米国経済の回復が鮮明になりつつある。5月以来、連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長が繰り返し「出口」に言及しているように、数々の経済指標が米国経済の回復を示している。

まず、2013年第1四半期の経済成長率は1.8%(年率、前期比)、第2四半期は1%程度の成長にとどまる見込みだが、年末は2%半ば以上の成長が予想されている。第1四半期の内容は、自動車販売を中心に個人消費が2.6%増、住宅投資が14%増と全体を引っ張り、マイナス0.09%の外需やマイナス4.8%の政府支出を補った。企業景況では金融部門や消費財関連の製造業が好調だ。失業率も7月は7.4%と前月から0.2ポイント低下した。

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