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Copilot+ PCのRecall プレビュー版をレビュー / ペルー、ナショナルデーとビジネスマッチングでアジアでの存在感を強化【まとめ記事】

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今回はマイクロソフトが提供するAI PCの新しいプラットフォーム「Copilot+ PC」の最新状況について実機で試しながらレビューしようと思う。昨年大きな話題となったCopilot+ PCだが、発表とほぼ同時にいきなりつまずいてしまったのはご存じかと思う。Recall(リコール)という機能が目玉として紹介されながら、出荷停止になってしまったのだ。目玉機能なしでの出発で、正直、がっかり感があったものの、約1年が経過し、ようやくその目玉機能もプレビュー版として出荷が始まった。どんな仕上がりになっているか気になっているかたも多いと思う。今回はそんな Copilot+ PCの最新の状況を実機で試しながらレビューしていく。

大阪・関西万博2025では2025年8月9日、ペルーのナショナルデーが開催され、「無限の可能性(Infinite Possibilities)」をテーマに、同国5,000年の歴史、多様な文化、そして世界とのつながりを鮮やかに体現した。ディナ・ボルアルテ大統領を始め、閣僚、政府関係者、ビジネスリーダーが多数来日し、世界各国の来場者やビジネス関係者と交流し、相互理解と、現代におけるペルーのより大きな役割への理解を深めた。

17.3インチに対応!モバイルモニタースタンド3商品を発売
サンワサプライ株式会社が運営している直販サイト『サンワダイレクト』は、17.3インチまでのモバイルモニターに対応したスタンド「200-STN087BK(据え置きタイプ)」「200-STN088BK(据え置きタイプ)」「200-STN089BK(クランプタイプ)」の3商品を発売した。大型サイズのモバイルモニターやタブレット(最大17.3インチ相当)に対応する。バネの力でしっかりホールドし、映像視聴や案内表示時も安定した使用が可能です。業務用にも個人用にも最適な設計だ。カフェのテーブル、自宅のデスク、レジカウンターなど、場所を選ばず活用できる。設置工事不要で、すぐにモニターを活かした使い方が始められる。


ペルー、ナショナルデーとビジネスマッチングでアジアでの存在感を強化【大阪・関西万博】
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AI PCの新しいプラットフォーム!ASUS「Zenbook SORA UX3407QA」で、Copilot+ PCのRecall プレビュー版をレビュー
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スマホの容量不足を解決!自動バックアップ充電器「Qubii Power」の新色
サンワサプライ株式会社が運営している直販サイト『サンワダイレクト』は、充電器との一体型で、スマホを充電しながら自動バックアップできる、累計販売100万個突破のQubiiシリーズ最新モデル「Qubii Power(型番:400-ADRIP015BK)」の新色ブラックを発売した。急速充電しながらスマホの写真・動画を自動バックアップできるPD充電器&カードリーダー「Qubii Power」。スマホの容量不足をこれ1台で解決。大切なデータを寝ている間に急速充電しながら自動でバックアップできる。かんたん3ステップですぐ使えます。1.microSDカードを入れる、2.コンセントに接続、3.スマホに接続するだけ。


ノートパソコンへ給電できる!AC出力とUSB Power Delivery出力対応のモバイルバッテリー
サンワサプライ株式会社は、ノートパソコンへの給電に最適で、AC出力が可能なモバイルバッテリー「BTL-RDC42」を8月下旬に発売する。USB Type-Cポートから本体充電も可能で、専用ACアダプタを持ち歩くことなくノートパソコンやスマートフォンを手軽に給電・充電できる。また、従来モデル比約25%の薄型化を図り、より快適に持ち運びができるようになった。AC×1、USB A×2、Type-C×1と3種の給電ポートを搭載しており、様々な機器に対応する。ACコンセントプラグを直接挿せる最大65WのAC出力ポートを搭載し、ノートパソコンへ給電できる。さらにUSB PD最大45W出力対応なので、付属のType-CケーブルでType-C充電対応パソコンへの給電も可能だ。


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AI PCの新しいプラットフォーム!ASUS「Zenbook SORA UX3407QA」で、Copilot+ PCのRecall プレビュー版をレビュー

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今回はマイクロソフトが提供するAI PCの新しいプラットフォーム「Copilot+ PC」の最新状況について実機で試しながらレビューしようと思う。

昨年大きな話題となったCopilot+ PCだが、発表とほぼ同時にいきなりつまずいてしまったのはご存じかと思う。Recall(リコール)という機能が目玉として紹介されながら、出荷停止になってしまったのだ。目玉機能なしでの出発で、正直、がっかり感があったものの、約1年が経過し、ようやくその目玉機能もプレビュー版として出荷が始まった。どんな仕上がりになっているか気になっているかたも多いと思う。今回はそんな Copilot+ PCの最新の状況を実機で試しながらレビューしていく。

■Copilot+ PC ちょっとおさらい
Copilot+ PCは、マイクロソフトが昨年5月に発表し、対応製品が6月に発売開始された、AI PCの新しいプラットフォームである。この「Copilot+ PC」において目玉機能として紹介されたRecallだが、セキュリティやプライバシーの点に問題が指摘され、出荷が延期となっていた。

