世界中に広がる通信網は、もし何かあれば電話やインターネットが使えなくなるだけでなく、経済的損失も大きい。たとえば、2006年12月26日に発生した台湾南方沖地震による障害では、およそ9ケーブルシステム19区間の光海底ケーブルが被災し、国際通信が被害を受けた。シンガポールや香港は比較的に早く復旧したが、最も被害を受けた台湾の復旧には約2カ月もかかったことは記憶に新しい。
このようなときに修復を担当しているのが、海底ケーブルの敷設・保守をする国際ケーブル・シップ(KCS)のKDDオーシャンリンクやKDDパシフィックリンクだ。このように最前線で活躍するKDDオーシャンリンクを取材した。1992年から担当し、10万km以上の保守実績を持つ船だ。
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