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トコジラミ、「聞いたことある」が9割!一方で、被害や恐怖については半数近くが「よく知らない」

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8thCAL株式会社は、全国の10代から70代の男女487名を対象としたトコジラミの被害の実態に関するアンケート調査をインターネットで実施した。

■昨今トコジラミの被害が急増
昨今、話題となっている「トコジラミ」による被害。通常の害虫であるゴキブリやダニとは異なり、トコジラミはその特異な特性により、その存在が危険視されている。日本において、トコジラミは1970年代にはほとんど見かけず被害も稀だった。しかし、コロナ禍の収束に伴い、海外との行き来が活発になるにつれて昨今トコジラミの被害が急増している。その背景にはどのようなものがあるのか、そして一般の人々がトコジラミについてどの程度の知識を持っているのかについてアンケートを通じた実態調査を実施した。

■調査結果

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「トコジラミ」という虫についての認知度の調査では、87.9%の方が聞いたことがあると回答した。最近ではニュースやメディアでも頻繁に取り上げられており、一般の人々にも広く知られる存在となっているようだ。

そして、「今までトコジラミの被害にあったことがありますか?」という質問に対しては、「はい」と回答した人はわずか3.5%にとどまった。一般的な害虫に比べてトコジラミに関する被害の数値は少ないように見えるかもしれないが、その被害は日本国内でも年々増加傾向にある。

なぜ最近になって日本でもトコジラミが急増してしまったのだろうか。その背景には交通網の発達により海外への旅行者が増えたこと、また海外から日本へ旅行に来る観光客が増えたことが一つの要因と考えられる。さらに直近では人と物の移動が大きく制約されたコロナ禍が収束し、「人」と「物」の移動が急激に増えていることも影響しているようだ。

海外からの帰国者や訪日観光客のスーツケースや手荷物、衣類などに付着したままトコジラミが国内に持ち込まれてしまい、それが日本で繁殖してしまっている。さらにトコジラミはその小ささから海外から購入した物の段ボールの隙間に気づかれずに潜んでいるケースもあり、ECの普及による物流の増加もその被害の増加に一役買っている。

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トコジラミ(写真提供:8thCAL株式会社)


トコジラミは成虫で5〜8mmと非常に小さく、扁平な体を持つ虫で、細かな隙間にも入り込むことが得意だ。繊維の間や書籍、さまざまな隙間に潜み、私たちの日常生活の中で多くの場所に生息することができる。特にベッド、布団、ソファ、椅子、カーペット、畳、カーテンなど、人間が頻繁に触れる場所には更に注意が必要だ。

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続いてのトコジラミの被害に関する調査では、約半数の回答者がトコジラミがどのような症状や被害をもたらすかについて「ほとんど知らない」や「全く知らない」と回答した。トコジラミという言葉は知っているものの、その脅威や特徴については詳しく知らない人が多いようだ。

これはトコジラミに被害に遭った経験がないか、身近な人にそのような体験談がないこと、または自分の目で記事や情報を確認していないことに起因する可能性が考えられる。一方で「トコジラミについてどれくらい恐怖を感じますか?」との質問では、半数以上がトコジラミに「恐怖を感じる」と回答した。実際の被害については詳しく知らない人でも、話題性やメディアの報道からトコジラミに対する危機感を持つ人々が多いのかもしれない。

トコジラミの症状としてはに吸血をされると赤い斑点として現れ、これに伴い強い痛みやかゆみを感じることが一般的だ。多くの人は刺された際の痛みをほとんど感じませんが、かゆみや発疹により後から刺されたことに気づくことがある。また症状には個人差があり、中には全くかゆみを感じない人もいる。繰り返し刺されると、体内に抗体が形成され、さらに強いかゆみを引き起こすことがある。

これが原因で不眠症のような精神的な影響を受けることもあり、場合によっては発熱の症状が現れることもある。また、激しいかきむしりによって皮膚に傷がつき、細菌感染による二次感染のリスクもあり、これにより皮膚が化膿することもある。トコジラミは、単に皮膚の問題に留まらず精神的な健康にも影響を及ぼす点が特徴だ。