そのRecallがようやく試せるようになったというので、筆者は搭載された実機をメーカーより借用し、実際に試してみることとした。

Copilot+ PC
Copilot+ PC ロゴ


お借りした ASUS「Zenbook SORA UX3407QA」は、2025年2月に発売された「Copilot+ PC」対応の超軽量の14インチノートPCである。
本機は、1kgを切る、Copilot+ PCの中で最軽量レベルのノートPCで、価格も比較的手頃。大変魅力的な製品である。

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ASUS「Zenbook SORA UX3407QA」


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ASUS「Zenbook SORA UX3407QA」の主な仕様


Copilot+ PCについて詳しくは以下のふたつの記事で詳しく解説したので参考にしてほしい。

PC誕生から50年、AI搭載が世界標準に!日本マイクロソフト、Copilot+ PC 発売記者説明会
https://itlifehack.jp/archives/10775924.html

Copilot+ PCをいち早く体験!洗練されたデザインのノートパソコン「ASUS Vivobook S 15 S5507QA」レビュー
https://itlifehack.jp/archives/10775925.html

Copilot+ PCの特徴は、NPUと呼ばれるAI専用のプロセッサを搭載したことだ。ネット上でサービスが行われるChatGPTをはじめとする多くの大規模言語モデル(LLM)とは異なり、PC内部でAIを動かすことができる。「オンデバイスAI」とも呼ばれる新たなトレンドのひとつである。PC内部でAIを動かすため、ネットに接続していない状態でも使えたり、セキュリティーやプライバシーに圧倒的に優位なAIシステムが構築できる。一方、プロセッサの性能が限られ、できることも限られる現状はあるが、これも日進月歩の世界であり、今後大きく進化するだろうと期待できる。

特にこれからはAIエージェントの時代と言われ、大規模なひとつのAIモデルが一極集中でタスクをこなす以外にも、あちこちに散らばった各専門分野のAIエージェントたちが連携して仕事をこなす未来が近くやってくると考えられている。そんな時代には、PCやスマホの中にオンデバイスのパーソナルAIエージェントがそれぞれ存在し、端末の中にいることを最大限に利用して、他の各種AIエージェントと連携し、ユーザに便利で高度なサービス、しかも安全なサービスを提供することになるだろう。Copilot+ PCは、そんな時代を先取りして、PCのアーキテクチャレベルから見直しが行われた結果の新しいAI PCプラットフォームなのである。

こうしたオンデバイスのパーソナルAIのライバルとしては、GoogleのGeminiのスマホアプリや、Chromeブラウザ内AI機能、そして、AppleのApple Intelligenceがあげられる。OpenAIやMetaもこの分野を狙って準備をしていると伝えられている。この分野の各社の競争は、今後ますます目が離せなくなっていくと予想される。

Copilot+ PC対応のPCにはAI機能を活かすいくつかのアプリがプリインストールされている。
当初発表された5つの機能は以下の通り。

1. Recall機能
2. イメージクリエータ
3. コクリエータ
4. Windows Studio エフェクト
5. ライブキャプション(リアルタイム翻訳)

Recallは前述のようにこの段階では出荷停止状態だった。
第1世代のこれらのアプリの現状は、上記記事でレビューしたとおりである。
正直、ひと言で言うと、「第1世代だからこんなものかな」という感想だった。「オンデバイスAI」を売りにしようとするわりには、実際にはインターネットに接続しなければ全く利用できないものも多く、筆者としては戸惑う場面が多かった。有害な画像生成を抑制するためにインターネット上のフィルタ機能を利用するためだろうと、このときには推測していた。

■Recallが出荷停止になったわけ
Recallは、PC画面のスナップショットを定期的に自動記録し、AIと会話して過去の画面の記録から捜し物をしたり、タイムライン表示で過去の画面を呼び出せる機能である。後ほど詳しくレビューする。

発表から1年近く経った2025年4月25日に、米国をはじめとする英語圏ではRecallがようやく正式リリースされたと確認されている。

さらに日本国内でも6月から7月にかけて順次提供が始まったと聞いている。本稿が公開される頃には、Copilot+ PCのほぼ全ユーザーが使えるようになった時期だろうか。

発表時いきなり出荷停止になってしまった理由について、さまざまなメディアが報じているので、まとめてみると以下のような状況があったようだ。

1. 自動録画が初期設定だったため
 初期リリースでは、ユーザーが明示的にONにしなくても画面のスナップショットが記録される自動動作仕様になっていたため、プライバシー専門家やメディアから「常時監視」に近いとの批判が集中した。
2. 暗号化されずに平文で保存されていた
 スクリーンショットやそのデータベースが暗号化されておらず、侵入者やマルウェアに記録が盗まれる可能性があるとして、セキュリティ専門家から重大な懸念が示された。
3. 機密情報(パスワード・クレカ番号)が記録対象だった
 画面上に表示されるパスワードやクレジットカード情報まで記録される仕様であったため、専門家やプライバシー重視のメディアが「セキュリティ悪夢」と報じる事態となった。
4. ユーザー制御機能が不完全だった
 記録停止や録画対象の除外設定など、ユーザーが自分で制御できる機能が不十分だった点も問題視された。

■Recallはどう改善されたのか?
約1年という時間が経過し、これらの指摘された問題を解決し正式に公開されることになったわけだが、具体的には次のような対策がなされたようだ。後ほど実際使って検証してみよう。

