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鈴木啓一

ChatGPTがAIエージェントに大変身 / 『頭文字D』連載30周年、自動巻き腕時計【まとめ記事】

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2026年7月9日(米国時間)、OpenAIはChatGPTのアップデートとして「ChatGPT Work」を発表した。お馴染みのChatGPTにAIエージェントとしての機能が本格的に追加され、大変身したのだ。前回(本シリーズ第6回)、筆者はAIエージェント「Claude Cowork」(以下、Cowork)と一緒に自分専用の執筆システムを作り上げた話を紹介した。AIはもう単なる質問の相手ではなく、仕事の道具を一緒に考え、作り、動かしてくれる相棒になった、と書いた。これがChatGPTでも可能になったということだ。

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日本三大祭りの一つ 「天神祭」 の船渡御に初参加!ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの船が登場
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報告書もスライドもブラウザ操作もお任せ!ChatGPTがAIエージェントに大変身【AI活用術】
2026年7月9日(米国時間)、OpenAIはChatGPTのアップデートとして「ChatGPT Work」を発表した。お馴染みのChatGPTにAIエージェントとしての機能が本格的に追加され、大変身したのだ。前回(本シリーズ第6回)、筆者はAIエージェント「Claude Cowork」(以下、Cowork)と一緒に自分専用の執筆システムを作り上げた話を紹介した。AIはもう単なる質問の相手ではなく、仕事の道具を一緒に考え、作り、動かしてくれる相棒になった、と書いた。これがChatGPTでも可能になったということだ。


高速データ転送も高出力充電もこれ1本!100W給電&映像対応のType-Cケーブル
サンワサプライ株式会社は、映像出力・高速給電・データ転送を1本に集約したUSB 10Gbps Type-Cケーブル「KU-10GCCP100シリーズ」「KU-10GCCP100Lシリーズ」を発売した。本製品はPD100Wの急速充電、10Gbpsの超高速データ通信、モニターへの映像出力に対応したハイスペックなType-Cケーブルだ。取り回しやすい柔軟な素材と安定した通信を支える構造を採用している。端末周りをスッキリ配線できる片側L型コネクタモデルもラインアップし、デスク環境と作業効率を大幅に向上させる。


伝説の親子、その愛車を腕元に!『頭文字D』連載30周年、自動巻き腕時計
株式会社ウエニ貿易は、腕時計ブランド『ANGEL CLOVER(エンジェルクローバー)』より、講談社『ヤングマガジン』で連載開始から30周年を迎えた『頭文字(イニシャル)D』とのコラボレーションウォッチシリーズに初の自動巻きモデル2種を追加する。ラインナップは、主人公・藤原拓海の愛車「TOYOTA AE86」モデルと、その父・藤原文太の「SUBARU IMPREZA WRX(GC8) type R STi」モデルの2本。2026年7月30日予約開始/9月30日発売。


2台同時充電できる!電力表示付き、100W対応2in1 Type-Cケーブル(白色)
サンワサプライ株式会社が運営している直販サイト『サンワダイレクト』は、好評販売中のブラックモデル「500-USB098BK」に新色を追加し、2台同時充電、最大100WのUSB PD、電力表示に対応した2in1 USB Type-Cケーブルに新色のホワイトモデル「500-USB098W」を発売した。1本のケーブルから2つのUSB Type-Cコネクタに分岐する2in1設計により、ノートパソコンやスマートフォン、タブレットなどのUSB Type-C機器を2台同時に充電できる。接続した機器に応じて電力を自動で振り分けるため、機器ごとにケーブルを用意したり、充電のたびに差し替えたりする手間を軽減。充電器のポートが1つしかない場面でも、限られた電源を効率よく活用できる。


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報告書もスライドもブラウザ操作もお任せ!ChatGPTがAIエージェントに大変身

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2026年7月9日(米国時間)、OpenAIはChatGPTのアップデートとして「ChatGPT Work」を発表した。お馴染みのChatGPTにAIエージェントとしての機能が本格的に追加され、大変身したのだ。

前回(本シリーズ第6回)、筆者はAIエージェント「Claude Cowork」(以下、Cowork)と一緒に自分専用の執筆システムを作り上げた話を紹介した。AIはもう単なる質問の相手ではなく、仕事の道具を一緒に考え、作り、動かしてくれる相棒になった、と書いた。

これがChatGPTでも可能になったということだ。

ChatGPTといえば、多くの読者にとって今も「質問すれば答えてくれる、物知りの相談相手」だろう。今回は、そのChatGPTが「代わりに仕事をする相棒」になった話を、筆者自身が実際に試した3つの事例とともに紹介したい。

■ChatGPT Workとは何か
〇これまでのChatGPTと何が違うのか
これまでのChatGPTは、こちらが聞いたことに文章や画像で答えるところまでが仕事だった。返ってきた文章をファイルに保存するのも、パソコンの中にある書類を開いて読ませるのも、人間の側の作業である。優秀な相談相手ではあっても、手を動かしてはくれなかった。

ChatGPT Workは、その手を動かす。パソコンの中のファイルを自分で読み、WordやPowerPointの書類を作って目的のフォルダに保存し、ブラウザを操作して外部のサービスに書き込むところまでやる。返ってくるのは答えではなく、できあがった成果物である。

この違いは画面にも表れている。これまでの「Chat」に加えて「Work」というモードが新設された。ちょっとした質問や調べ物は今まで通り「Chat」、資料作成やファイル整理などまとまった作業を任せたいときは「Work」、という使い分けになる。

〇使い始めるのに必要なもの
提供もその日から、Web・モバイル・デスクトップで順次始まった。ただ、パソコンの中のファイルを扱わせるならデスクトップ版が中心になるので、本稿ではここに焦点を当てたい。

デスクトップ版では、まず「プロジェクト(フォルダ)」もしくは「作業フォルダ」と呼ばれるフォルダをパソコン上に決める。扱わせたいファイルは、ここに置いておくのが基本である。これに加えて、後述する「コネクタ」を使えば、Google Driveなど別の場所にあるデータも扱えるようになる。

土台となるのは最新モデル「GPT-5.6」だ。複雑で時間のかかる作業向けの「Sol」、普段づかい向けの「Terra」、高速で大量処理向けの「Luna」の3種類があり、作業の重さに応じて選ぶ。

〇Codexから受け継いだもの
ChatGPT Workは、まったくの新顔というわけではない。OpenAIは「Codex」という本来はエンジニア向けのAIエージェントを、一般オフィスユーザにも使えるよう仕様を拡張しながら、WindowsとMac向けのデスクトップアプリとして数ヶ月前から提供してきた。今回、その一般ユーザ向けの機能が知名度の高いChatGPTの本体に統合されてChatGPT Workとなり、Codexはもとのエンジニア向けに戻った、という経緯である。

そのため、Codexアプリで使えていた機能はほぼそのまま使える。中でも重要なのが「スキル」と「コネクタ」だ。スキルは、よく使う作業の手順をあらかじめ覚えさせておく機能で、本シリーズ第3回で紹介した「Agent Skills」とほぼ同じ仕組みである。コネクタは外部のサービスとAIをつなぐ機能で、「MCP(Model Context Protocol)」という共通規格を使う。Google DriveやSlackなど普段使っているサービスをつなげておけば、そのデータを踏まえた作業をAIに任せられる。

エンジニアの現場で鍛えられたブラウザ操作の実力も、そのまま受け継いでいる。この点は事例3で紹介する。

■実際に使ってみた
それではさっそく、実際に使ってみた3つの事例を紹介しよう。

〇事例1.複数の会議メモから、進捗報告書をまとめて、メールの下書きを作ってもらう
架空のプロジェクトを想定した。「新商品プロモーション企画」という設定で、7月2日のキックオフから7月23日まで4回の定例会議メモと、欠席した営業担当からのメール1通、あわせて5つのファイルを1つのフォルダにまとめた。これもAIに作ってもらったものだが、予算や納期、日程の変更といった課題が回を追うごとに持ち上がり、ゴールに向けて解決していく筋書きになっている。

プロジェクトの現場でさまざまな課題や問題がおき、担当者間の調整に追われるのは、よくあることだろう。そしてそれらを整理して、関係者間で情報共有しながらプロジェクトを順調に進めていくのはなかなか大変な作業である。それをChatGPT Workに手伝ってもらう事例である。

fig02_5つのファイル
フォルダに用意した5つのファイル


デスクトップアプリ版ChatGPT Workの「Work」モードを開き、ここを作業フォルダに指定する。あとは「このフォルダの中にある会議メモとメールを全部確認して、進捗状況を項目ごとに整理した報告書にしてください。表形式で、項目・経緯・現在の状況・担当・期限が分かるようにしてください。あわせて、関係者向けの進捗報告メールの下書きも作ってください」とだけ頼んだ。使用モデルは普段づかい向けの「Terra」である。軽い事務作業なら、最上位の「Sol」でなくても十分なようだ。

fig03_依頼文入力
Workの画面に依頼文を入力した場面


4分17秒ほど作業して、報告書とメールの下書きが完成した。5つのファイルを横断して、同じ議題(予算・印刷・ローンチ日・司会者)の経緯を時系列で正しく追い、最終的にどう決着したかまで整理できていた。

fig04_成果物が並んだ画面
作業が完了し、報告書とメールのファイルが並んだ画面


fig05_進捗報告書
完成した進捗報告書


感心したのは、記録のない項目を勝手に埋めなかった点である。会議メモに完了の記録がないものは「完了状況の記録がないため要確認」と正直に書いてきた。AIが推測でそれらしく表を埋めてしまう心配は、今回はなかった。

さらに欲を出して、「メールはGmailに下書きとして作り、報告書を添付してください。宛先は私が入れます」と続けて頼んでみた。すると、Gmailの下書き画面を開き、件名を入れ、Word形式の報告書を添付するところまで、ブラウザを自動操作してやってのけた。内容を確かめて宛先を入れ、送信するのは筆者の仕事である。

最後に「以上の手順をスキル化してください」と頼むと、今回のやり取り全体を「会議進捗報告とGmail下書きスキル」としてまとめてくれた。次回からは、会議メモをフォルダに置いて短く頼むだけで、同じ流れを再現できる。

fig06_スキル化完了
スキル化が完了した画面


一連の作業でつまずいた場面はなかった。たまった会議メモをフォルダに置いておくだけで、報告書とメールの下書きまで一気に片付けてくれる。これなら、毎回の定例会議のたびに報告書をまとめたり、メールでメンバーに周知する作業がかなり楽になるはずだ。これで本来検討すべきことに時間をより多く割くことができるだろう。

〇事例2.Webの情報から、そのままスライドを作ってもらう
もうひとつ試したのが、資料をゼロから作らせる事例である。「ChatGPT WorkについてWebの情報を調べて10枚程度のスライドにまとめてほしい。その際には画像や図面を多用して、グラフィカルにわかりやすく、ビジネスライクでシック、スタイリッシュにまとめてほしい。まずは10枚のスライドの構成案を示してください。各スライドにはどのような画像、図面を挿入するか示してください」とChatGPT Workに依頼した。使用モデルは、複雑な作業向けの最上位モデル「Sol」を選んだ。スライドの作成はかなり複雑な作業なので、能力の高いAIモデルで行うことをお勧めする。

fig07_構成案を依頼
スライドの各ページ、構成案の作成を依頼したところ


1分10秒ほどで、10枚分の構成案が表になって返ってきた。スライドごとのタイトル・掲載内容・使う画像や図解に加え、想定する読み手(経営層や業務改革担当者)や、伝えたい中心メッセージまで整理されていた。デザイン方針も、背景は濃い色、文字は明るい色、差し色は緑、写真よりも抽象的な生成画像を中心にする、といった具合に細かく決めてくれている。

fig08_構成案の表
10枚分の構成案が表になって返ってきた画面


この構成案にOKを出すと、実際に10枚分のスライドとしてPowerPointファイルを作り上げた。表紙は「AIは『答える』から『仕事を完成させる』へ」という見出しに、白い箱から光の筋が伸びる抽象的なビジュアルが添えられている。このビジュアルは写真素材ではなく、その場で生成された画像である。ChatGPTには「GPT-Image-2」という強力な画像生成機能がある。文章を書くAIと同じAIが、そのままスライド用の画像まで作れるのが強みだ。

fig09_スライド一覧
完成したスライド一覧と表紙


実行ログには「全10枚を個別に確認し、表紙と導入条件の見出しを修正しました」「スライド外へのはみ出しなし、図解の接続線や出典表記も確認済みです」とあり、一度作って終わりではなく、自分で見直して整える作業までしていた。数ヶ月前のAIエージェントよりも進化したポイントである。

実際にPowerPointで開いてみても、文字切れやレイアウト崩れは見当たらず、そのまま使える仕上がりだった。

fig10_PowerPointで開く
完成したスライドをPowerPointで開いた画面


事例1が普段づかいの「Terra」だったのに対し、今回はより複雑な作業向けの「Sol」を選んだ。手間のかかる作業には上位のモデルを、軽い作業には普段づかいのモデルを、と使い分けられるのも、ChatGPT Workの実用的なところである。

〇事例3.ブラウザを自在に操る機能の活用 ── note投稿の自動化とRecord & Replay
実は筆者は、ChatGPT Workが発表される前から、Codexを使ってnote投稿の自動化に取り組んでいた。前述の通りCodexの機能はChatGPT Workに統合されたので、このときの実力がほぼそのままChatGPT Workの実力ということになる。

筆者はnoteに「#AIとやってみた」というシリーズで、AIを使った体験を投稿している。この記事では、AIを使うシーンのスクリーンショットを多用するので、画像をアップロードしたり、キャプションを記入したりする作業に手間がかかる。しかも、noteの編集画面は独特の操作仕様であり、投稿を自動化できるAPI(プログラムから操作できる仕様)などは用意されていない。そこで、CodexのChromeブラウザ自動操作機能を使うことにしたのである。

以前、Coworkにこのブラウザ自動操作の作業を任せようとしたところ、画像の貼り付けが安定せず、うまくできないことがわかった。そこでCodexで試したところ、あっさりうまくいった。

Codexではnoteに投稿する一連の手順をスキル化してある。そして投稿する際には、スクリーンショットを撮って、たとえば「最新6枚のスクショを使って、note原稿を作りたい」とだけお願いする。すると、その6枚のスクリーンショットの内容を読み取り、古い順に並べ、キャプションと下書き(たたき台)文章まで用意してくれる。

fig11_note投稿依頼
noteへの投稿作業をお願いしたところ


もっとも、このスキルは最初からうまく動いたわけではない。最初の実行では、6枚のうち4枚の画像が投稿画面から消え、キャプションが本来の画像直下ではなく本文の段落として紛れ込むミスがあった。

fig12_不具合を指摘
画像が消え、キャプションの位置がおかしいことを指摘した画面


筆者が「画像が消えている、キャプションの位置もおかしい」と伝えると、Codexは自分でnoteの投稿画面を操作し直し、試行錯誤の末に修正を完了させた。

さらに、この経験を一度きりのやり取りで終わらせず、「今回の手順の学びを、スキルに反映しておいて」と頼んだ。

fig13_スキルを更新
今回のミスを踏まえ、note投稿手順のスキルを更新してもらったところ


以後は同じミスを踏まずに、画像・キャプション・見出しがきちんと揃った下書きを作ってくれるようになった。AIエージェントは試行錯誤させて結果をスキルに蓄積していく、このように「育て」ていくのがとても大事である。

また、最終的な確認と公開ボタンを押すのは人間の仕事である。このスキルは下書き保存までで止める仕様としている。

もうひとつ試したのが、Codexの新機能「Record & Replay」だ。文章で手順を説明する代わりに、自分が実際に画面を操作するところを一度見せるだけで、それを再利用できる「スキル」にしてくれる機能である。今回取り上げた事例のうち、この機能だけ現状はMacでしか利用できないので注意が必要だ。

筆者はNotebookLM(本シリーズ第2回で紹介した情報整理ツール)で、テーマを決めて調査し、インフォグラフィック・スライド・解説動画を作ってダウンロードするまでの一連の操作を、Codexに見せた。録画を止めて「録画完了」と伝えるだけで、再利用できるスキルがあっさり完成した。

fig14_RecordReplayでスキル完成
Record & Replayでスキルが完成した画面


できたスキルを、今度は別のテーマで動かしてみる。すると、覚えた手順の通りにNotebookLMを操作し、Deep Researchで28件のソースを調べ上げ、インフォグラフィック・スライド・解説動画の3ファイルをダウンロードするところまで、一人でやり遂げた。クリックする場所を一つずつ書き出す必要はなく、同じ流れをテーマだけ変えて繰り返せる。画面上の位置を座標で覚えているのではなく、「これが保存ボタン」と項目そのものを見て判断しているので、画面のデザインが多少変わっても同じ手順をやり直せる。

fig15_再実行で成果物
さっそく新しく作ったスキルを実行し、成果物が揃った画面


ブラウザやアプリの自動操作の実力は、筆者が実際にCoworkとCodexの両方で試した中で、はっきりとCodexの方が上だった。特に安定性と処理速度の両方で、はっきりした差があった。

AIエージェントが作業を自動化するとき、つなぎ方はひと通りではない。パソコンの中のファイルを直接読み書きする方法もあれば、コネクタ(MCP)で外部のサービスにつなぐ方法もある。どれを使うかは技術的な判断になるので、一般のユーザはAIエージェント自身に相談して決めてもらえばよい。

ただ、どの方法も使えないときに残るのが、noteへの記事投稿の事例のように、ブラウザやパソコンの画面を直接操作させるやり方である。ただし、他の方法に比べてどうしても不安定で、時間もかかる。その代わり、この方法なら画面上でできる操作ならほぼ何でも自動化できる可能性がある。筆者はこれを最終手段と呼んでいる。noteのように、外部から操作する仕組みが用意されていないサービスを相手にするときは、この手が頼りになる。

ブラウザやコンピュータの自動制御もAIの進化とともに日進月歩で実力を増している。今の瞬間でChatGPT Workの方が勝っても、またClaudeが巻き返すこともあり得るだろう。技術の内容は詳しく知らなくても、AIエージェントと相談する際に、こうしたことは最低限知っておくとよいだろう。

■ChatGPT Workのメリットと注意点
〇メリット
まず、始めるまでのハードルが低い。ChatGPT Workは新しい別のアプリではなく、いつも使っているChatGPTの画面の中にある。「この4つの会議メモを読んで報告書にまとめて」と、いつもの調子で頼むだけで、AIが実際の作業に取りかかる。新しいツールの操作を覚え直す必要がないというのは、日々の仕事の中でAIを使う人にとって、思っている以上に大きい。

次に、文章も画像もスライドも、同じアプリの中で完結する。事例2では、スライドに使う画像をChatGPT Workが自分でGPT-Image-2に作らせ、そのままPowerPointに配置するところまで一人で進めた。画像は別のサービスで作って手元に保存し、それを読み込ませて……という往復がない。作業が一本の流れで進む。

そして、スキルの機能を使うと、一度教えた手順を覚えさせられる。事例3のnoteへの投稿のように、最初は失敗しても、スキルという手順書を修正しておけば、次からミスを防げるだろう。またスキルを使えば細かい指示内容は手順書に書かれているので、短い指示で毎回同じ品質の結果が返ってくる。毎週の報告書、毎月の集計、定期的な情報収集といった繰り返しの多い仕事ほど、この積み重ねが効いてくる。ChatGPT Workは、使いながら育てられるAIエージェントなのである。

なお、本記事では3つの事例に絞って紹介したが、ChatGPT Workの機能はほかにもある。たとえば「スケジュール」を使えば、曜日や時刻を指定しておくだけで、その時間になるとAIが自分で決まった仕事を始めてくれる。毎週の報告書づくりや定期的な情報収集を、こちらが毎回頼まなくても回してもらえるわけである。また「サイト」という機能を使うと、AIに作らせた集計表や進捗の一覧を、そのままURLで開ける小さなWebページとして公開できる。元になったデータが変われば表示も自動で新しくなるので、いつ開いても最新の内容をチームで共有できる。ChatGPT Workに任せられる仕事は、今回紹介したものだけではないのでいろいろ試してほしい。

〇注意点
一方で、任せきりにはできない部分もある。

第一に、事実の間違い(ハルシネーション)は依然として起こる。もっともらしい体裁で数字や固有名詞を間違えることがあるので、報告書やメール文面は、送る前に必ず自分の目で確認したい。

第二に、取り返しのつかない操作は人間が最後のボタンを押す。筆者はnoteの投稿を自動化しているが、下書き保存までで必ず止めている。公開・送信・購入といった、後から取り消せない操作をAIに任せる運用は避けたほうがよい。

第三に、どのサービスを使うかを急いで一本化しないことである。Claude、ChatGPT、Geminiは、料金プランも得意分野も異なる。筆者の実感でも、画像生成やブラウザの自動操作はChatGPT Workが強く、より複雑なシステムを作り上げる作業はClaudeとCoworkが強いと感じている。基本となるAIモデルが進化すればこの印象もまた変化するだろう。手元の仕事でいくつか試してから、自分の使い方に合うものを選べばよい。

こうして並べると気をつける点は多いようだが、どれも「最後は自分が確かめる」という一点に集約される。そこさえ守れば、日々の仕事を任せられる相手として十分に頼りになる。

■AIエージェントはいよいよ本格的に一般事務職向けへ
AIエージェントはいよいよ本格的に一般事務職向けへと展開している。

この原稿を書く直前の2026年7月16日にも、Googleが5月に発表していた一般事務職向けAIエージェントアプリ「Gemini Spark」の日本語対応版の提供を開始した。これで、AI大手3社(Anthropic、OpenAI、Google)の、一般ユーザー向けAIエージェントが出揃ったことになる。
Gemini Sparkについては、本シリーズの第4回でGoogleの発表時の様子を解説している。筆者のアカウントではまだ利用できないが、機会があれば詳しく取り上げたい。

AIエージェントの時代になり、AIは「質問すれば答えてくれる」存在から、「ユーザに代わって仕事をこなしてくれる」存在になった。これを活用すれば、繰り返しの多い単純作業から順にAIエージェントへ任せていける。自動化が進めば、人が手を動かすことで起きるミスも減らせる。そして何より、単純な作業に忙殺される状態から解放され、人間にしかできない考察やコミュニケーションに、より多くの時間を割けるようになるだろう。

AIエージェント時代はまだまだ始まったばかりである。今後、さらに思いもしないレベルの変革がおきるかもしれない。引き続き、最新のAIに触れてできれば自ら使いこなし、新しいAIエージェント時代の業務支援システムのあり方やそれを活用した新しい働き方にまで思いを広げていくのはどうだろうか。

AI活用術
第1回 「AIが勝手にやってくれる」時代に〜2025年AIの進化を振り返る〜
https://itlifehack.jp/archives/10964715.html

第2回 自分専用の有能な秘書!「NotebookLM」を究めよう
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第4回 Google I/O 2026 Geminiの反撃【前編】
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第6回 AIエージェントCoworkと作った筆者の執筆環境
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テクニカルライター 鈴木 啓一


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AIエージェントCoworkと作った筆者の執筆環境【AI活用術】/ 阪神タイガース承認『音声目覚まし時計』【まとめ記事】

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筆者専用の執筆システム

「もう追いきれない。何か良い仕組みを一緒に考えてくれないか」── 各社のAI関連の発表が毎日のように相次ぐなか、筆者が米AnthropicのAIエージェント「Claude Cowork」(以下、Cowork)にそう相談したのが始まりだった。そこから数週間、Coworkと話し合いを重ねながら、筆者専用の「執筆システム」を一緒に作り上げた。

株式会社秀建コーポレーションは、阪神タイガース承認「六甲おろし」音声目覚まし時計を発売する。収録音声は「六甲おろし」一本勝負!伝統のツインベルに球団歌のみを収録した、トラ党必見の目覚まし時計。王道のピンストライプと猛虎カラーの2デザインで登場する。

AIエージェントCoworkと作った筆者の執筆環境【AI活用術】
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蒸れにくいメッシュ背もたれ、長時間座っても疲れにくい!高密度ウレタン採用のメッシュチェア
サンワサプライ株式会社は、通気性に優れた背もたれと、へたりにくい高密度ウレタン座面を採用したメッシュチェア「SNC-NET28BK」を発売した。本製品は、背もたれに蒸れにくいナイロンメッシュ素材を使用し、座面には耐久性と座り心地に優れた高密度ウレタンを採用している。座面高は450~545mmと低めの設計で、小柄な方や子どもでも座りやすい設計だ。自宅での学習やオフィスワークをより快適にサポートする。


毎朝「六甲おろし」で闘志を燃やせ!阪神タイガース承認『音声目覚まし時計』
株式会社秀建コーポレーションは、阪神タイガース承認「六甲おろし」音声目覚まし時計を発売する。収録音声は「六甲おろし」一本勝負!伝統のツインベルに球団歌のみを収録した、トラ党必見の目覚まし時計。王道のピンストライプと猛虎カラーの2デザインで登場する。


吉野家×ドラゴンクエストウォーク!『冒険者応援キャンペーン』を開催
株式会社吉野家は、スマートフォン向け位置情報RPG『ドラゴンクエストウォーク』との初のコラボレーション『冒険者応援キャンペーン』を、2026年7月2日(木)10時から8月26日(水)20時までの期間、全国の吉野家店舗で開催する。今回のコラボレーションでは、対象商品の購入者にオリジナルフィギュアをプレゼントするコラボセットの販売に加え、オリジナルフィギュアや湯呑み、お茶碗丼などの限定グッズと交換できるアプリポイントキャンペーン、オリジナルデザインのテイクアウト容器・テイクアウト袋での商品提供、吉野家公式通販ショップでのコラボ商品の販売を実施する。※一部対象外の店舗や販売価格が異なる店舗がある。


シビれる香り、あふれる旨み!花山椒香る「麻辣湯そば」
とんかつ専⾨店「かつや」などを展開するアークランドサービスホールディングス株式会社の⼦会社で、「肉めし岡もと」などを運営する株式会社トビラダイニングは、とろろそば専門店「東京とろろそば」にて期間限定で「麻辣湯そば」の販売を2026年6月24日(水)より開始する。


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AIエージェントCoworkと作った筆者の執筆環境【AI活用術】

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筆者専用の執筆システム

「もう追いきれない。何か良い仕組みを一緒に考えてくれないか」── 各社のAI関連の発表が毎日のように相次ぐなか、筆者が米AnthropicのAIエージェント「Claude Cowork」(以下、Cowork)にそう相談したのが始まりだった。そこから数週間、Coworkと話し合いを重ねながら、筆者専用の「執筆システム」を一緒に作り上げた。

その途中、Coworkが「旬のうちに記事化する仕組みが要りますね」と熱心に提案してきたことがあった。筆者は内心「うーん、なぜそこまで旬にこだわるのか…」と腑に落ちないまま、それでも試作を頼んだ。紆余曲折の末、結果として、当初の想像をはるかに超える執筆システムが出来上がった。今回はその経緯と中身を紹介したい。