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続いての「ホテルなどの宿泊施設に泊まる際にトコジラミの対策を実施していますか?」という質問に対しては、実に約半数の42.7%が「対策方法がわからない」と回答した。また、「対策を行っている」と回答したのはわずか7%にとどまった。

トコジラミは一般的にダニと混同されることがあるが、ダニと異なり、トコジラミは衛生的な環境であれば繁殖しないというわけではない。トコジラミは外部から持ち込まれるだけで家の中で繁殖してしまうため、ホテルや旅館などの宿泊施設でもスーツケースに忍び込んだトコジラミが繁殖するケースが増えている。

その繁殖率は非常に高く、気づいたときには数が増えすぎて自己処理では対処しきれないこともある。さらに最近では、殺虫剤に対する抵抗性を持つ「スーパートコジラミ」の存在も報告されており、トコジラミの問題はますます深刻化している。

『ここで私達が普段から実践できるトコジラミの対策について5つのポイントをご紹介いたします。
ぜひ、できる範囲から実践していただければ幸いです。』

〇個人でできる トコジラミの対策 5つのポイント
① 衛生的な環境の維持
部屋や寝具を清潔に保ち埃やゴミを取り除き、トコジラミの血糞(けっぷん)や脱皮殻等にいち早く気がつくことのできる環境を維持しよう。

② 不要な物の処分
不要な家具や物をなるべく蓄積せずに処分することで、トコジラミが隠れる場所を減らす。

③ 布団やベッドの管理
布団やベッドのシーツやカバーを定期的に取り替え、洗濯しよう。
その際に、マットレスや布団、ベッドフレームの隙間に血糞(けっぷん)や脱皮殻等がないかをチェックしよう。また、マットレスやベッドフレームの隙間にトコジラミが隠れるのを防ぐために、専用のカバーを使用するのも望ましい。

④ 旅行時の注意
旅行から帰った際には、スーツケースや持ち物をよく確認し、トコジラミがついていないかを注意深くチェックする。宿泊施設での滞在中にはトコジラミに注意し、隙間に抜け殻やフンのシミがないか確認しよう。

⑤ 早期発見対策・予防資材の使用
トコジラミ早期発見のための製品やマットレスカバーを使用することで、繁殖を防ぐ。

トコジラミの駆除は非常に難しいため、早期発見対策が非常に重要だ。対策を実施してもトコジラミが発生してしまった場合には、無理に自力で解決しようとせず、早めに対策を講じ、専門家の助けを借りることも検討しよう。

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続いて「ホテルなどの宿泊施設に泊まる際、部屋に出てほしくない害虫」に関するアンケート調査では、一位が「ゴキブリ( 413人)」、二位が「ムカデ( 365人)」に続いて三位が「トコジラミ(331人)」、四位が「ダニ( 315人」、五位が「毛虫287人)」という結果となり、被害の少なさにも関わらずトコジラミが上位にあげられた。

調査の上位にあがった「ゴキブリ」「ムカデ」に関しては日常的に目にする機会も多く、その大きさが影響していたり、衛生状態に問題がある可能性を示唆することから不安を引き起こしやすいのではないかと考えられる。また、毛虫やダニといった噛まれたりアレルギー反応があると認識される害虫もランクインした。これらの害虫は映画やテレビ、文学などのメディアでしばしば恐怖の対象として描かれ、嫌われる存在として認識されていることも影響しているのかもしれない。

そんな宿泊施設で今回の代表例となった「トコジラミ」の被害を実際に受けた場合、その施設への印象はどのように変化するでしょうか。その結果は9割以上の方が「宿泊施設への印象が悪化する」という結果になった。

さらに仮に同じ条件の部屋でトコジラミの予防対策が施された客室がある場合、3割の人が「500〜1000円の追加費用を払っても良い」という回答データも得られた。

害虫による被害は宿泊施設の印象を大きく左右し、宿泊施設の評判や信頼性に多大な影響を与える。インバウンド観光客が増える中、害虫対策は誰しもが考えるべき重要な課題であり、宿泊施設側も積極的な予防策を講じる必要がある。

