写真家 細江英公氏がオーギュスト・ロダンの彫刻を中心に撮影した作品シリーズの世界初となる写真展「細江英公・人間ロダン展」がリコーフォトギャラリー RING CUBEで開催されている。「人間ロダン展」では、ロダン作品を彫刻としてではなく、人間の肉体として撮影した作品で、これまでの彫刻として撮影された写真とは一線を画すシリーズとなっている。

プリントに和紙を使用し、蛇腹状の「画帖」「掛け軸」「四曲屏風」に仕立てられた作品は、大きな存在感と独創性を観る者に発している。またRING CUBEの円形という特殊な空間を活かした展示は、新しい写真という技術と江戸時代からある和紙や表具の技術を見事なまでに調和させており、世界でも高い評価をうけている作品会場をもアート作品にまで昇華する細江氏の世界を実体験できる。

細江氏に今回の「人間ロダン展」について伺った。
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