1. ユーザがONにしたときだけ動作するように変更
 デフォルトで動作してしまう状態からの方針転換により、ユーザーが明示的にONにしない限り動作しない仕様へ変更された。(オプトイン方式)
2. TPM/VBSによる暗号化と隔離環境
 スナップショット画像はTPMとVBSといったセキュリティ技術で保護・暗号化され、Windows Helloの認証なしではアクセス不可にした。
3. Windows Hello認証必須化
 RecallのUI起動時には必ず顔認証・指紋・PINの認証が必要となり、認証後でないと内容を閲覧できない設計に変更された。
4. 機密情報やInPrivateウィンドウの自動除外設定
 パスワードやクレジットカード情報などをAIが検出してフィルタリング、InPrivateモードや特定アプリの記録も自動除外されるようになった。
5. ユーザーによる履歴管理機能の強化
 スナップショットの一時停止、手動削除、保持日数や保存容量の上限設定など、ユーザーが記録を制御できる機能が充実した。
6. 録画状態(動作状態)を画面UIで常に見えるようにした
 タスクトレイに状態を示すアイコンが常時表示され、ON/一時停止/OFFが視覚的に分かるようになった。

■Recallを使ってみた
それでは注目の「Recall」を使ってみることにしよう。お借りしたCopilot+ PCにはRecallのプレビュー版がプリインストールされていた。
タスクトレイやWindowsメニューからRecallを起動すると、Windows Helloの認証が求められる。

recall01
Recallを起動するとユーザ認証が求められる。


アプリ画面が起動し、Recallを使い始めることをOKすると画面のスナップショットの自動撮影が始まるようである。

この状態でWindowsのさまざまなアプリを使うとRecallのアプリにその画面がどんどん保存されていくのが確認できる。この状態でアプリ画面上部のスライドバーを操作することで、過去の画面にさかのぼってみることができる。

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Recallの画面。上部のスライドバーで過去にさかのぼることができる。この記事を執筆するために過去の自分の記事を確認したところが記録されていた。


私が過去に撮った写真を見たのち、数日後にその写真をRecallに探し出してもらう想定でテストをしてみた。数年前、生前の元気な頃の母が一眼レフにはまり、カメラを構えている写真がある。これをPhotoアプリを使い、しばらく見てRecallに記録させた。この状態で数日おき、Recallの画面上部にある検索プロンプト欄から「母が一眼レフを構えた写真があったと思うけど」と入力すると、Recallが検索を始め、候補を一覧の形で表示してくれた。しっかりと、所望の写真も検索結果にあった。

recall03
数日前に見た写真をRecallを使ってAI検索したところ。


なるほど、これはいい。最近開いたんだけどうろ覚えになってしまい、どこで開いたんだか、どのアプリを使ったんだか、どのフォルダに保存したんだかわからないような場合はよくある。そういうときに、ユーザにかわってRecallが画面キャプチャの中から探してくれるのだ。

たとえば、ショッピングサイトで見た気になる商品。見たときはそれほど気にせず閉じてしまったけれど、あとから、その商品がほしくなったりしたときも、「だいたいこんな商品」とRecallに伝えれば見つかるかもしれない。

毎日見て回るインターネットの記事も、すべてを正確に記憶していることは難しい。うろ覚えの画面の記憶から目的の記事にたどり着けるかもしれない。

仕事でもプライベートでも、こうした機会はかなり頻繁に起きそうだ。そんなとき、Copilot+ PCのAIが強い味方になってくれそうである。

あらためてRecallの各種設定画面を見てみよう。

Recallはタスクバーに登録された状態から起動する。また、システムトレイに表示されるアイコンからもアプリを起動したり、一時停止をしたり、詳細な設定画面を表示したりできる。

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タスクバーのRecallのアイコン。現在は「PRE」という表示がついている。プレビュー版だからと思われる。


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システムトレイのRecallのアイコン(OneDriveの右隣)から設定画面をひらいたところ。スナップショット撮影が継続中とわかる。また、この画面でRecallのアプリを起動したり、一時停止をしたり、その他詳細設定の画面に飛ぶことができる。


Recallの詳細な設定画面は、Windowsの設定画面の「プライバシーとセキュリティ」から「リコールとスナップショット」のメニューを選ぶことで表示することもできる。
この設定画面では、自動スナップショットのON/OFFや、一定期間のスナップショットの削除、保存容量の上限設定、機密情報のフィルタ処理など、さまざまな安心機能が利用できるようになっている。

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詳細設定画面(前半)


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詳細設定画面(後半)


こうしてRecallは指摘された問題点をすべて解決し、プレビュー版として公開可能になったのだと確認ができた。これなら筆者も安心して利用できそうと感じた。

■その他のアプリはどうか?
こうしてCopilot+ PCの目玉機能であるRecallが使えるようになったのはとてもうれしいことだが、ほかのアプリはどんな変化があったのだろうか?実はいくつかAIを使った機能が追加されたようである。これらも使ってみよう。

今回は以下のふたつを使ってみた。

1. クリックで実行(Click to Do)
画面上の選択した部分を簡単にCopilotに投げて質問したり、その他メニューを実行したりできる機能。
この機能は以下のいずれかの方法で起動できる。
-Windowsキーを押しながらテキストの選択部分や画像をクリック
-Windowsキー+Qキーの同時押し
-SnippingToolに追加された 「破線の四角に星マークがついたアイコン」 を押す

