ITライフハック

金融緩和

FOMCで緩和縮小を決定 最終決着は「見果てぬ夢」か?【ビジネス塾】

米連邦準備理事会(FRB)は6月18日、金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)を開いた。

昨年12月以来続けている、資産買取額の縮小は今回も継続され、月額350億ドルとなった。おおかたの予想通りだが、金融政策の先行きはなかなか微妙だ。

米国の先行きは日本市場に大きな影響を与えるだけに、注目したい点なのだ。

続きを読む

「出口」は予想通り緩慢に? 新興国経済は落ち着く気配【ビジネス塾】

今年に入ってから、米連邦準備理事会(FRB)は金融緩和(QE3)の縮小(テーパリング)を進めてきた。市場から購入している国債などの金融商品の額を毎月100億ドル規模で減らし、年内に買い取りをストップさせる方向だ。当初、月850億ドルだった購入額は、5月は450億ドルとなる。

従来、新興国に流れ込んでいた資金が、テーパリングによって先進国に戻るという「逆流」が起き、新興諸国は通貨安や輸入物価上昇などに直面した。

だがここへきて、その流れも落ち着いてきたようだ。

続きを読む

「波乱なし」のG20 底流にはより大きなリスク?【ビジネス塾】



オーストラリアのシドニーで20か国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が行われ、2月23日に閉幕した。

会議前には、米連邦準備理事会(FRB)による金融緩和の縮小(テーパリング)を契機とする、新興国からの資金流出問題への対応策が焦点になると予想された。編集部も、新興国からの批判の声があがると予想指定が、大過なく終了したように思える。

今回のG20の特徴は何だろうか。


続きを読む

週末のG20に注目!米「出口」に対する新興国の反応は?【ビジネス塾】



オーストラリアのシドニー20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が行われる。

最大の懸案は、世界経済のリスクとして浮上している新興国からの資金流出問題だ。昨年5月に米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長が金融緩和の縮小(テーパリング)を示唆して以来、経常収支が赤字の新興国からの資金流出が続いてきた。1月からはテーパリングが本格的に実施され、アルゼンチンは通貨急落に見舞われた。

G20の見どころは何だろうか。


続きを読む

新興国騒動の裏で米雇用情勢が黄色信号 FRBは「出口」を続けるか【ビジネス塾】



ここ数回、新興国からの資金流出問題を取り上げてきた。これらの背景は、米連邦準備理事会(FRB)による金融緩和(QE3)の縮小(テーパリング)である。緩和縮小によって、それまで新興国に流れていた資金が逆流、それによって新興国の通貨安が起きているのである。

では、米国は今回の問題をどう考えているのだろうか。また、何か対処しようとしているのだろうか。


続きを読む

FRBが緩和縮小に踏み出す 今年の市場も活況が続くか【ビジネス塾】



米国の連邦公開市場委員会(FOMC)は12月18日、量的緩和政策(QE3)による債券買入額の縮小(テンパーリング)が始まった。

バーナンキ連邦準備理事会(FRB)議長は、緩和を縮小しても「依然、かなりの金融緩和にコミットしている」との見解を示した。

今回の発表の内容と先行きについて考えてみた。


続きを読む

米国の「出口」で新興国経済はまたも不安定に?【ビジネス塾】



米国で12月17~18日、連邦公開市場委員会(FOMC)が行われ、金融緩和の縮小(出口)をめぐる議論が行われた。

この結果については次回に譲りたいが、世界経済に大きな影響を与える会合だけに、これを見越した各国政府・中央銀行の動きは活発だ。

微妙な経営運営が続いている、インドとインドネシアを取り上げよう。


続きを読む

イエレン氏の議会証言に見る 「出口」は先で監督は強まる?【ビジネス塾】



11月初旬、10月の雇用統計(非農業部門雇用者数)が20万人を超えたことで、連邦準備理事会(FRB)の行っている金融緩和の縮小(出口)がささやかれた。

だが14日、イエレン次期FRB議長(現副議長)の議会証言で、事実上、当面の「出口」が否定されたことで、市場はまたもリスクオンの動きとなり、ダウ工業株30種平均は最高値を更新した。年内の「出口」がないことは編集部としては予想通りで、雇用統計の結果で「動揺」しなかったことは正しかったと思っている。

