独自のAIを活用し、シェアによって「おトクで、スムーズ」な移動体験を提供する株式会社NearMeは、日の丸交通株式会社に、タクシーのシェアサービス『NearMe』が採用され、年内の導入が決定したことを発表した。
■NearMeの姿勢|『“シェア乗り”構想』~ 今できること、資産の有効活用と効率化で「質」の解決 ~
タクシー業界は今、深刻なドライバー不足問題をかかえている。タクシードライバーの数は減少の一途を辿っておりここ15年では約40%が減少※し、近年では2019年3月末時点の約29万人から2023年3月末時点で約23万人へと4年間で約20%の減少※となっている中、インバウンドの急回復により需給のバランスが崩れてきている現況がある。
そして10月23日、臨時国会の所信表明演説においてライドシェアの推進について言及された。日本においてライドシェアという言葉は、配車アプリや相乗り、自家用車を用いた白タクシー等、様々な定義が混濁している。ライドシェアには、呼んだら来る1台に1組を乗せる配車アプリによる「ライドヘイリング」と1つの車両を複数組で相乗りする「ライドプーリング」の2つの考え方がある。
今日本で主な議論となっているのは、一般ドライバーが個人として自家用車に有料で利用者を乗せる「ライドヘイリング(白タクシーの解禁)」だ。ニアミーは、「ライドプーリング」の考えから、現状のタクシーの乗車率約40%※、平均乗車人数1.3人※という使われ方の「もったいない」に着目をしている。移動・交通の諸問題において解決するべきことは「輸送量を増やす」ことであり、これに対するアプローチとして「ライドシェア(白タクシーの解禁)」によりドライバーを増やすという「量」の解決と、今のアセットを有効活用し効率化する「質」の解決があると考えている。この「質」の解決について議論が活発になされていない現況を打破すべく、効率的で即効性のある打ち手として車両のスペースとキャパシティをシェアする“シェア乗り”を提案、推進する。
ニアミーとしては、タクシーの規制緩和やライドシェアによりドライバーを増やす「量」の解決のみに留まることなく、いずれの場合も「質」の解決を掛け合わせることで、更なるタクシーの輸送量増を図ることを提案する。ドライバーの観点での「量」と実車率と乗車人数の発想による「質」の観点を両輪で共存させる”シェア乗り”構想を社会実装させることで、タクシー業界ひいては交通・移動領域全体の課題解決に、より一層貢献できるものと考えいる。
※出典「全国ハイヤー・タクシー連合会」 調べ、 TAXI Today in Japan,Taxi of Tokyo
■移動の「もったいない」を解決し、持続可能な社会を実現
移動・交通においては、脱炭素の実現に向けて交通量と環境負担の軽減が求められている。また、近い将来自動運転が実現し、ドアツードアにおいてもシェアが前提の世界観が想定される。このようなモビリティの将来は既存資源を有効活用するライドプーリング(質)の実装が重要だ。
ニアミーは、“シェア乗り”が移動の「もったいない」を解決し、一人でも多くの人が自由に移動でき、住みたい街に住み続けられる社会の実現に貢献したいと考えております。シェアが当たり前の世界を実現することで、「住民」「交通事業者」「地域社会」が三方良しのモデルをつくり、持続可能な社会の実現を目指していく。
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