起動するとメニューが現れ、さまざまな処理ができる。

テキストの場合、たとえばメニューから「Copilotに質問する」を選べば、Copilotにテキストのコピーが送られるので、プロンプトを完成させすぐに質問ができる。

画像の場合、Copilotに送り、何の画像なのか尋ねたりできる。またはフォトやペイントに送り、その機能で画像の背景をぼかしたり、消したりが可能である。
画像の選択範囲は、クリックした際にAIにより自動的に選ばれるのが印象的だ。

このほか、メニューに現れる一部の機能はまだ英語モードでしか機能しないようで、この「クリックで実行」機能もさらなる拡充が期待できそうだ。

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クリックで実行(Click to Do)機能で実行できるメニューが開いたところ(画像の場合)


2. Improved Windows Search(拡張検索)
Windows Explorerのファイル検索機能を拡張するものである。Windowsの設定画面で、プライバシーとセキュリティ、Windows検索と画面をたどったところで「ファイルを検索」の「拡張」を選択すると使えるようになる。AIにより、検索ファイルやフォルダの機能が大幅に強化されていて、たとえばOneDriveに保存したITライフハックのフォルダの中から「Copilot+ PCに関する私の原稿 テキストファイル」と入力したら検索結果の候補を一覧で表示してくれた。

これだけで、筆者がこれまでに作成したCopilot+ PCに関係するITライフハック向け原稿が、たくさんのファイル、フォルダの中から正しく検索できた。自然文での検索もできるようだ。なかなか便利である。

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Improved Windows Search(拡張検索)が使えるように設定したところ。


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「Copilot+ PCに関する私の原稿 テキストファイル」と入力して検索した結果


これらの機能は、Qualcomm Snapdragon搭載機種から順にIntel、AMDプロセッサ搭載のCopilot+ PCへと展開が段階的に行われているという。また、地域や言語としては、米国・英語対応が先行する傾向が強く、日本ではまだ利用できない場合もあるので注意が必要だ。

たとえば、米国を中心に展開が始まっている機能に「Copilot Vision」という機能がある。
この機能はWindowsの画面をCopilotと共有し、画面の内容や操作手順の説明をしてもらえる機能だという。日本でも間もなく展開が始まるというので、楽しみな機能である。

この調子でさらにアプリが充実してくるだろう。期待したい。

■Copilot+ PCを使って見えてきたパーソナルAIエージェントの今後
AI PCのプラットフォームとしてデビューしたCopilot+ PCであるが、ようやくその実力、その魅力がしっかりと実感できるようになってきたと思う。

やはりCopilot+ PCの目玉機能として紹介されたRecallは優れたアイデアのAIツールだと感じた。そしてRecallは、一種のパーソナルAIエージェントへの進化の入り口とも捉えることができそうだ。今後はこのように高度にインテリジェントなAIツールやエージェントが続々登場することを期待したい。

その一方で、Recallが発表されながらも出荷を遅らせざるを得なかったセキュリティやプライバシー対策についても、非常に重要な問題であることが改めて認識できた。

パーソナルなツールであるからこそ、AIに個人情報の多くを扱わせる前提のツールであるからこそ、安心で安全なツールでなければならない。AIツールといえども、この基本に常に忠実でなければならないだろう。

今年2025年はAIエージェント元年と言われ、前述のように大規模言語モデルのチャット形式の利用にとどまらず、さまざまな形のAIツールやAIエージェントが登場している。PCやスマホ上で動く「オンデバイスのAI」も、メモリやプロセッサの条件が限られるとはいえ、超巨大言語モデルからの「蒸留」という技術を使うことにより、小さいながらも賢いAIを効率的に開発できるようになってきたそうだ。このような技術の進化により、AIシステムはますます多様性や拡張性を身につけていく。AIエージェント間の連携も、まだまだこれからの課題とはいえ、日進月歩で進んでいくだろう。そんな中で Copilot+ PCは新しいPCのアーキテクチャとして、徐々に浸透していくのかもしれない。

Copilot+ PCが発表になって1年経った今、ようやく対応PCの購入をお薦めできる機能が充実してきたと、そんな手応えを感じた。もちろん、今後さらに機能が充実してくることを見越してのことではあるが。
テクニカルライター 鈴木 啓一


ASUS「Zenbook SORA UX3407QA」製品情報

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「ASUS Vivobook S 15 S5507QA」レビュー!日本マイクロソフト、Copilot+ PC 発売記者説明会【まとめ記事】

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ASUS JAPAN株式会社は、洗練されたデザインが特徴の「ASUS Vivobook S 15 S5507QA」を2024年6月18日(火)より発売した。ASUS製品で初めての次世代AI機能搭載PC、つまり「Qualcomm Snapdragon X Eliteプロセッサー」を搭載したCopilot+ PCであるだけに、気になる人も多いだろう。いち早くメーカーから実機をお借りすることができたので、ここで紹介しよう。今回、お借りした「ASUS Vivobook S 15 S5507QA」(以下、Vivobook S 15)は、Copilot+ PCを採用したノートパソコンだ。Copilot+ PCとは、AI機能を大幅に強化した次世代PCであり、Copilot+ PCと呼ぶためには、マイクロソフトが規定した条件を満たす必要がある。その中でも重要な条件は、1秒間に40兆回以上の命令を実行できる処理能力を持つ「NPU」(Neural Processing Unit)を搭載していることだろう。