それにしても、当面のFRBの金融対策をどう見ておくべきだろうか。FRBの政策は世界への影響が大きいだけに、しっかり理解しておきたいところだ。


続きを読む

米国の雇用が急回復?投資家は構造変化を見ておくべき【ビジネス塾】



米労働省は11月8日、10月の雇用統計を発表した。それによると、非農業部門雇用者数は前月比20万4000人の増加で予想を大きく上回った。併せて8、9月の雇用者数も上方修正され、米国の雇用情勢の改善が印象づけられた。7~9月期の国内総生産(GDP)成長率も、年率換算で前期比2.8%の増加となった。

10月前半には、米議会の混乱で政府機関が一部閉鎖となり、この負の影響がさまざまに予想されていただけに、市場関係者の中には安心感が広がっている。連邦準備理事会(FRB)による金融緩和の縮小(出口)も、またもささやかれるようになった。

だが、ちょっと待ってほしい。果たしてそうなのだろうか。

続きを読む

景気回復でなくても株高?米国経済の不思議な現状【ビジネス塾】



10月30日のニューヨークダウ工業平均の30日終値は、15618.76となった。当日のFOMC(米連邦公開市場委員会)声明に大きな変化がなかったため、一時、株価が下落したが、やや持ち直した。

それにしても、年初の13000前後からは大きく上昇している。だが、株価と実体経済の関係を見ると、実に不可思議な傾向が見て取れるのだ。

続きを読む

増税まで待てない!日銀の追加緩和はあるのか?【ビジネス塾】



消費税増税が決まり、政府はこれに合わせて経済対策を行うことを決めた。それでも、対策は1年限りの上、2015年10月にはさらなる増税が予定されている。社会保障制度の改革もあるので、国民負担はさらに増える。

こうなるとやかましくなるのは、日銀の追加緩和を求める声だ。果たしてどうなるだろうか。

続きを読む

「出口」に踏み出さず!緩和継続は株高要因に【ビジネス塾】



米連邦準備理事会(FRB)が18日、ウワサされていた金融緩和の縮小(いわゆる「出口」)を先送りし、現在の量的緩和政策(QE3)維持する決定を行った。

「予想通り」「意外」と見方は2分されているが、株式市場などはすでに「出口」を折り込みつつあった。逆の展開になったことで、米株式市場の株価は最高値を更新、日本でも上昇した。

なぜ、FRBは「出口」を見送ったのだろうか?



続きを読む

どうなる? ブラジルやインド 世界的マネーの変調が本格化【ビジネス塾】


これまでも何回か述べてきたが、5月末以来の世界的なマネーの変調が本格化しそうな雰囲気だ。

ブラジル、インドの、インドネシアなどの新興国通貨が次々と下落、波乱の様相となっている。先行きは不透明だが、何が起きているのだろうか。


続きを読む

米国経済の回復の恩恵は大きい!注目銘柄を斬る【ビジネス塾】


米国経済の回復が鮮明になりつつある。5月以来、連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長が繰り返し「出口」に言及しているように、数々の経済指標が米国経済の回復を示している。

まず、2013年第1四半期の経済成長率は1.8%(年率、前期比)、第2四半期は1%程度の成長にとどまる見込みだが、年末は2%半ば以上の成長が予想されている。第1四半期の内容は、自動車販売を中心に個人消費が2.6%増、住宅投資が14%増と全体を引っ張り、マイナス0.09%の外需やマイナス4.8%の政府支出を補った。企業景況では金融部門や消費財関連の製造業が好調だ。失業率も7月は7.4%と前月から0.2ポイント低下した。

続きを読む

ブラジルで「反サッカーデモ」?何が起きているのか?【ビジネス塾】



ブラジルで6月末、大規模な反政府デモが起きた。デモの参加者は、政府の汚職を批判することと併せ、サッカーのコンフェデ杯開催のための予算を社会福祉に振り向けることを求めたようだ。

