従来とは一線を画す本格的な3D立体視元年と言われたのが2010年、その翌年の2011年に裸眼で3D立体視対応の携帯ゲーム機「ニンテンドー3DS」が発売された。ゲーム機自体は日本を中心にヒットしたが、3D立体視のブームは、若干盛り上がったようにも思えるが、いまでは過ぎ去ってしまったようにも思える。ただ、それ以降、映画館における3D上映館は人気があるし、3D版が収録された映画のBlu-rayタイトルも販売されており、完全に廃れてしまったわけではなさそうだ。
そんな状況の中、任天堂が3DSの機能を強化した「Newニンテンドー3DS」を発売した。この新製品で強化された機能の1つに3D関連があり「3Dブレ防止機能」が注目される。さらに一般的にも実感できるのがYouTubeの3D動画にも対応している点だ。従来の3DSで3D立体視を楽しむためには、「3D立体視に対応する3DSのゲームで遊ぶ」、「任天堂が配信している3D立体視対応の動画を視聴する」、「3DSで撮影した3D立体視の静止画や動画を視聴する」方法しかなかった。
これが新しく発売されたNewニンテンドー3DSでは、インターネットブラウザ経由でYouTubeの動画を視聴する際、3D立体視対応の動画なら、3Dモードで再生できるようになっている。3D立体視対応動画の場合、画面に「3Dで再生中」というメッセージが表示され、3Dの方式に合わせて表示を選択できるようになっている。
3DSにはYouTube再生用のアプリはあるが、原稿執筆時点の10月時点ではアプリによる3D表示には対応していない。3DSに内蔵されるインターネットブラウザでのYoutube動画再生の場合にのみ3D動画に対応するようになっている点に注意しよう。
現在、YouTube上には3D立体視対応動画がいくつか公開されているが、こうした動画を3D立体視で視聴するには、赤と青のアナグリフメガネを使うか、対応のディスプレイを使うしかなかった。このため、YouTubeの3D動画を視聴したことがない人がほとんどだろう。これからは、Newニンテンドー3DSのような1万円台で購入できるゲーム機でYouTubeの3D立体視動画に対応するようになることで、手軽に3D動画の視聴ができるようになる。
なお、最大の注目機能と言われる「3Dブレ防止機能」であるが、この機能はすばらしく通常使っている範囲ならほぼ問題なく常に3Dが表示できるようになっている。従来は利用環境に合わせて3D機能の切り替えが必要だったが、これからは常時オンにしていても問題がなくなりそうだ。
このように3D表示機能が強化され、ゲームタイトル以外の3D動画の視聴といった3D立体視がより身近になることで楽しみ方も増えるわけで、Newニンテンドー3DSはなかなか面白いゲーム機になりそうだ。
上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]
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なお、最大の注目機能と言われる「3Dブレ防止機能」であるが、この機能はすばらしく通常使っている範囲ならほぼ問題なく常に3Dが表示できるようになっている。従来は利用環境に合わせて3D機能の切り替えが必要だったが、これからは常時オンにしていても問題がなくなりそうだ。
このように3D表示機能が強化され、ゲームタイトル以外の3D動画の視聴といった3D立体視がより身近になることで楽しみ方も増えるわけで、Newニンテンドー3DSはなかなか面白いゲーム機になりそうだ。
上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]
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