日本マイクロソフト株式会社は204年6月17日(月)、室町三井ホールにおいて、報道関係者向けに「Copilot+ PC 発売記者説明会」を開催した。本発表会では、2024年6月18日(火)の発売に先立ちCopilot+ PCの紹介と、日本で発売される Microsoft Surface はじめ、OEMパートナーのデバイスを国内でいち早く体験できた。イベントは、日本マイクロソフト株式会社 執行役員 常務 コンシューマー事業本部長 兼 アジアゲームマーケティングリード 竹内洋平氏の挨拶から始まった。竹内氏はAI時代という変革期を迎え、同社が「再創造」した新しいプラットフォームとしてCopilot+PCを販売開始するに至ったことを説明した。

充電しながら高速データ転送!高級感のあるアルミボディを採用した、カードリーダー
サンワサプライ株式会社が運営している直販サイト『サンワダイレクト』は、ノートパソコンやスマートフォンを充電できる。USB PD100Wの入力に対応した、USB Type-C接続のカードリーダー「400-ADR332GM(UHS-I対応)」、「400-ADR333GM(UHS-II対応)」を発売した。SD、microSDのスロットを搭載し、同時認識が可能だ。最大5Gbpsの超高速データ転送に対応しているので、大容量のデータも素早くやり取りできる。コンパクトで持ち運びしやすい形状で、カバンや小物ポーチにスッキリ収納できます。デスクワークはもちろん、外出先でも手軽に使えるサイズ感だ。


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できるCopilot in Windows できるシリーズ
できるシリーズ編集部
インプレス
2024-04-02



Copilot+ PCをいち早く体験!洗練されたデザインのノートパソコン「ASUS Vivobook S 15 S5507QA」レビュー

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ASUS JAPAN株式会社は、洗練されたデザインが特徴の「ASUS Vivobook S 15 S5507QA」を2024年6月18日(火)より発売した。ASUS製品で初めての次世代AI機能搭載PC、つまり「Qualcomm Snapdragon X Eliteプロセッサー」を搭載したCopilot+ PCであるだけに、気になる人も多いだろう。いち早くメーカーから実機をお借りすることができたので、ここで紹介しよう。

■Copilot+ PCとは?
今回、お借りした「ASUS Vivobook S 15 S5507QA」(以下、Vivobook S 15)は、Copilot+ PCを採用したノートパソコンだ。Copilot+ PCとは、AI機能を大幅に強化した次世代PCであり、Copilot+ PCと呼ぶためには、マイクロソフトが規定した条件を満たす必要がある。その中でも重要な条件は、1秒間に40兆回以上の命令を実行できる処理能力を持つ「NPU」(Neural Processing Unit)を搭載していることだろう。

NPUとは、AIに必要な膨大な計算を高速に処理できる専用のプロセッサだ。従来から、CPUがOSやアプリの実行を担当する一方、グラフィックス機能の高速化のためにGPUが存在していました。同様に、AI機能を高速に処理するためにはNPUが必要になる。

最近話題のChatGPTのようなAIはクラウド上で動作するものが多いが、パソコン上で処理するAIにも注目が集まっている。Appleが2024年6月10日に発表したAI「Apple Intelligence」もパソコンやタブレット端末上で動作するメリットを訴えていた。

パソコン上で動作するAIは、クラウドで動作するAIと比較してセキュリティやプライバシーの点で有利だ。さらにネットにつながっていない状態でもAIが動作できるなど、いくつかのメリットがある。

パソコン上で動作するAIは比較的小規模なので、クラウド上のChatGPTのような大規模、高性能なAIと連携して動作することも提案されている。これも今後重要になりそうなコンセプトだ。

Vivobook S 15には「Qualcomm Snapdragon X Elite」というプロセッサ・チップが搭載されていて、この内部にCPU、GPUに加え、上記のNPUが実装されている。まさに最新で最強の設計なのだ。

NPUは45TOPS、つまり1秒間に45兆回の命令を実行できる性能を持つ。先に市場に出回っているNPU搭載のプロセッサチップIntelのCore Ultraの場合、NPU単体で11TPOS、CPUやGPUを合わせたプロセッサ全体で34TOPSと発表されていた。Qualcomm Snapdragon X EliteはNPU単体で45TOPSと、Core Ultraを大幅に上回る性能を誇る。

Qualcomm Snapdragonシリーズといえば、Androidスマホにおいて高いシェアをもち、性能や省電力で定評がある。Qualcomm Snapdragon X Eliteも、その流れをくんでいる。

もちろん、マイクロソフトのCopilot+ PCに対応したプロセッサは、Qualcomm以外にもIntelやAMDからも製品化の発表があった。本機と同様に搭載PCが次々発表されようとしている。しかし、これらのPCは今年後半から来年にかけての発売になるという。

現時点でのCopilot+ PCは、ASUS以外ではAcer、Dell、HP、Lenovo、Samsungなどからの「Qualcomm Snapdragon X」シリーズ(Snapdragon X Eliteの下位モデルSnapdragon X Plusを含む)を搭載した機種だけとなっている。