■Cowork×Obsidianで作った「執筆システム」とは
筆者の執筆システムは、CoworkとObsidian(オブシディアン)の組み合わせで動いている。Coworkは前述のAIエージェント、Obsidianは手元のメモ帳アプリだ。

Obsidianは、シンプルなテキスト形式「Markdown」で文書を管理するアプリだ。フォルダで整理し、ノート同士をリンクで結べる。物書きの愛用者が多い。Obsidianは、CoworkのようなAIエージェントが直接読んだり、書いたり、操作ができるのも大きな特徴である。

CoworkがObsidianにアクセスし、さまざまな実際の作業をする手順書が、本シリーズ第3回で取り上げた「Agent Skills」である。本システムではいくつものスキルをCoworkに依頼して作ってもらった。プログラミングの知識はいらない。自然な言葉で話しかけ、議論し、注文できればよい。

□リンク: AIが“自分の仕事を代わって実行する”──「Agent Skills」の効用【AI活用術】 ITライフハック
https://itlifehack.jp/archives/10985661.html

fig02_執筆中画面
執筆中の作業画面。左がObsidian、右がCowork。


fig03_3工程の地図
執筆システムの全体像。


■質問するAIから、一緒に作るAIへ
ChatGPTに代表されるAIはまず「物知りの相談相手」として広がった。今も多くのユーザにとってAIは相談相手、つまりコンサルタント的な存在にとどまっていることが多いようである。

それが昨年から今年にかけて、利用者に代わって具体的な成果物を生成したり、画面を操作しての仕事ができる「AIエージェント」へと進化を始めている。本シリーズではこの「AIエージェント」について何回も取り上げてきた。

今回使ったAIエージェントCoworkは、その物知りの顔に加え、業務の流れを設計し、出来上がった仕組みを実際に動かすこともできる。つまりあなた専任の「エンジニア」兼「アシスタント」でもある。

エンジニアとしてのCoworkはあなたの業務改善のアイデアを一緒に考え、Agent Skillsの仕組みを使って、自ら使う手順書を整え、必要なプログラムがあれば生成し、テストし、実行できるところまでを行う。これを「スキル化」と呼ぶ。

さらにCoworkは、あなた専任のアシスタントとして、作られたAgent Skillsを使って、あなたに代わって決められた仕事を実行できるのである。

特にファイル操作や何度も同じことを繰り返す単純操作はできるだけ「スキル化」し、アシスタントとしてのCoworkに実行してもらい、結果を確認する。人間が関わるとおきやすいミスも、工夫次第でなくすことができ、作業がとても快適になる。

今回筆者がいちばん驚いたのは、Coworkの提案力である。現状を話すと向こうから「では、こんな仕組みを作りませんか」と提案が返ってくる。その提案が筆者自身の想像を超えるものもある。それでも試しに作ってもらったり、動かしながら議論を深めていくうちに、本当に役に立つ仕組みになっていった。そろそろAIエージェントの賢さは人間を超えていきそうである。

AIはもはや単なる質問の相手ではない。仕事の道具を一緒に考え、作り、動かしてくれる相棒になったのである。

fig04_議論シーン
Coworkと議論しながら仕組みを作っていく


■相棒と作る、3つの工程
ここからは、Coworkと一緒に作り上げた3つの工程の中身を、順に紹介したい。どの工程も、Coworkに「こんなことで困っている」と話したところからシステム化が始まった。

執筆システムは大きく3つの工程からなる。

a. 集める:各社のAI関連の発表やSNSの動きを、毎朝自動で集めて整理する。
b. 分析する:集まった素材にタグやリンクを付けて整理し、視点ごとにAI企業の動きやユーザの反応を分析し、執筆の構想を練る材料にする。
c. 書く・出す:ネタ選びから章立て、本文執筆、入稿用テキストの書き出しまでを一本でつなぐ。

〇集める
情報を集める工程は、本シリーズ第3回で詳しく取り上げたX(旧Twitter)の巡回スキル「xcom-digest」を作ったあたりから、動き出していた。

「AIの発表が各社から毎日のように出てくる。公式ブログをひと通り見るだけでも30サイト以上ある。それを毎朝手動で回るのは非現実的だ。追い切れない。AIが勝手に情報を集めてくれる仕掛けを作れないか」

そんな相談からAI公式情報の巡回スキルも生まれた。30サイト以上あるAI各社の公式ブログを、毎朝5時にCoworkがRSSや公式サイトマップから情報を自動で集め、Googleスプレッドシートに追記してくれる仕組みになっている。

さらに、Xの注目すべき投稿や、AI企業の最新記事を一覧する「情報ダッシュボード」も作った。ダッシュボードから気になる記事を選んで閲覧したり、大切な記事はブラウザ拡張機能「Obsidian Web Clipper」で切り抜き、そのページをObsidianのClippingsフォルダに保存する流れまで一気通貫で組み上げた。

fig05_AI公式情報ダイジェスト
AI公式情報ダイジェストのスプレッドシート。


fig06_情報ダッシュボード
情報ダッシュボード。XとAI企業の最新記事が一覧できる。クリックするとブラウザの該当ページへ飛べる。


巡回用のスキルを安定して動作させるには何日もの試行錯誤を要したが、これについては後半で触れたい。集まった情報はどんどんObsidianに蓄積されていく。

〇分析する
集める仕組みが整うと、すぐにObsidianのClippingsフォルダにかなりの量の情報がたまってきた。筆者はこんな漠然とした相談をCoworkに投げた。

「集めた情報を有効に使うアイデアを、何か考えてくれないか」

返ってきた提案は、予想を超えたものだった。一つひとつのクリップに自動でタグを付け、関連するテーマノートと紐付けて、検索しやすいデータベースに仕上げてくれるという。さらにその上で、旬の話題を捉えて旬のうちに記事化するシステムまで提案してきた。

実は筆者は数年前、メモアプリ「Notion」で似たデータベースに挑戦したことがあるが、手作業のタグ付けが大変で挫折した。今度はそのタグ付けや紐付けを、Coworkが肩代わりしてくれる。

もう一方のシステムのキーワードは「旬」だった。つまりSNSやYouTubeでたとえば発表の反響の大きさをはかり、記事を書く「旬」と判定したり、旬を逃さないために執筆の進捗管理までしたりと、矢継ぎ早にアイデアが並んだ。半ば感心しつつ、半ば戸惑った。普段筆者がやっている「次の一本を見つける」作業を、AIシステムで本当に肩代わりできるのか。半信半疑のまま、とりあえず順番に試作を頼んだ。

fig07_旬ダッシュボード
旬ダッシュボード。YouTubeの再生回数で話題を記事にする「旬」が見える。ダッシュボードにはこのような話題ごとのグラフが複数並ぶ。


出来上がった仕組みを動かしてみると、確かに、いま何が話題になっているのかとても良く見える。だが、見えても、筆者は必ずしも手を動かしたくならない。何かが噛み合わない。考えながらCoworkと何度か議論しているうちに、答えが出てきた。筆者の原稿はニュース記事ではない。新しいAIサービスが出たから速報する、ではなく、自分で実際に使ってみて感じたことを、読者に分かりやすく届けるのが自分のスタイルだ。

そのことをCoworkに伝えた。Coworkの提案はこうだ。
「テーマごとに『視点ノート』を作って、関連するクリップが自動でその視点の表に並ぶ仕組みはどうですか」
旬の追跡も、執筆の進捗管理目的ではなく、視点を決めて分析する形を中心に変更した。データベース化された情報は視点ごとにAIと整理し直しただけで、そのまま生きている。

fig08_視点ノート
視点ノートと、その下に自動で並ぶ関連クリップ。「AIエージェント」の例


こうして「分析する」工程ができた。視点を軸に集めた情報を読み込み、AI企業の動きとユーザの反応を見ながらAIと毎日議論をする。そこから書きたいテーマが浮かび上がる。「相棒と作る」というのは、こういうことだろう。Coworkの提案を素直に試して、自分のスタイルが見えたら遠慮なく軌道修正してもらう。それで形になった仕組みは、いま自分にとてもよく合っている。

〇書く・出す
最後の工程は「書く・出す」だった。まず、過去の投稿記事をObsidianに登録し、Coworkに分析してもらった。Coworkは筆者の執筆ルールと無意識の癖を、きちんと分けて言語化してくれた。「である」調、一人称「筆者」、大見出しは■といった意識して守っているルールはもちろん、章立てのパターンや表現の細かな癖まで、整理してくれた。

次に、本番の執筆をObsidianを使い最初から最後まで、Coworkと一緒にたどった。ネタを決める、構成案を立てる、章ごとに骨格メモを書く、本文に展開する、自己チェックを通す、入稿用のテキストに書き出す、Google Driveの出稿フォルダに上げる。各段階で筆者がやっていることをCoworkに見せ、その都度、追加で守ってほしいルールを伝えた。本文に章番号を出さない、肯定形を優先するなどだ。

「AI臭」と呼ばれるような、大仰な言い回しなどAIが書いた文書の特徴的な癖のある表現を避けることもお願いした。たとえば「あの巨人がついに動いた」「業界を桁違いに揺さぶる発表」のような、装飾過剰で、強調だらけの書き方が代表的だ。「ITライフハック」には合わない。事実を素直に並べる方が、読者には伝わる。強調はポイントだけにとどめる。コントラストが重要である。

そうして出来上がったのが、ITライフハック向けの執筆スキルである。毎回そのスキルを呼び出せば、同じ流れを再現できる。下書きとして文章を書いてもらっても「AI臭」は完全とは言えないものの、かなり抑えることができている。ゼロから書くのと比べ、飛躍的に作業効率が高まった。

このスキルを使って執筆を進める中で、改めて感じたのはCoworkの賢さである。事細かに指示しなくても、こちらの意図を汲んだ提案を返してくる。たとえば章立てを相談すれば、過去の記事から導いた構成案を下敷きに、今回の素材に合った章配分まで提示してくれる。手取り足取り言わなくても話が進むので、こちらの作業はかなり楽になった。

特に助かっているのが、画像認識力の高さである。原稿に貼る予定のスクショを何枚かまとめて見せると、Coworkはその画面から、原稿でどんなストーリーを組み立てられそうかをかなり正確に推測してくる。「これらはObsidianで検索をしている画面ですね」「手順を追って並べ替えることができます」「この画面の流れは、最初に困りごとを示して、次に提案、そして仕上がりを並べる展開が読者に伝わりやすそうです」といった具合だ。

執筆スキルが回り始めると、似た発想で他の媒体にも作れる、とCoworkから提案があった。Facebookの「やってみた」投稿。筆者は新しいAIツールを試した記録をFacebookにまとめて投稿する習慣があるのだが、その下書きを、Obsidianで組み立てて投稿画面に流し込むスキルが出来上がった。このやり方ならFacebookへの投稿の記録もObsidianに残る。多めのスクリーンショットを使ってもかなり楽に投稿できるようになった。

実は、いま読者が読んでいるこの原稿自体、今回作った執筆スキルを使って書いている。ネタの相談、章立てのキャッチボール、章ごとの骨格メモ、本文の書き出し、すべてCoworkと相談をしながら進めている。

「書く・出す」工程は、書く作業そのものを単純に肩代わりさせる仕組みではない。自分のスタイルで作業を効率化し、考える時間を増やし、レベルアップする仕組みである。

fig09_GoogleDrive
ITライフハック編集部への出稿データフォルダ。


■今回のプロジェクトで得た知見
Coworkと執筆システムを作り上げる中で、AIエージェントとの付き合い方について見えてきたコツがある。読者が同じことを始めるときの参考になればと思い、3つに整理して紹介したい。

〇自然な言葉で話せばよい
ひと頃「プロンプトエンジニアリング」という、AIに正しく指示を出すための言葉づくりが流行ったが、その時代はすでに終わりつつある。今のAIエージェントは、自分自身の自然な言葉で十分に付き合える。

会話のスタイルも変わった。やりたいことをやりたいようにしてもらう、ではなく、現状を率直に話し、相手から提案をもらって最善の案を選ぶ、という形が採れる。わからないこと、不安なことはどんどん尋ねればよい。求めれば、Coworkは技術用語を使わずに、わかりやすい説明や提案を返してくれる。エンジニアでない一般のユーザこそ、この変化の恩恵を素直に受けられる。

〇スキルは育てていくもの
スキルを作っても、エラーが出たり、思い通りに動かなかったりすることはよくある。これを面倒に思わず、スキルを育てていくチャンスだと捉えるのがコツである。

うまくいかなかったときは、まずよく観察する。そして、起きている現象を、スクリーンショットを活用しながらCoworkに伝える。専門用語は必要ない。エンジニアでなくても、起きている困りごとを自分の言葉で正確に伝えることはできる。

実行後にCoworkに「順調に進んだか」を尋ね、改善点があれば提案してもらう。技術的な中身は理解できないことが多いが、それは気にせず、改善を指示してしまえばよい。これを繰り返せば、Coworkはより効率的に賢く仕事をこなしてくれるようになるのである。これこそ最も重要な「コツ」だろう。

もうひとつ、AIは同じ手順でも100%確実にこなすのは得意ではない。スキルの中で特に確実に行いたい工程は、Coworkに頼んで自動実行のプログラムを書いてもらうとよい。プログラムなら、決められた通りに毎回同じ動きをしてくれる。Coworkはこの違いを理解しているので、AIの操作が不安定と感じたら、遠慮なく代案を提案させること。

スキルは一度作って終わりではない。何度も使い、修正を重ねるうちに、自分専用の道具に育っていく。

〇できないことをできるにする工夫
最後に、AIに「何ができて何ができないか」を知ることも大事である。Coworkはエンジニア以外の一般ユーザの利用を想定しているためか、システム化のために外部のサービスと接続しようとすると、制限に引っかかることが少なくない。使い始めたばかりの頃は、この壁にぶつかりやすい。

そんなときに筆者がお薦めしたいのが、本シリーズ第3回でも取り上げた「コネクタ」や「MCP(Model Context Protocol)」の活用である。これらはAIエージェントに外部サービスへの接続力を与える仕組みで、これを使うと、できないと思っていたことができるようになる場合が多い。今回も、Google Driveへの書き込みにMCPを使った。CoworkにはGoogle Driveのコネクタが用意されているが、なんと書き込みができない仕様だった。そんなときも、Coworkに相談すれば、設定のしかたから優しく説明してくれる。あとは案内に沿って設定すれば、書き込みもクリアできる。

このように、少し技術に踏み込んだことに挑戦すると、AIと一緒にできる世界がさらに広がる。難しそうに見えるところほど、Coworkと一緒に研究してみてほしい。

■メリットと注意点
今回のプロジェクトで得たメリットと、押さえておきたい注意点を整理しておきたい。

得たメリットは大きく3つある。

ひとつ目は、自分の頭にしかなかった執筆の手順が、目に見える道具として形に残ったことだ。執筆という属人的な仕事のなかで、無意識にやっていた進め方の一つひとつをCoworkと一緒に言語化し、再現可能な仕組みに落とし込んだ。

ふたつ目は、単純に作業を肩代わりさせるだけでなく、作業そのものがレベルアップしたことである。情報の収集や整理といった単純作業をCoworkに任せられるので、書き手は「思考」のほうに集中できる。しかも、その思考のたたき台までCoworkが出してくれるから、考える深さも効率も上がる。さらに、Obsidianに溜まった情報をCoworkと共有できるので、議論の前提や共通認識を保ったまま、お互いにより深い議論に進める。

みっつ目は、AIが毎日の相棒として隣にいる感覚が得られたことだ。毎朝Coworkと議論をしながら情報を整理し、ネタを練り、記事を書く。これがすっかり日課になった。「今朝はまた大きな発表があったね」とCoworkと共通の話題で盛り上がるのは相手が人間ではないのに妙に楽しい。執筆活動はこれまでかなり孤独な闘いだったが、AIのおかげで様変わりしたと感じる。

一方で、知っておきたい注意点もある。

まず、Coworkは月額制の有料サービスである。導入には費用がかかる。それに加えて、Claudeの利用制限は無料プランや下位プランだと結構厳しい。筆者は今回、しかたなく上位の「Maxプラン」を契約した。すでに「OpenAI Codex」は一般に使えるし、Googleの「Gemini Spark」も米国でベータ提供が始まっている。本シリーズ第4回でも紹介したとおり、同じようなことができるAIエージェントの選択肢はすでに増えてきた。複数を併用してコストや制限の壁を分散する方法もありそうである。いずれにしても、小さく始めて、必要に応じて付け足すのがよい。

次に、スキルは一度作って終わりではない。使いながら育てる手間と時間が要る。最初の数週間はとくに、Coworkと膝を突き合わせる時間を覚悟しておきたい。とはいえ、これも考え方ひとつであり、楽しい時間でもある。

そして、万一AIが暴走しても大事なデータが壊れたり消えたりしないよう、工夫をしておくこと。バックアップを取り、Coworkが用意している安全対策(操作範囲の制限、節目での確認停止、重要操作のロックなど)の中身を理解して使うのがよい。送信・公開・支払いといった取り返しのつかない操作は、必ず最後に自分の目で確認する。これは大原則である。

■「こんなことできない?」から始めよう
今回のプロジェクトを通じて感じるのは、AIとの付き合い方がこれまでとはっきり違うフェーズに入った、ということだ。まさにAIは「相棒」になった。

本稿の執筆システムも、すべてCoworkとの相談から生まれた仕組みである。情報を集める仕組み、分析して書きたいテーマを浮かび上がらせる仕組み、書いて出す仕組み。どれも、筆者ひとりでは思いつかない形で、Coworkからの提案と議論を重ねて出来上がった。

あなたも、まずひと言「こんなことできない?」とAIエージェントに話しかけてみてはどうだろうか。特別な準備はいらない。プログラミングの知識も要らない。きっと、想像していなかった提案が返ってくるはずだ。

テクニカルライター 鈴木 啓一


〇AI活用術
第1回 「AIが勝手にやってくれる」時代に〜2025年AIの進化を振り返る〜
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第2回 自分専用の有能な秘書!「NotebookLM」を究めよう
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第3回 AIが“自分の仕事を代わって実行する”──「Agent Skills」の効用
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第4回 Google I/O 2026 Geminiの反撃【前編】
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第5回 Google I/O 2026 Geminiの反撃【後編】
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■インテリジェントアイウェア「Android XR」がいよいよ今秋登場
「Android XR」は2024年末にGoogleがSamsung、Qualcommと共同で発表した拡張現実向けプラットフォームだ。拡張現実とは、目の前の現実世界に、地図や翻訳といったデジタル情報を重ね合わせる技術のことを指す。昨年のI/O 2025では、これを搭載したスマートグラスのプロトタイプが基調講演でステージ実演された。そして今回のI/O 2026で、ついに消費者向け製品としての具体的な提供会社と販売時期が発表された。Googleはこのメガネを「インテリジェントアイウェア」と呼んでいる。スマホをポケットから出さなくても、視界や耳元にいつでもGeminiが現れ、日常を手伝ってくれる。

〇2種類のアイウェア ── 今秋はオーディオから
インテリジェントアイウェアには2種類ある。レンズに小さなディスプレイが入った「ディスプレイグラス」と、耳元でGeminiが小声でサポートしてくれる「オーディオグラス」だ。先に米国で今年秋に発売されるのはオーディオグラスである。

〇デザインと販売はGentle MonsterとWarby Parker
その「オーディオグラス」で、今わかっていることは以下のとおりだ。

フレームのデザインと、店頭での販売を担うのは、韓国発のアイウェアブランド「Gentle Monster」と、米国の「Warby Parker」だ。両ブランドとも、ファッション性の高いアイウェアで世界中にファンを持つ。一日中違和感なく掛けていられる、おしゃれな普段使いのメガネとして仕上がる見込みだ。レンズの度数合わせなど、専門ブランドならではの調整サービスは本職のアイウェアブランドが担う。本体はSamsungがプラットフォームから一緒に開発し、処理を担うチップにはQualcomm社のSnapdragon(高性能なスマホ向けプロセッサ)が使われる。GoogleはAIの提供と全体のとりまとめに専念するかたちだ。

GentleMonster
Gentle Monster製のインテリジェントアイウェア。ファッション性の高い普段使いのメガネとして仕上がる。


Warby Parker
Warby Parker製のインテリジェントアイウェア。米国発のアイウェアブランドが手がける。


〇主な機能
オーディオグラスで提供される主な機能は次のとおりだ。

a. 搭載されたカメラを使い、目の前のもの(看板、雲、建物など)についてGeminiに尋ねる
b. 向いている方向を理解した、自然な道案内
c. 写真・動画の撮影と、Geminiへの送信
 GeminiがNano Banana(画像生成・編集AI)による即時編集を行い、スマートウォッチに送ってプレビューすることも可能
d. 話し相手の声色に近い音声でのリアルタイム翻訳
e. その他

〇iPhoneでも使える
注目したいのは、このインテリジェントアイウェアがAndroidスマホだけでなく、iPhoneともペアリングして使える点だ。iPhoneユーザーの多い日本ではうれしい情報である。

〇基調講演デモ ── 「先週、友人のGiannaと会った場所まで案内して」
Google I/Oのステージで実演されたNishtha Bhatia氏のデモは、Geminiとの単なる会話だけでなく、「いつもの」自然な会話で、メガネのGeminiが背景や文脈情報を補って多様なサポートをしてくれる場面を見せた。その下支えになっているのが、前述のPersonal Intelligence(個人の文脈AI)である。

メガネを掛けたNishtha氏は、メガネ内で起動しているGeminiに話しかけた。スマホは取りだしていない。
「先週、友人のGiannaと会った場所まで案内して」
Nishtha氏は、先週訪れた場所にもう一度行きたいようだ。

場所の固有名詞は伝えていないが、GeminiはGoogleフォトやカレンダーから先週のハイキングを思い出し、「先週訪れたRedwood Grove自然保護区へのルートを設定しました」と返答。そのうえで「途中の寄り道に、いつもの午後のコーヒー(コールドブリュー)を買うお店を入れますか?」と提案までしてきた。「いつもの」コーヒーの好みもPersonal Intelligenceが覚えている。

「お願い、ついでにそのカフェに私のいつもの注文を入れておいて」とNishtha氏が頼むと、Geminiはポケットの中のスマホで「Doordash」を立ち上げた。Doordashは米国で出前と店頭受け取りの両方に対応している大手の注文アプリだ。Geminiは画面遷移を自動でこなし、店頭受け取り注文の確認画面の手前まで運んで、Nishtha氏の承認を待つ。彼女が承認の操作をし注文が店に届けば、寄り道のカフェに着く頃にはコーヒーが用意されている、という段取りだ。

このあとデモでは、未読メッセージから夕食予定を拾ってカレンダーに登録する場面や、メガネのカメラで撮った写真をNano Banana(Geminiの画像生成・編集機能)で漫画風に編集、スマートウォッチに表示する場面も披露された。

Nishtha01
基調講演動画から。メガネ内のGeminiがスマホを操作し、カフェに注文を送信しようとしているところ。この段階ではNishtha氏はスマホを取り出しておらず、彼女のポケットの中にある想定。


Nishtha02
メガネのカメラで撮影した観客の写真をNano Bananaで編集し、スマートウォッチに表示したところ。


普段のメガネを掛ける感覚そのままで、Geminiがいつでもどこでもあなたをアシストする。米国での発売は今年秋から、日本での展開時期は未発表だが、スマホを取り出さなくてもAIが手伝ってくれる時代がもうすぐ来そうだ。

■Google検索がさらに大きく変わる
Google I/O 2026の基調講演で、Google検索担当バイスプレジデントのLiz Reid氏が登壇し、Google検索の大幅な刷新を発表した。検索エンジンとAIをひとつにまとめる、その次の一歩だという。いま私たちが知っている検索の姿は、ここからさらに変わっていく。

〇約25年ぶり、検索ボックスの刷新が始まっている
検索の入口である検索ボックスだが、Google検索の登場以来最大級の刷新がおこなわれつつある。ご存じのように「AIモード」と呼ばれる機能がその第一歩だ。検索窓にキーワードを入れるのではなく、自然な言語で質問を書き込むと、それにAI(つまりGemini)が答えてくれるというものだ。

今回発表されたのは、その検索ボックスにテキストだけでなく画像、ファイル、動画、Chromeで開いているWebページも一緒に渡して質問できるようになる、という機能拡張だ。これまでGoogle検索が「インターネットから情報を探す場」だったのに対し、これからは「自分の手元の情報をもとにAIに作業してもらう場」にもなる。もはや「検索」より「質問」や「依頼」と呼んだほうがしっくりくる。

基調講演で示された具体例は、こんな感じだ。「近場のハイキングコース」と短く聞くのではなく、「眺めの良い、犬OKのトレイルでハイキング1日プランを作って、便利な駐車場のあるランチスポットも入れて」と依頼する。

検索ボックス自体も、長い質問を打ち込むとその分自動で広がり、質問の途中で聞き方を補う提案も入るようになるという。

〇24時間あなたの代わりに見張る「検索エージェント」
Google検索の中でも、複数のAIエージェントを作って動かせるようになる。その第一弾「情報エージェント」は、バックグラウンドで24時間休まず動き、Web上のニュース、SNS、ショッピング、金融などのリアルタイム情報を見張ってくれる。たとえば希望の条件に合う賃貸物件が出たら通知が届く、といった使い方ができる。今年夏、米国でGoogle AI ProとUltraの加入者向けに提供開始予定である。

予約代行の領域も広がる。家の修繕、美容、ペットのケアなど、店に電話で確認するしかなかった種類の予約も、Google検索が裏で店舗に直接電話までかけて段取りを取ってくれるようになる。米国でこの夏から順次提供予定だ。

〇触って試せる説明図が、質問のたびに作られる
検索結果の見せ方も大きく変わる。基調講演では「ブラックホールは時空にどう影響するのか?」という質問のデモが示された。文字の説明にあわせて回答の中にインタラクティブな図が現れ、続けて「重力波がどう生まれるかを見せて」と聞くと、Geminiがその場で新しい説明図を組み立てる。スライダーで軌道距離や質量比を動かせば、重力波の形がリアルタイムに変わっていく。「読んでわかる」だけでなく「触ってわかる」答えが、検索結果の中に直接出てくるようになる。

Blackhole01
「ブラックホールは時空にどう影響するのか?」という質問に対し、Geminiがその場で組み立てたインタラクティブな説明図。


Blackhole02
スライダーで軌道距離や質量比を動かすと、重力波の形がそれに合わせ変わっていく。


専門家はこの仕組みを「Generative UI(ジェネレイティブ・ユーアイ、生成型UI)」と呼ぶ。あらかじめデザイナーが用意した画面を表示するのではなく、AIが質問のたびに画面そのものをその場で組み立てて表示するのが特徴で、今後の大きな技術トレンドのひとつになりそうだ。前述のAndroidの「Create My Widget」もあわせ、GoogleはこのGenerative UIの最初の一歩と位置づけていた。