もちろん、ブラジル国民が急に「サッカー嫌い」になったわけではない。試合の時間になると、デモ隊はすっかりいなくなっていたという報道もある。

それにしても、「サッカー王国」と呼ばれるブラジルで、国際大会の開催に反対するデモが起ころうとは、誰が予想しただろうか。何が起こっているのだろうか?
続きを読む

エジプトでクーデター!世界的金融緩和が背景?【ビジネス塾】



エジプトで軍部によるクーデターが発生した。国軍がモルシ大統領を拘束・解任し、新政権の組閣もほぼ終わった。上院も解散され、遠からず、大統領と国会の選挙が行われるようだ。

クーデターの背後には、長年にわたってエジプト軍部への支援を行ってきた米国がいるといわれる。モルシ前大統領はイスラム系組織「ムスリム同胞団」の出身とはいえ、民主的選挙で選ばれたわけで、米国としてもこれを倒すことを公然と支持するのははばかれる。そこで、「クーデター」という言葉を使わないなど、一種涙ぐましいことまで行っている。

さて、それとは別に、2011年の「アラブの春」(ここからの一連の政変で、エジプトではモルシ政権が発足した)は、米国の政策と切り離しては理解できない。どういうことだろうか。

続きを読む

経済指標の読み方 (3) ベースマネーとは何か?【ビジネス塾】



「アベノミクス」の一環である、黒田日銀総裁による「量的・質的緩和」では、大きく3つのことを決めている。

それは、(1)2%の物価上昇率(インフレ)目標、(2)国債や上場投資信託(ETF)などの金融資産買い入れを量的にも種類においても拡大する、(3)マネタリーベースを2年で2倍に増やすというものである。

では、ここでいう「マネタリーベース」とは何だろうか?


続きを読む

アベノミクスとは何か (8) なぜ韓国は金融緩和に怒るのか?【ビジネス塾】



アベノミクスの「3本の矢」の中で、国際的に影響が大きいのは、黒田総裁率いる日銀による「量的・質的緩和」である。ベースマネーを2年で2倍に引き上げるという、史上例のない金融緩和は、世界的にも影響を与えている。

とくに否定的な反応を示しているのが、お隣りの韓国である。というと、「韓国は反日だから」というお決まりの答えが返ってきそうだが、それは皮相な見方。韓国の立場からすれば、黒田日銀の緩和策に警戒せざるを得ないのである。

続きを読む

アベノミクスとは何か (7) アベノミクスは外交問題?【ビジネス塾】



前回まで、アベノミクスに関する是非の声を紹介してきた。肯定するにしても否定するにしても、日本経済の復活・再生を願ってのことであることに疑いはない。ただ、株価をはじめとする各種指標から、現状では「肯定論」に勢いがあるのは確かなことだ。

ところで、国内の経済政策であるアベノミクスだが、グローバル化した経済の下では世界的に影響を与える。だから、諸外国のアベノミクスに対する評価も一様ではない。今回は、諸外国からの歓迎論、警戒論について紹介する。

続きを読む

アベノミクスとは何か (6) 「3本の矢」への異論とは【ビジネス塾】



アベノミクスは、黒田日銀による「異次元緩和」、財政政策、成長戦略の「3本の矢」で構成される。緩和策の狙いについては前回触れたので、今回はアベノミクスに対する批判・異論にどのようなものがあるか、概括したい。

ただし、成長戦略についてはその「第一弾」が公表されたものの、正式策定は6月の予定だし、法案化はさらにその先であるため、今回は扱わない。

続きを読む
カテゴリ
月別アーカイブ
配信メディア
ITライフハックは以下のニュースサイトにも記事を配信しています。
記事検索
このサイトについて

ITライフハックで原稿(有償原稿)を執筆したいというプロのライターさんからの売り込みも受け付けていますので、興味をもっていただけましたら、これまでの実績等を含めてお気軽にご連絡ください。ただし、必ずお返事するわけではありません。執筆依頼は編集部から行います。また必ず校正及びファクトチェックが入ります。

>>詳しくはこちらへ

ITライフハック代表
関口哲司

日本大学大学院理工学研究科後期博士課程修了。理学博士。日本物理学会会員。データサイエンティスト協会会員。IT系記事を中心に著書多数。原稿の依頼歓迎。

>>詳しくはこちらへ

連絡先:itlifehack【at】mediabank.jpn.com
プレスリリース:press【at】mediabank.jpn.com
【at】は@
Twitterアカウント:@ITlifehack
  • ライブドアブログ