まさにこれらはAI新世代を真っ先に体感できるPCたちである。

この記事の後半で具体的にCopilot+ PCで、どんなことができるのかを紹介するので参照にしていただきたい。

■スタイリッシュで魅力的なPC
前置きが長くなってしまったが、Vivobook S 15について具体的に見ていこう。

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上面から見たVivobook S 15


3
底面から見たVivobook S 15


Vivobook S 15は15.6インチ有機ELディスプレイを搭載したスタイリッシュなノートパソコンである。色はクールシルバー。スッキリとした飽きの来ないデザインで、ビジネスにもプライベートにも向いている。

ボディーのサイズは約352.6 × 226.9 × 15.9(mm)、約1.42kg。横幅がやや広めだが、薄型なので、取りまわしや携帯性には問題ないだろう。

有機ELディスプレイの発色は、非常にきれいだ。2,880×1,620ドットの高解像度かつ色再現性に優れているのが特徴といえる。AI以前に、このディスプレイは魅力的だ。

本機にはCPU、GPU、NPUを統合したプロセッサチップとして、上記のように「Qualcomm Snapdragon X Elite」が搭載され、特にAI処理の計算能力に優れているのが特徴だ。メモリは32GB、ストレージは1TBのSSDを搭載しており、AI処理だけでなく、通常のWindowsの処理もきびきびと動作する。

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「Qualcomm Snapdragon X Elite」搭載を表すシール


パソコンに詳しいひとほど気になる点かもしれないが、Qualcomm Snapdragon XシリーズのCPUはARMベースであり、Intel/AMDのx86/x64とは異なるアーキテクチャである。

ARMとは、イギリスの半導体設計会社であり、最近ではソフトバンクが子会社化したことで話題となっている。Qualcomm Snapdragonのようなプロセッサの基本構造を設計したのがARMである。世界中の半導体企業がARMの技術をベースにCPUなどを設計製造している重要な最先端テック企業である。

CPUの基本構造(アーキテクチャ)が異なるため、従来のx86/x64用Windowsアプリはそのままでは動作しない。しかし、ARM用に作り直したアプリ(ネイティブアプリと呼ぶ)を使うか、それがない場合はWindowsが持つ「エミュレーション」という技術を使ってコードを自動変換して実行する方法がある。

WebブラウザやマイクロソフトOfficeなど主要アプリはネイティブアプリが用意されており、すでにこうした環境は整ってきている。実際に今回のレビューでは、非互換性の問題は発生しなかった。

ARMアーキテクチャであることによる非互換性の問題が完全に解決済みとはいわないが、大多数のユーザでは何の問題も起きないと予想できる。

キーボードは19mmピッチのフルキーボードである。小さいながらもテンキーが付いている。Copilot+ PCであることもあり、Copilotキーが実装されているのも目新しい。

キーの配置はオーソドックスといえそうだが、テンキーの実装は賛否がありそうだ。個人的にはテンキーは搭載せずに、キーボード全体にもう少し余裕のあるデザインにしてほしかった。「Enter」キーのほか、ごく一部だがキーの横幅や隣のキーとの隙間が狭くなっているからである。

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キーボードの少し狭苦しく感じる部分


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Copilotキー


本体側面には、下記のようなコネクタ類が配置されている。
・HDMI ×1
・USB Type-C ×2 (USB4、Power Delivery対応、ディスプレイ出力対応)
・USB Type-A ×2 (USB3.2 Gen1)
・microSDカードスロット ×1
・マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック ×1

無線系はWi-Fi 7、Bluetoothが搭載されている。Wi-Fi 7は最新の無線LANの規格で、6GHz帯もサポートしており、まだ対応しているアクセスポイントが少ないとはいえ、対応していれば高速のネットワーク通信が利用可能だ。

■バッテリーと省電力機能の実力は?
本機は70Whのリチウムポリマーバッテリーを搭載している。
ACアダプタは90W仕様で、本体のUSB Type-Cコネクタと接続し電力供給できる。
ACアダプタの重さは実測373g(コードを含む)である。

PDタイプの市販のACアダプタ(90W以上)も利用可能なのは評価できる。スマホやタブレットのACアダプタと共通で使用できる可能性があり、利便性が高いと言えるだろう。

本機搭載のプロセッサ「Qualcomm Snapdragon X Elite」は省電力機能に優れているのも特徴だ。

お借りした実機を使ってYoutubeをどのくらい連続で視聴できるのか、バッテリーテストを行ったところ、約14時間という結果だった。

サンプル機は出荷される製品と若干違う可能性もあるが、Youtubeのようなストリーミング動画の再生で14時間連続視聴ができるというのは相当優秀な省電力機能である。

スマホで多くのメーカーから採用されているQualcomm Snapdragonシリーズから進化したプロセッサの実力といえそうだ。

■さっそくCopilot+ PCのAI機能を使ってみた
本機はCopilot+ PCの第1世代である。発売日6月18日の時点で利用可能なCopilot+ PCとして、今回追加されたAI機能をさっそく実際に使ってみた。

Copilot+ PCで新機能となるAIアプリは以下の5種類である。
1. リコール機能
2. イメージクリエータ
3. コクリエータ
4. Windows Studio エフェクト
5. ライブキャプション(リアルタイム翻訳)