この機能は今年夏、Google検索を使う世界中の利用者に向けて無料で提供開始される予定だ。結婚式の準備や引っ越しのように何週間も付き合うタスクなら、一時的な画面だけでなく専用の「ミニアプリ」を作ることが可能だ。この場合、その画面に何度も戻ってきて続きから進められる(米国のGoogle AI ProとUltra加入者から、数ヶ月のうちに開始)。

前述のAndroidの自分専用ウィジェットと、このGoogle検索の答えの画面で、「画面そのものをAIが作る」流れが、Googleの2つの場所で同時に動き出した。

〇質問する検索が広がり、Webの集客モデルも変わる
Googleによれば、米国ではこの1年でGoogle検索の使い方が大きく変わってきているという。検索の6回に1回は音声か画像で行われ、AIモードでの質問の平均文字数は従来の3倍に伸びた。「子供と楽しめる近場のお出かけ先を考えて」のような、話しかけるような長い質問が当たり前になってきた。

こうした検索スタイルの変化は、Webサイトを運営する側にも大きく響いてくる。キーワードを並べた検索の時代に最適化されてきた「SEO(検索エンジン最適化)」は、ここ1〜2年で大きな転換を迫られている。GeminiがWebから答えそのものを返すようになると、利用者はリンクを次々クリックしなくなる。WebメディアやEC各社の世界では、すでに集客モデルの作り直しが始まっている。

さらにこの傾向は大きく進んでいきそうである。

■動画、画像、Webサイトまで、Geminiと作る ──「Flow」「Pics」「Stitch」
本稿の冒頭で紹介した新しい生成モデル「Gemini Omni」は、動画も画像もひとつのモデルで会話しながら編集できる、というものだった。Google I/O 2026で発表されたクリエイティブ系のツールは、このOmniやNano Bananaを土台にしたものが多い。順に紹介していく。

〇Flow と Flow Music ── 映像と音楽のAIスタジオ
「Google Flow(フロー)」は昨年のI/Oで発表された、映像クリエイター向けのAIスタジオだ。Google Labs(Googleの実験的サービスを集めた場)で公開されており、現在は世界140カ国以上で使われている。今年初めには音楽専用の姉妹版「Flow Music」も加わった。今回のI/O 2026で、両者にまとめて3つの更新が入った。

ひとつめは、前述の「Gemini Omni Flash」のFlowへの統合だ。動画における「Nano Banana」のような存在で、一枚の参考画像を渡せば16通りのカメラアングルの動画をまとめて作ってくれたり、撮影済みの映像全体を「朝の景色」から「夜のドライブ」へ一括で書き換えてくれたりする。登場人物を差し替えても、背景や演技の整合性は保たれる。

指示はひとことでも、Flowが裏で必要な編集を順番にこなしてくれるイメージだ。さらにOmniの特徴として触れた、動画の中に文字を表示できるという進化も、Flowでそのまま使える。文字の入った動画素材を作る場面が多いクリエイターにとっては、表現の幅がぐっと広がる更新と言える。

Flow01
基調講演公式動画より。FlowでOmniが、一枚の参考画像から16通りのカメラアングルの動画をまとめて生成している画面。


Flow02
自分専用のミニアプリ(カスタムツール)を作れる「Flow Tools」。あらかじめ多数用意されているミニアプリの一覧画面。


ふたつめは、その名も「Flow Agent」、創作の段階ごとに伴走するAIエージェントである。これまでFlowは一度に一つの指示しか処理できなかったが、Flow Agentは複数の作業を同時に進められる。脚本の対話案の壁打ち、複数バリエーションの一括生成、アセットの整理や自動リネームまで引き受けてくれる。映像制作の現場で「同じ素材を朝・昼・夜で書き出す」「主役の表情違いを5パターン用意する」といった面倒な雑務を、Flow Agentに任せておけるイメージだ。

そして今回の目玉が「Flow Tools」だ。Flowの中で、自分専用のミニアプリ(カスタムツール)を、コードを書かずに自然言語で作れる。古びた質感に変える映像加工や、動画の縦横サイズを変える補助ツールなど、自分の制作スタイルに合わせた小道具を組み立てられる。作ったミニアプリは他のFlow利用者と共有でき、相手はそれをアレンジして自分流に作り直すこともできる。

Flow Music側にも更新が入った。楽曲の一部だけを選んで歌詞を書き換えたり、ビートを差し替えたりできるようになり、メロディと構成を保ったまま「lo-fi study版」のようなカバーも作れる。Flow MusicからOmniでミュージックビデオを作る機能も加わった。両者にはモバイルアプリも登場し、FlowはAndroid(ベータ)から、Flow MusicはiOSから順次提供される。

筆者もFlowを触ってみたが、いまの段階では完成度というより実験室の雰囲気が強い。一方で、ミニアプリを自分で組み立てられるという発想は新鮮だ。映像・音楽のクリエイターが、自分の作業に合った道具を自前で持てるようになる意味は大きい。

〇Pics ── Workspaceに加わる新しい画像ツール
つぎはGoogle Workspaceの新製品「Google Pics(ピックス)」だ。パーティのチラシから、情報を整理したインフォグラフィックまで、さまざまな画像を作って編集できるツールである。

土台は、人気の画像生成・編集モデル「Nano Banana」だ。Picsはそこに、利用者が細かく手を入れられる機能を追加した。元の画像をPicsに読み込むと、Picsは、Geminiの画像認識の能力で、画像を要素ごとに分けて理解している。気になる箇所にカーソルを合わせてクリックすれば、その単位で削除したり、サイズを自由に変えたりが可能だ。一度Nano Bananaで生成した画像の部分修正や変更ができるのはとても便利である。画像のレイアウトが決まったあとは、文字を追加したり、別の言語に翻訳したりすることもできる。

Pics
基調講演のデモより。Google Workspaceに新しく加わった画像ツール「Pics」の編集画面。画像が要素ごとに分けて理解されているので、クリックで個別に編集できる。画面左下の部分が「足(Leg)」と認識されており、この「足」をひとかたまりとして削除したり、移動したりその他編集ができる。


出力された画像にはすべて「SynthID」というGoogleの電子透かしが入る。AI生成かどうかを後から識別できる仕組みだ。Picsの提供開始は今年夏の予定である。

Google Workspaceの中で資料や案内チラシを作る場面が多い人にとって、Picsは身近な新ツールになりそうだ。

〇Stitch ── 音声でも話しかけて作るWebサイトデザイン
「Stitch(ステッチ)」はアプリやWebサイトの画面デザインを作るツールだ。昨年のI/Oで発表され、この1年で世界中の利用者によって1億画面ものUI(ユーザーインターフェース)が生成されたという。

今回の進化は、テキストでも音声でも、新しい「Stitch Agent」と会話しながらリアルタイムで画面を組み立てていける点だ。基調講演で例として登場したのは、ピザ店を営むTylerとJennyという夫婦である。Webサイトのデザイン経験はないという2人が、ひとことのプロンプトでお店のサイトを作っていく。「ヘッダーの文字をもう少し大きく」「メニューにピザの種類をもっと並べて」と話しかければ、Stitch Agentが裏で要素を組み直し、レイアウトがその場で書き換わる。

Stitch
基調講演から。Stitchでピザ店のWebサイトをデザインしている画面。音声で話しかけるとStitch Agentが裏で要素を組み直す。


出来上がった画面は、Google AI Studio経由で共有リンクを発行できる。さらに、AI開発支援ツール「Antigravity」につないでバックエンド(裏側の処理)を足したり、自分のWebサイトを公開できる海外のサービス「Netlify(ネットリファイ)」から即座にWebに公開することもできる。これらのアップデートは、2026年5月20日から世界中で利用できる。

〇クリエイティブの現場にもAIエージェントが入った
動画と音楽がFlow、画像がPics、アプリやWebサイトがStitch。Geminiの生成モデルを土台にしたクリエイティブツールが、それぞれの分野で揃ってきた。

いずれも、利用者が大まかな指示を出せば、AIが裏で必要な作業をまとめて引き受けてくれる作りになっている。本稿でここまで見てきた他の章と同じく、クリエイティブの分野でもGeminiは「あなたの代わりに動くAIエージェント」として動き始めている。

■I/O 2026の発表に触れて、感じたこと
Google I/O 2026の発表は、Geminiとその応用製品によって大きく私たちの生活や仕事が変わりそうという話だったが、一方でAIを使う際に注意すべき点は変わらない。

ひとつは、最終決定は人間が行う、ということだ。
Sparkデモの催促メールはGmailの下書きで止まっていたし、メガネからのDoordash注文も最終承認待ちだった。もう当たり前のことではあるが、Google自身が「下書き止め」「承認待ち」の設計をしているのも確認できた。下書きを確認し仕上げて送信するのも、注文の最終決定をするのも、人間の仕事である。全部AI任せにしないやり方だ。AIに責任は取れない。
便利な機能とはいえ、AIは間違えるし、暴走してしまうことさえある。信頼するのは良いが、信頼しすぎないことが重要だろう。

もうひとつは、セキュリティやプライバシーの面だ。
AIに渡す情報と渡さない情報を、ユーザー側でしっかり意識しておくことが重要だ。Workspace Intelligenceは管理者が情報源を制御できるし、Personal Intelligenceも個人で範囲を決められる。せっかく細かい権限管理が用意されているのだから、一度は設定画面を確認しておきたい。

■AIエージェント時代、Geminiが日常のあちこちに深く入ってくる
本稿で見てきたGoogle I/O 2026の発表は、基盤モデルから始まって、個人、仕事、Android、メガネ、検索、クリエイティブと、私たちの日常を構成するほぼすべての場面に及んでいた。

そして発表されたどのサービスでも、Geminiは「物知り」を卒業して、「あなたの代わりに動くAIエージェント」へと役割を広げている。本シリーズで追いかけてきたAIエージェント化の流れは、AnthropicとOpenAIが先行する中で、Googleもいよいよ本気で乗り出してきた、と言えそうだ。

筆者がGoogleの強みだと感じるのは、これらが机上の発表ではなく、すでに何億人もが日常的に使っているGoogleのサービスの中に組み込まれていく点だ。Gmail、Google Workspace、Android、検索、Chrome──いま手元にあるものが、知らないうちにAIエージェントとして動くようになっていく。読者の中にも、「気がついたら、自分のスマホの使い方が変わっていた」という体験をする人が、今年中に何人も出てくるだろう。

もうひとつ、Geminiが急速に強くしている武器がある。Personal IntelligenceやWorkspace Intelligenceのような、「あなたをよく知っているAI」の側面だ。XRメガネのデモを思い出してほしい。Geminiは「先週、友人のGiannaと会った場所まで案内して」というひとことから、Googleフォトとカレンダーをたどって場所を割り出し、ついでに「いつものコーヒー」まで覚えていた。固有名詞や状況をいちいち説明しなくても、Geminiが理解して賢く対応してくれる。この使い心地のよさは、Gmailや写真、カレンダーといったあなたの日常データを、すでにGoogleが預かっていることから生まれている。外から接続する形のAIだと、同じ使い心地はなかなか出せない。

AIアシスタントとして、いまもChatGPTを質問の相手に使っている読者は多いだろう。それは引き続き使い続けて構わない。ただ、AIはもう質問に答えるだけの存在ではなくなりつつある。OpenAIのCodexにせよ、本稿で見てきたGeminiの新機能にせよ、AIに作業を任せる時代がいよいよ生活と仕事の中に入ってきた。本稿をきっかけに、Geminiにも少しずつ触れてみてはいかがだろうか。日常の景色が、これまでとは違って見えてくるはずだ。

AIエージェント時代の全貌
AIエージェント時代の全貌を一枚にまとめたインフォグラフィック。基調講演と関連対談動画を素材にNotebookLMを使用して生成。


Google I/Oの基調講演の後、会場で行われたいくつかの対談の様子が公式YouTubeページで公開されていた。基調講演とこれらの動画をもとに、NotebookLMを使ってインフォグラフィック化してみた。

あなたに代わってAIエージェントがさまざまな仕事をする時代が本格的に始まっている。これからのAIエージェントは24時間365日休まず働くことができる。AIの知能が人類を超える日「AGI」が近いと言われている。そして、AIエージェントはコンピュータや画面の中から飛び出し、ロボットとしても活躍する時代が来るだろう。科学の分野でもAIが活躍し、大きく私たちの未来を変えていきそうである。

テクニカルライター 鈴木 啓一


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最速でわかる生成AI実践ガイド
山田 博啓
技術評論社
2026-03-12





Google I/O 2026 Geminiの反撃【前編】【AI活用術】

Google-io2026
Google I/O 2026の基調講演の様子。Sundar Pichai氏が登壇している場面。

シリーズ「AI活用術」の第4回、第5回は、Google Geminiの最新動向として、米国で開催されたイベント「Google I/O」での発表を中心に取り上げたい。前編・後編の2回に分けてお届けする。発表内容が幅広く盛りだくさんで、2026年5月の執筆時点で今年最大級のAI関連イベントになりそうである。

〇AI活用術
第1回 「AIが勝手にやってくれる」時代に〜2025年AIの進化を振り返る〜
https://itlifehack.jp/archives/10964715.html

第2回 自分専用の有能な秘書!「NotebookLM」を究めよう
https://itlifehack.jp/archives/10971125.html

第3回 AIが“自分の仕事を代わって実行する”──「Agent Skills」の効用
https://itlifehack.jp/archives/10985661.html

■AIエージェント時代の進展とGoogle Gemini
このイベントでの発表をひと言で言うと、Geminiの本格的AIエージェント化といえそうだ。以前のGeminiはChatGPTなど他のAIと同じように、「質問に答えてくれる物知り」というような存在だったが、本シリーズで追いかけているようにAIがあなたに代わって少しずつ高度な仕事を肩代わりしてくれるようになってきたのである。Geminiもまさにその方向に進化している。少しこのトレンドをふりかえってみよう。

たとえば、前回(本シリーズ第3回)ではAIに業務手順を覚え込ませる「Agent Skills」という仕組みを取り上げた。2026年2月初旬、米AI企業AnthropicのClaude CodeやCoworkの相次ぐ発表で「SaaS系企業の株価が軒並み暴落」という騒動が起きた話にも触れた。事務職がSaaSでこなしている業務をAIが置き換えると見た多くの株主が、関連株を一斉に売ったためと思われる。それからまだ3ヶ月しか経っていない。AIエージェントの分野ではAnthropicが一歩抜け出したかに見えていた。

もちろんChatGPTのOpenAIも、Anthropicの成功に刺激を受け、機能強化したCodexアプリを市場に投入し、エンジニアのみならず、一般事務職の仕事をAIエージェントが肩代わりするトレンドに一層拍車をかけている。

では、肝心のGoogleはどうか。Geminiは、いまやGmailはもちろん、Google Workspaceの文書作成、スプレッドシート、スライド作成、Google Driveなど、ほぼ全アプリのサイドバー(画面の右端が多い)に常駐するようになった。そして、ChromeブラウザやYouTubeにもGeminiが統合された。Google MapsにもやはりGeminiが統合され、「Ask Maps」という10年ぶりの大刷新が入った。シリーズ第2回で取り上げた情報整理ツール「NotebookLM」は大人気になり、この1年で15億ものノートブックや音声解説、スライドなどの各種アウトプットが作られた。これも人気の画像生成モデル「Nano Banana」は500億枚もの画像を世に送り出している。チャットアプリとしてのGeminiの月間アクティブユーザー数(MAU)は、わずか1年で4億人から9億人へと倍以上になった。

さらにスマートフォンの分野では、ライバルであるAppleがAIにGoogleの技術を採用するという衝撃のニュースが飛び交った。Appleは年間およそ10億ドルを支払い、Googleから1.2兆パラメータの専用Geminiモデルのライセンスを受けるという。今年後半、次世代Siriの中身はGeminiになる予定だ。

そんなところに、毎年恒例のGoogleの開発者会議「Google I/O 2026」が開催された。その基調講演(日本時間5月20日未明)で発表されたGeminiを中心とするサービス群は事前の予想を上回り、SNSでは世界中でこれを歓迎する「祭り」が始まった。本稿では、その中から特に注目したい発表内容を取り上げて紹介したい。ひと言で言えば、GoogleはAIを「面」で押さえに来た。基盤モデル、個人、仕事、Android、メガネ、検索、クリエイティブ──Googleはその強みを活かし、私たちの日常のあちこちのシーンでGeminiをあなたの強力な秘書にしようとしている。

■Geminiモデルの新世代 ── Gemini 3.5 Flash と Gemini Omni
I/O 2026の基調講演でまず発表されたのは、Geminiシリーズの新モデル2つだった。汎用AIの最新版「Gemini 3.5 Flash」と、動画・画像など生成系の新世代モデル「Gemini Omni」である。前者は本稿でこれから紹介する多くの機能の土台になり、後者はクリエイティブ分野(後述)でGoogleの強みを一気に押し上げる。

〇Gemini 3.5 Flash ── フロンティア級なのに、速くて、安い
「Flash」はGeminiシリーズの中で軽量・高速を担当するモデルだ。今回のバージョン3.5は、軽量モデルでありながらフロンティア級(最先端の大型モデル)に並ぶ性能を達成したという。出力速度は他社のフロンティアモデルと比較して4倍速く、価格は同等性能のモデルの半額以下だ。これまでコスト面で諦めていたAI活用にも踏み出しやすくなりそうである。Gemini 3.5 Flashは2026年5月20日から、Geminiアプリ、Google Workspace、APIなどGeminiを使う全製品で利用できる。

〇Gemini Omni ── 動画と画像、ひとつのモデルで作って編集する
もうひとつ発表されたのが「Gemini Omni」である。Google DeepMind(GoogleのAI関連 研究開発担当子会社)のCEO、Demis Hassabis氏が自ら登壇し、Omniを「あらゆる入力からあらゆる出力を生成できる新モデル」と紹介した。

これまでGoogleは、動画生成の「Veo」、画像生成の「Nano Banana」、インタラクティブな3D空間生成の「Genie」など、目的別に複数の生成AIを開発してきた。Omniはこれらの能力をひとつのモデルに統合し、テキスト・画像・動画を自由に組み合わせて入力・出力できるようになった。

運動エネルギーや重力といった物理現象の理解が大きく前進した点がアピールされていた。「タンパク質の折りたたみを粘土アニメで解説する動画を作って」のような複雑な指示も、自然な動きの動画として出力する。

登場人物の一貫性や、アルファベットの表示はかなり向上している。日本語の文字も表示できるようになったが、残念ながらまだ安定しているとは言えない。しかし、大きく一歩前進したとは言えそうだ。

Omni01
Gemini Omniが生成した動画の一場面。日本語の文字が表示できているが、ところどころあやしい。


Omni02
Omniで生成した動画の場面、もう一例。


【動画】
新橋居酒屋

YouTube:https://youtu.be/sN4PjPlL0Qc

会話形式で動画を編集できることも大きい。動画を「生成する」AIだったVeoから、「会話で編集する」AIへとOmniは大きく一歩進んだ。

2026年5月20日から、Gemini Omniシリーズの最初のモデル「Gemini Omni Flash」が、Geminiの有料サブスクリプション(Google AI Plus、Pro、Ultra)の利用者向けに、Geminiアプリ内で提供される。さらに上位の「Omni Pro」も近日中に提供される予定だ。

〇Gemini 3.5 Pro は6月リリースか

なお、Sundar Pichai氏(GoogleのCEO)は3.5 Pro(より高性能な上位モデル)についても「Google内部で使っており、大きな改善を感じている。翌月(6月)にはお届けする」と予告した。楽しみである。

■「あなたの文脈」を理解するAIへ ── Personal Intelligence と Workspace Intelligence
これまでのAIアシスタントには共通の弱点があった。「あなたのことを知らない」ことだ。つまり、質問するたびに、自分の状況や背景を一から説明し直す必要があった。Googleは、個人向けのGemini AIに「Personal Intelligence(パーソナル・インテリジェンス)」、企業向けのGoogle Workspaceに「Workspace Intelligence(ワークスペース・インテリジェンス)」という対になる2つの「文脈AI」を組み込み、この弱点を解消しようとしている。どちらもI/O 2026以前から段階的に提供が始まっていた機能である。後述するAIエージェント機能と並ぶ、Geminiの戦略の核と言える。

〇Personal Intelligence ── あなたのGmailや写真から、ふさわしい提案を返す
Personal Intelligenceは、Geminiに統合された個人向けの機能だ。後述するWorkspace Intelligenceとほぼ同時期に提供が始まっており、利用者が許可した範囲でGmail、Googleフォト、カレンダーなどのアプリと安全に接続し、Geminiの応答を「あなたに合わせた」ものにする。

基調講演で紹介された具体例の一つは、新しいGoogle検索のAIモードで家族の週末プランを聞くシーンだ。「子供と楽しめる近場のお出かけ先を考えて」と話しかけると、GeminiはGmail(過去の予約や領収書)・Googleフォト・Googleカレンダーを参照し、子供の好みや習い事まで踏まえた提案を返した。

〇Workspace Intelligence ── 仕事の「社内文脈」をGeminiに渡す基盤
一方、企業の利用者にとって重要なのが「Workspace Intelligence」である。これはI/O 2026に先立つ2026年4月のGoogle Cloud Next '26で発表され、4月22日から段階的に提供が始まっている機能だ。

簡単に言えば、Gmail、チャット、カレンダー、Google Drive、Googleドキュメント、スプレッドシート、スライドにある社内の情報を、Geminiが「文脈」として理解した上で答えてくれるようになる仕組みである。これまでなら毎回プロンプトに資料を貼り付けたり、長い前提説明をしたりする必要があった作業が、「いつもの仕事の続き」としてGeminiに頼めるようになる。

たとえばGoogleドキュメント内で社内データに基づく文書を作る、Googleスプレッドシートで自然言語から表や数式、ピボットテーブル、グラフを生成する、Googleスライドで会社の標準デザインに沿った編集可能なプレゼン資料を一括生成する──こうしたことが、社内の関連資料を参照しながらGeminiにより自動で処理される。

セキュリティ面の設計も重要だ。管理者は、Gmail・Drive・カレンダー・チャットのどの情報源をGeminiに使わせるかを制御できる。ユーザーが閲覧権限を持たないデータは参照されない。さらに、利用したデータは広告目的にも、生成AIモデルの学習にも使われない仕様になっている。

〇文脈データの真ん中にGeminiが座る ── Googleにしかない優位性
Personal IntelligenceもWorkspace Intelligenceも、Googleが長年積み上げてきたサービスと利用者データの上に成り立っている。Gmail、Googleフォト、Google Drive、Googleドキュメント、スプレッドシート、スライド、カレンダー──個人生活と仕事の情報が、すでにGoogleのなかにある。そこにGeminiが入って、文脈データに最短距離でアクセスできる構造ができた。他社のAIが同じことをしようとすると、外側からネットワーク経由で接続する形になり、速度や連携の細かさで差が出てくる。

Geminiの優位性
Geminiが個人と仕事の情報の真ん中に座る構造。他社のAIエージェントが外側からMCPで接続するのに対し、Geminiは最短距離で文脈データに触れられる。GPT image 2を使用して生成。


AIエージェントの世界はこれまでAnthropicとOpenAIが先行してきた。Googleの反撃の勝ち筋は、AIモデルの性能向上だけではなく、AIエージェント化と「文脈AI」の組み合わせにあるだろう。

〇現状:情報の壁に違和感あり
便利な仕組みだが、注意点もある。Workspace Intelligenceが文脈として読み込めるのは、Gmail・チャット・カレンダー・Drive・ドキュメントなどに限られ、GoogleフォトやYouTubeは対象外だ。写真や動画素材を業務で多用する人も多いはずだが、現状の仕様では利用範囲にない。今後の対象サービス拡大に期待したい点である。

■「待望の一般事務職向けAIエージェント」Gemini Spark
冒頭で、AIエージェントの分野ではAnthropicやOpenAIが先行していると書いた。Googleからも、いよいよ待望の一般ユーザーが利用できる本格的AIエージェントが登場する。I/O 2026で発表された「Gemini Spark」である。

Sundar Pichai氏は基調講演でSparkを「あなたの代わりに動くAIエージェント」と紹介した。指示を出したら結果を持ち帰ってくる、文字どおりの仕事の代行役である。しかもSparkはクラウド上で動作し、利用者がラップトップを閉じても、スマホをロックしても、バックグラウンドで動き続ける。Googleはこれを「24時間ノンストップで稼働するパーソナルAIエージェント」と紹介している。

注目したいのは、Sparkがエンジニアではない一般事務職に向けたAIエージェントだという点だ。これまで、プログラミングを書けない一般事務の人が業務を自動化したいと思っても、高いお金を払って業者に委託するか、最初から諦めるかしかなかった。それがようやく、自分自身の手で組めるようになる。

決め手は、Sparkで「スキル」が使えることだ。スキルは本シリーズ「AI活用術」の第3回で詳しく取り上げた、AIに業務手順を覚えさせる仕組みである。スキルにより、AIが仕事の手順、つまりワークフローを覚え、自律的に実行できるので、業務の自動化や効率化に貢献できるのだ。

スキルはユーザーがAIに依頼することで、AIが設計、開発、そしてメンテナンスが可能である。しかもスキルの中に必要に応じてAIがプログラムを埋め込むことができるので、ユーザーはそのようなシステムの仕組みやプログラミングの知識を全く知らなくてもかまわない。すべてAIに任せられるのである。こうした特徴のおかげでプログラマーやエンジニアではない、一般の事務職でも自分の仕事を効率化させるためのスキルを作れ、自動化システムなどを実行できる。

スキルは、Googleのツールとしては、エンジニア向けのAI開発支援ツール「Antigravity」で以前から使えていたが、Sparkでようやく一般利用者にも使えるようになる。AIエージェントを業務に組み込むための道具が、Googleにも一通り揃ったことになる。

〇デモ:パーティの段取りを全部任せる
基調講演ではJosh Woodward氏が、ご近所が集まるパーティの準備の支援をSparkに頼むデモを見せた。「出欠返事を集めて、持ち寄り品のリストを作って、未返事の人には催促メールを送って」という指示ひとつだ。

SparkはGoogleの各サービスを横断して動いた。Googleスプレッドシートに出欠表が生成され、Gmailと接続されて返事が届くたびに自動更新される。催促メールはGmailの下書きとして用意され(送信は人間の承認が必要)、イベント告知用のスライドはGoogleスライドに、自治会の規約はGoogle Driveから引っ張ってきた。ひとつの指示で全部進む。これが、Sparkが目指す「働き続けるAIアシスタント」の姿だ。

