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VRに関する意識調査。VR体験で購入意欲は高まるのか?(マクロミル調べ)

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VR元年と言われた2016年から3年。 VR(バーチャル・リアリティ)は、生活者にどの程度浸透しているのだろうか。マクロミルは15歳から69歳まで幅広い年代の生活者を対象に調査を行ない調査結果を公表した。

【1】 5人に1人はVR体験済み!体験者の3~4割が「動画視聴」「ゲーム」「アトラクション」で体験

VRは現在どのくらい認知され、体験されているのだろうか。 15歳から69歳全体における“VR”という言葉の認知率は91%で、内訳は「どのようなものか知っていた」が53%、「名前を見聞きした程度」が38%だった。また、実際の体験率は21%で、 “5人に1人がVRを体験済み”という状況だ。そして、 VR体験内容の内訳をみると、「VR動画視聴(44%)」、「ゲーム機、 PC、スマホでのVRゲーム(38%)」、「アミューズメント施設のVRアトラクション(31%)」が上位3つとなったが、その他のVRについては1割未満と少数だった。

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【2】 VR体験の満足度は85%、満足の理由は「リアル」「臨場感」。一方で、不満の理由は「酔う」

VRを体験した人の満足度や使用感について見ていこう。 満足している人は85%と高く、内訳は「満足」34%、「やや満足」52%だった。満足から不満までそれぞれの理由を自由記述によって集めると、満足の理由は“リアル”や“臨場感”といったキーワードが目立った。一方、不満の理由は“酔った”という声が多く見受けられた。

●VR体験の満足度の理由 自由回答
ベース:VRを体験したことがある人(n=206)

【満足、やや満足】
リアルな臨場感を体験することが出来るから。(満足/10代男性)
非現実的なことながら、立体感があって現実のように感じる。(満足/60代男性)
非日常感を感じられて、とても楽しかったから。(満足/50代女性)
没入感がすごく現実との区別がつかなくなるレベルだった。少し疲れが出るのでやや満足。(やや満足/20代男性)
本当にその場にいるような感じがした。音もリアルで綺麗だった。(やや満足/20代女性)
【やや不満、不満】
現実とは違い酔いがあるから。(やや不満/10代男性)
画像が荒いメガネ着用だと合わせにくい。(やや不満/40代男性)
長い時間ではなかったが首が疲れた。慣れていないせいか目が回って気持ち悪くなった。つけている間、頭が暑かった。(やや不満/30代女性)
酔って気持ち悪くなった。(不満/40代男性)

【3】 家庭向けVR機器、非所有者の購入意向は30%で、最大予算は平均19,991円

ゲームなどでの利用を中心に発売されている家庭向けVR機器(ゴーグル・ヘッドセット)。その購入状況や購入意欲について見ていこう。

現状では、家庭向けVR機器の所有率は全体の3%とごくわずかだったが、所有していない人のうち30%が“欲しい(「是非欲しい」8%、「まあまあ欲しい」22%)と回答している。また買う場合にはいくらまで出せるか?と最大予算を尋ねると、「5,000円から10,000円未満」が37%、「10,000円から50,000円未満」が41%と、この2つの価格帯がボリュームゾーンであり、平均の最大予算は19,991円だった。

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【4】 VR体験で、商品やサービスの「購入意欲が高まると思う」41%

最近、不動産の内覧や住宅のリフォームの完成イメージの視聴、車の試乗体験など、サービス・商品購入前にVRを活用して疑似体験をしてもらう形のVR活用が広がっている。では、サービス・製品購入前にVR体験をした場合、その購入マインドは高まるのだろうか?

“VRでの「不動産見学」「インテリア・リフォーム」「試乗」など、商品を買う前にVRで体験ができる場合とできない場合でその商品を買う気持ちに影響はあると思うか?”と尋ね5段階で回答してもらった。

VR体験をできた方が、買う気持ちが「高まる」と思う人が18%、「どちらかといえば高まる」と思う人が25%で、合計42%が“購入意欲が高まると思う”という結果だ。またこの結果を、これまでに実際にVRを体験した人とそうでない人で比較すると、体験者が61%だったのに対し、未体験者は37%と、回答傾向に差が見られた。

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【5】 今後VRは「浸透する」61%。活用分野予想は、 “エンタメ、旅行、研修、自動車、宇宙開発、防災”など

最後に、今後VRは浸透すると思うかどうかを尋ねると、「浸透すると思う」が18%、「どちらかといえば浸透すると思う」が43%で、合計61%と過半数が浸透していくことを予想している。

またVRが活用されると思う分野について複数回答で選んでもらったところ、回答が5割を超えたものが、「ゲーム」62%、「アミューズメント施設」58%、「映画」54%の3分野だった。現在すでにVRが活用されているエンターテインメント分野において、さらなる活用が進むと考えられているようだ。

4位以降は多い順に、「旅行・観光(擬似旅行体験など)」「研修(医療や介護、危険作業現場の研修など)」「自動車(試乗、運転練習など)」「宇宙開発(宇宙飛行士訓練など)」「防災(避難訓練、救助訓練、災害体験など)」といった分野での活用予想が続いた。