ひとつずつ見ていこう。

1. リコール機能
パソコンで行った操作画面をAIが記憶しておき、後でユーザがうろ覚えの記憶からでもそれらファイルや画像をAIの力を借りて検索できるという機能である。

目玉の機能であるが、6月18日の時点ではセキュリティやプライバシーの点観点から見直しが行われ、公開が延期されたので、利用できなかった。

時期は未定だが、Windows Insider Programを経由してアップデートが配布されるとアナウンスされているので、利用できるようになったら改めて記事で取り上げたいと思う。

2. イメージクリエータ
Windowsアプリ「フォト」に追加された画像をAIで生成できる機能である。

これまでもOpenAIのDALL-E 3を利用した画像生成の機能があったが、今回はパソコン本体のAI機能により画像が生成されるのが特徴で、高速で、何枚でも無料で生成ができる。

使い方は簡単で、生成したい画像のイメージを文章で入力するだけでよく、一度入力するると20枚以上の多くの画像が一気に生成されるので、そのなかから好みのものを選ぶ。満足がいかない場合には文章を修正、追加して再度生成しても良い。

パソコン本体のAI機能を使うという説明だったが、実際に無線LANを切ってしまうと、インターネット接続がないと使えないというメッセージが表示される。完全にオフラインでは使えないようである。

イメージクリエータの画像生成の際にインターネット上にあるコンテンツフィルタ、つまり有害な画像の生成を抑制し、AIの安全な使用を確保する機能を使っているためと考えられる。

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イメージクリエータの画面


3. コクリエータ
Windowsアプリ「ペイント」に追加された機能である。

イメージクリエータと同様にAIを利用して画像を生成するが、ユーザーが描いた簡単なスケッチを基に画像を生成するという特徴がある。スケッチは、AIに大まかな構図や色合いを伝えるためのものだ。マウスなどで簡単に手書きしたスケッチをAIが清書してくれる。
まず、テキストでどんな絵を描きたいか入力する。次にスケッチを入力し、「水彩」「油絵」「インクスケッチ」「アニメ」「ピクセルアート」の中から画風を選ぶ。操作はとても簡単である。

ユーザーは、AIにスケッチをなるべく忠実に再現させるか、AIが自由にアレンジを加えて完成度を高めるかを選択できる。生成後でも、この「さじ加減」を変更することができるので便利である。

まあ、できあがりはともかく、楽しいお絵描き遊びという感じである。

本機のディスプレイはタッチスクリーンではないので残念だが、本来、タッチスクリーンの機種に向いたアプリである。

コクリエータもイメージクリエータと同様にパソコン本体のAI機能を使って画像を生成するが、やはりインターネットに接続した状態で使うことになるようである。理由はこれもコンテンツフィルタを使うためと考えられる。

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コクリエータの画面


4. Windows Studio エフェクト
パソコンを使ってリモート会議やビデオ通話をする機会が増えている中で、主にカメラ周り問題をAIの映像処理で解決する機能である。たとえば、背景に映り込ませたくないものがある場合、背景をぼかすことができる。その他、フィルター機能、自動フレーミング機能などがある。

実際に使ってみたが、ぼかしと自動フレーミングはなかなか使えそうだ。

この機能を使うにはWindowsの「設定」メニューの中の「Bluetoothとデバイス」→「カメラ」を選択し、本機の場合画面上に表示される「ASUS FHD webcam」を選択、表示された画面で設定を行う。この画面にはwebカメラの画面も表示されるのでAI処理の効果を確認できる。

この画面での設定はリモート会議やテビデオ通話のアプリ上に反映され、利用可能である。

設定の画面がとてもわかりにくい場所にあるので、注意が必要である。

この機能の一部は、既に発売されているAI PCにも搭載されているが、今回仕様が一部追加されていた。機種によって機能が異なる可能性があるため、注意が必要である。

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Windows Studio エフェクトの設定画面


5. ライブキャプション(リアルタイム翻訳)
リモート会議やビデオ通話、そして、Youtubeなどのビデオコンテンツを閲覧する際にAIが字幕を自動的に表示する機能である。言語間の翻訳の機能もある。

実際に使ってみたが、翻訳をせずにそのままの言語で字幕表示するのは便利であり使えそうだが、残念ながら翻訳機能はまだ完成度が足りておらず、話のスピードに明らかに処理がついていけていない状態が多発した。今後に期待というところだろう。

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Copilot+ PC発表時基調講演のビデオ(制作:マイクロソフト)からナデラCEO兼会長の冒頭スピーチのシーン。画面下部に字幕が表示されている。


以上が現時点でのCopilot+ PCのAI機能だが、やはり目玉の「リコール」機能が使えないのでは残念である。

技術的には、パソコン本体にAI機能が組み込まれたメリットの一部が実感できたことは大きい。イメージクリエータでの画像生成処理が速いのには驚いた。

Copilot+ PCはまだ第1世代であり、今後機能も機種も追加されていくことだろう。

特に筆者が感じたのは、パソコン上で動作するメリットがまだわかりにくいことだ。セキュリティやプライバシーの観点での強みをもっと感じられ、より安心してAIを使えるような改良を期待している。

また同様に、AIアプリがパソコン単体でも利用でき、必要なときにはクラウドと連携するといった仕掛けも今後もっと導入されるかもしれない。そのためのCopilo+PCだからだ。