GeminiSpark
基調講演公式動画より。Gemini Sparkにパーティの準備を手伝うように頼んだところ。


〇AI大手3社の一般事務職向けAIエージェントがいよいよ出揃い、激しい競争へ
Sparkは2026年5月19日から信頼できるテスター向けに、5月26日からは米国のGoogle AI Ultra加入者向けにベータ版として提供が始まる。WebブラウザのGeminiアプリのほか、Androidスマホ・iPhoneのGeminiアプリでも使える。今夏には、MacのデスクトップアプリにSparkが統合され、パソコン内のファイルを使った作業もSparkに任せられるようになる予定だ。Windows版のデスクトップアプリへの統合は今のところ発表されていない。

これで、AI大手3社の一般事務職向けAIエージェントが出揃う。AnthropicのClaude Cowork、OpenAIのCodex、そしてGemini Spark。3社の競争がますます激しくなる。ユーザーとしては、利便性と実行力の向上に期待したい。

■AndroidのGeminiもエージェントに 「Gemini Intelligence」
I/O 2026の直前、5月13日のGoogle「Android Show 2026」で、Androidスマホ向けのGemini機能群「Gemini Intelligence(ジェミニ・インテリジェンス)」が発表された。さらに5月20日のI/O 2026基調講演でも追加発表があった。Geminiが「面」で押さえに来たGoogleの戦略のなかで、もっとも多くの人の手元に届くのが、Androidである。

Gemini Intelligenceは、まずはGalaxy S26とGoogle Pixel 10に先行搭載され、今年後半にかけて他のAndroidスマホ、Wear OSのスマートウォッチ、車、メガネ、ラップトップへと広がっていく。

また、同時に発表されたGoogleの新しいノートPCカテゴリー「Googlebook」は、このGemini Intelligenceのためにゼロから設計されたとされており、注目である。今年秋に登場予定である。

〇日常作業をAIエージェントのGeminiが代行する
Androidスマホの中で、Geminiがアプリをまたいだ作業を代わりにこなすようになる。たとえばホテルのロビーで気になった旅行パンフを写真に撮り、「6人で行けるツアーをExpedia(旅行アプリ)で探して」と頼むだけで、Geminiが裏でExpediaを開いて条件に合うプランを探してくれる。料理アプリや配車アプリへの対応も加えられた。

ChromeブラウザにもAIエージェントのGeminiが入る。Webを横断した調べ物のまとめや、複数の予約サイトを巡る空き状況比較といった、これまで手動でやっていた調査作業を代行する。Webサイトの自動入力(Googleの「自動入力」機能)も、前述のPersonal Intelligenceと連動して賢くなり、スマホの小さな画面で長いフォームを埋めるストレスから解放されそうだ。

〇自分専用のウィジェット(=ミニアプリ)を作る「Create My Widget」
特に面白いのが「Create My Widget」だ。「週3回の高タンパクなレシピを提案するウィジェット」「風速と雨だけ表示する天気ウィジェット」のように、自然言語で頼むだけで、自分の好みに合わせた専用ウィジェットがホーム画面に作られる。Wear OSの時計でも使える。

Googleはこれを「Generative UI(生成型UI)の最初の一歩」と位置づけている。AIが、あらかじめ決まったレイアウトデザインで画面を表示するだけでなく、ユーザーの要望に合わせて画面そのものを生成する技術のことだ。Generative UIについては本稿の後半で改めて取り上げる。

CreateMyWidget
「Create My Widget」のデモの様子。Android Showの公式動画から。


〇Android向けのその他の新機能
Android Showでは他にもいくつかの新機能の発表があった。

「Rambler」は、言い淀みや多言語の切り替えを含む音声を、Geminiがその場で読みやすい文章に整えてくれる機能だ。長文メールの口述などに役立つ。スマホでのテキスト入力やAIへのプロンプト入力を大きく変えそうだ。

「マジックポインタ」は、マウスカーソルをあてた対象を「これを」「こちらに」とGeminiに口頭で指示できる機能だ。前述の「Googlebook」に先行搭載され、その後「Gemini in Chrome」にも展開予定だ。

「Android Halo」はスマホ画面上部の細い帯で、Geminiが「いま何をしているか」を一目で把握できる仕組みである。今年後半に登場予定だ。

以上のように、AndroidのGeminiもエージェント化し、これまでのような「写真の加工」やメールの下書きにとどまらないパーソナルアシスタントとして強化される見込みだ。

iPhoneのApple Intelligenceに搭載が予定されるGeminiの機能も気になるが、スマートフォン全般のAIエージェント化が本格的に始まる年になりそうだ。

本稿の前編はここまでとする。後編では、スマートグラス、Google検索の大幅な刷新、そして動画・画像・Webデザインなどクリエイティブ系の新ツールを取り上げる。

テクニカルライター 鈴木 啓一


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最速でわかる生成AI実践ガイド
山田 博啓
技術評論社
2026-03-12





【写真や動画の作例あり】ハッセルブラッドカメラが魅力!「OPPO Find X9」実機レビュー

01
OPPO Find X9

OPPOから2025年12月、同社のフラッグシップスマートフォン「OPPO Find X9」が発売された。ハッセルブラッド(Hasselblad)と共同開発の高性能カメラに加え、7025mAhという大容量バッテリーを搭載するのが特徴だ。「OPPO AI」も進化しているという。実機をお借りして試してみたのでレビューしよう。

■外観とディスプレイ
まずは外観から見ていこう。
約6.6インチの大画面を搭載しながらも、サイズは約157×74×8.0mm、重量は約203gに収まっている。7025mAhという超大容量バッテリーを搭載していると言われなければ気づかないほど、従来機と変わらないサイズである。

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OPPO Find X9 正面


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OPPO Find X9 背面


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梱包箱と同梱品


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背面のレンズ部


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左側面に配置された「Snap Key」


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SIMスロット


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「スマート急速充電」で充電中の様子。約24Wで充電できている。


背面は高級感のあるマットな質感で、指紋がつきにくく手に馴染む。そして円形の巨大なカメラユニットと「H」のロゴが、ハッセルブラッドカメラの存在感を力強くアピールしている。全体として非常に洗練された、フラッグシップにふさわしい上質なデザインである。

ディスプレイは解像度2760×1256ドットの有機ELを採用しており、発色が美しくきめ細かい。120Hzのリフレッシュレート対応でスクロールも極めて滑らかだ。また、最大輝度は1800nitsと非常に明るく、夏の直射日光の下でも視認性が良さそうで、好印象だ。

■フラッグシップ機としてのパフォーマンス
搭載するプロセッサ(SoC)は、最新の3nmプロセスで製造された「MediaTek Dimensity 9500」だ。RAMは16GB、ストレージは512GBと、ハイエンド構成である。

実際に使ってみると、アプリの起動や切り替え、Webブラウジングなど、あらゆる操作がもたつくことなく極めてきびきびと動く。

日常使用からヘビーなゲーム用途までカバーできるパフォーマンスである。

AIの処理についてその実力をアプリ「AI Benchmark」で測定したところ、19756と言うスコアとなった。これは現時点のフラッグシップ機としてふさわしい実力である。昨年レビューしたXiaomi 15T Proが同スコアで12599だったのを考えても、SoCが「MediaTek Dimensity 9400+」から「9500」へ1世代進み、AI処理の性能がさらに向上したと確認できた。

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AI Benchmarkの結果


ライカカメラが魅力!「Xiaomi 15T Pro」実機レビュー(ITライフハック)
https://itlifehack.jp/archives/10936621.html

■ハッセルブラッドカメラの実力
本機最大の魅力は、やはりハッセルブラッドと共同開発したカメラ部だろう。今回はこのカメラ機能を中心にじっくりと試してみた。

背面のメインカメラは、すべてが5000万画素のトリプル構成となっている。
・広角: 5000万画素 f/1.6、光学手ぶれ補正
・望遠: 5000万画素 f/2.6、光学手ぶれ補正(光学3倍ズーム)
・超広角: 5000万画素 f/2.0、視野角120°

さらに、より正確な色再現を可能にするマルチスペクトルセンサーを搭載している。前面カメラも3200万画素と高画質だ。

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超広角 15mm 奥四万湖・四万川ダム


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広角23mm 奥四万湖・四万川ダム


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望遠光学2倍 48mm 奥四万湖・四万川ダム


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望遠光学3倍 73mm 奥四万湖・四万川ダム


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望遠 6倍 146mm 奥四万湖・四万川ダム


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望遠 120倍 2846mm 奥四万湖・四万川ダム


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四万川


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四万川


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夜景 四万温泉 四万たむら


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屋内 四万温泉 四万たむら フロント


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夜景 四万温泉 積善館


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夜景 四万温泉 温泉街


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前菜


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街角の花屋


【動画】
動画の作例 夜景 四万温泉 積善館

YouTube:https://youtu.be/lWGpLWhonfc

実際に撮影してみて驚かされるのは、その「色彩美」だ。ハッセルブラッド特有の、自然でありながらも深みと立体感のある色作りが見事に再現されている。単なる「スマホのキレイな写真」の枠を超え、空気感や温度まで伝わってくるような描写なのだ。

特に秀逸なのが光学3倍の望遠カメラである。5000万画素の高画素センサーを活かし、被写体の質感をディテールまで克明に描き出す。
また、夜景撮影においても、明るいf/1.6の広角レンズと強力な手ぶれ補正のおかげで、ノイズの少ないクリアな写真が手持ちで撮影できた。明暗差の激しいシーンでも白飛びや黒つぶれがしっかりと抑えられており、シャッターボタンを押すだけでプロ並みの作品が仕上がるのは感動的ですらある。

■7025mAh バッテリー・充電
カメラと同時に本機のもうひとつ注目したい点が、バッテリーである。
一般的なスマートフォンのバッテリー容量が5000mAh前後であるのに対し、本機は7025mAhという業界トップクラスの超大容量バッテリーを搭載している。

実際にYouTube動画の連続再生を行い試してみた。16:00 80%で始めた連続再生が翌朝8:00まで継続できた。16時間連続再生できたことになる。

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YouTube動画連続再生テスト結果。測定にはアプリ「シンプルバッテリーグラフ」を使用した。


ただ、最新の他社機に比べ、バッテリー容量の割には思ったほど再生時間は延びなかったとも言える。容量があるので省電力化を徹底的に頑張らなくてもこれだけの時間の連続再生が可能になったともいえそうだ。この実力なら、普通の使い方で丸一日以上連続使用が可能と思われる。いずれにしても普通の使い方なら十分なスペックである。

また、大容量バッテリーとなると充電時間が気になるところだが、本機は最大80Wの急速充電に対応している。
実際にバッテリー残量が2%の状態から充電して、約1時間で90%まで一気に回復した。

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急速充電のテスト。測定にはアプリ「シンプルバッテリーグラフ」を使用。


7025mAhという大容量にもかかわらず、こんな短時間でほぼ満充電に到達できるのはとても評価できる。出かける前に残量が少ないことに気づいても短時間で回復できるので、使い勝手が良いと感じた。

ワイヤレス充電にも対応しており、置くだけで素早く充電できるのも非常に便利だ。

本機の充電機能にはいくつか安全性や、バッテリーの劣化を減らす機能が搭載されている。
「カスタム充電制限」はあらかじめ充電する最大値を80%〜90%程度に抑え、過充電の危険をなくす機能だ。
「バイパス充電」はバッテリーがある閾値まで充電されると電力がバッテリーではなくシステムに直接供給されるようになり、デバイスの加熱を抑える機能である。充電をしながら、炎天下で高負荷のゲームをプレイすると、スマホ内部は大変な高温になり、これはバッテリーに対して劣化を早める大きな要因になる。

筆者も過去何台か、スマホのバッテリーを急速に劣化させてしまった経験がある。バイパス充電の機能で、ある程度充電ができていればそれ以上の充電を止めて、本体システムへの給電だけにすることにより、バッテリーの発熱を減らし、劣化を避ける仕組みだ。

バッテリーをなるべく劣化させずに本機を長く使えるように、積極的に活用したい機能である。

■OPPO AIを使ってみた
前述のように、本機はAI関連処理の性能が高いSoCを搭載しており、これを活かすAIアプリも充実している。「OPPO AI」と名付けられたAIアプリをいくつか紹介しよう。

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OPPO AIの一覧


- マインドスペース

画面に表示された情報を「Snap Key」を押すだけで登録でき、後から検索できるアプリ。登録された画像をAIが自動処理して「検索キーワード」を自動抽出してくれる。

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マインドスペースの画面


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写真を撮影したときに、あわせて「Snap Key」を押して画面を保存しておいた。AIが自動的に検索キーワードを追加してくれた。AIが「四万温泉」への「旅行」で、ここは「バス停」だと自動的に判定してくれている


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同様に旅行中に登録した画面


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後で「バス停」と検索すると、先ほどの写真が検索できた


〇AIライター
SNSへの投稿やメモに文章を書く際にAIが手伝ってくれる機能である。

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Facebookアプリの投稿を作成する画面を開くと「AI ライター」のポップアップが表示される。


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それをタップして「投稿を書く」の画面で、AIの力を借りて文章を作成することができる。簡単な文章を入れて、それをより丁寧な説明に変えてもらうことなどができる。


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本機の「メモ」アプリを開き、新規メモ作成ボタンを押したところ。キーボードの左上に、鉛筆に星のアイコンがAI ライター機能である。


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AI ライターを起動したところ。


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さらに「何でも書く」をタップしたところ。プロンプトが入力できる。


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試しに「挨拶の言葉」をタップしたところ。いくつか文章の案が提案される。


〇AI翻訳
AIを使った翻訳アプリである。

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アプリを起動したところ。このようにさまざまなパターンの翻訳に対応している。


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「会話翻訳」では、対面で会話する場面を想定している。この画面では、マイクのアイコンをタップして話すと英語が日本語に、日本語が英語に翻訳されて表示される。右向き矢印を押すと、翻訳された言語を音声で再生する機能もある。


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さらに本機の画面を両者の間に配置して使うモードもある。


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「同時通訳」では、話し手の一連の発言の内容を逐次翻訳して表示することができる。


〇AI レコーダーアシスタント
本機のレコーダーアプリに組み込まれたAIを使った文字起こしの機能である。

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レコーダーアプリを起動して3点メニューをタップしたところ。


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さらに設定を選んだところ。AI レコーダーアシスタント機能を使う設定ができる。


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英語の文字起こしの結果。


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概要を纏めることができる。ただし、翻訳の機能はない。


以上のような、さまざまなOPPO独自のAIアプリが搭載され、充実してきている。

ただし、一覧のなかにあった「AI VoiceScribe」が今回見つからなかった。未実装のようである。似た機能としてAI レコーダーアシスタントがあるので、近い将来翻訳機能が追加され、この名前になるのかもしれないと、予想している。

もちろん、本機ではOPPO独自の「OPPO AI」のほかにGoogle GeminiやGmail、Googleフォトなどで使えるGoogle製のAIを使うことができる。本稿では省略するが、Gemini Liveや、写真の編集、かこって検索などの便利な機能も大いに活用していただきたい。

■日常を最高峰のカメラとバッテリーで彩る
OPPO Find X9を使ってみて改めて感じたのは、ハッセルブラッドカメラがもたらす「撮る喜び」と、7025mAhバッテリーの急速充電による「使い勝手の良さ」である。

繊細でカラフル、そしてドラマチックな写真が撮れるカメラ性能は、間違いなく現在のスマートフォントップクラスだ。それに加えて、大容量ながら急速充電可能なことにより使い勝手が良いバッテリーの恩恵は計り知れない。さらに、最新のAIを搭載し、FeliCa(おサイフケータイ)にも対応し、メイン端末として大活躍しそうなスマホである。

写真にこだわりたいカメラ好きのユーザーはもちろん、バッテリー残量を気にするストレスから解放されたいすべての人に、自信を持ってお薦めできるスマートフォンである。

テクニカルライター 鈴木 啓一


「OPPO Find X9」製品情報

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自分専用の有能な秘書!「NotebookLM」を究めよう【AI活用術】

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前回、シリーズの第1回として2025年のAIの進化を振り返ってみたが、今回はそのなかでも最も実用的なAIアプリといえそうなGoogleの「NotebookLM」を取り上げたい。

AIの進化が止まらない。ChatGPTやGeminiとチャットを楽しみ、日々のちょっとした調べ物に活用している人は多いだろう。しかし、「もっと実務や学習にAIを使いこなしたいが、何をすればいいのかわからない」と足踏みしている層も少なくないはずだ。

そんな人々に、筆者は自信を持って提案したいツールが「NotebookLM」だ。これは単なるチャットAIではない。あなたが手元に持つ「資料」をAIに読み込ませ、その資料だけを専門知識として持つ「自分専用の有能な秘書」を作り出すツールである。

さらにNotebookLMは「スタジオ」という強力な機能を充実させ、もはやインプットだけでなく「価値あるアウトプットの再発信」までを一気通貫でこなすモンスターアプリへと進化した。本稿では、その具体的な活用術を徹底解説する。

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NotebookLMのトップ画面(https://notebooklm.google.com/)。作成したノートブックが一覧表示されている。


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NotebookLMの初期の原稿と使用予定のスクリーンショットをもとにノートブックを作成し、各種アウトプットを出力しているところ。


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NotebookLMが生成したスライドのページの例 その1


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NotebookLMが生成したスライドのページの例 その2


■ 情報収集、理解の促進と再発信のワークフロー
NotebookLMの画面構成は「ソース」、「チャット」、「Studio」の3つに分かれている。基本的な使い方は以下の通りである。

1. ソースを登録する:
ソースには手持ちのファイルや、Webの記事のURL、YouTube動画のURLなどが登録できる。
Webで新しいソースを検索する機能もある。Fast Research(素早く検索)とDeep Research(深く詳細な検索)が選べる。

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あらゆるフォーマットを「ソース」として統合する


2. AIと対話して理解を深める:
たとえば、「この技術は既存のサービスとどう違うの?」、「メリット・デメリットを整理して」などとと質問し、理解を深める。

3. スタジオ機能でアウトプットを生成し、さらに理解を深める:
「音声解説」、「動画解説」、「インフォグラフィック」、「スライド」、「レポート」、「マインドマップ」、「一覧表(Data Table)」など、さまざまな形態のアウトプットを出力する。

これらの出力は、インプットされた情報の理解を促進するだけでなく、情報の再発信にも活用できるレベルである。

NotebookLMの主な機能をひとつずつ見ていこう。NotebookLMにはGoogleの最新のAIモデル「Gemini 3.0」が組み込まれており、その能力を最大限活かし、次のようなさまざまな機能が実現されている。

■ 読解のバリアを破壊する:英語・論文・動画も「まかせて」
NotebookLMの魅力、ひとつめは情報の理解を強力に手助けしてくれることである。
数百ページの英語論文や、1時間を超える海外のカンファレンス動画を前にしても大丈夫。NotebookLMがあれば、これらはもはや怖くない。AIがあっという間に要約したり、翻訳したり、わかりやすい解説を生成してくれるのだ。

URLを指定したりPDFをアップロードしたりするだけ。テキストだけでなく、図表を含むスプレッドシートや、YouTube動画の音声・映像までを「ソース」として統合的に解析できる。

「この動画で話している技術的な課題は何?」「内容を中学生にもわかるレベルでわかりやすく説明して」

こうした問いかけに対し、AIはソース(根拠)を明示しながら正確に答えてくれる。もはや英語が苦手であることや、専門知識が乏しいことは、新しい知見を得るための障壁ではなくなったのだ。

長い動画も10分もあればかなり詳しく概要をつかむことができる。

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読解のバリアを破壊する


■ 根拠のある回答:嘘を付かないAIの安心感
一般的な生成AIを利用する際、常に付きまとうのが「ハルシネーション(もっともらしい嘘)」への不安だ。しかし、NotebookLMはこの問題を鮮やかに解決している。

AIの回答には、必ずソース内のどの箇所を参照したかを示す「インデックス番号」が付与される。クリックすれば該当する資料のページや動画のチャプターへ即座にジャンプできる。AIが勝手に知識を捏造するのではなく、常に「あなたが渡した資料」に基づいて会話をしてくれる安心感は、ビジネスや研究の現場において最重要な事柄のひとつだ。

とはいうものの、ハルシネーションの軽減効果はインプット情報をユーザ自身が信頼の置けるものだけに絞り込むのが大前提である。こうしたことをよく理解して使いこなすのがよいだろう。

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「ハルシネーション」を防ぐ仕組み

■ プロのイラストレータ・レベルのアウトプット
今、最も注目すべきなのが、大幅に拡充された「スタジオ」機能だ。
筆者が最も驚かされたのは、インフォグラフィックやスライド生成における「視覚的進化」だ。これにはGoogleの最新画像生成モデル「Nanobanana Pro」が活用されており、訴求力の高いビジュアルが数分という短時間で生成される。

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生成されたインフォグラフィックの例


複雑な内容を一枚の図解にまとめるインフォグラフィックや、ストーリー立てや図解表現を含め、即ビジネスに使えそうなスライドのできばえで、これまでのAIツールの常識を覆すといえそうだ。

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生成されたスライドの例


ただし、ひとつ注意が必要な点がある。生成されたスライドの出力形式が現時点ではGoogleスライド形式の直接出力には対応しておらず、PDF形式、およびPowerpoint形式となっている。ただし、PDF方式はもちろん、Powerpoint形式でもスライド画面は各ページに画像が1枚張り付いただけという形になっており、細かい修正がしにくいのが残念な点だ。
近い将来、Googleスライド形式に対応すると発表されているので改善に期待したい。

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生成されたスライドのダウンロードメニュー


大変優秀なAIではあるが、各スライドの内容に修正を入れたい場面は多い。そこでスライドの内容を微修正する機能が追加された。

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スライドの修正を支持するプロンプトを入力しているところ。スライドの見出しになぜかフォント名が大きく表示されてしまったので、これを削除するように依頼している。ほかにも、画像を入れ替えたり、文言を修正したりも可能だ。


また、現状のNanobanana Proの制約であるが、細かい日本語の文字が化けてしまうことも多い。

この対策として、完全ではないが化ける確率を下げる方法がある。それは画像を生成する際のプロンプトで小さい文字を禁止する方法だ。

「フォントのサイズは10ポ以上にしてください」、もしくは「20ポ以上にしてください」と指示する。文字化けは小さい文字で起きやすいためだ。ただし、これを行うと画面全体のデザインに影響することがあるので、いろいろな条件で試してよい結果を見つけてほしい。

■ 音声解説と動画解説
「音声解説」は、読み込ませた資料を2人のAIがポッドキャスト形式で対話しながら解説してくれる機能だ。忙しい朝の準備中や移動中、難しい専門書の内容を「ラジオ感覚」で聴き流すこともできる。
ビデオ形式でナレーションと図解を組み合わせた「動画解説」も登場した。難解だった元資料を、目や耳からやさしい解説として頭に入れることが手軽にできるようになったのだ。

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生成された音声解説を再生しているところ


【音声】
生成された音声解説(m4a)

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生成された動画解説


【動画】
ビデオ形式でナレーションと図解を組み合わせた「動画解説」

YouTube:https://youtu.be/uLBffL5tco8

■知識を定着させる学習支援ツールも充実
「フラッシュカード(単語帳)」や「クイズ(理解度テスト)」を自動生成する機能も見逃せない。読み込んだ資料をもとに重要なポイントをクイズにしてくれる。試験勉強やスキルアップを目指す読者にとって、強力な学習パートナーになってくれるのだ。

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生成された「フラッシュカード」の例


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生成された「クイズ」の画面例


■マインドマップで情報を整理し理解を深める
マインドマップの機能もなかなか便利である。
ソースの情報をAIがマインドマップと呼ぶ、グラフィカルにその構造を表す図に整理してくれる。たとえば5つの要点があれば、5つのキーワードが表示され、さらにそれぞれのキーワードを深掘りすると、また要点であるキーワードが表示される。こうして情報全体の階層や構造が視覚的に理解しやすくなるのである。

NotebookLMのマインドマップの特徴は、あまりマップで深掘りするのではなく、深い階層になるまえにキーワードの部分をクリックすると、元のチャット画面に戻り、そのキーワードを深掘りする質問をチャット画面に投げる仕掛けになっている。

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マインドマップの画面


■ Data Table機能で情報整理を時短。
最新の「Data Table」機能も、使い勝手がよい。これはユーザーが「ここを表にして」と指示するのを待つだけの機能ではない。プロンプトで「こういう表を作って」と超具体的に指示するのが普通の使い方だが、ソースとなった膨大な文書や議事録の中から、「これを表にするべき」という情報をAIが自ら見つけ出し、まとめることもできる。

このほか、「レポート」として、文章を出力させることも可能だ。

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生成された「Data Table(表)」


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生成された「レポート」


以上各機能には「プロンプト」の記入欄があり、AIに対し指示を追加できるようになっている。たとえば、特定の視点を重点にまとめてほしいなど、指示できるので便利だ。

■NotebookLMの機能を拡張するChrome拡張機能
NotebookLMをChromeブラウザや互換のブラウザで使うユーザは、Chrome拡張機能を使ってさらに便利に活用することができる。ここでは2種類ほど紹介しよう。

a. NotebookLM Web Importer
https://chromewebstore.google.com/detail/notebooklm-web-importer/ijdefdijdmghafocfmmdojfghnpelnfn?hl=ja

NotebookLMのソースとしてWebページやYouTube動画のURLを登録する際に使うと便利なChrome拡張機能である。閲覧しているページをNotebookLMに登録してくれる。

chromeex01
NotebookLM Web Importer


b. BananaNL
https://chromewebstore.google.com/detail/banananl/mjennffndagebhgcbeblffhgooohling

NotebookLMで生成するインフォグラフィックやスライドなどで使われるNanobanana Pro
に与えるプロンプト集を、たくさんの画像スタイルの中から画像を見ながら選び、適用できる優れものの、Chrome拡張機能である。視覚的にインパクトのあるアウトプットが簡単に得られる。

chromeex02
BananaNLで使える画像スタイルはとてもたくさん揃っており、サンプルを見て選ぶことができる。この画面は「BananaX」と呼ばれる画面で、NotebookLMを使う前段階で、あらかじめ気に入った画像スタイル(=候補)を選んでおく機能がある。


chromeex03
NotebookLMでたとえばスライドを生成しようと思ったとき、カスタマイズの画面下部に「BananaNL」のボタンがあらわれ、これを押すとこのような画面であらかじめ選んだ候補の中から適用するスタイルを選ぶことができる。今回は「Handwritten...」を選択。その右に選択した画像スタイルのサンプルも表示されている。


chromeex04
画像スタイルを選択すると、このようにプロンプト欄に設定される。サンプル画像デザインになるように、プロンプトを設定してくれる仕組みだ。


chromeex05
「生成」ボタンを押し、生成されたインフォグラフィック。サンプルと同じ、黒板にチョークで手書きしたような画像スタイルになっている。


c. Enhancer 4 Google
https://chromewebstore.google.com/detail/enhancer-4-google/cmihmmpeladlmemlonckioeleobhggfl?hl=ja