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VRは、 2019年現在、 15歳から69歳の9割が認知するまでに浸透しており、 5人に1人が実際に体験済みという結果でした。体験者の満足度は高く、 VRによる「リアル」な体験や「臨場感」を楽しめている人が多いようだ。

また、サービス・製品購入前に、 VRの活用による模擬体験をすることで「購入意欲が高まると思う」と回答した人は4割にのぼった。さらにVR経験者に限るとこの数値は6割まで高まるようだ。このことから、 VR体験者はVRによって得られる情報のリアルさや影響力をより実感していることが推察される。

プレスリリース

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LINEが「Messaging API」の新機能「クイックリプライ」を公開

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LINEは、同社が運営するコミュニケーションアプリ「LINE(ライン)」において、「LINE ビジネスコネクト」などのAPI型のLINEアカウントでの活用が可能な、「Messaging API」の新機能「クイックリプライ」を公開した。

クイックリプライ機能は、特定のメッセージに対して最大13個のアクションを「クイックリプライボタン」として表示させることが可能な「Messaging API」の新機能。クイックリプライボタンが設定されたメッセージを送信すると、メッセージのほかに、トーク画面の下部に各種アクションが関連づけられたボタンを表示させることができ、ユーザーはそのボタンをタップするだけで、届いたメッセージに簡単に返信することが可能になる。

クイックリプライ機能は、1:1トークだけでなく、グループトークやトークルームでも利用することが可能だ。また、どのメッセージタイプでも、1つのメッセージにクイックリプライボタンを13個まで設定できる。

クイックリプライボタンをタップすることで実行されるアクションには、他のメッセージタイプと共通のアクションである「ポストバックアクション」「メッセージアクション」「日時選択アクション」のほか、クイックリプライ機能専用のアクションである、カメラを起動する「カメラアクション」、カメラロールを起動する「カメラロールアクション」、ユーザーの位置情報送信を促す「位置情報アクション」といったアクションが用意されており、メッセージに対して自由に設定が可能だ。

LINE Developersドキュメント

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トマト取るなら朝一! カゴメ、より効果的なトマトの摂取方法を発見

カゴメは、朝にトマトを摂ると機能性成分“リコピン”が効率的に吸収されることを確認。2015年3月26日から開催される日本農芸化学会2015年度大会で発表する予定であることを明らかにした。

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別世界のエヴァ解禁「日本アニメ(ーター)見本市」第12弾「evangelion:Another Impact(Confidential)」公開


日本アニメ(ーター)見本市第12弾「evangelion:Another Impact(Confidential)」予告公開』と言う記事で紹介したように、株式会社ドワンゴおよび株式会社カラーは、日本アニメーションの可能性を探る共同企画「日本アニメ(ーター)見本市」を開催中だ。

すでに見た人もいるだろうが先週、お伝えした通り2月6日(金)より、第12弾作品「evangelion:Another Impact(Confidential)」(監督:荒牧伸志)が公開された。

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TVアニメ版艦これのキャラクタービジュアル公開~8月3日には初の公式イベントも!~

左から藤田咲さん、上坂すみれさん、井口裕香さん、草川啓造監督


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私たちは忘れない! あの日から3年、本日3月11日は東日本大震災が発生した日



2011年3月11日、午後2時46分18秒。宮城県牡鹿半島の東南東沖130キロメートル、仙台市の東方沖70キロメートルの太平洋の海底を震源とする地震が発生。この地震、日本周辺における観測史上最大の地震であり地震の規模は日本観測史上最大のモーメントマグニチュード9.0(気象庁マグニチュード暫定8.4)を記録した。

その震源は広く岩手県沖から茨城県沖までの南北約500キロメートル、東西約200キロメートル、面積としておよそ10万平方キロメートルのすべてが震源域とされた。最大震度は宮城県栗原市で観測された震度7(7以上の震度はない)で、宮城・栃木・福島・茨城の4県36市町村と仙台市内の1区で震度6強または震度7相当の揺れを観測した。


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日本占領関係の貴重な資料を「国立国会図書館デジタル化資料」に追加



国立国会図書館は、本日3月7日(木)に、日本占領関係資料を「国立国会図書館デジタル化資料」に追加した。今回追加する日本占領関係資料は、「米国戦略爆撃調査団」(USSBS)文書約1.7万点と極東軍文書約700点。このうち、USSBS文書はインターネット経由で公開される。

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困った時は彼に聞いてみよう! Googleのスマホ用音声検索サービス「みらいサーチ」



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進む資料のデジタルアーカイブ化 国会図書館が明治時代から昭和27年までの官報を公開



国立国会図書館は、4月9日より「官報」のデジタル化資料をインターネット経由で閲覧可能になった。明治16(1883)年7月2日の創刊号から昭和27(1952)年4月30日までの官報(号外等を含め約2万1千点)を「国立国会図書館のデジタル化資料」のページで閲覧できる。

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関口哲司

日本大学大学院理工学研究科後期博士課程修了。理学博士。日本物理学会会員。データサイエンティスト協会会員。IT系記事を中心に著書多数。原稿の依頼歓迎。

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