今回のトコジラミの被害についての実態調査では、トコジラミの存在とその被害に対する一般的な認知は比較的高いものの、具体的な特性や対策方法に関する知識は不足していることが明らかとなった。多くの人々はトコジラミに対して不安を感じており、特に宿泊施設におけるトコジラミの存在は施設の印象や評価を著しく下げる要因となっている。トコジラミは一度発生すると駆除が難しい害虫です。「駆除」よりも「棲ませない」という点に注力し、効果的な予防策の普及と早期発見が更に重要になっていくと言えるだろう。

■ユーザーも宿泊事業者も対策が求められる - 8thCAL株式会社 代表取締役 岡部 美楠子
新型コロナウィルスの蔓延以前は大半の方が知らなかった「トコジラミ」という虫の存在について、今回の調査結果では、約9割の方が聞いたことがあるという結果となり、国内外の発生事例などから認知度が急速に上昇していることがわかりました。一方、トコジラミが与える被害についての知識や、その対策については依然未周知であり、今後のインバウンドの本格化に伴い、ユーザーも宿泊事業者も対策が求められるでしょう。

弊社のトコジラミ対策関連の売上は、新型コロナウィルスの収束に伴うインバウンド観光の復活に伴い増加しており、3年前の3倍に伸びてきています。駆除対象施設は、宿泊施設はもとより、娯楽施設・医療施設・教育施設・また個人宅まで多岐に亘ります。発生してしまったトコジラミの種や薬剤耐性の有無、さらに施設用途や物量によって、使用できる薬剤や資機材また作業量に大きく影響があるため、駆除作業は多くの時間と手間がかかります。まずは、施設に持ち込まない為の対策や、万が一持ち込んでしまった際にも早期発見が可能な施策を事前に対策しておくことが肝要です。

8thCAL株式会社では害虫・害獣を含めたすべての生き物の「いのち」を考え、人と自然が共存できる「持続可能な環境」を目指しています。そのために必要な“棲み分け”という考え方を社会実装すべく活動しています。またトコジラミ等の被害を最小限に抑えるために、各事業者向けにセミナーなども行っています。プロの駆除業者に依頼する場合でも環境への影響を最小限に抑える方法を選び、8thCAL社が目指す持続可能な環境への取り組みと同様に、対策も環境に配慮した方法で行い「どんな手段が最善か」を考え、発信をし続けていきます。

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8thCAL株式会社 代表取締役 岡部 美楠子


■調査サマリ
・トコジラミについて、約9割の人が聞いたことがある。
・トコジラミによる被害についてよく知らない人は半数を占める。
・実際にトコジラミによる被害に遭ったことがある人は約4%
・トコジラミに恐怖を感じている人は、半数以上を占める。
・宿泊施設でトコジラミへの対策をしている人は約7%にとどまる。
・宿泊施設に出てほしくない害虫は、多い順にゴキブリ、ムカデ、トコジラミ
・宿泊施設でトコジラミの被害を受けた場合、施設への印象が悪化すると答えた人は9割以上にのぼる。
・トコジラミの予防対策がされている客室に対して、3割の人が500〜1000円の追加費用を払っても良いと考えている。

<調査概要>
調査方法:インターネット調査
調査対象:10代~70代の全国の男女 (全国調査)
有効回答数: 487
調査実施日:2023年12月11日-15日

8thCAL株式会社

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例の虫「G」の最盛期は「7月」。相談内容から見るゴキブリ実態調査レポート!

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シェアリングテクノロジーは、全国から寄せられたゴキブリ駆除相談に関するデータ4,365件をもとに実態を調査した結果を発表した。

■みんなに嫌われている脅威の存在「G」
これからの時期、各家庭にとって脅威となる存在といえば「G」ことゴキブリだ。シェアテクに寄せられた相談の中には「ゴキブリを部屋の中で見つけて、怖くて家に入れない……」という悲痛な声も届いている。 Gを見つけた途端、部屋を引っ越すなんて人もいるくらい嫌われている。

1.ゴキブリがもっとも活発になるのは「7月」
はじめに「2015年5月~2018年4月」の3年間で、どの月がもっともゴキブリ駆除の相談が多かったのかを集計した。その結果、「7月」が「832件」ともっとも相談件数が多く、同時に「12月~2月」の真冬の時期であっても平均して「88.6件/月」の相談があったことがわかった。