NotebookLMだけでなく、Googleのいくつものサービスの使い勝手をさらに改善してくれるChrome拡張機能。そのなかで NotebookLMに関係するものだけでもたくさんあり、ここでは書き切れないが、その一部だけ紹介する。
・Studioの各機能のボタンを改善する機能(Studioの解説音声や、解説動画、スライドなど、各機能のボタンを押すといきなり生成が始まってしまうが、プロンプトで指示をしたい場合には不便になることがある。そのため、いきなり生成をスタートさせず、設定画面を必ず開くようにする機能である)
・ノートブックをカテゴリーわけして表示する機能(ノートブックの数が多くなると使いにくくなる対策)
・Google Docsの複数のファイルを登録した際に、その複数ファイルの変更を一括で同期できる機能。Google Docsとの連携で使うときにとても重宝しそうだ。
・その他多数

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Enhancer 4 Googleの設定画面(一部)


■NotebookLMはあなたの「脳の力」を何倍にも増幅する
NotebookLMは、もはや単なる補助ツールではない。あなたの知的好奇心を最大化し、アウトプットの質と量を劇的に高める。

これまでのAIが「何でも知っている万能選手」だったのに対し、NotebookLMは「あなたのためだけに働く専門家」である。難解な英語サイトも、長大な動画も、分厚い論文も、もはや怖くない。理解に時間がかかった情報も短時間でものにできる。さらにそれらを糧にして新しい価値を世に問う武器に変えられるのだ。

さらにこんな使い方もある。筆者は90年代からずっと、細々ながらPC雑誌などに記事を書いてきた経緯がある。その関係で当時書いた記事が掲載された雑誌を長く保管していたのだが、最近遂に手放す決意をした、そして、その中の貴重な何冊か、全ページをスキャナで読み込んでPDF形式のファイルで保管していたのだ。

このPDFファイルを複数、NotebookLMに読み込ませてみると、その時代のその雑誌に掲載されたことについて質問すればすべて答えてくれる専用チャットボットがいきなり誕生したのだ。これは楽しい。

もちろん、その時代のことをインフォグラフィックやスライド、動画コンテンツなどにすることもできた。とても楽しい。懐かしい時代の思い出が蘇ってきた。こうした古い時代を振り返る記事を書く機会がまたあれば受けたいと思えるくらいの情報量である。

magazine03
古い雑誌を丸ごとスキャンしてPDF化し、NotebookLMのソースとして登録すれば、その時代の専用チャットボットがいきなり誕生する。


本稿をお読みいただいたあなたも、まずは手元にある、積み残したままのPDFや気になるYouTube動画を、NotebookLMのノートブックに放り込むところから始めてみてはいかがだろうか。昨日までのあなたの知的世界が、一瞬で広がる体験を約束する。

テクニカルライター 鈴木 啓一


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「自分専用の有能な秘書」を作り出す!「NotebookLM」を究めよう【AI活用術】
前回、シリーズの第1回として2025年のAIの進化を振り返ってみたが、今回はそのなかでも最も実用的なAIアプリといえそうなGoogleの「NotebookLM」を取り上げたい。AIの進化が止まらない。ChatGPTやGeminiとチャットを楽しみ、日々のちょっとした調べ物に活用している人は多いだろう。しかし、「もっと実務や学習にAIを使いこなしたいが、何をすればいいのかわからない」と足踏みしている層も少なくないはずだ。そんな人々に、筆者は自信を持って提案したいツールが「NotebookLM」だ。これは単なるチャットAIではない。あなたが手元に持つ「資料」をAIに読み込ませ、その資料だけを専門知識として持つ「自分専用の有能な秘書」を作り出すツールである。さらにNotebookLMは「スタジオ」という強力な機能を充実させ、もはやインプットだけでなく「価値あるアウトプットの再発信」までを一気通貫でこなすモンスターアプリへと進化した。本稿では、その具体的な活用術を徹底解説する。


「AIが勝手にやってくれる」時代に〜2025年AIの進化を振り返る〜
2022年末にChatGPTが爆発的に普及し世界を驚かせてから、まだ3年しか経っていない。しかし、このわずかな期間でAIは目覚ましい進化を遂げた。コンピュータプログラムであるはずのChatGPTが、あたかもそこに人間がいるかのように自然な会話をこなす。その衝撃を覚えている読者も多いだろう。さて、今回からシリーズでそんなAIの現状について、初心者にもわかりやすく解説していきたい。その第一回は、2025年のAIの進化を振り返ってみたいと思う。


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Google Pixel Watch 4 レビュー /「Xiaomi Store イオンレイクタウンkaze店」がグランドオープン【まとめ記事】

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Googleのスマートウォッチ Pixel Watch 4のレビューをお届けしよう。筆者は初代Pixel Watchからシリーズ全機種使ってきたが、本機もさっそく10月9日の発売日に入手し愛用している。シリーズ4機種目となるわけだが、期待通り、完成度が一段も二段も上がっている。今回、AI機能「Gemini」に対応した。初期モデルで弱点として認識されてきたバッテリーの持ちも大幅に改善されている。その他細かい部分の改良改善が著しい。そのあたりをレビューしていこう。

小米技術日本株式会社(シャオミ・ジャパン)は、2025年11月15日(土)に国内3店舗目となる「Xiaomi Store イオンレイクタウンkaze店」を、国内最大級のショッピングモールである埼玉県越谷市のイオンレイクタウン内にグランドオープンした。当日には、このオープンを記念し、店頭にてオープニングセレモニーが開催された。

AI機能「Gemini」に対応!Google Pixel Watch 4 レビュー
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「Google Pixel Watch 4」製品情報

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AI機能「Gemini」に対応!Google Pixel Watch 4 レビュー

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Googleのスマートウォッチ Pixel Watch 4のレビューをお届けしよう。筆者は初代Pixel Watchからシリーズ全機種使ってきたが、本機もさっそく10月9日の発売日に入手し愛用している。シリーズ4機種目となるわけだが、期待通り、完成度が一段も二段も上がっている。今回、AI機能「Gemini」に対応した。初期モデルで弱点として認識されてきたバッテリーの持ちも大幅に改善されている。その他細かい部分の改良改善が著しい。そのあたりをレビューしていこう。

□リンク
バッテリーが改善され、魅力度がアップ!スマートウォッチ「Google Pixel Watch 3」レビュー
https://itlifehack.jp/archives/10835613.html

■デザインと装着感
筆者が購入したのは直径41mm、45mmと2サイズあるうちの45mmと大きい方のモデルである。厚さは12.3mm、重量は36.7gで、一日つけていても重さが気にならない。
本体はPixel Watchシリーズの特徴であるドーム状の形状を踏襲し、画面サイズのわりにスリムでコンパクト。シンプルでとてもスタイリッシュな印象である。

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Google Pixel Watch 4


付属のバンドは今回「Obsidian アクティブバンド」を選んだ。本体ボディの黒と合わせてすべて黒である。このバンドに関しては以前のモデルと変更はないようだ。

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同梱品(その1)


今回外観デザインで最も大きく変わったのは充電端子の位置である。充電の際には本体を付属の「急速充電ホルダー」に立てて行う。つまり、充電端子が本体の裏面から、今回側面に移動している。ホルダーにはマグネットが埋め込まれていて、本体とがっちり接続するようになっている。本体を横向きに保持して充電を行うことになるが、充電中は画面が90度回転し、時刻や充電の状況を表示する仕様になっている。

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同梱品(その2:急速充電ホルダー)


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充電中の様子


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側面の充電端子


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リューズ


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背面のセンサー


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付属のバンド(Sサイズ)をつけた状態で実測64g


メーカー側の事情もあるとは思うが、初代、Pixel Watch 2/3、Pixel Watch 4で、それぞれ異なる方式の充電機構が採用されている。このような変更は周辺機器の買い換えが必要になる場合があり、あまり好ましいことではない。充電機構は本機のこのスタイルに定着し、今後は変更がないことを願っている。

■画面と操作性
画面表示は初期の同シリーズ機と比べてかなり見やすくなっている。45mm直径の本体ギリギリまで画面が広くなった。320ppiと高解像度の有機EL画面は発色や応答性も良く、最大輝度3,000nitsと炎天下でも見え、明るさも十分だ。
操作はこれまで通り、画面のタッチ操作とリューズ、そしてサイドボタンがひとつである。
操作感はきびきびしており、今回、Geminiによる音声操作が加わったことで、さらに使いやすくなってきたと感じる。Geminiに関しては後述する。

■スマホとの連携やアプリについて
本機を購入して最初に設定を行うには、まずスマホと接続する必要がある。筆者はモトローラ edge 60 proをメインに使っているので、これと接続して本機を使うことにした。
スマホにPixel Watchアプリをインストールして画面の指示に従い、Bluetoothで接続して、あっという間に簡単に連携できるようになった。
さらに健康系・フィットネス系の機能を使うには、Pixel WatchアプリのほかにFitbitアプリを入れて使う。

Pixel Watchの文字盤(ウォッチフェイス)やWatchアプリは、スマホのPixel Watchアプリを操作してインストールや設定ができる。ウォッチフェイスの種類や機能はまたさらに充実してきた。たとえば、色のテーマがあらかじめ多数設定されており、好みの色の組み合わせに簡単に切り替えできる。また、ウォッチフェイス上のパーツは好みに応じて入れ替えられるデザインで、日付や曜日、天気、歩数、電池残量などの情報を選択して表示でき便利である。

アプリでは今回特に生成AIのGeminiを使えるようになったのは大きい。ほかにもGoogle Mapやカレンダー、Fitbit関連アプリなどが充実している。

スマホから通知を受け取ることができ、たとえばメールやメッセージの到着を知ったり、これも便利である。ただし、通知を増やしすぎても無駄になるので、スマホアプリ側で必要なものに絞っておくことは重要だろう。

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ウォッチフェイスと「タイル」と呼ばれるWatchアプリの並び順はスマホのPixel Watchアプリから行う


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数多く用意されているウォッチフェイスの中から気に入ったデザインを選ぶ


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さらに選んだウォッチフェイスの色や表示オプションの設定を行っているところ


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筆者が使用中のウォッチフェイス。中央上部にある星形のアイコンがGemini。


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タイルの並び順を調整しているところ。


■健康モニター機能
筆者は夜、本機を装着したまま就寝し、睡眠を記録している。このようなスマートウォッチの健康モニター機能は重要である。

本機には今回心電図を記録できる機能が追加されている。心電図の機能はアプリの追加インストールが必要になる。日本ではPixel Watch 4発売のタイミングで、Pixel Watch 2/3も含めて心電図アプリが正式解禁され、利用できるようになったのだ。さっそく実際に試すと、それっぽい図面が出力できた。実際に専門の医師に診てもらったわけではないので、どの程度有効かは未検証である。

また、運動不足になりがちな筆者としては、公共交通機関をなるべく使わずできるだけ歩くようにしている。本機内蔵のセンサーはそんな筆者が歩いた記録を歩数や、カロリー消費量などの観点で見守ってくれ、レポートしてくれる。

それほど本格的なトレーニングをしているわけではないが、こうして運動した結果が数字で確認できるのは結構励みになる。

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筆者の睡眠の記録


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筆者の心電図


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筆者の歩数の記録


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ウォーキングの際のモニタリングの画面例


■バッテリーと充電
気になるバッテリーの持ちであるが、かなり改善されている。

この原稿を書いているある日の朝9時頃、バッテリーの残量80%を確認した後、ウォーキングやGemini AIのテスト、Google Mapの表示など、さまざまなテストを行った。普段よりバッテリーをたくさん使ったと思われる一日だが、翌日の朝、同じ9時頃には残量25%ほどだった。夜間も睡眠の状態をモニターし続けているし、画面は「常時表示オン」で使っている。まるまる24時間使ってもバッテリ残量はかなり余裕があるという結果である。毎日一度充電するという前提で運用して十分安心できるバッテリー駆動時間となった。これはうれしい進化である。

ちなみに公式目安は、45mmで最大約40時間(常時表示オン)である。
初期のPixel Watchの弱点だった「バッテリーが持たない問題」はほぼ解決と評価していいだろう。
充電速度の公称値は、45mmモデルでは約15分で50%/約30分で80%/約60分で100%であるが、実際に試すと、約30分で残量5%から100%近くまで充電できた。

バッテリー駆動時間の延長と急速充電により、使いやすさが格段に向上している。完成度が高くなったなあと感じる一番のポイントである。

■Pixel Watchで使うGeminiの便利さと未来感
生成AIのGeminiが使えるのも本機の特徴である。
Geminiを使うには、ほかのアプリと同様にアプリ一覧からアイコンをタップして起動する、もしくはサイドボタンを長押ししてもGeminiを起動できるが、さらに、本機と連携させるスマホがGoogle Pixelシリーズ(Pixel 9以降)である場合、単に本機を口元に近づけて話すだけで起動できるのだが、筆者の場合、スマホの機種が異なるのでこれは利用できない。

この機能の代わりに筆者の場合、前述のようなウォッチフェイスの設定で、Geminiアイコンをタップするだけで起動できるようにしている。この方法の方がさらに簡単に起動できるのでお薦めである。

Pixel WatchのGeminiは日本語をはじめとした自然言語で話せばAIが意味を理解してくれ、従来のGoogleアシスタントよりもずっと賢くなっている。たとえば、アラームの設定や今日の天気予報を確認するなどの簡単な機能をはじめ、もう少し高度な機能も可能になった。いくつか実際に試してみたので紹介しよう。

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Geminiを起動して来月の通院の予定をGoogleカレンダーに登録してもらった。自然な日本語で指示できるので、大変使いやすい。


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その記録はPCやスマホのGeminiアプリからも確認できる。筆者の言葉がそのまま記録され、それに対する応答が確認できる。ここからGoogleカレンダーに飛んで予定が正しく設定されていることを確認することもできる。


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本機でGoogleマップを表示したところ


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都営三田線三田駅までのナビをGemini経由で依頼したところ。筆者は徒歩だったのに、残念ながら車を使ったルート(?)が表示されたのはご愛敬か。こうした点は今後改良されていくと期待したいが、口頭で依頼してナビをしてもらえる事実だけでも、かなりの未来感がある。


■Pixel Watchの正常進化は期待以上
ここまで見てきたように、本機は文字通りPixel Watchシリーズの4機種目であり、その完成度は最高レベルに達した感じがしている。もちろん、AIのGeminiは搭載され始めたばかりで、今後ますますできることも広がっていくのかもしれないし、さまざまな部分の機能や性能も向上していくのだろう。
ただ、本機はこれまでの機種で感じた「ここは少し困る」というネガティブポイントがほぼなくなったように感じる。
どなたにもお薦めできるスマートウォッチである。

テクニカルライター 鈴木 啓一


「Google Pixel Watch 4」製品情報

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「Xiaomi 15T Pro」実機レビュー / 「Strange Community Vol.55 at B-flat」開催【まとめ記事】

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【写真や動画の作例あり】ライカカメラが魅力!「Xiaomi 15T Pro」実機レビュー

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シャオミ(Xiaomi)から2025年9月、同社のフラッグシップスマートフォン「Xiaomi 15T Pro」が発売になった。3月に発売された最上位機種「Xiaomi 15 Ultra」より価格が抑えられているが、どんな違いがあるだろうか。実機をお借りして試してみたのでレビューしよう。

同社のスマートフォンでは最近、特に上位機種においてライカ(Leica)との共同開発によるカメラ部を採用し、それが特徴となっている。このあたりも実写した作例で見ていこう。

■外観とディスプレイ
まずは外観から見ていこう。
6.83インチの大画面を搭載し、背面のメインカメラが印象的なデザインになっている。
サイズは162.7×77.9×7.96mm、重量は210g。

カラーバリエーションはブラック、グレー、モカゴールドの3色があり、筆者がお借りしたのはブラックである。
マット仕上げの背面とメタルフレームの組み合わせは高級感を出している。角が比較的丸いのも特徴的だ。全体にシンプルで品の良いデザインである。

ディスプレイは6.83インチ、2772x1280ドットの有機ELを採用しており、解像感や発色が良く、144Hz対応と応答性も高い。また、3200nitsと、ピーク輝度が高く、直射日光の下でも十分によく見える。

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Xiaomi 15T Pro


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Xiaomi 15T Pro 正面


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Xiaomi 15T Pro 背面


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Xiaomi 15T Pro 主な同梱品 このほか ACアダプタが同梱される


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Xiaomi 15T Pro Leicaと共同開発のレンズ部


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Xiaomi 15T Pro 本体重量 実測 214g (SIMカード含む)


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Xiaomi 15T Pro SIMカードスロット


■パフォーマンス
搭載するプロセッサ(SoC)はMediaTek Dimensity 9400+を搭載する。AI処理を強化するNPUを含むプロセッサである。RAMは12GB、ストレージは最大1TBの構成が用意されている。
実際に使ってみるとさまざまなアプリがとてもきびきび動く。

AI処理の性能を試すためアプリ「AI Benchmark」を使ってみたところ、スコアは12599と、かなりのハイスコアを記録した。AI Benchmarkのホームページでランキングを見ると、SamsungのGalaxy S25など、他社フラッグシップ機と同等の高い性能であることがわかる。

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AI Benchmarkの結果


■ライカカメラの実力
本機最大の魅力はやはりライカと共同開発したカメラ部だろう。

背面のメインカメラは3眼で、以下の構成である。
・広角: 5000万画素 光学手ぶれ補正 23mm相当、AF
・望遠: 5000万画素 光学手ぶれ補正 115mm相当(光学5倍ズーム)、AF
・超広角: 1200万画素 約15mm相当、視野角120°、固定フォーカス

上位機種のXiaomi 15 Ultraと比べて、光学5倍とズーム機能が強化されたのが特徴だ(Xiaomi 15 Ultraは光学4.3倍ズーム)。
また、さらに最大100倍のデジタルズーム機能(動画では最大15倍)を搭載しているのも特徴だ。倍率ではXiaomi 15 Ultra(最大8.7倍)を大幅に上回る。
前面カメラは3200万画素、21mm相当、固定フォーカス、インディスプレイ式である。

背面の超広角カメラは、残念ながらAFではなく固定フォーカスである。メーカー公式ページの推奨撮影距離は90cm以遠とされており、90cm以内の近距離の被写体を撮影する場合にピントが甘くなりやすい弱点があるようだ。このため、少し離れてズーム機能で寄って行く方がピントが安定しやすい。また、前面カメラも固定焦点であり、たとえば自撮りをする場合、腕を伸ばした状態くらいの距離で撮影することをおすすめする。

動画は8K(7680x4320)や4K(3840x2160)の撮影もでき、大変高画質である。

作例をご覧いただこう。

【写真】
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超広角 0.6倍(15mm相当)


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広角 1倍(23mm相当)


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望遠2倍(46mm相当)光学ズーム


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望遠5倍(115mm相当)光学ズーム


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望遠10倍(230mm相当)光学+デジタルズーム


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望遠30倍(690mm相当)光学+デジタルズーム


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望遠100倍(2300mm相当)光学+デジタルズーム


【動画】
ライカカメラが魅力!「Xiaomi 15T Pro」実機レビュー 作例1

YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=JZSCZAbnJVI

ライカカメラが魅力!「Xiaomi 15T Pro」実機レビュー 作例2

YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=wEWo3r2ew6E

短期間の試用だが、第一印象は「さすがライカ」という写真が撮れるということ。とりわけズーム機能が秀逸だ。今回は手持ちでの撮影だったのでお見苦しい点もあると思うが、これだけの倍率であれば三脚に固定して、リモコンで操作したい。本格的なリモコン操作や被写体追従のできるジンバルとの組み合わせをお勧めしたい。

一方、上に述べたように一部のカメラがAFではなく、固定フォーカスであるなど弱点もある。ここは対処方法もありそうなので、しっかり研究して使いこなしてほしい。

■バッテリー・充電
バッテリー容量は5500mAh。付属のACアダプタを使い、最大90Wの急速充電に対応している。ワイヤレス充電にも対応する。
実際にYouTube動画の連続再生を行い試してみた。バッテリー残量80%から10%まで約19時間連続で再生できた。動画再生と無線LANの通信を同時に行いこれだけの時間連続再生できるということは省電力設計のレベルが高いと言えそうだ。

大容量バッテリーなので普通なら充電に時間がかかるのだが、最近では急速充電の技術が進歩し短時間で充電できる。その実力を試してみた。

今回お借りした製品にメーカー側の都合で本来の「90W ACアダプタ」が同梱されておらず、別途同じXiaomi独自の充電方式に対応した120Wのタイプをお借りしてテストしているのでご了承頂きたい。

「90W充電」と表示されたモードで、バッテリー残量10%の状態から、100%になるまでの時間を計ると約38分だった。たとえば出かける前にバッテリーがほぼ空になっていると気づいても30分あればほぼ満タンにできる。必要十分な急速充電の実力だろう。

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YouTube動画連続再生テスト(アプリ「シンプルバッテリーグラフ」使用)


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急速充電テスト(アプリ「シンプルバッテリーグラフ」使用)


ただ、Xiaomiの急速充電の方式は独自なので、対応するACアダプタと、付属のUSBケーブルと組み合わせて使うのが条件になるので注意が必要だ。他社のACアダプタ、付属以外のUSBケーブルでは、この急速充電モードにならず、充電に従来のような長い時間が必要になる。

■ Xiaomi HyperAI
本機は前述のようにAI処理機能が強化されたプロセッサを搭載しているが、実際にどんなAIアプリが使えるかを見ていこう。
本機ではそのAI機能を「Xiaomi HyperAI」と呼び、以下のような独自AIアプリが実装されている。

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Xiaomi HyperAIの一覧と簡単な説明


・AIライティング
  メール/記事/メモの生成・校正などができる。独自ブラウザアプリの「Mi ブラウザー」や「メモ」の中で使うことができる。

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「Mi ブラウザ」のAIライティング機能のページ


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アプリ「メモ」の中で使えるAIライティング機能。プロンプトを入力し、文章などを生成可能。


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「旅行チェックリストを作成する」とプロンプトを入力した結果、このようなリストが生成された。


・AIギャラリーエディター
  アプリ「ギャラリー」で使うことができる。AI消しゴム、AI反射除去、AI画像拡張、AIフィルムなどの機能がある。

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撮影した写真を「ギャラリー」アプリから開き、鉛筆マークの編集アイコン、右下の「AI」アイコンを順にタップすると


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「消しゴム」をタップ


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「人を消す」をタップ


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「人」が自動的に認識された。「開始」をタップすると


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消去が始まり


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見事に人間が消えた。


・AI音声認識、AI会話翻訳、AI通訳、AI字幕
  対面での会話、通話、YouTube動画の閲覧、などさまざまな場面でAIを使って録音から文字起こしをしたり、翻訳、通訳、字幕の表示などをする機能がある。

中国語のYouTube動画をテレビで再生中。その音声を本機マイクで拾い、日本語に翻訳させた。もちろん、対面で使える。海外旅行などで重宝しそうだ。

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YouTubeの動画を再生中、「AI字幕」の機能で英語のコンテンツに英語/日本語の字幕を表示してみた。使った動画は、OpenAIの新しい動画生成AI「Sora 2」を発表するCEO サム・アルトマン氏である。

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このほか本機専用ではないが、Google GeminiやOpenAI ChatGPTなどがもちろん使える。他社のスマホでも使える機能とはいえ、現状、一般的にスマホ機種専用アプリよりも実用面で優れていることが多く、ユーザの人気も高い。

とはいうものの、本機はハードウエア的にAI処理能力が高いので、今後予想されるAIアプリのバージョンアップに対し優位と考えられる。スマートフォンの内部で処理が完結するため、セキュリティやプライバシーの面で優れているので、こうしたAI処理能力は今後重要度が高まっていくと考えられる。

クラウド上で処理される現在のChatGPTのようなAIでは機種による差はあまりないが、スマートフォン内部でのAI処理においてはライバル機種と比べ、長く将来まで使えるのではないだろうか。

■ライカカメラの魅力を10万円前後で
本機 Xiaomi 15T Proを使ってみて改めて感じたのは、やはりライカカメラの魅力である。いわゆる「エモい」写真が撮影できる。お借りした期間が短く、本当に満足いく写真が撮れたというところまでは行かなかったが、このカメラを手に入れたら相当撮影のモチベーションも上がるだろうと思う。やはりライカの力はすごい。

そして、最大100倍のズーム機能は素晴らしい。今回あまり試せなかったが、動画も8Kの撮影ができ、高性能・高画質である。

上位機種Xiaomi 15 Ultraが20万円クラスの価格帯であるのに対し、本機はほぼ半額で購入できる。カメラ機能の一部でAF機能がなく固定焦点であるなど、仕様に割り切りもあるが、使いこなしでカバーできそうである。

さらにAI処理に強いプロセッサが搭載されていることが確かめられたので、まだまだスマートフォンの上で動くAIアプリは黎明期ではあるが、今後比較的長く使っていける可能性があると考えられる。

フラッグシップモデルとしてはコストパフォーマンスに優れているという評価となるだろう。お薦めのスマートフォンである。

テクニカルライター 鈴木 啓一

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【写真や動画の作例あり】スマホの未来をいち早く見せてくれる!折りたたみスマートフォン「Samsung Galaxy Z Fold7」実機レビュー

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2025年8月発売の「Samsung Galaxy Z Fold7」は、同社の折りたたみスマートフォンのフラッグシップ「Foldシリーズ」の最新機種で、メーカーによるとカメラ、AI、そして薄く軽くなったボディの3つがポイントのようだ。実機をお借りすることができたので、これら進化したポイントを中心に、Galaxy Z Fold7の仕様と機能を詳細にレビューする。

■デザインとディスプレイ
本機は4色のカラーバリエーションを展開している。ブルーシャドウ、シルバーシャドウ、ジェットブラックの3色に加え、Samsung.com限定カラーとしてミントが用意されている。各カラーは高級感のある仕上げとなっており、ユーザーの好みに応じて選択できる。

メインディスプレイは約8.0インチの有機ELディスプレイを採用している。解像度は2184×1968ピクセルで、120Hzのリフレッシュレートに対応している。この大画面により、タブレット並みの作業効率を実現し、マルチタスクやコンテンツ視聴において優れた体験を提供する。

前機種Fold6でレポートしたように、既にこの折りたたみディスプレイは高い完成度に達しており、かつてのような折れ目や耐久性の問題などはほとんど感じないレベルになっている。安心して使えそうな印象だ。

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Samsung Galaxy Z Fold7


参考:これこそAIスマホだ!進化する折りたたみスマホSamsung Galaxy Z Fold6 レビュー https://itlifehack.jp/archives/10796156.html

