外国の景色は、日本人にとって魅力的であり刺激的だ。その一方で、ツアーで海外旅行へ出かけると、その街の表の顔しか見ることができないことが多い。その国に実際に住む人たちの真の姿に触れることは簡単にはできないものだ。
東京・銀座にあるリコーフォトギャラリーRING CUBEで6月22日(水)から7月10日(日)まで開催されている田中長徳 写真展「ウィーン 街の光・冬の影」は、オーストリア・ウィーンの真の姿に迫った数少ない写真展のひとつだ。
1973年から1984年までの7年半、ウィーンに暮らしていた田中長徳氏の写真からは、住んでいる人しか分からないようなウィーンが映し出されている。その写真から、まるでウィーンの街中を歩いているような気がしてくるから不思議だ。
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