表1・月別のゴキブリ駆除相談件数
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1月・・・94件(2.2%)
2月・・・83件(1.9%)
3月・・・157件(3.6%)
4月・・・242件(5.5%)
5月・・・393件(9.0%)
6月・・・541件(12.4%)
7月・・・832件(19.1%)
8月・・・751件(17.2%)
9月・・・613件(14.0%)
10月・・・395件(9.0%)
11月・・・175件(4.0%)
12月・・・89件(2.0%)
(シェアテクに寄せられたデータに基づく。調査年月:2015年5月~2018年4月、 4,365件)

上表を見ると、暖かい季節になるにしたがって相談件数が増加しているのがわかる。亜熱帯で活動する害虫であるゴキブリにとって、温暖な気候は生きるのに適した環境だ。だが、もっとも暑くなる8月よりも、なぜ7月の相談件数の方が多かったのだろうか。

要因としては、日本でよく見られるチャバネゴキブリの習性が考えられる。チャバネゴキブリの適温は「25℃」とされており、全国的にこの適温にもっとも近い気温になるのが7月なのだ。

一方割合こそ低いが、 12~2月にもゴキブリの駆除相談が発生していることもわかる。たとえば1月は全国的に厳しい冷え込みとなることが多いのだが、それでも「94件」のゴキブリ駆除の相談が寄せられた。

これは暖房器具の使用が原因と考えられる。暖房によって温められた環境はゴキブリにとって住みよい環境であり、寒い野外からゴキブリが侵入してくることがあるのだ。また近年では床暖房をはじめとする断熱リフォームも普及しているが、人間が冬でも快適に過ごせる技術はゴキブリにとっても同じであることを見落としてはいけないだろう。

2.日本でもっともゴキブリが発生しやすいのは「東京都」
続いて4,365件のゴキブリ駆除相談のデータから、どの都道府県がもっともゴキブリが出やすいかを調査した。各都道府県の10万世帯あたりの相談件数を割り出し、ランキング化したものが下表だ。

表2・県別のゴキブリ相談件数
(シェアテクに寄せられたデータに基づく。調査年月:2015年5月~2018年4月、 4,365件)
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調査の結果「東京都」、「沖縄県」、そして「富山県」がゴキブリの出やすい都道府県TOP3であることが明らかとなった。ゴキブリは亜熱帯に生息する虫なので、温暖な環境である沖縄県が2位にランクインするのは想像に難くない。

また、東京都がトップなのは人口密集度やゴミ排出量に関連していると考えられる。同じように人口密集度やゴミ排出量が多い愛知県(4位)、神奈川県(6位)、大阪府(10位)が上位にランクインしている。

では、どうして富山県が第3位にランクインしているのだろうか。

なぜ富山県にゴキブリが出やすいのか、それは富山県の気候に関係がありそうだ。実は富山県は、湿度が非常に高いという特徴があるのだ。

空気中に含むことができる最大限の水分量に比べて今の空気がどれ程の水分を含んでいるかを示す値を「相対湿度」というが、気象庁のデータによれば、 1981~2010年における富山県の年間相対湿度は「77%」と、沖縄県の「74%」より高い。

ゴキブリは湿気の多い場所を好むという特徴がある。多湿な富山県の気候は、ゴキブリが生息するのに非常に適した環境となっているのだ。

ランキング下位のゴキブリが出にくい県は北海道と東北地方に位置する県となっています。チャバネゴキブリはマイナス5℃に一日中さらされると死亡するほか、クロゴキブリも17℃以下の環境では動きが鈍るので、やはり寒い地域ではゴキブリは生きづらいことがわかる。

だが相談件数がゼロではないというのも事実だ。北海道では真冬の12月~2月間でも駆除相談が「7件」あり、そのうち3件は道庁所在地である「札幌市」からのものだった。

「北海道にゴキブリはいない」という通説がありますが、今回の調査では真冬の北海道でもゴキブリの相談が発生していることがわかった。

3.ゴキブリの目撃は「キッチン」が最多
続いて、相談者が「ゴキブリを発見した場所」について調査した。その結果が下表だ。

表3・発見場所別のゴキブリ駆除相談件数
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エアコン・・・5件(5.1%)
キッチン・・・38件(38.4%)
風呂場・・・9件(9.1%)
玄関・・・3件(3.0%)
リビング・・・12件(12.1%)
ベランダ・・・2件(2.0%)
洗面所・・・2件(2.0%)
トイレ・・・3件(3.0%)
家全体・・・10件(10.1%)
その他・・・15件(15.2%)
(シェアテクに寄せられた発見場所が判明しているデータ99件に基づく)