カバーディスプレイは約6.5インチの有機ELディスプレイで、解像度は1080x2520ピクセル。アスペクト比(縦横比)は9:21である。

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Samsung Galaxy Z Fold7 メインディスプレイを閉じたところ


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背面パネル


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カメラ部


Galaxy Z Fold史上最薄・最軽量という折りたたんだ状態での厚さは8.9mm、重量は約215gである。
前モデルFold6と比べ、極端に薄くなったといえるかは微妙だが、比較すると以下の表のようになる。

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表1. 本機と前モデルのサイズ比較


とにかく折りたたんだ状態で6.5インチのディスプレイが使え、厚さも8.9mmなので、普通のスマホとあまり変わらない感覚で使用できる。

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折りたたんでも 普通のスマホとあまり変わらない厚さ:moto edge 50 pro(右)との比較


実際に1ヶ月ほど使ってみると、ほとんど折りたたんだ状態で何でもできるので、開く頻度はそれほど高くなかった。だったら「このような折りたたみスマホを購入する意味は?」と思ってしまったくらいである。

■パフォーマンスとハードウェア
Galaxy Z Fold7には、Snapdragon 8 Elite for Galaxyと呼ばれる本機用にカスタマイズされたプロセッサが搭載されている。メモリは12GB、ストレージは256GB、512GB、1TBの3つの容量から選択可能となっている。

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SIMカードスロット


実際に本機を使ってみて、動作はきびきびしており、フラッグシップの性能を感じる。

特に気になるAI機能の性能をアプリ「AI Benchmark」を使ってテストしてみたところ、スコアは11788だった。これは現在のスマホの最高水準である。ちなみに、前機種のGalaxy Z Fold6のスコアは、「AI Benchmark」のランキングページによると9628であった。

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「AI Benchmark」結果


リンク: AI Benchmark https://ai-benchmark.com/index.html
リンク: AI Benchmark ランキング https://ai-benchmark.com/ranking.html

■バッテリー性能
バッテリー容量は約4,400mAhである。

YouTube動画の連続再生では、バッテリー残量約80%の状態から約13.5時間ほどの再生が可能だった。普通の使い方なら十分な省電力性能である。

充電は25WのACアダプタを使い、50%充電するのに30分という急速充電が可能だという。実際に試してみたら、手持ちのACアダプタ(モトローラ製)では約20Wの充電で、0%から80%までの充電が約1時間だった。Samsung純正・25W定格のACアダプタでも実際はほぼ同様の約20Wの充電と予想されるので、こんなイメージだろう。

また、ワイヤレス充電で最大15Wの充電に対応している。

最近、「超急速充電」をうたうスマホメーカーが増えているが、本機はそこまで急速ではない。しかし、実際には十分だろう。

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YouTube連続再生結果


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急速充電結果


■カメラ機能
背面のメインカメラは、広角(200MP)、超広角カメラ(12MP)、望遠カメラ(10MP、光学3倍ズーム)のトリプルレンズ構成となっている。フロントカメラはメインディスプレイ、カバーディスプレイ両方に10MPのカメラを搭載している。

実際に本機をあちこちに持ち出して写真を撮ってみた。作例をご覧頂こう。

【写真】
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超広角


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広角


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ズーム 光学2倍


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ズーム 光学3倍


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ズーム 光学+デジタル 10倍


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ズーム 光学+デジタル 30倍


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広角


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広角


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ズーム 光学3倍


【動画】
「Samsung Galaxy Z Fold7」実機レビュー 動画作例1

YouTube:https://youtu.be/RJLDaR36NcU

「Samsung Galaxy Z Fold7」実機レビュー 動画作例2

YouTube:https://youtu.be/QS9ZnmVaABs

ご覧頂いたように、広角のメインカメラの解像感は抜群である。夜景もきれいに撮影できた。満足度の高いカメラである。

■Galaxy AI
本機は、「Galaxy AI」と呼ばれる以下のような多数のAI機能を利用することができる。

通話アシスト 音声通話中にリアルタイム通訳
入力アシスト テキストを作成、整理、改善するツール、チャットの翻訳、テキストメッセージの返信の提案など
通訳 会話をリアルタイムに通訳。音声またはテキストを出力。
ノートアシスト テキストの要約、スペルチェック、翻訳など。
文字起こしアシスト 音声録音ファイルをテキストに文字起こしし、要約。
ウェブアシスト Webページの要約、翻訳、要約の読み上げなど。
フォトアシスト 写真を編集し、新しいものを追加したり、移動したり、消したりできる。また、写真を漫画や絵画に変換できる。
スケッチアシスト スケッチをアート作品に変換。テキストから画像生成。写真を漫画や絵画に変換、など。
オーディオ消しゴム 動画や音声録音ファイルからノイズを取り除く。
今の天気壁紙 時刻や天候によってAIが壁紙を変化させる
Now brief 1日を通してお薦めのコンテンツなどを取得
ヘルスアシスト 健康データに基づいて、分析結果やガイダンスを取得。
AIセレクト 画面上のアイテムを選んで起動すると、そのアイテムに関連したメニューを表示。

かなりたくさんのAI機能があるのですべてを紹介するのは難しいが、いくつかピックアップして紹介しよう。

・通話アシスト(リアルタイム通訳)
本機の電話機能やLINE、Google Meetで通話中に「リアルタイム通訳」の機能を有効にすると、日本語と英語や中国語をほぼリアルタイムに相互翻訳してくれる。実際に日本語と中国語の間で試してみた。残念ながら、リアルタイムとは言いがたいくらいテンポが遅れて翻訳音声が聞こえてきた。そして訳もまだあやしいレベルで、実用には難があると感じた。

しかし、まずはこれができるようになったことを歓迎したい。Google Geminiでは英語と日本語の間でこれ以上のリアルタイム通訳ができるようになったとの報道もある。そのレベルはともかく、日本語と中国語での会話は本機の方が先行している。近い将来さらに実用的になるだろうと考えればワクワクする機能だ。

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通話アシスト・リアルタイム通訳機能 (中国語ネイティブとLINEアプリで通話中)


・入力アシスト
メールなど、文章を作成するときにアシストしてくれるAIである。Gmailアプリなどでソフトウエアキーボードを利用しているときに星のアイコンで起動できる。GmailアプリのGeminiの機能と混同しそうになるが、好きな方を使えば良いだろう。入力アシストの場合はソフトウエアキーボードに組み込まれているため、Gmailアプリだけでなく、LINEやFacebookなど、他のさまざまなアプリで使えるのが利点だ。

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入力アシスト(LINEアプリで入力中)


・フォトアシスト
ギャラリーアプリの機能。Google Pixelの消しゴムマジックや、編集マジックに相当する機能で、写真をいろいろ加工できる。

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プールの写真。プールサイドの人影を消したいので選択したところ


ai04
見事に消えた。


・AIセレクト
エッジパネルから起動し、画面の任意のアイテムを選択すると、それに関連したメニューが表示される機能。たとえば、住所なら地図が表示でき、電話番号ならそこにすぐ電話をかけたり、SMSを送ったり、住所録に登録できたりする。

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Chromeブラウザでサムスン電子のホームページを見ているところ。AIセレクトで住所を選択したら「マップ」のアイコンが現れた。これをタップするとGoogleMapの地図の表示が可能。ほかにも「発信」をタップすると電話がかけられる。


以上、さまざまなAIアプリが用意されていて、なかなか楽しい。ただ、これらがどこまで実用的かというと、まだまだスマホ上のAIは黎明期だと感じる。未来感をいち早く感じたいユーザーにはおすすめできると思う。

もちろん、Samsung独自のAIである「Galaxy AI」のほかに、Google GeminiやOpenAIのChatGPTなども利用可能である。それぞれアプリが用意されているので、これらこそ実用レベルになっている。特にスマホ上で使うと、カメラで撮影した写真や動画をAIに見せてチャットで質問できたり、スマホのマイクを使い音声で会話できるのもとても便利だ。
また、AIの進化は日進月歩である。

■ スマホの未来をいち早く見せてくれる Galaxy Z Fold7
Galaxy Z Fold7をひと言で言うと、「フラッグシップ・折りたたみスマートフォンの正常進化」だろう。
メーカーのSamsungが訴求する、カメラ、AI、そして薄くなったボディの3つの魅力をしっかり確認できた。

特に、本機のAI関連には力が入っている。スマホ全機種のなかでAI機能が最も進んでいるのはSamsungではないかと筆者は思っている。ただそれでも実用性は発展途上という点は、前述の通りである。スマホの未来をいち早く見せてくれるGalaxyシリーズといえそうだ。

本機のプロセッサはベンチマークテストの結果、AI処理性能アップが確認できた。今後のアップデートにもしばらくの間十分に耐えそうだ。

また、前機種のFold6でも感じたことだが、カバーディスプレイが普通のスマホ並みの大画面になり、ほとんどすべての機能をこなせるようになったことで、折りたたんだまま使える完成度だ。しかも折りたたんだ状態でも薄くなった。

メインディスプレイの大きな画面はもちろん魅力だが、本機のような折りたたみタイプを選ぶのか、同価格帯でも普通のスマホを選ぶのか、購入時によく考えて選んでほしい。筆者の場合は、メインディスプレイを開くことは意外と少なかった。普通のスマホに慣れすぎているからかもしれない。

とにかくGalaxy Z Fold7は完成度がとても高い。Samsungはこの先、折りたたみスマホをどう進化させていくのだろうか。個人的には、次はもう少し価格を下げてくれるのを期待したい。Galaxy Aシリーズの折りたたみ機種も見てみたい。

もちろん、Galaxy AIの進化も期待したい。スマホのAIは、Google Pixelシリーズも巻き返しをはかってきた。競争はどんどん面白くなっている。注目を続けたい。

テクニカルライター 鈴木 啓一


Samsung Galaxy Z Fold7

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コスパの優等生「Samsung Galaxy A36 5G」実機レビュー/ 『アンブロ』がサッカー小学生の保護者を対象に「子どもの暑さリスク調査」を実施【まとめ記事】

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2025年6月に発売になったスマートフォン「Samsung Galaxy A36 5G」をメーカーよりお借りしてしばらく使ってみた。Galaxyシリーズの中では普及価格帯、「ミッドレンジ」の製品だ。5万円台という価格設定ながら、上位モデルから受け継いだ機能を巧みに搭載し、コストパフォーマンスを追求した本モデル。その実力をレビューする。

デサントジャパン株式会社が展開するフットボールブランド『アンブロ』は、サッカーをする小学生の保護者を対象に、記録的猛暑のなかでのスポーツ時の暑さ対策に関するアンケート調査を実施した。約95%の人が夏の暑さへの対策や意識を持っているものの、足元の熱さ対策を行っている人は25%程度にとどまった。人工芝の表面温度は70℃を超えることもあるが、そのような灼熱状態の足元への対策は、意外と見落としがちであることがわかった。また『アンブロ』は、2025年7月にJAXAのロケット技術を応用した断熱材「GAINA(ガイナ)」を搭載したスパイクシューズの試し履き会も実施。保護者アンケートの調査結果、専門家による足元の熱さ対策の重要性についてのコメントや、試し履きをした子供たちの声を紹介する。

フルキーボードなのにコンパクト!打ちやすさそのままのワイヤレスキーボード
サンワサプライ株式会社は、フルキーボードの打ちやすさはそのままに、極限までコンパクト化を実現した省スペース設計のワイヤレスキーボードを発売した。ラインナップは、Bluetoothモデル「SKB-BT40BK」と、2.4GHzワイヤレスモデル「SKB-WL40ASETBK(USB-A・静音マウスセット)」「SKB-WL40BK(USB-A)」「SKB-WL40CSETBK(USB Type-C・静音マウスセット)」の4機種。いずれのモデルもWindows Copilotキーや、深いストロークが特長のメンブレン方式を採用しており、毎日の作業を快適にサポートする。


指紋で安全&瞬間ログイン!MoC方式を採用した指紋認証リーダー
サンワサプライ株式会社が運営している直販サイト『サンワダイレクト』は、セキュリティレベルの高いMoC方式で最大10件までの指紋を登録可能な「Windows Hello」を使用したパソコン用の指紋認証リーダー「400-FPRD3」を発売した。指紋認証処理をデバイス内部で完結する「MoC(Match-on-Chip)」方式を採用。これにより、認証データが外部に漏れるリスクを極限まで低減する。本製品は、パソコンのUSBポートに挿すだけでドライバが自動でインストールされるプラグ&プレイ仕様。Windows Helloを活用して最大10件の指紋を登録でき、ITに不慣れな方でもすぐに使い始めることができる。指紋センサーは静電容量方式を採用し、50msという高速認識でスムーズなログインを実現。さらに360°どの角度からでも認証可能な設計で、指を正確に合わせる手間が不要。日々の操作ストレスを軽減する。


【写真や動画の作例あり】「Awesome Intelligence」を搭載!コスパの優等生「Samsung Galaxy A36 5G」実機レビュー
2025年6月に発売になったスマートフォン「Samsung Galaxy A36 5G」をメーカーよりお借りしてしばらく使ってみた。Galaxyシリーズの中では普及価格帯、「ミッドレンジ」の製品だ。5万円台という価格設定ながら、上位モデルから受け継いだ機能を巧みに搭載し、コストパフォーマンスを追求した本モデル。その実力をレビューする。


コネクタがくるっと540度回転!向きを気にせず使えるType-Cアダプタ
サンワサプライ株式会社は、あらゆる角度調整が可能な540度回転コネクタ「AD-USB34CCFBK」を発売した。狭いスペースでも快適に使用でき、高出力でノートPCやタブレットの高速充電を実現する。本製品があれば、手持ちのType-Cケーブルをコネクタ回転ケーブルにすることができる。お手持ちのType-Cケーブルに取り付けるだけで、コネクタが回転する。コネクタの向きを気にせず角度を自由に調整できる。壁際や車内など狭いところでも、ケーブルに無理な負荷がかからずにスマートに使用できる。


『アンブロ』がサッカー小学生の保護者を対象に「子どもの暑さリスク調査」を実施!9割以上が夏の暑さを意識も、70℃を超える足元への対策は4分の1
デサントジャパン株式会社が展開するフットボールブランド『アンブロ』は、サッカーをする小学生の保護者を対象に、記録的猛暑のなかでのスポーツ時の暑さ対策に関するアンケート調査を実施した。約95%の人が夏の暑さへの対策や意識を持っているものの、足元の熱さ対策を行っている人は25%程度にとどまった。人工芝の表面温度は70℃を超えることもあるが、そのような灼熱状態の足元への対策は、意外と見落としがちであることがわかった。また『アンブロ』は、2025年7月にJAXAのロケット技術を応用した断熱材「GAINA(ガイナ)」を搭載したスパイクシューズの試し履き会も実施。保護者アンケートの調査結果、専門家による足元の熱さ対策の重要性についてのコメントや、試し履きをした子供たちの声を紹介する。


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【写真や動画の作例あり】「Awesome Intelligence」を搭載!コスパの優等生「Samsung Galaxy A36 5G」実機レビュー

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2025年6月に発売になったスマートフォン「Samsung Galaxy A36 5G」をメーカーよりお借りしてしばらく使ってみた。Galaxyシリーズの中では普及価格帯、「ミッドレンジ」の製品だ。5万円台という価格設定ながら、上位モデルから受け継いだ機能を巧みに搭載し、コストパフォーマンスを追求した本モデル。その実力をレビューする。

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Samsung Galaxy A36 5G


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Galaxy A36 5G


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同梱品


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Galaxy A36 5G 本体


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Galaxy A36 5G 背面


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Galaxy A36 5G SIMスロット


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Galaxy A36 5G 重量 実測で197g。(SIMカードを含む)


■ミニマルを追求したデザインと質感
まず目を引くのは、無駄を削ぎ落としたミニマルなデザインである。背面のカメラユニットはレンズ部分が飛び出した、最近では当たり前となったデザインではあるが、これを除く全体が平面的で、スッキリとクリーンであり、落ち着いた印象を与える。
背面パネルもガラス製で質感も良好で、安価なモデルにありがちなチープさを感じさせない仕上がりである。
カラーバリエーションは4色、オーサム ラベンダー / オーサム ライム / オーサム ホワイト / オーサム ブラックである。今回お借りしたのはオーサム ライムである。

■屋外でも見やすい、120Hz対応の大画面有機ELディスプレイ
本機はディスプレイに約6.7インチのSuper AMOLED(有機EL)を搭載する。1080 x 2340(FHD+)の高解像度と、有機ELならではの高いコントラストと広色域により、動画配信サービスの映画から日常的に撮影する写真まで、あらゆるコンテンツを鮮やかに表現する。最大120Hzのリフレッシュレートに対応している点もなめらかな操作感に貢献している。

輝度は最大1200 nitsとかなり明るい。炎天下でも十分な視認性を確保できる。

■光学式手ぶれ補正(OIS)を搭載したカメラ部
カメラは、本機を評価する上で大事なポイントと言える。

背面には、約5,000万画素のメイン(広角)カメラ、約800万画素の超広角カメラ、約500万画素のマクロカメラの3つを搭載する。いわゆる3眼構成である。

最大の特長は、この価格帯の製品としては「光学式手ブレ補正(OIS)」を搭載したことだ。これまでこの機能はハイエンド・フラグシップ機には搭載されてきたが、いよいよ本機のようなミッドレンジの製品にも搭載されるようになったという意味で、注目すべきポイントだからだ。

光学式手ぶれ補正は、たとえばレンズユニット自体が物理的に動いて手ブレを打ち消すため、ソフトウェア処理による電子式の手ブレ補正よりも画質の劣化を抑え、特に静止画撮影や低照度の撮影で効果があるといわれている。

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1


1


1


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広角(x.5)


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標準(x1)


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ズーム(x2)


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ズーム(x4) デジタルズーム


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ズーム(x10) デジタルズーム最大


【動画】ビデオの作例。歩きながら手持ちで撮影。手ぶれ補正が効いている。

YouTube:https://youtu.be/_qxsFWe2acM

そして、このカメラをソフトウェア面で支えるのが、AIを活用した撮影サポート機能である。撮影後に写真に写り込んでしまった不要なモノを消去できる「AI消しゴム(消しゴムマジック)」や、写真の問題点を自動で分析して補正案を提示する「AI編集サジェスト」はとても便利だ。

〇AI消しゴム(消しゴムマジック)
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ギャラリーアプリを開き写真を見ているところ。参拝客が写り込んでいるが消したいと思ったとする。画面下部、星のアイコンをタップすると、、


aikeshi02_f
メニューが表示されるので、「AI消しゴム」をタップ。


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するとAIが写真画像を解析して、、


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消去対象範囲を自動的に選択状態にしてくれる。範囲はここで調整可能。そして、「消去」をタップすると、


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消去が完成。見事に参拝客が消えた。


aikeshi06
消去前の写真


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消去後


〇AI編集サジェスト
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ギャラリーアプリで写真を見ているところ。ガラス越しに内装工事中の店舗を撮影したが、ガラスの反射が強くて内部が見えにくい。そこで星のアイコンをタップ。(画面横長の状態では上部に表示)


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メニューが表示され、今度は「反射」を自動検出しているようだ。「反射を消去」をタップすると


hansha03
AIが写真画像を解析して、、


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反射を見事に消してくれた。


hansha05
反射の消去前の写真


hansha06
消去後


これらの機能は毎回完璧に機能するわけではないが、今までできなかったことが簡単にできるようになったことにAI技術の恩恵を感じるものである。楽しんで使いたい機能だ。

■Awesome Intelligence
Galaxy AシリーズのAIは「Awesome Intelligence」と呼称するそうである。
「awesome」は「すごい」「最高」「素晴らしい」「(良い意味で)やばい」という意味で英語圏で若者を中心にとてもよく使われる言葉だ。

本機の設定画面で「便利な機能」>「インテリジェント機能」とたどると「Awesome Intelligence」の機能を含む便利機能の一覧が表示される。

intelli_f
インテリジェントな便利機能一覧


前述の写真関連のAI機能以外にも本機で利用できるAI機能を3種類紹介しよう。

たとえば「かこって検索」は、WebサイトやSNSを見ていて気になった部分を指で囲むだけで、即座にGoogle検索が実行される機能だ。アプリを切り替える手間なく、シームレスに検索できるこの体験は、一度慣れると手放せなくなる快適さがある。

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スマホの任意のアプリ画面で、何か気になるものを見つけたとき。ホームボタンを長押しして、この機能を呼び出す。指で画面上をくるりと囲むと、


kakotte02_f
Googleの画像検索の画面に切り替わり、検索結果が表示される。


さらに「AIセレクト」は画面上に表示された「住所」、「電話番号」、「メールアドレス」、「URL」、「日付」などのテキストを指でなぞるとAIがそれを自動認識し、次のアクションの選択肢をアイコンを並べて提案してくれる機能だ。住所では地図を、電話番号では電話アプリを、日付ではカレンダーアプリをなどと、簡単にアプリが呼び出せるので便利だ。

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たとえばWebブラウザでSamsungの本社の情報を見ているとき、画面の右端から引き出して使うメニュー「エッジパネル」から「AIセレクト」をタップして起動する。


select02
次に選択する文字の範囲を指でなぞると、その範囲が色が変わり、選択状態になる。さらに「T」アイコン(テキストアイコン)をタップすると、選択範囲の文字をAIが解析して、住所や電話番号が書かれていると認識すると、地図や電話アプリへのリンクアイコンを表示する。


select03
この場合は、まだほかにも飛び先の候補があるので「三点ボタン」をタップすると、「メッセージを送信」。「連絡先に追加」というリンクアイコンも現れる。


select04_f
そして、「マップ」をタップすると、GoogleMapで、この住所付近が表示される。


「読み上げ」機能は、Samsungブラウザと呼ばれるWebブラウザの機能で、閲覧中のWebページの内容をAIが読み上げてくれる機能である。

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Samsungブラウザの「読み上げ」機能で、AIにより文章を読み上げてもらっているところ。


さらにこのほか、AndroidアプリとしてGeminiやChatGPTなどももちろん利用できる。

こうしたAI機能は今後さらに追加されると予想される。このところのAIの驚異的なスピードの進化はスマホの使い勝手も大きく変えてくれそうだ。期待していよう。

■終日利用も余裕。5,000mAhの大容量バッテリー
バッテリーには、5,000mAhの大容量タイプを搭載している。メーカーによると連続動画再生は最長約29時間だという。実際にYoutube動画の連続再生がどのくらいできるかを試してみた。

90%の電池残量の状態で連続再生を開始し、8時間後に残量は50%になった。このペースであれば、100%から0%まで減るのは約20時間ということになる。メーカーの言う最大29時間には届きそうにない結果だったが、Youtubeの場合、通信にも電力が使われていたり、その他省電力の設定が異なるためだろうか。

いすれにしても動画再生で連続20時間も使えるなら、極端に電力を使うゲーム等のアプリを使う以外、ほとんどのケースで余裕で一日はバッテリーが持ちそうだ。

最大45Wの「超急速充電」に対応している点も見逃せない。これにより、万が一充電を忘れ、残量が少ないと気づいた場合でも、短時間で十分なバッテリー量を確保できる。

超急速充電のためのACアダプタは別売となるので注意が必要だ。他社機種用のものでは仕様が異なるため、これより充電スピードが遅くなる場合が多い。

実際に手持ちのACアダプタ(モトローラ製)で急速充電を試したところ、約15Wでの充電となった。この場合、充電時間は0%~80%で約45分だった。もし45Wの充電ができるとすると、この約3倍の充電速度になるので15分ほどで充電が完了することになる。ただし、実際は本体の温度が上がりすぎるなどの条件で制御がかかり、もう少しゆっくりかもしれない。正規のACアダプタを入手された方は試していただきたい。いずれにしても、これだけ大容量のバッテリーを30分ほどで満充電にできるのではと思われる。

■おサイフケータイ&防水・防塵。日本仕様に完全対応
海外メーカー製のスマートフォンでは省略されがちな日本市場向けの機能も、本機は抜かりなく搭載している。おサイフケータイ(FeliCa)と、最高等級の防水・防塵(IP68)への対応は、国内のあらゆる生活シーンで安心して使えるという信頼感につながる。

■日常使いには十分な処理性能
心臓部であるプロセッサーには、日々の操作を快適に行うための十分な性能を持つチップセットQualcomm Snapdragon 6 Gen 3を採用している。
WebブラウジングやSNS、動画視聴といった一般的な用途において、動作が遅いと感じることはなかった。
ただし、グラフィック性能を極度に要求する最新の3Dゲームを最高設定でプレイするには力不足の面もあると推測される。

■高い完成度を誇る、コストパフォーマンスの優等生
「Galaxy A36 5G」は、特定の機能だけが突出した、いわゆる“尖った”モデルではない。しかし、ディスプレイ、バッテリー、そして日本仕様への対応といった基本をしっかりと押さえた上で、カメラには「光学式手ブレ補正」という明確な強みを持つ。

メーカーが訴求するAI機能は、それを強力にサポートする便利なツールとして機能しており、決して主役ではないが、このスマートフォンの体験価値を確実に引き上げている。

スマートフォンに過剰な性能は求めず、日々の生活をストレスなく快適に過ごせる、実用的な一台を探しているユーザーにとって、本機は極めて有力な、そして賢明な選択肢となることは間違いない。
テクニカルライター 鈴木 啓一


「Samsung Galaxy A36 5G(SIMフリー)」製品情報

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Xiaomi 15 Ultra、ライカカメラとAIが生み出す新次元の撮影体験を検証 / 大型でハイパワーの作業用ファン【まとめ記事】

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Xiaomi 15 Ultra

シャオミ(Xiaomi)から、待望の最新フラッグシップスマートフォン「Xiaomi 15 Ultra」が登場した。昨年の「Xiaomi 14 Ultra」で大きな話題を呼んだライカ(Leica)との共同開発カメラシステムをさらに進化させ、最新のAI機能もふんだんに盛り込んだ意欲作だ。価格はストレージ512GBのモデルが17万9,800円、1TBのモデルが19万9,800円(Web直販価格)である。特に注目なのは、1インチセンサー搭載のメインカメラに加え、新たに2億画素センサーを採用したペリスコープ望遠カメラだ。ライカ監修による独特の描写力と合わせ、スマートフォンのカメラはどこまで進化するのか、期待が高まる。さらに、別売りの「Photography Kit」(価格:19,980円 Web直販価格)を装着すれば、まるでデジタルカメラのような操作感で撮影を楽しめるという。

サンワサプライ株式会社は、大口径ファンと強力な風力で快適な空間を提供し、三段階の風量調整もできるタイマー・首振り機能搭載のコードレスファン「FAN-W1BK」を発売した。内蔵バッテリーにより電源がない場所でも使用可能で、ACアダプタ給電にも対応している。また、持ち運びに便利な取っ手付きで、部屋間の移動もスムーズだ。ファン径約241mmの大口径ファンを搭載し、最大風速150m/minのパワフルな風を届ける。180度の首振り機能を搭載し、広範囲に風を送ることで快適な空間を作る。手動で角度調整ができ、風を当てたい方向へ自由に調整できる。内蔵バッテリーを搭載したコードレス設計で、電源がない場所でも快適に使用できる。部屋間の移動時など、楽に持ち運びできる。

