて前向きな話のマンガは好きというポジティブなクリエイターさんです。

■山GEん 氏 プロフィール
アニメーション作家/映像ディレクター

1985年12月19日 福岡生まれ
2009年九州大学芸術工学部画像設計学科卒業
九州大学大学院芸術工学府デザインストラテジー専攻在学中

●受賞歴
・AsiaGraph2009 最優秀賞
・14th アニメーション神戸 デジタルクリエイターズコンペティション 最優秀賞
・BACA-JA2009 最優秀賞
・宮城仙台アニメーショングランプリ2010 優秀賞
・宮城仙台アニメーショングランプリ2010 入選
・第21回CGアニメコンテスト 佳作
・デジタルスタジアム細田守セレクション
・デジタルスタジアム中谷下半期セレクション
・長崎水辺の映像祭2009優秀賞
・ADAA2009 動画A部門 入賞
・e-magicians2009 にて、招待上映
・TSSショートムービーフェスティバル 佳作
・ADAA2008 静止画A部門 2作品入賞

●仕事歴
・Chemistry 「period」PV アニメーション
・大刀洗戦争記念館常設展示映像 アニメーション担当
・JMテクノロジー社PR映像制作
現在は、ドラマなどの制作にも関わっています。

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ITライフハック代表
関口哲司

日本大学大学院理工学研究科後期博士課程修了。理学博士。日本物理学会会員。データサイエンティスト協会会員。IT系記事を中心に著書多数。原稿の依頼歓迎。

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