キッチン、風呂場、洗面所、トイレといった「水回り」でゴキブリを発見したケースは、全体の「52.5%」と半数を占めている。とくに水回りの中でもキッチンが「38.4%」とずば抜けて多い結果となった。

水回りにゴキブリが出やすいのは、「水」に原因がある。小さな虫から手垢まで何でも食べるゴキブリだが、水分を摂取しないと脱水症状になって死んでしまう。そのため、ゴキブリたちは水を求めて水回りに現れる。もちろんキッチンは食べ残しなどの食料が豊富にあるし、またお風呂場や洗面所も人間の垢や髪の毛が付着しているので、エサも食べられて水分も補給でき、一石二鳥というわけだ。

また、ゴキブリの発生場所として、「家全体」が「10.1%」と全体の1割を占めることも注目に値する。ゴキブリは非常に繁殖力が強い害虫なので、いつの間にか家中にゴキブリが棲みついてしまった、ということも十分考えられる。

ゴキブリは「卵鞘(らんしょう)」と呼ばれる卵が入ったカプセルを複数回に分けて産んでいく。この卵鞘には数十匹もの幼虫の卵が入っており、これをクロゴキブリは16~20回、チャバネゴキブリは3~7回も産むのだ。

また、クロゴキブリの寿命は長くて1年半ほどある一方で、チャバネゴキブリの寿命は5か月ほどと非常に短い。だがチャバネゴキブリは約1か月で成虫になるほか、卵鞘に入っている卵の数も約40個と多いので、どんどん個体数は増えていってしまう。

そのため、ゴキブリは1匹からでも爆発的に繁殖し、あっという間に家全体を住処にしてしまうのだ。もし家中にゴキブリが出るようになったら、家の一部をゴキブリ対策するのではなく、家全体を対策する必要がある。

4.ただ不快なだけではない、ゴキブリがもたらす「害」
害虫には見た目が不快な「不快害虫」、感染症の原因になる「衛生害虫」、物品に被害を与える「経済害虫」の3種類に分けることができるが、ゴキブリはこれらすべてに属している。もしゴキブリを放置しておくと、どのような悪影響が出てくるのだろうか。

ゴキブリは掃除されていない家具の裏側をはじめ、不衛生な場所を移動している場合が多い。そのため食中毒を引き起こす「サルモネラ菌」や赤痢の原因になる「赤痢菌」などの病原体を所有しており、人間が感染する危険度を高めてしまうのだ。

また、ゴキブリはどんな狭いすきまにも入り込むことができるので、熱を発している家電の内部に侵入して暖を取る場合がありる。このとき電子基盤にゴキブリが触れると漏電の原因になり、家電の故障をはじめ、最悪の場合火事になってしまうことさえあるのだ。

もちろん見た目の印象も最悪であり、もし飲食店で発生したらそのお店のイメージを大幅にダウンさせてしまう。こうしたさまざまな害を起こすゴキブリは、見かけたら早め早めに駆除しなければならない害虫なのだ。

最後に、家中にゴキブリが発生するまえの予防策をご紹介しよう。

まず家の中に侵入してくるゴキブリ対策だが、ゴキブリはわずかなすきまでも侵入できる。夏は窓を開けることが多くなるが、網戸が破れている場合は新しいものに張り替え、網戸とサッシの間にすきまがある場合は「すきまテープ」などでこまめに塞ぐことも大切だ。

また、家の中に侵入しているゴキブリ対策として、もっとも気をつけたいのが「生ゴミ」だ。生ゴミを捨てるゴミ箱は密閉できるふた付きのものを選び、生ゴミを入れるゴミ袋はすきまができないように固く結んでおこう。

これからの季節はゴキブリが本格的に活性化する時期です。ゴキブリ対策は「キッチン」を中心に「増えない・侵入できない・越冬できない」環境作りを目指そう。

本調査の結果ページ

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