ごちゃ配線を“スッと収納”!Switchも収納できる新発想のケーブルボックス
サンワサプライ株式会社が運営している直販サイト『サンワダイレクト』は、ケーブルボックス 電源まわり 目隠しボックス タップ収納ボックス ケーブル収納 幅34cm 充電ステーション ABS樹脂 Switch収納「200-CB090W」を発売した。本製品は、ケーブルや電源タップなどが綺麗に収納できるボックス。ごちゃごちゃしがちなケーブルをキレイにし見た目もスッキリさせることができる。小型サイズなので、家中どこにでも設置ができる。高さのある収納スペースなので、タップや充電器だけでなく、Nintendo Switchの収納もできる。


【写真や動画の作例あり】Xiaomi 15 Ultra、ライカカメラとAIが生み出す新次元の撮影体験を検証
シャオミ(Xiaomi)から、待望の最新フラッグシップスマートフォン「Xiaomi 15 Ultra」が登場した。昨年の「Xiaomi 14 Ultra」で大きな話題を呼んだライカ(Leica)との共同開発カメラシステムをさらに進化させ、最新のAI機能もふんだんに盛り込んだ意欲作だ。価格はストレージ512GBのモデルが17万9,800円、1TBのモデルが19万9,800円(Web直販価格)である。特に注目なのは、1インチセンサー搭載のメインカメラに加え、新たに2億画素センサーを採用したペリスコープ望遠カメラだ。ライカ監修による独特の描写力と合わせ、スマートフォンのカメラはどこまで進化するのか、期待が高まる。さらに、別売りの「Photography Kit」(価格:19,980円 Web直販価格)を装着すれば、まるでデジタルカメラのような操作感で撮影を楽しめるという。


市場拡大やリソースの最適化を図る絶好の機会!セッション「M&A戦略による企業成長の加速〜ベンチャー企業におけるM&Aの活用法〜」を開催
「琉球ASTEEDA Executive Salon by ミキワメ 2025 in HOKKAIDO」は、2025年6月19日(木)~20日(金)に開催される、日本最大級のビジネスリーダーのための“明⽇への希望”となる交流と学びの祭典だ。セッション「M&A戦略による企業成長の加速 〜ベンチャー企業におけるM&Aの活用法〜」は、6月20日(金)15時25分から会場B-2で開催される。


国内最大規模のスタートアップカンファレンス「IVS2025」新たな企画チームと運営体制を発表
IVS KYOTO実行委員会は、2025年7月2日(水)~4日(金)に京都市勧業館「みやこめっせ」をメイン会場として「IVS2025」を開催する。これに伴い、新たな企画チームおよび運営体制について、発表があった。IVSは、日本のスタートアップ・エコシステムの発展と地方創生の実現を目的として掲げている。IVS2025でも、24年に引き続き「IVS KYOTO実行委員会」による運営体制を継続。2023年の設立以来、京都府・京都市と連携し、地域資産である企業、大学・研究機関、文化とスタートアップの融合を促進してきた。


作業現場やレジャーにおすすめ!大型でハイパワーの作業用ファン
サンワサプライ株式会社は、大口径ファンと強力な風力で快適な空間を提供し、三段階の風量調整もできるタイマー・首振り機能搭載のコードレスファン「FAN-W1BK」を発売した。内蔵バッテリーにより電源がない場所でも使用可能で、ACアダプタ給電にも対応している。また、持ち運びに便利な取っ手付きで、部屋間の移動もスムーズだ。ファン径約241mmの大口径ファンを搭載し、最大風速150m/minのパワフルな風を届ける。180度の首振り機能を搭載し、広範囲に風を送ることで快適な空間を作る。手動で角度調整ができ、風を当てたい方向へ自由に調整できる。内蔵バッテリーを搭載したコードレス設計で、電源がない場所でも快適に使用できる。部屋間の移動時など、楽に持ち運びできる。


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【写真や動画の作例あり】Xiaomi 15 Ultra、ライカカメラとAIが生み出す新次元の撮影体験を検証

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Xiaomi 15 Ultra

シャオミ(Xiaomi)から、待望の最新フラッグシップスマートフォン「Xiaomi 15 Ultra」が登場した。昨年の「Xiaomi 14 Ultra」で大きな話題を呼んだライカ(Leica)との共同開発カメラシステムをさらに進化させ、最新のAI機能もふんだんに盛り込んだ意欲作だ。
価格はストレージ512GBのモデルが17万9,800円、1TBのモデルが19万9,800円(Web直販価格)である。

特に注目なのは、1インチセンサー搭載のメインカメラに加え、新たに2億画素センサーを採用したペリスコープ望遠カメラだ。ライカ監修による独特の描写力と合わせ、スマートフォンのカメラはどこまで進化するのか、期待が高まる。さらに、別売りの「Photography Kit」(価格:19,980円 Web直販価格)を装着すれば、まるでデジタルカメラのような操作感で撮影を楽しめるという。

本記事では、このXiaomi 15 UltraとPhotography Kitをメーカーよりお借りしたので、注目のカメラ性能はもちろん、AI機能の使い勝手や基本性能まで、徹底的にレビューする。

■Xiaomi 15 Ultra:外観デザインと操作性
パッケージから見ていこう。高級感のある黒い箱を開けると、Xiaomi 15 Ultra本体、USB Type-Cケーブル、専用ソフトケース、SIMピンなどが同梱されている。

本体を手に取ると、ずっしりとした重み(SIM込みで実測 232g)と、高級感のある質感が伝わってくる。今回試用したのは「シルバークローム」。背面上部がマットなシルバー、下部がレザー調のブラックというツートンカラーで、クラシックカメラを彷彿とさせるデザインがクールだ。指紋も付きにくい。他にブラック、ホワイトのカラーバリエーションがある。

やはり目を引くのは、背面中央に鎮座する大きな円形の4眼カメラシステムだ。「LEICA」の文字が誇らしげに刻まれている。

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Xiaomi 15 Ultraとパッケージ


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主な同梱品。このほかに90W対応ACアダプタがある。


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側面の電源ボタンと音量ボタン


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底面。USB-CポートとSIMスロット


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SIMスロットを取り出したところ


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本体重量(SIMカードを含む)


別売りの「Photography Kit」を装着すると、その姿はスマートフォンというよりもはやコンパクトデジタルカメラである。色は赤。本体を保護するケースとグリップ部から構成され、着脱が可能だ。
グリップ部には2000mAhのバッテリーが内蔵され、シャッターボタン、ズームレバー、カスタムダイヤルなどが実装されており、撮影時のホールド感と操作性が格段に向上する。ただ、当然ながら厚みと重さは増すので、携帯性とのトレードオフになるだろう。

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Photography Kitを装着したところ


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Photography Kit 正面


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Photography Kit 操作部


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Photography Kit 操作部を別角度から


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Photography Kitのパッケージ


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Photography Kitのパッケージを開いたところ


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Photography Kit 重量


今回、L字型で着脱式の「サムレスト」という部品が追加された。グリップを握る際に親指の置く位置が難しいが、これを装着することによって親指の位置が決まり、これまでより安定してホールドできるようになった。これはうれしい改善だ。

また、シャッターボタンは赤と黒の2色が付属しており、好みで選べるのもうれしい。さらにカメラ部の「装飾リング」が赤と黒の2色、そして「67mm」フィルターアダプターリングも付属している。

逆にひとつ残念なのは、このグリップ部の底面に三脚用のネジ穴がほしかったことだ。また、iPhoneでお馴染みのMagSafeのようなシステムにも対応していないため、三脚で固定したいときなどにやや不便さを感じる。せっかくここまで「カメラ」なのだから、パーフェクトを望みたい。

また、シャッターボタンとサムレストの取り付けはネジをしっかり締めることがとても重要だ。このネジが緩んで細かい部品を紛失してしまう懸念があるので、注意したい。

■ Xiaomi 15 Ultra:基本性能とパフォーマンス
ディスプレイは約6.73インチの有機EL「All Around Liquid Display」を採用。四辺が緩やかにカーブしているのが特徴だ。解像度はWQHD+(3200×1440)と高精細で、リフレッシュレートは最大120Hzに対応し、スクロールなども非常に滑らかだ。ピーク輝度は3200ニトと非常に高く、日中の屋外でも画面の視認性は抜群だった。

心臓部には、クアルコムの最新SoC「Snapdragon 8 Elite」を搭載。メモリは16GB、ストレージは512GB/1TB(選択可能)と、現行スマートフォンとしては最高クラスのスペックだ。

定番のベンチマークアプリ「AnTuTu Benchmark」のスコアは約248万点を記録。高負荷な3Dゲームも最高設定で快適にプレイでき、日常的な操作はもちろん、カメラアプリの起動や高画質写真・動画の処理もストレスなく行えた。冷却システム「Xiaomi 3Dデュアルチャネルアイスループシステム」が採用され効果を発揮しているようで、長時間の使用でも極端な発熱は感じられなかった。

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AnTuTu Benchmarkの結果


ネットワークまわりでは、5Gにもちろん対応、nanoSIM 2枚、もしくは nanoSIM + eSIMという構成で利用できる。Wi-Fiは最新規格であるWi-Fi 7に対応。Bluetoothは6.0に対応している。

NFCには対応しているが、残念ながらSuiCaでお馴染みのFeliCa(おサイフケータイ)には対応していない。NFCでクレジットカードのタッチ決済は可能だ。

防水防塵についてはIP68の認定を取得している。

フラグシップ機にふさわしいスペックと言えそうだ。

■Xiaomi HyperOS 2:OSとAI機能の使用感
OSはAndroid 15ベースの「Xiaomi HyperOS 2」を搭載。全体的にスムーズな動作で、カスタマイズ性も高い。

AI機能も強化されている。詳しく見ていこう。

まずは電源ボタン長押しで「Google Gemini」を呼び出せる。

ご存じのように、Geminiは他のAIシステムと同様に、驚くべき勢いで開発が進んでおり、新機能が日進月歩で追加されている。文章の要約やアイデア出しなど、様々な場面で活用できるほか、最近ではスマホのカメラ映像を元に何が写っているかを尋ねたり、たとえばある機械の操作がわからないときに映像を見せて質問し、答えてもらったりできる。

「かこって検索」は、ホームボタンを長押しし、画面上の気になる部分を指で囲むことで、Googleレンズによる画像検索ができる機能だ。Google検索の機能強化として、お馴染みになりつつある。

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かこって検索。たとえば、スマートフォンの画面で気になる商品の写真が出てきたときなど、ホームボタンを長押しして、その商品の画像を指で丸く囲うと、この画面に変わり、Googleレンズで画像検索が出来て便利である


ここまでのAI機能はAndroidの他の機種でも使えるが、本機独自の機能としては以下のようなものを利用できる。

・AIライティング
・AIダイナミック壁紙
・AIギャラリーエディター
・AI音声認識
・AI字幕

この中でいくつか実際に使ってみた。

まず「AIライティング」だが、たとえば、Gmailを起動し、「文章生成サポート」を呼び出してメールの素案を作ってもらうことができる。「甥の翔太君へ20歳の誕生日、お祝いメールを書いて」とお願いすると、一瞬のうちに素案を作ってくれた。相手が甥であることからそれらしい文章になっているが、たとえば相手がビジネス顧客だったらもっとフォーマルなメールになど、書き換えてもらうことも可能だ。

ss-ai02
メール文章の作成


「AIダイナミック壁紙」は、本機の壁紙をAIが生成した動く壁紙に変えることができる機能だ。
「AIギャラリーエディター」は、Google PixelのCMでお馴染みになった編集マジックとその拡張版だ。
「AI音声認識」は、ボイスレコーダーアプリに搭載された文字起こし機能で、会議の議事録作成などに役立ちそうだ。

「AI字幕」は、文字通りAIを使ってコンテンツにリアルタイムで字幕を表示する機能だ。字幕だけならYouTubeにも同様の機能があるが、YouTubeの翻訳データはコンテンツがアップロードされた後に自動で用意される。本機能は大きく異なり、動画コンテンツや会議の音声をリアルタイムに処理し、字幕に表示するのが特徴だ。リアルタイムであることと、YouTube以外にも様々な場面で使え、また同時に翻訳も行えるので、とても便利だ。試用時間が短かったため、字幕や翻訳の精度に関する評価は今回見送らせていただく。

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YouTube動画で字幕を表示させたところ。英語のほか、日本語に翻訳した字幕も同時に表示できる。トランプ大統領とゼレンスキー大統領が会談してもめてしまったときの映像である


このほかにも、カメラのズーム機能においてAIが使われている。

現時点でのAI機能はまだ発展途上と思われるが、それでも実用的なものが増え始めている。今後、さらに強力で便利な機能が追加されていくと考えられるので、期待したい。

■Xiaomi 15 Ultra:オーディオ性能とサウンド体験
本機搭載のステレオスピーカーはクリアで迫力のあるサウンドだ。動画視聴やゲームプレイも臨場感をもって楽しめる。スマートフォンのスピーカーとしてはなかなか良いレベルだと感じた。

本機はイヤホンジャックを搭載しておらず、3.5mmプラグのイヤホンを使うには変換アダプタを使いUSBポートに接続する。

ワイヤレスイヤホンの場合、ハイレゾ対応の機種がBluetoothで接続可能だ。

ハイレゾのワイヤレスイヤホンを選ぶ際に、本機がどんなワイヤレスオーディオコーデックに対応しているかは重要だ。アプリ「Bluetooth Codec Changer」を使って調べたところ、本機の対応コーデックはSBC、AACなどに加え、ハイレゾのLDACとaptX Adaptiveにしっかり対応していることが確認できた。

そこでさっそく手持ちのLDAC対応ワイヤレスイヤホンNuarl Next1、aptX Adaptive対応のオーディオテクニカ SOLID BASS ATH-CKS50TWとそれぞれ接続してみたところ、接続は安定しており、ハイレゾらしい自然な高域と迫力のある低域で音楽を楽しめた。Xiaomi 15 Ultraの持つ高い再生能力を活かし、高音質なワイヤレスリスニングが可能だ。


■Xiaomi 15 Ultra:バッテリー持続時間と充電
バッテリーは5410mAhと大容量だ。付属の90W充電が可能なACアダプターを使えば、約30分強で満充電が可能という。ワイヤレス充電にも対応している。

実際に使ってみたところ、普通の使い方であれば十分持つ。

実際にYouTubeの動画再生を連続して何時間持つかテストしてみた。

0:00にバッテリー80%でテストを開始し、8:30には47%だった。時間の関係でテストはここで終了せざるを得なかったが、バッテリーがこのままの減り方であれば、16:30に10%、20:00頃まで使えそうだと計算できる。つまり、YouTubeを連続再生して約20時間使える計算になる。

今回、本機用のACアダプターはある事情でお借りできなかったので、自前のもの(モトローラ製)を使い急速充電を試した。メーカーが違うため急速充電の方式が異なるが、それでも最大約60W、最低でも約20Wの急速充電ができ、バッテリーがほぼ空の状態から満充電までは111分だった。付属のACアダプタは今回テストしたACアダプタよりも数倍速い充電ができそうなので、30分ほどで満充電になるというのは可能だろう。これなら出かける前の忙しい時間帯に慌てて充電しても、1日ちゃんと使えそうだ。

■ Xiaomi 15 Ultra:ライカ共同開発カメラの実力と作例
カメラの世界的な有名ブランド「ライカ」の力を借りて開発された本機のカメラシステムを改めてしっかり見ていこう。
Xiaomi 15 Ultraのカメラは、まさに豪華絢爛だ。

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表1. Xiaomi 15 Ultraのリアカメラ(4眼)の主な仕様


特にすごいのは、スマートフォンのカメラでありながら、14mm(超広角)から100mm相当(約4.3倍ズーム)までの幅広い焦点域をカバーしていることだ。そして、さらにデジタルズームで200mm相当(約8.7倍ズーム)までが可能である。

「フローティング望遠レンズ」は、レンズ群の一部が物理的に移動することで、遠距離撮影だけでなく近距離(マクロ撮影)にも対応できる構造だ。
また、「ペリスコープ望遠レンズ」は、スマートフォンの薄い筐体で高倍率の光学ズームを実現するため、光を90度曲げて本体内部で横方向にレンズを配置する構造になっている。

実際に撮影した写真を見てほしい。

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超広角 14mm相当


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1倍 23mm相当


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2倍 46mm相当


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約3倍 70mm相当


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約4.3倍 100mm相当


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約8.4倍 200mm相当(デジタルズーム)


本機には、高倍率ズーム時にAIがディテールを補完・補正してくれる機能もある。筆者自身は特に体験しなかったが、ネット上には細部が実際の被写体と変わってしまう可能性があるとの報告があるため注意してほしい。

ほかにもいろいろなシーンで撮影してみた。

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満開のツツジ。ボケ味はこんな感じ


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マクロ撮影


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モノクロフィルターLeica BW NATを適用


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モノクロフィルターLeica BW NATを適用


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デジタルズームでの撮影


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動画も撮影してみた。気になる手ぶれ補正だが、歩きながら撮影してみたところ、補正がしっかり働き、満足のいく動画を撮影できた。

〇動画の作例
「Xiaomi 15 Ultra」実機レビュー 動画作例1

YouTube:https://youtu.be/8uBWyCiRn4I

〇歩きながらの撮影。手ぶれ補正の効果が出ている
「Xiaomi 15 Ultra」実機レビュー 動画作例2

YouTube:https://youtu.be/107oNmFyguo

ライカが人気な理由を言葉で表現するのは難しいが、その独特の雰囲気のある描写をエモーショナルと感じたり、フィルムカメラっぽさを感じたりと、奥が深いようだ。

ライカ監修のフィルターには、モノクロ2種類「Leica BW NAT(モノクロ自然)」や「Leica BW HC(モノクロハイコントラスト)」のほか、「Leica Authentic」、「Leica Vibrant」なども用意されている。

カメラそのものの性能に加え、こうしたフィルターによる加工を試してみるのも良いだろう。

■Xiaomi 15 Ultra レビュー総括
Xiaomi 15 Ultraは、スマートフォンとは思えないほどのカメラ性能を持つ。ライカとの共同開発による、超広角から高倍率ズームまで幅広い焦点域の4眼レンズシステムが特徴で、特に1インチセンサーのメインカメラと2億画素ペリスコープ望遠カメラの組み合わせは圧巻だ。

さらに、Photography Kitを装着すれば、その操作性はまさにデジタルカメラそのもの。撮影の楽しさを格段に向上させてくれるだろう。ただし、携帯性とのバランスは考慮が必要だ。

基本性能も現行最高クラスで、最新SoC「Snapdragon 8 Elite」による快適な動作はもちろん、高精細で美しいディスプレイ、十分なバッテリー性能も魅力だ。

AI機能については、まだ発展途上な部分もあるものの、「AIライティング」や「AI字幕」など実用的な機能も搭載されており、今後のさらなる進化に大きな期待が持てる。

ひとつ残念な点は、FeliCa(おサイフケータイ)に対応していないことだろう。NFCには対応しているので、クレジットカードのタッチ決済は可能だ。

Xiaomi 15 Ultraは、カメラにこだわりを持つユーザーはもちろん、最新テクノロジーを体験したいガジェット好き、そして高性能なスマートフォンを求めるすべての人に、自信を持っておすすめできる一台と言えるだろう。ライカとAIが融合したこの一台で、ぜひ新たな撮影体験を味わってみてほしい。
テクニカルライター 鈴木 啓一


訂正:「AIライティング」として説明した画面に誤りがありました。正しくは、Gmailアプリ内のGemini機能「文書作成サポート」の画面です。なお、AIによるメール文章の生成を行うには、アプリ「Mi ブラウザー」を使用し、AIボタンから「AI Writing」機能を選択する方法があります。お詫びして訂正します。

「Xiaomi 15 Ultra」製品情報

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「Amazfit T-Rex 3」レビュー / 耳を塞がずに使える骨伝導ヘッドセット【まとめ記事】

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Amazfit T-Rex 3 パッケージ

サンワサプライ株式会社は、Bluetoothと有線の2WAYで使える骨伝導ヘッドセット「MM-BTSH72BK」を発売した。TPU素材を採用し、柔らかいのでケーブルに癖がつきにくく取り回しのしやすいケーブルだ。通話用とノイズキャンセル用マイクで周囲のノイズを低減する。機器に合わせて選択できるのはもちろん、充電を忘れてバッテリーがない際やBluetoothの接続がうまく行かないといったときにもUSBで接続できるので安心して使える。耳を塞がず周りの音を聞きながら作業ができるので、WEB会議中に声をかけられても反応することができる。また頭の後ろに固定して使うので髪型が崩れる心配もない。

サンワサプライ株式会社は、Bluetoothと有線の2WAYで使える骨伝導ヘッドセット「MM-BTSH72BK」を発売した。TPU素材を採用し、柔らかいのでケーブルに癖がつきにくく取り回しのしやすいケーブルだ。通話用とノイズキャンセル用マイクで周囲のノイズを低減する。機器に合わせて選択できるのはもちろん、充電を忘れてバッテリーがない際やBluetoothの接続がうまく行かないといったときにもUSBで接続できるので安心して使える。耳を塞がず周りの音を聞きながら作業ができるので、WEB会議中に声をかけられても反応することができる。また頭の後ろに固定して使うので髪型が崩れる心配もない。

Bluetoothと有線の2WAY!耳を塞がずに使える骨伝導ヘッドセット
サンワサプライ株式会社は、Bluetoothと有線の2WAYで使える骨伝導ヘッドセット「MM-BTSH72BK」を発売した。TPU素材を採用し、柔らかいのでケーブルに癖がつきにくく取り回しのしやすいケーブルだ。通話用とノイズキャンセル用マイクで周囲のノイズを低減する。機器に合わせて選択できるのはもちろん、充電を忘れてバッテリーがない際やBluetoothの接続がうまく行かないといったときにもUSBで接続できるので安心して使える。耳を塞がず周りの音を聞きながら作業ができるので、WEB会議中に声をかけられても反応することができる。また頭の後ろに固定して使うので髪型が崩れる心配もない。


書類・小物が整理しやすい!3段タイプのキャビネット
サンワサプライ株式会社は、書類・小物をすっきり整理できる3段タイプのキャビネット「SNW-106GY」を発売した。セーフティロック機構で引き出しは1段ずつ開閉でき、全段施錠も可能だ。一般的な事務机の下に収納しやすい高さ60cmのキャビネット。「セミオーダーデスク eデスク」(別売)のグレーカラーと色を合わせて設置できる。3段ともダブルスライドレールを採用し、引き出しを全開にできるため内部が見やすく、奥の物も簡単に取り出せる。引き出しの動きもスムーズで静音性が高く、重い物を入れても軽い力で引き出せるので快適だ。


絡まない、散らからない!スマート収納が叶うPD240W対応のUSBType-Cケーブル
サンワサプライ株式会社が運営している直販サイト『サンワダイレクト』は、PD240W対応で、外出や収納をする際に絡まらずケーブル全体が磁力でコンパクトにまとまるUSB Type-Cケーブル「500-USB088-1BK(1m)」、「500-USB088-2BK(2m)」を発売した。ケーブル全体にマグネットが練り込まれており、自然とまとまる独自のデザインだ。鞄やデスクで絡まる心配がなく、収納や持ち運びが簡単です。散らかりがちなケーブル周りが一瞬で整う。スマートフォンやタブレットはもちろん、高性能なゲーミングノートPCまで充電可能なPD240Wに対応している。


座ったまま、むくみ対策の新習慣!可動式フットレスト
サンワサプライ株式会社が運営している直販サイト『サンワダイレクト』は、座ったまま脚のむくみ対策や姿勢改善ができる可動式フットレスト「100-FR036」を発売した。フットレストのペダルを軽く踏むことで、足首を前後に動かし、座りながら簡単に脚をケアできる。表面には凹凸があるため、足に心地よい刺激を与えてくれる。日常的に足が疲れやすい方や、むくみが気になる方に最適です。手軽に足踏み運動ができるので、リフレッシュにも効果的だ。フットレストは高さを12cm・15cmの2段階に調整可能で、個々の体格や作業スタイルに合わせて最適な高さに変更できる。また、ペダルが無段階で角度調整できるため、足の位置を自由に調整し、より快適な座り仕事環境を提供する。ゆったり使える大きめサイズのため、幅広い方に使用できる。


登山&スポーツ愛好者に最適!AI機能を搭載したアウトドア派のスマートウォッチ「Amazfit T-Rex 3」レビュー
Amazfit T-Rex 3は、登山やスポーツを愛する人々のニーズに応える、タフで高性能なスマートウォッチである。ChatGPT-4oとの連携により、音声操作が可能な機能も搭載されている。今回は、実際に購入して1か月半使用した感想をもとに、その魅力や実力についてレポートしよう。Amazfit T-Rex 3は、大型でごつごつとしたアウトドア向けの外観が目を引く。登山やスポーツ系の腕時計らしく、ミリタリー風の力強いデザインだ。


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登山&スポーツ愛好者に最適!AI機能を搭載したアウトドア派のスマートウォッチ「Amazfit T-Rex 3」レビュー

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Amazfit T-Rex 3 パッケージ

Amazfit T-Rex 3は、登山やスポーツを愛する人々のニーズに応える、タフで高性能なスマートウォッチである。ChatGPT-4oとの連携により、音声操作が可能な機能も搭載されている。今回は、実際に購入して1か月半使用した感想をもとに、その魅力や実力についてレポートしよう。

■Amazfit T-Rex 3のデザイン
Amazfit T-Rex 3は、大型でごつごつとしたアウトドア向けの外観が目を引く。登山やスポーツ系の腕時計らしく、ミリタリー風の力強いデザインだ。

サイズは約48.5×48.5×15.85mm、重さは約68.3g(バンド含む)であり、かなり存在感のある仕様である。そのため、細身の手首や小柄な方にはやや大きめに感じられるかもしれない。バンドには液状シリコン素材が使用されており、柔らかさと適度な伸縮性を持つため、運動時でも快適な装着感を提供する。

また、MIL-STD-810Gの耐久試験に合格しており、耐熱性、耐寒性、耐衝撃性、防水性(10ATM)を備えている。このタフなスペックは、アウトドア好きにとって非常に心強いポイントである。

操作は、4つの操作ボタンとタッチスクリーンを併用したインターフェースが採用されている。リューズこそ搭載されていないが、不便さは特に感じられない。また、グローブモードを備えており、手袋をしたままでも操作可能である。この機能は、特に登山やウィンタースポーツの場面で非常に役立つ。

