写真のクオリティは、撮影者の技術に加え、カメラの性能に大きく依存する。フィルムカメラからデジタルカメラに移行した今日でも、フィルムカメラを愛用している人は多い。

デジタルカメラ、特に小型のコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)の中には、RAW撮影に未対応のものが多く、見栄えを良くするため特有の映像補正が施される。その補正により、ベタっとした写真になってしまうのを嫌う人がいるのだ。

そうした問題を解決するために、カメラメーカー各社は日々しのぎを削っているわけだが、高い描写力を持つデジタルカメラを世に送り出すことはなかなか難しいのが現状だ。昔からフィルムカメラを作っている会社は画造りに関するノウハウが集まっているので、デジタルカメラの世界でも強い理由も、その辺にあるのだろう。

とはいえ、高い描写力を持った小型のデジタルカメラを欲しいと思っている人は多いだろう。そういうわがままなニーズに応えてくれるブランドがある。約140年という長い歴史の中で、ドイツのクラフトマンシップに培われ、ヨーロッパの洗練された感性に育まれたブランド 「AGFAPHOTO(アグファフォト)」(通称:アグファ)だ。

そんな老舗ブランドのデジタルカメラ「AGFAPHOTO AP15」がにわかに注目を集めているので紹介しよう。参考にしたのは情報蓄積型レビューコミュニティ「zigsow(ジグソー)」のレビューアーたちの記事だ。

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