とにかくAIの進化はめざましい。今後に期待である。

■「Vivobook S 15」は買いか?
本機「Vivobook S 15」の価格は、249,800円(税込、直販価格)である。この性能でこの価格はなかなかのコストパフォーマンスといえそうだ。

AIの技術はこのところ予想をはるかに超えるスピードで進化している。Copilot+ PCという新しいPCをいち早く購入し、登場した新しいAIアプリをすぐに試せるように準備しておくのも良いかもしれない。

一方で、Copilot+ PCは第1世代であり、現段階ではじっくり様子を見るのも一つの選択肢である。

しかし、日々新しい技術が発表されている状況を考えると、このような技術革新を体験できる機会はそう多くない。このチャンスを活かし、いち早く最先端のPCを手に入れるのも良い選択肢と言えるだろう。

本機はIntel/AMDのx86/x64アーキテクチャではなく、QualcommのARMベースのPCであることから、互換性問題の懸念があるのも事実だ。しかし、実際に使用してみた範囲では、特に問題はおきなかった。

Intel/AMD版のCopilot+ PCも発売予定と発表されているが、早くて半年近く先になりそうだという。

総合的に判断すると、Vivobook S 15はおすすめできる1台と言えるだろう。
テクニカルライター 鈴木 啓一


「ASUS Vivobook S 15 S5507QA」製品情報

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できるCopilot in Windows できるシリーズ
できるシリーズ編集部
インプレス
2024-04-02



PC誕生から50年、AI搭載が世界標準に!日本マイクロソフト、Copilot+ PC 発売記者説明会

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日本マイクロソフト株式会社は204年6月17日(月)、室町三井ホールにおいて、報道関係者向けに「Copilot+ PC 発売記者説明会」を開催した。本発表会では、2024年6月18日(火)の発売に先立ちCopilot+ PCの紹介と、日本で発売される Microsoft Surface はじめ、OEMパートナーのデバイスを国内でいち早く体験できた。

■「再創造」した新しいプラットフォーム
イベントは、日本マイクロソフト株式会社 執行役員 常務 コンシューマー事業本部長 兼 アジアゲームマーケティングリード 竹内洋平氏の挨拶から始まった。竹内氏はAI時代という変革期を迎え、同社が「再創造」した新しいプラットフォームとしてCopilot+PCを販売開始するに至ったことを説明した。

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引き続き、日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員 コンシューマー事業本部 モダンライフ戦略本部 本部長 小澤拓史氏が登壇した。小澤氏は、まずCopilot+PCの特徴、スペックの条件などに触れ、Copilot+PCでできる5つのアプリケーション「①リコール機能&」「②イメージクリエータ」「③コクリエータ」「④Windows Studio エフェクト」「⑤ライブキャプション(リアルタイム翻訳)」のデモを実施した。

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リコール機能は、パソコンで過去に行った作業の結果ファイルや画像を、瞬時にさかのぼって見つけ出してくれるAI検索だ。

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イメージクリエータは、簡単なコマンドテキストで画像を生成してくれる機能で、ローカルのAIを使うことで何枚でも無料で画像生成が可能だ。

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コクリエータは、ラフなスケッチをAIが精細な画像に清書してくれる機能だ。

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Windows Studio エフェクトは、オンライン会議の際のカメラ画像や音声をAIで処理するものが中心で、画像にフィルタをかけて明るさを調整したり、背景をぼかしたり、ノイズを消したりすることができる。

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ライブキャプションは。リアルタイムで行える各種言語間の翻訳機能である。

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同社 業務執行役員 コンシューマー事業本部 モダンライフ事業部 マイクロソフトデバイス戦略本部 アジア統括本部長 水田琢也氏は、同社のCopilot+PC、2機種、Surface Pro(第11世代)とSurface Laptop(第7世代)について紹介した。

両機種ともにQualcomm Snapdragon Xシリーズを搭載して、前機種から大幅に性能向上をはかったという。特にNPUを搭載してローカルでAI処理が可能になっているのが特徴だ。ほかに最大22時間のバッテリー駆動など、省電力機能が優れているとのアピールもあった。

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最後にもう一度小澤氏が登壇し、マイクロソフト以外の各社から発売されるCopilot+PCの紹介があった。

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Q&Aの中でも記者より確認の質問があったが、Copilot+PCのAIアプリの中で「リコール」の機能は当初の予定が変更され、セキュリティやプライバシーの観点からの機能強化が行われたため、18日の出荷段階ではまだ利用できないようである。この点について、Windows Insider Program経由での提供になる予定との説明があった。またデフォルトではこの機能がオフになっており、ユーザー自らオンにして利用する必要があるとのことだ。

〇タッチアンドトライコーナーの各社Copilot+PC
Q&Aの終了後、会場を移動して実機のタッチアンドトライが行われた。

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Surface Laptop


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Lenovo Yoga Slim 7x Gen 9


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Acer Swift 14 AI


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ASUS Vivobook S 15 S5507QA


会場には多くの記者が詰めかけ、かなりの熱気に包まれていた。AI時代のWindows PCへの期待感が高まる内容だった。
テクニカルライター 鈴木 啓一


日本マイクロソフト株式会社

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2024-04-02



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