付属のバンドは液状シリコン素材であるが、筆者は金属製のバンドを追加購入して使用している。本機には市販の幅22mmのバンドが利用できるアダプタが付属しており、自分好みのバンドに交換して楽しむことも推奨したい。

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Amazfit T-Rex 3


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パッケージの内容


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充電用アダプタ


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充電しているところ。5V 0.5A 2.5Wで充電できている。


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市販の金属製ベルトを装着


■豊富なモニタリング機能
本機は170種類以上のスポーツモードを搭載しており、登山、ランニング、サイクリング、スイミングなど、多様なアクティビティに対応する。さらに、GPS機能が搭載されており、地図データを事前にダウンロードしておくことで、電波の届かない山間部でもマップ機能を利用できる。この点は登山やハイキングの愛好者にとって大きな魅力である。

筆者はアウトドア派ではなくインドア派であり、どちらかというと日々の健康モニタリングに本機を使用している。

本機には24時間心拍数モニタリング、血中酸素レベル(SpO₂)測定、ストレスレベル測定、睡眠トラッキング機能が搭載されている。これにより、毎日の生活をモニタリングし、改善点をレポートしてくれる。健康に関して役立つ機能が非常に多い。

これらの豊富なモニタリング結果は、スマートフォン上の「Zeppアプリ」と連携させることで、より詳しいデータや解説、アドバイスを確認できる。

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スポーツモード


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地図の表示


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ウォーキング時の地図表示


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睡眠のモニタリング結果


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睡眠のモニタリング結果(Zeppアプリでの表示例)


■ChatGPT-4o連携で音声操作可能な最新機能
本機は、今話題の生成AI「ChatGPT-4o」と連携する機能を備えており、音声で話しかけることで質問に答えたり、本機の操作を行ったりすることが可能である。ただし、残念ながら音声で回答を返す機能は搭載されていない。

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まず、本機右上の「SEL」ボタンを長押しすると本機のAI応答機能が起動する。(画面下に青い〇が表示される)


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そこでたとえば「明日の朝6時にアラームをセットして」と言うと、しばらく考え


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聞き取った言葉を確認のため表示して


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その後実際にアラームをセットしてくれる。画面上でその結果を確認できる。


15
同様に「ニューヨークは今何時?」と聞くとちゃんと答えてくれた。


本機のAI機能の特徴は、従来のAIエージェントとは異なり、自然な話し方で操作ができる点である。まだ発展途上の機能ではあるが、より自然な会話で指示を出せるようになっている。未来を感じさせる魅力的な機能である。

■バッテリーが長持ち
Amazfit T-Rex 3のバッテリーは評判通り非常に長持ちである。満充電を行い、10日ほど経過した段階でバッテリー残量が30%台であった。実際の使用では、10日以上充電なしで十分に使えることを確認した。この様子では、2週間ほどの使用も可能であると考えられる。

一方で、充電には空の状態から満充電までおよそ3時間を要する。しかし、バッテリー残量がなかなか減らないため、満充電にこだわらずとも使用可能であり、充電速度が遅い点がさほど問題になることはない。
なお、充電時の実測値は5V 0.5A 2.5Wである。

充電には付属の充電アダプターを使用し、そのUSB Type-Cポートに別売のUSBケーブルとACアダプタを接続して行う。旅行時にはスマートフォンの充電環境と共通化できるため、非常に使いやすい仕様である。ただし、付属の充電アダプターは小型であるため、紛失には注意が必要である。

■本機の弱点も指摘しておこう
本機はここまで説明したように多くの魅力を持つが、いくつか弱点も存在する。

まず、無線LANの接続性の問題である。筆者のT-Rex 3だけの問題である可能性もあるが、初めて地図をダウンロードして表示しようとした際、自宅の無線LANアクセスポイントにどうしても接続できなかった。自前のスマートフォンでテザリング接続を試みたが、それも失敗した。サポートに連絡して対応策を尋ねたところ、「初期出荷状態に戻すことを試してみてほしい」という回答を得た。

さっそく初期出荷状態に戻してみたところ、無線LANへの接続が可能となり、地図データをT-Rex 3に転送し表示することができた。これで一件落着と思われたが、先日旅行先の宿泊施設でアクセスポイントに接続しようとした際、再びつながらなかった。旅先で初期設定に戻すのはリスクが高いため、地図データのダウンロードを断念した。この状況では、無線LANの接続性に関しては信頼性に疑念を抱かざるを得ない。

旅行先で地図機能を使用する場合には、自宅で事前にダウンロードを済ませておくことが望ましい。しかし、今回はそれができず失敗に終わった。友人が同じ機種を所有していたため状況を確認したところ、無線LANは問題なく使用できているとのことであった。よって、この問題は筆者のT-Rex 3特有の不具合である可能性が高いが、現時点では未解決である。

その他にもいくつか気になる点がある。

操作マニュアルはWebからダウンロードして利用しているが、内容がややわかりにくい。また、ウォッチフェイスやアプリは多く用意されているが、アプリに関しては実用的なものがまだ不足しているように感じる。

もうひとつ大きな欠点は、スイカやクレジットカードなどのタッチ決済に対応していない点である。ただし、タッチ決済はスマートフォンで代用できるため、筆者個人としては特に大きな問題ではない。
また、音声で操作するAI機能についても、まだまだ発展途上である印象を受ける。

今後のバージョンアップによる改善が強く望まれるところである。

■アウトドア派向けのスマートウォッチとしてお薦めしたい
いずれにしても、本機が非常に魅力的な製品であることは間違いない。
アウトドアに最適なタフネスさ、幅広いスポーツや健康管理に対応したモニタリング機能、長持ちするバッテリー、そして生成AI技術を活用した音声コントロール機能を備え、ユーザーにとって使いやすいデバイスに仕上がっている。

価格は約4万円であり、同様のアウトドア用スマートウォッチとしてGermin製品を選ぶ場合、倍以上の価格になることが予想される。本機は、価格面でも非常に魅力的である。

タッチ決済に非対応である点など、一部気になる点はあるが、それを補うだけの魅力を備えている。特にアウトドア派向けのスマートウォッチとして、自信を持ってお薦めしたい製品である。

テクニカルライター 鈴木 啓一


「Amazfit T-Rex 3」

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バッテリーが改善され、魅力度がアップ!スマートウォッチ「Google Pixel Watch 3」レビュー

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Googleの最新スマートウォッチ「Google Pixel Watch 3」が2024年9月10日に発売された。初代モデルから3作目がどのような進化を遂げたのか、気になる人も多いだろう。実際に「Google Pixel Watch 3」をお借りして使ってみたのでレビューしよう。

■まずは外観からチェック
Google Pixel Watch 3(以下、本機)は、その名の通りGoogle Pixel Watchシリーズの第3世代モデルである。筆者はPixel Watchシリーズの初代から2代目までを継続して使用しており、今回の3代目ではバッテリーの持ちが向上したと聞き、実際に試してみたいと思っていたところだ。

従来と同様に丸いドーム状のスタイリッシュでスッキリとしたデザインは、ほぼ変更がない。薄く軽量であり、スポーツやビジネスなどさまざまなシーンにマッチするデザインとなっている。
本体は直径41mmと45mmの2つのサイズが用意されている。41mmモデルは手首に馴染みやすく、小柄な方や女性にも適している。一方、45mmモデルはより大きなディスプレイを求めるユーザーに最適である。

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Google Pixel Watch 3


リストバンドは、両モデルともSサイズとLサイズの2種類が同梱されている。同じサイズ表記でも長さが異なるため、購入前に公式ホームページで確認するのが良いだろう。バンドの素材は「フロロエラストマー」と呼ばれる耐熱性や耐薬品性に優れたフッ素ゴム系素材で、柔らかく丈夫であるため、長時間の着用でも快適さが保たれる。

カラーバリエーションは付属のリストバンドの色の違いで区別されており、41mmモデルはObsidian、Porcelain、Hazel、Rose Quartzの4色、45mmモデルはObsidian、Porcelain、Hazelの3色が用意されている。

今回お借りしたのは41mmモデルで、カラーはHazelである。41mmモデルはPixel Watch 2と外観がほぼ同じだが、ベゼルが細くなったことでディスプレイの有効面積が10%拡大している。

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Google Pixel Watch 3 41mmモデル 色:Hazel


リストバンドと本体の接続には、シリーズ共通の独自コネクタが使用されている。22mmの標準的なバンドを使いたい場合は、Amazonなどで市販されているPixel Watch用アダプタを購入すると良いだろう。筆者もいくつか持っているが、このようなカスタマイズが可能であるのは、人気機種ならではの魅力である。

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製品パッケージ


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パッケージの中身


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主な同梱物


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本体とバンドのコネクタ部分


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充電用パッド(左)と本体裏面の様子


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前世代の Pixel Watch 2(左)と本機(右)。ベゼルの幅がやや狭くなり表示エリアが若干広くなったのが確認できる。



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スマホ上のWatchアプリと接続したところ。このアプリから各種設定が可能。


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スマホ上のGmailと同期させて、メールが届いたことを本機で確認できる。


■基本スペックをチェック
基本スペックを振り返ってみよう。
本体のサイズは直径41mm/45mm、高さ12.3mm、重さ31g/37g(ストラップを除く)。ディスプレイは有機ELで、320ppiの解像度を持ち、色再現性や応答性にも優れている。
ディスプレイの最大輝度は2,000ニトで、前モデルと比較して約2倍の明るさになっており、炎天下でも視認性をある程度確保できる。実際に最大輝度ではまぶしいほどの明るさである。

通信機能としては、従来通りWi-Fi、Bluetooth、NFC(FeliCa)が用意されており、さらに4G LTE対応モデルも選択可能である。GPSをはじめ、世界の主要な位置情報サービスに対応している点も魅力だ。防水・防塵性能はIP68準拠であり、日常生活では十分な性能を備えている。

■各種センサーによるトラッキング機能
筆者は運動はあまりしないものの、健康のために日頃からよく歩くことと睡眠の質には気を配っている。Pixel Watchは各種センサーを活用して、体の状態をほぼ24時間モニタリングしてくれる。これらのデータはスマホ上のFitbitアプリでグラフ化され、詳細な解説が表示されるため、さまざまな気づきを得ることができる。これにより、改善策を検討する手助けとなり、なかなか役に立つ機能である。

fitbit1
fitbitアプリの画面 歩数などを確認できる。この日は近所を散歩して14,000歩、歩いたようだ。


ウォーキングだけでなく、ランニングやサイクリングなど、40を超えるエクササイズのトラッキングが可能である。さらに、トラッキング結果を解析し、さまざまなアドバイスを提供する機能も充実しているため、これをメインに活用するのも良さそうだ。

fitbit2
fitbitアプリの画面。睡眠時の計測結果を確認しているところ。睡眠不足を指摘される日が多いが、この日は朝いつもよりゆっくり目覚めたのでスコアは良かったようだ。


■アプリとウォッチフェイスで好みの時計に
本機はWear OSを搭載しており、Androidスマホと同様にGoogle Playからアプリをダウンロードして利用することができる。また、ウォッチフェイスも充実しており、自分好みのデザインにカスタマイズできる点が魅力である。

筆者が初代Pixel Watchを使い始めた頃は、シンプルで気に入ったデザインのウォッチフェイスはいくつかあったものの、日時、曜日、歩数、電池残量を同時に表示する見やすいデザインには満足できなかった。しかし、ようやく私のニーズに合ったウォッチフェイスが追加され、現在はこれを愛用している。ウォッチフェイスのデザインは確実に充実してきているようだ。

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各種設定の画面。


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アプリのアイコン。この画面から各アプリを起動できる。


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最近のお気に入りのウォッチフェイス。日付、曜日、時刻、バッテリー残量、歩数、気温などが一度に確認できる。


■バッテリーの持ちは大幅改善
冒頭でも触れたが、気になるバッテリーの持ちはどうだったのか。結論から言うと、大幅な改善がなされたと言える。初代および2代目のPixel Watchで一番の欠点と感じていたのは、電池の持ちが悪い点であった。1日に1~2回充電しなければ電池切れになってしまい、それ以外の点は非常に気に入っていたものの、この点だけは残念で仕方がなかった。

では、本機Pixel Watch 3はどうか。90%充電の状態から普段通りに使用し、約43時間連続で使用できることを確認した。丸2日(48時間)には届かなかったが、1日半以上持続したのは大きな進歩である。これにより、1日1回の充電で確実に電池切れなく過ごせるようになりそうだ。さらに、充電タイミングが多少遅れても余裕を持てるようになった点もありがたい。

もちろん、他社のスマートウォッチには数週間充電なしで使える機種もあるため、Pixel Watch 3のバッテリー持続時間が目立って優れているとは言えない。しかし、最低限の合格ラインには到達したと評価できる。

一方、充電時間についても確認してみた。ほぼ0%の状態から100%まで満充電するのに約1時間を要した。実測では1.5~2Wの充電出力であった。上記の結果は、41mmモデルでの検証結果である。45mmモデルはバッテリー容量が異なるため、結果は異なる可能性がある。

なお、「普段通りに使って」と記したが、これは画面を「Always ON(常に表示)」の設定で使用している状態である。この機能について少し補足しておきたい。

スマートウォッチでは省電力のために画面表示を完全にオフにすることが一般的であるが、これには欠点がある。例えば、突然時刻を確認したい場合に、表示がオンになるまでのタイムラグが発生することだ。一方、機械式の時計では、手首を動かすだけで即座に時刻を確認できるのが当然であり、これこそが腕時計の本来の魅力である。

Pixel Watchシリーズでは、この課題に対応するため、ウォッチフェイスのデザインを2段階に分け、省電力ながら時刻表示が維持される「Always ON」モードが搭載されている。このモードでは秒針を非表示にするなど、一部の機能を簡略化しているが、手首を軽くひねるだけで時刻を確認でき、腕時計としての利便性が損なわれない。さらに、Always ONモードをオフにすることで、さらなる省電力設定も可能である。

このように、細やかな工夫が積み重ねられており、Pixel Watch 3はバッテリー持続時間が大幅に改善されたと言える。ユーザーとしても非常に興味深い進化である。

■完成度、魅力度がアップしたPixel Watch
本機をお借りしてしばらく使用した結果、完成度が高まり、魅力がさらにアップしていることを実感した。上記で書ききれなかった細かな点にも改良が施されており、筆者自身もまだすべてを発見しきれていないかもしれない。

特に、一番の弱点とされていたバッテリー問題が解決された点は大きい。これにより、さらに多くの人に自信を持っておすすめできる製品となった。今回、41mmモデルに加えて、画面とバッテリーが少し大きい45mmモデルが追加されたことで、選択肢が広がった点も嬉しいポイントである。

41mmモデルでは、ベゼルが若干狭くなったことで画面が広くなり、わずかな違いながらも使いやすさの向上に寄与していると感じた。ただし、三井住友VisaカードのVisaのタッチ決済には対応しておらず、iD決済(デビットカード扱い)になってしまう点は、現時点で改善されていない。この点はやや残念ではあるものの、Suicaにはしっかり対応している。価格は、41mmモデルが52,800円、45mmモデルが59,800円(税込、Web直販価格)である。

Pixel Watch 3は、完成度が向上し、スタイリッシュでぜひともおすすめしたいスマートウォッチである。
テクニカルライター 鈴木 啓一


「Google Pixel Watch 3」製品情報

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【写真や動画の作例あり】AI機能を搭載!高性能なカメラが魅力の「Google Pixel 9」レビュー

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Googleは、AI機能を搭載した「Google Pixel 9」「Google Pixel 9 Pro XL」「Google Pixel 9 Pro」「Google Pixel 9 Pro Fold」を発売した。今回取り上げる「Google Pixel 9」は、Google Pixelシリーズの中でも最もパワフルなチップであるGoogle Tensor G4を搭載している。またGoogle AIにより高性能なカメラ機能や日常生活で役立つ便利機能も充実しており、注目される端末だ。

■Google Pixel 9シリーズが登場
2024年8月に開催されたイベント「Made by Google」で発表されたGoogle Pixelシリーズの新端末は、「Google Pixel 9」「Google Pixel 9 Pro XL」「Google Pixel 9 Pro」「Google Pixel 9 Pro Fold」の4機種だ。「Pixel 9」は、最下位モデルではあるが、直販価格(税込)が128,900円~と、価格的にはフラグシップモデルの分類になるだろう。この4機種の一番の「売り」はAI機能だろう。

ただ、現時点ですべての搭載予定機能が利用できるわけではない。購入後に徐々に使えるようになるはずなので、このあたりはよく把握しておく必要がある。
とにかく、現時点で利用できる機能を中心にレビューし、今後についてはわかる範囲で記述する。

Pixel9_01
正面


■基本スペックから見ていこう
「Google Pixel 9」は、外形152.8×72×8.5 mm、重さ 198 gと、ほぼ標準的なスマホのサイズ感で、特に画面の角が丸いデザインと、カメラ部分(カメラバー)のデザインが印象的である。
カラーバリエーションは4色、Obsidian(濃いめのグレー系)、Porcelain(白系)、Wintergreen(薄い緑)、Peony(ピンク系)である。今回は、Obsidianをお借りした。

ディスプレイは6.3インチ、1,080 x 2,424ドットの有機ELである。解像度、色再現性ともに優れていて、大変きれいである。最高輝度は2,700nitとかなり明るく、直射日光の下でもある程度の視認性を確保している。
Google Tensor G4プロセッサ、12GB RAM、128/256GB ストレージを搭載し、後述のAI処理が可能な処理能力を持っている。防塵、防水性能はIP68準拠である。

Pixel9_02


Pixel9_03
背面


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製品パッケージ


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パッケージの主な内容


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右側面


■通信機能は最高レベル
本端末は5G対応で、nanoSIMスロットに加え、eSIMにも対応している。

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SIM用トレイを取り出したところ


無線LANは最新の規格「Wi-Fi 7」対応で、最近普及が本格化している6GHz帯も使える。Bluetooth 5.3、NFC(おサイフケータイ)にも対応している。衛星測位システムについては、GPS、GLONASS、Galileo、Beidou、QZSS、NavICと、主なシステムに対応している。通信機能に関してはほぼ満点と言って良いだろう。

■バッテリーライフと充電機能
本端末は4,700mAhの大容量バッテリーを搭載している。
早速、Youtubeの連続動画再生を行ってみたところ、約26時間再生が可能だった。なかなかの実力である。

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バッテリーテストの結果。約26時間Youtubeで連続動画再生できた


本端末はUSB Type-Cポートから、もしくはQi規格のワイヤレス充電器で充電できる。USBからの充電時間を実際に計測した。約60分で空の状態から90%まで充電できた。実測で10~20Wの急速充電だった。

Pixel9_09
充電時間を計測した結果。0-90% 約60分だった


※充電には手持ちのPD対応のUSB ACアダプタを使い、バッテリー残量のグラフ化にはアプリ「シンプルバッテリーグラフ」を使用した。

■カメラ性能
本端末のメインカメラは2眼で、50メガピクセル(広角)と48メガピクセル(超広角)の組み合わせ、そしてフロントカメラは10メガピクセルである。

実際に撮影した写真とビデオをご覧頂こう。

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広角


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標準


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ズーム2倍


Pixel9_4


Pixel9_5


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【動画】
AI機能を搭載!高性能なカメラが魅力の「Google Pixel 9」レビュー 動画作例

YouTube:https://youtu.be/St5W6hdxexk

ご覧頂いたとおり、十分にきれいな写真やビデオを撮影できた。解像感、色再現性など普段使いには十分と言えそうだ。

■AIを活用した先進機能
本端末を含むPixel 9シリーズが発表されたイベント「Made by Google」では、生成AIのGeminiに関する発表が相次いだ。このとき発表になったAI機能のすべてがまだ使えるわけではないが、本端末ではその一部が他社に先駆けて使えるのが魅力である。

それぞれの機能を簡単に紹介しておこう

〇かこって検索
画面上に表示されているものを指でかこってGoogle検索ができる機能である。他社の一部のスマホでも搭載が始まっている。当然本端末でも使えて便利である。

ブラウザで見つけたこの製品、気になるので検索しようとしているところ。まず画面の下、ホームボタンを長押しし、画面全体がやや白く変わったところで対象物を指で囲むか印をつける。

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するとGoogleの画像検索画面が立ち上がり、インターネット上から検索した結果が表示される。
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〇編集マジック
CMでおなじみのAI機能である。Googleフォトの機能で、写真の一部を選択して消したり、移動したり、大きさを変えたりできる。他社の一部のスマホでも搭載が始まっている。

編集前:コンテナやフォークリフトが映り込んでいるので消してしまいたい。

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編集マジックで消したいものを指でなぞって選択したところ。

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編集マジックで消した結果。

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〇イマジネーション
同じくGoogleフォトのAI機能で、画像の一部を編集し、新しい画像を追加もしくは修正できる。

編集前:手前の手すりを消して芝生の公園にしたい。

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操作中の画面。手すりの部分を選択して、プロンプトとして「Green field」と入力した。

Pixel9_33


修正した結果。生成された4つの候補の中からこれが一番気に入ったので採用した。

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プロンプトは現在英語しか使えないようである。また、現状は人物を生成するのは難しく、この例のような風景なら良いようだ。

〇一緒に写る
カメラアプリの機能で、集合写真の撮影時に、写っていないはずの撮影者をあとからAIを使って合成できる。フィルムカメラでいうと2重露光の機能で、AIを使って実現している。「Made by Google」で発表されたAI機能には他に「Pixel Studio」、「Call Notes」、「Pixel Screenshots」などがあるが、現時点では利用できない。搭載時期は未定であるが、簡単に紹介しておこう。

〇Pixel Studio
テキストで所望する画像のイメージを入力するとAIが画像生成するアプリ。

〇Call Notes
電話の内容をテキストで記録。要約もできる機能

〇Pixel Screenshots
保存したスクリーンショットをさまざまに簡単に呼び出せる。記憶の補助として便利なツール。

これらの新しいAIツールはスマホ内部に存在する小さなAI「Gemini Nano」を使った仕組みとのこと。これにより、プライベートな情報や秘密の情報をクラウドに送る必要がなく、スマホ内部で処理を完結させるため、プライバシーやセキュリティに配慮されたものになるようだ。

提供時期が明らかでなく、情報も少ないが、Pixel 9シリーズではシステムやアプリのアップデートにより使えるようになるはずなので、楽しみである。

〇Gemini LiveほかGeminiアプリの新機能
本端末でも、AIチャットアプリ「Gemini」が利用可能だ。人間に近いとても自然な会話能力を持つ話題の最新機能「Gemini Live」も言語を英語に切り換えることで既に利用できるようになっていることが確認できた。

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Gemini Live(英語)の画面


本稿執筆時点では残念ながらGemini Liveは日本語では利用できなかったが、近いうちにGeminiアプリがアップデートされ、Gemini Liveの日本語対応に加え、個人なカウントでGmailやGoogle Drive、Googleカレンダーなどと連携できるようになると思われる。楽しみである。

なお、その際には有料のGemini Advancedの契約が必要になる場合もあるので注意が必要だ。

■ハイレゾ・ワイヤレスイヤホンの対応を調査
筆者は最近ハイレゾ対応のワイヤレスイヤホンに凝っており、好きな音楽を良い音で楽しんでいる。
ハイレゾとはCDを超える高音質のデジタルオーディオのことをいう。本端末でハイレゾが楽しめるか気になっていたのでさっそく試してみた。ワイヤレスイヤホンはBluetoothで接続するが、そのときに音声データを圧縮して送る技術がコーデック(もしくはBluetoothコーデック)だ。コーデックの中で高音質対応のものはハイレゾコーデックと呼ばれており、「LDAC」と「aptX Adaptive」が代表的である。

「Bluetooth Codec Changer」というアプリで調べたところ、本端末は、Opus、LDAC、aptX HD、aptX、AAC、SBCの6種類のコーデックに対応していると確認できた。ハイレゾコーデックに注目すると、本端末は「LDAC」には対応しているが「aptX Adaptive」には残念ながら対応していない。

本端末に筆者の手持ちのワイヤレスイヤホン Nuarl Next1(LDAC対応)を接続したら、無事、ハイレゾで音楽を楽しむことができた。音楽の楽器ひとつひとつが解像度高く、高域から低域まで自然な音で広がり感がある。自然な音なので長く聴いていても疲れない。まさしくハイレゾの音だ。

試しに本端末にもう1台のワイヤレスイヤホンDenon PerL Proをつないだところ、このイヤホンは本来「aptX Adaptive」対応のところ、ランクを落として本端末が対応している「aptX」で接続できた。コーデックのランクは落ちたものの、ヘッドフォン自身の地力もあり、十分良い音で音楽を聴くことができた。aptXも悪くない。

ハイレゾの音楽音源は、たとえばAppleMusicやAmazon Musicで楽しむことができる。ハイレゾコーデックについて詳しくはこの記事でわかりやすく説明したので参照してほしい。

ハイレゾ対応で音質抜群!スマート充電ケースも魅力の「JBL LIVE BEAM 3」レビュー
URL:https://itlifehack.jp/archives/10780483.html

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Apple Musicでハイレゾ音源のChicagoの新譜を聴いているところ


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ワイヤレスイヤホン Nuarl Next1(右)、Denon PerL Pro(左)


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Bluetooth Codec Changerの画面 ワイヤレスイヤホン Nuarl Next1を接続。LDACを確認。


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接続先(イヤホン)とスマホの両方の対応コーデックが確認できる。


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「aptX Adaptive」ワイヤレスイヤホンDenon PerL Proを接続。aptXでの接続を確認。


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接続先(イヤホン)とスマホの両方の対応コーデックが確認できる。ただし、スマホが対応していないのでイヤホン側の「aptX Adaptive」は表示されていない。


■魅力的な製品に仕上がった「Google Pixel 9」
本端末は、Google Pixel 9シリーズの中で最も買い求めやすい価格ではあるが、それでも10万円をかなり超える。スマホ全体では高価格帯と言って良いだろう。カメラを始め、基本端末能/性能も充実しており、魅力的な製品に仕上がっているのが確認できた。ただ、メインカメラについては2眼であり、より望遠が必要な場合は上位機種のPixel 9 Pro等を選択するのも良いだろう。

本端末の目玉機能であるAIだが、残念ながらまだまだ本来の実力の半分以下しか利用できていない。今後のリリースに期待をする形である。AI関連では各社がしのぎを削って開発を進めており、新機能の発表を急ぐためか、実際に使えるようになるまでに何ヶ月もかかることが当たり前のようになってきた。ライバルより少しでも早く印象づけたいという競争になっているせいだろうか。また、この待ち時間を長く感じる理由のひとつに、最初の段階では英語圏でしか使えない機能がとても多いことがある。

逆に言えば本端末は購入してからも機能が大幅に進化する、そんな楽しみもある。ユーザとしてはこうした点も考慮しつつ賢い買い物をしたいものである。
テクニカルライター 鈴木 啓一


「Google Pixel 9」詳細情報

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