日本リミニストリート株式会社は、同社オフィスにて、報道関係者向けに「リミニストリート 2024メディアカンファレンス」を開催した。当日は、Rimini Street 最高経営責任者(CEO)兼取締役会⾧ Seth Ravin(セス・ラヴィン)氏と、日本リミニストリート株式会社 代表取締役社長 脇阪順雄氏とともに、同社の働き方に関する取り組みを聞くことができた。
■世界中どこでも働けるし、家族や自分自身のための時間を増やせる
Seth Ravin氏はエンタープライズソフトウェア業界で30年以上の経験を持つ、独立系エンタープライズソフトウェアサポートの開拓者であり、2005年に次世代リーダー25人の一人に選ばれた。2010年には、Vinnie Mirchandaniの著書でその革新的な戦略が注目された。2005年にRimini Street, Inc.を創業し、エンタープライズソフトウェアサポートを再定義するミッションを掲げ、OracleとSAP製品のサポートサービスを提供している。
リミニストリートは、SAPやOracle、salesforceが提供するERP・基幹システムの第三者保守をはじめとし、企業のITロードマップの最適化に対するソリューションを提供するIT企業だ。これまでに、Fortune 500、Fortune Global 100、中堅企業、公共セクター組織等を含む幅広い業界の4,400以上の企業および組織が、信頼できるアプリケーション・エンタープライズ・ソフトウェア製品・サービスのプロバイダーとして同社を利用している。
現在、多くの従業員が22カ国で働き、150以上の国々にサービスを提供している。創業当初から、リモートワークという当時としては革新的なサービスを整えてきた。リモートワークは今では一般的だが、導入当初は多くの企業を驚かせた。一方で同社では、リモートワークにより、時間や人材の活用方法が変わり、よりパフォーマンスが出せるように仕組みが作られている。
「弊社のエンジニアは世界中どこでも働けます。最初からの戦略として、家族や自分自身のための時間を増やすことができると考えていました。柔軟な働き方ができることから、優秀なエンジニアが集まることを確信していました。」(Seth Ravin氏)
同社は2年前から「Fabulous Fridays!」という週4日勤務制を導入し、エンジニアから好評を得ている。
「我々の強みは2つあります。一つ目は、パフォーマンスに基づく人材評価です。期待を超える成果を出せば、どこで働いていても構いません。またパフォーマンスに重きを置いているからこそ、昨年2月に試験導入した金曜日を休日とする週休4日制の「Fabulous Fridays!」は評価され、現在では本導入となりました。二つ目はコミュニケーションを活性化させる独自のコミュニケーションツールの導入です。常に連絡を取り合っているため、自宅でもオフィスと同様の仕事ができます。もちろんセキュリティも万全です」(脇阪順雄氏)
■エンジニアが輝く場所・環境・制度を整える
リモートワークでの仕事の実態について、スタッフから直接話を聞くことができた。
SAP HR/Payroll デベロッパーの三井久里亜氏は、お客様のプログラム開発を担当している。彼女は「東南アジアで働く」という自身の夢をかなえるため、パフォーマンスを発揮すればフルリモートで就業可能なリミニストリートの環境に惹かれて入社した。
「日本国内だけでなく、東南アジアを1週間ごとに移動するなど、仕事と旅を楽しんでいます。」(三井久里亜氏)
またそのような働き方を実現しているのは三井氏だけではない。セールスアドミニストレーターの大杉玲子氏もその一人だ。彼女はお客様とのアポイントメントの営業支援を担当している。
「リミニストリートでの仕事ではメールやインターネット電話を使用しているため、オフィスに出向く必要はありません。ヨーロッパ、アメリカ、カナダ、コロンビア、パナマ、メキシコなど、2カ月で約8カ国を移動しながら働いていました。」(大杉玲子氏)
同社では、国ごとの時差を考慮し、「日本時間の9時から6時」といった具体的な作業時間を設定している。
新型コロナウイルス感染症の猛威が収まり、日本ではリモートワークを撤廃する企業も増えているが、Seth Ravin氏の考え方は異なる。
「オフィスで顔を合わせること自体はよいことですが、単にオフィスにいて時間を持て余しているだけでは意味がありません。当社では1週間に1~2回のオフィス出勤を推奨していますが、アイデア出しやチームでの話し合いなど、目的意識を持ってオフィスに来てほしいです。」(Seth Ravin氏)
同社のオフィスはコミュニケーションが取りやすい広々としたデザインの会議室を備えた「次世代型オフィス」となっている。
Seth Ravin氏によれば、オフィスに来る大きな理由は2つある。一つは、チームの仲間と会って仕事の会議をすること。もう一つは、カジュアルに話し合い、アイデアを出すことだ。いずれも生産性を重視しており、在宅ではできない仕事に注力している。
日本では、通勤だけで片道2時間かかる人も少なくない。往復4時間の通勤はかなりの疲労をもたらし、1週間で20時間もの時間を消費してしまう。テレワークなら、これらの問題を解消できる。つまり、同社はスケジュールを柔軟に調整して生産性を向上させることが可能だ。
また、それぞれの国の文化に合わせたタイムスケジュールを採用しているのも同社の特徴だ。
インドでは、火曜日・水曜日・木曜日の出社が慣例であり、同社もこれに従っている。また国民性から在宅勤務中に副業で他社の仕事をして作業効率を下げることがあるため、このような対策をとっている。
「働くことを諦めざるを得なかったエンジニアを掘り起こし、市場に戻すことも、弊社の大きな取り組みの一つです。」(脇阪順雄氏)
エンジニア不足が叫ばれる中、リミニストリートは場所・環境・制度を整えることにより世界中のエンジニアが連係し、ハイパフォーマンスを達成することができている。
たとえば、一人のエンジニアが徹夜で作業するのではなく、作業を時間で区切り、他国のエンジニアに引き継ぐ形式をとっている。エンジニアは昼間だけ働くことができ、作業効率は大幅に向上する。また、クライアントの会社に常駐する必要もない。
場所にとらわれず、フレキシブルな仕事を求めるエンジニアにとって、リミニストリートは理想の会社と言えるだろう。
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