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燃料電池

ライター用のブタンガスで発電する燃料電池!独eZelleronの「eZell」が凄い【デジ通】



モバイル系のデバイスでユーザーにとっての死活問題がバッテリーの持続時間だ。その解決の糸口となると言われているのが電気を発電する燃料電池である。

以前から燃料電池を活用したポータブル向けのパワーサプライは、様々なIT関連の展示会でコンセプトモデルや試作モデルが出展されてきているが、実際に実用化され世界中に普及したと言い切れる製品は、今のところないようだ。

リード エグジビション ジャパンが主催するスマートエネルギーWeek 2014内の燃料電池展「FC EXPO 2014」で、は燃料電池関連の様々なデバイスなどが出展されていた。コンシューマー用途の製品として出展していたのはドイツeZelleronの「eZell 1」だ。ライター用のブタンガスから電力を取り出せる携帯型の燃料電池で、初めての実用的な燃料電池であると言えるかもしれない。


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CEATEC 2013の見どころ第二弾 登場が待ち遠しい注目技術【デジ通】



いよいよCEATECも残すところあと1日、最終日は混雑が予想されると思うので、昨日に引き続きオススメの見どころを紹介しよう。CEATECで初公開されたものではないが、今回出展されてていた中から、将来注目の技術や登場が望まれる技術をいくつか紹介しよう。

すぐに実用化するわけではないものの、将来採用されればおもしろくなりそうな要素がふんだんに詰まった技術などの出展もある。そんな中からわかりやすいものをいくつかピックアップした。

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バッテリー駆動時間の問題を解決! Nectarの燃料電池は手軽で安全【デジ通】

CES 2013で公開されたNectarの燃料電池


ノートPC、フィーチャーフォン、スマホやタブレットといったモバイル機器でバッテリー駆動時間は、いつの時代でもクリアしなければならないテーマである。端末が高性能化した割にバッテリー駆動時間が、それほど伸びていないという事実がある。パフォーマンスは数倍になって来ているにも関わらず、10時間のバッテリー駆動時間が二倍の20時間になったり、三倍の30時間になったりといった性能向上はしていないのだ。

そうは言ってもバッテリーの性能は、実際は高性能になってきているのも事実だ。ただ、端末の省電力化が進んできているのと同時に高性能化も進むため、フルパワーで駆動したときのバッテリーの消費量が増加し、伸びたバッテリー時間と相殺されてしまった結果、駆動時間時間がほとんど延びていないのだ。

バッテリー関連の技術で筆者が以前から注目しているのが燃料電池である。蓄電池の技術に対して燃料電池関連の技術は、非常に高速に進化してきている。CES 2013でも新しい燃料電池がお披露目された。この燃料電池を見る限り、モバイル端末向けの燃料電池が本格的に普及しそうになってきたと言える。


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燃料電池で強さを見せる日本企業!さすがエコ分野では競争力が高い

モバイル向け燃料電池の先駆けとなった東芝「Dynario」


2009年10月に東芝が投入して話題になった燃料電池は、未来の動力源としても期待されている。いまでは、モバイル分野での研究が進められているほか、自動車にも利用されている。徐々にではあるが、需要は高まってきているのだ。

特許を活用した経営分析・特許分析を行っているパテント・リザルトは、米国での燃料電池分野について、参入企業の競争力に関する調査を実施した。すると、日本企業の強さが見えてきた。

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電池切れにさよなら!充電しないで使える「燃料電池」【最新ハイテク講座】

- 新しいスタイルの「持ち運べる電源」-

現在、携帯電話を中心とするモバイル機器は、ワンセグ、ゲーム、WEBコンテンツの充実などにより、高機能・多機能化が進んでいる。

一方で、こうしたモバイル機器の機能の進化により、電池切れは大きな悩みの種となっている。外出時にモバイル機器の電池切れで困った経験は、誰しもあるだろう。

電池切れ問題を解決する策のひとつが、充電しないで使える燃料電池だ。残念ながら、燃料電池を内蔵したモバイル機器はまだ試作の段階だが、モバイル機器を充電可能なモバイル燃料電池「Dynario(ディナリオ)」が東芝より製品化され、一般の人でも直販際とから購入できるようになった。

そこで今回は、モバイル燃料電池「Dynario」にフォーカスして、理科系でない人にもわかりやすくまとめてみた。

■「Dynario」ってなに?
燃料電池は、化学反応によって電力を取り出す電池のことだ。モバイル燃料電池「Dynario」は、携帯電話などのモバイル機器向けの燃料電池であり、ダイレクトメタノール方式を採用した。

ダイレクトメタノール方式は、メタノールを燃料として発電する燃料電池の方式のひとつ。「Dynario」はリチウムイオン電池とのハイブリッド構造を採用し、専用燃料カートリッジから燃料を注入することにより発電を開始し、モバイル機器へ電気を供給することができる。

■どれくらい使えるの?安全性は?
「Dynario」では、専用燃料カートリッジからの燃料注入時間が約20秒で、1回燃料を注入すると携帯電話を約2回ぶん充電することができる。

東芝の技術資料によると、燃料に高濃度メタノールを使用する技術を開発したことで、燃料電池と燃料カートリッジの小型・軽量化を実現したそうだ。実際、大きさは約62(幅)×122(高さ)×29.1(奥行)mm、重さは約92gなので、持ち運びにも苦にならないだろう。

また安全性については、メタノールを少ない液量で発電できる独自のセル技術とともに、燃料をより均一に、かつ安定して発電部へ供給する機構の採用および独自開発の内蔵マイコンによるきめ細かな制御を行い、出力の安定化、信頼性の向上を図っている。

■今あるパソコンやケータイに使える?
「Dynario」の出力は、DC 5V 400mAなので、残念ながら一般のパソコンに使うことはできない。携帯電話については、東芝によって動作確認した機種一覧があるので、それが参考になるだろう。
機種一覧にない機種でも、DC 5VでUSB端子から充電できる携帯電話であれば、「Dynario」を使える可能性は残されているが、同社の保証外だ。

モバイル燃料電池「Dynario」は電池切れの問題解決に向けた新世代のモバイル電源だ。今後、燃料電池を本体に内蔵した携帯電話やパソコンが登場すれば、燃料を注入することで電気を作り出し、充電時間ゼロという夢のモバイル環境が実現する。すでに試作品があることからも、燃料電池のモバイル機器の登場は、そう遠い話ではなさそうだ。

「Dynario」製品情報
東芝

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関口哲司

日本大学大学院理工学研究科後期博士課程修了。理学博士。日本物理学会会員。データサイエンティスト協会会員。IT系記事を中心に著書多数。原稿の依頼歓迎。

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