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Appleとの一騎打ちに死角?スマホシェア1位Samsungが抱える激動の2012年【世界のモバイル】



携帯電話各メーカーの2011年第4四半期が出揃った。この時期はクリスマスセールの期間でもあり、1年の中で最も利益を稼ぎ出す重要なシーズンでもある。同四半期に新製品iPhone 4Sを投入したAppleが絶好調であったのは当然として、他社の状況を見てみると明暗がはっきりとし、各社の状況をそのまま物語った結果となっている。

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あっという間に数万円!海外でのパケ死を回避する定額制実現へ【世界のモバイル】

スマートフォンが日本でも定着してきたことで、各通信事業者が提供するパケット定額料金も少しずつ値段が下がってきているようだ。

しかし日本で販売されているスマートフォンのほとんどはSIMロックがかかっている。日本国内で利用するだけならばスマートフォンをリーズナブルな料金で毎日活用することができるだろうが、いざ海外旅行や海外出張に出るとなると話は違ってくる。日本国内同様にニュース配信を受けたりファイルを共有したり、Twitterでつぶやいたりとしていると、国際ローミングパケット料金の課金はあっという間に数万円レベルに達してしまうのだ。

過去に紹介したように、現地回線を利用できるWi-Fi/3Gルーターのレンタルサービスを利用することで海外での通信費を安くすることも可能であるが、急な海外行きなどのケースでは申し込みが間に合わないこともある。もちろん一番良いのは日本で発売されるスマートフォンにSIMロックが無く、海外で現地のプリペイドSIMカードを購入して安価な現地料金を利用できるようにすることだ。

だがこれも、プリペイドSIMカードを買う手間や、SIMカードを変えることにより電話番号が変わってしまう問題もある。電話番号が変わると、日本から電話を受ける場合、現地の電話番号を先方に伝えておく必要もでてくる。それ以前に日本の通信事業者がSIMロックフリーの端末を積極的に販売する動きは現時点では期待できそうもない。

今後スマートフォンやiPadなど、パケット通信を常用する端末が増えれば増えるほど、海外渡航時にいわゆる「パケ死」してしまう利用者の数も増えていく恐れも増える。また日本で発売されたiPadにはソフトバンクのSIMロックがかかることが判明して以来、海外でリーズナブルに使いたいという声がTwitterなどで声高に叫ばれるようになっている。

さっそくソフトバンクの孫正義会長が、Twitterで国際ローミング中のパケット定額の導入に前向きな姿勢を見せており、今後iPadユーザーは海外でも安心してデータ通信を利用できるようになりそうである。だが国際ローミング料金は自国だけで決定できるものではなく、相手方の通信事業者との交渉も必要だ。国際ローミングの受け入れ利用による収益は各国事業者にとって収入の柱の一つでもあるだけに、ローミング定額の実現には先行きの困難も予想される。

だが海外のパケット定額は日本よりも安い国が多数ある。特に海外ではプリペイドユーザーが日本と比較して多く、プリペイドによる定額サービスも提供されていることまである。日本のイーモバイルのように「1日定額」「一週間定額」のように短期間だけ定額利用できるプランを提供している通信事業者もあり、パケット定額は日本よりも気軽に利用できる環境が整いつつあるのだ。

さらに国際ローミング時のパケット定額も少しずつ普及が進んでいるようだ。例えばヨーロッパでは、各国で事業を展開している「メガキャリア」が、他国で同じ系列の通信事業者を利用した場合でも定額や準定額の料金を提供している。なおヨーロッパではEUがローミングパケット利用時の上限金額を制定。ローミング中に50ユーロ以上のパケット料金を利用した場合、自動的に利用停止となり高額なパケット代が後から請求されることが予防されるようになっている。
ローミングパッケージは各国の事業者が様々なものを提供している

またアメリカではiPhone/iPadを販売するAT&Tが、スマートフォン向けにローミングデータ準定額料金を提供している。日本を含む約90カ国で利用可能であり、料金は24.99ドル/月で20MB、59.99ドル/月で50MB、119.99/月で100MB、199.99/月で200MB。完全定額ではないものの、従量制のローミングパケット料金よりも大幅に安く安心して利用できるだろう。このローミング準定額パケット料金はアジアでもBridge Alliance、Conexus Alliance(ドコモも加入)などの事業者連合で採用が進んでいる。

一方都市国家であり、隣の都市が海外であるアジアの小国でもローミングパケット完全定額の導入が始まっている。例えば香港では5つある通信事業者のうち、3社がサービスを開始している。料金は1日単位で、各社標準料金はHK$168/日(約2000円/日)。出張や旅行で数日訪問することを考えれば、現地のプリペイドSIMカードを買う手間と比較しても競争力のある値段だろう。特に3社がそれぞれ力を入れている中国大陸向けのパケット定額は最安値がHK$68/日(約820円)まで引き下げられており、今後は利用可能国の拡大と料金競争が進むことが期待されている。
香港の事業者のローミングパケット定額。HK$68(約820円)/日から、と手軽な値段をアピールしている

このように国際ローミング中のパケット料金は定額/準定額が各国から提供されており、日本の通信事業者もやろうと思えば提供できるはずなのだ。特に各国のデータ定額料金は、たとえば上述した香港であればHK$188/月(約2260円)、HK$28/日(約340円)と日本と比較して高くは無い。仮に日本の事業者が香港でパケット定額を提供するために現時事業者と交渉し、価格が倍になったとしても4500円/月、700円/日でパケット定額を提供することができる計算だ。話はここまで単純ではないだろうが、日本より安い料金でパケット定額を提供している国が多数あることを考えれば、それほど高くない料金でのローミングパケット定額の導入も現実的に可能なはずなのだ。

日本では携帯電話の国際ローミング利用がようやく増えてきており、各通信事業者にとっては「青天井」となるローミング利用料金は新たな収益源として魅力のあるサービスになっていくだろう。だが一度でも「パケ死」を経験した利用者は海外では二度と携帯電話を使おうとは思わなくなるだろう。

現在では、そうした苦い体験はtwitterなどであっという間に情報が共有される時代でもある。日本の通信事業者は目先の国際ローミング収益をあげることよりも、海外でリーズナブルに利用できる料金プランを早急に整備するべきだろう。誰もが海外で気軽に携帯電話を利用するようになれば、結果として収益の増加に繋がるはずなのである。

山根康宏
著者サイト「山根康宏WEBサイト」

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ドコモの秘策は成功するか!iPad用SIMカードを販売へ

アップル「iPad」


読売新聞の記事によると、ドコモがアップルのタブレット型端末「iPad」の日本での発売に合わせ、「SIMカード」単体での販売を検討していることが明らかになった。大手通信会社がSIMカードを単体で発売するのは初めてのこと。
ドコモ、iPad用「SIMカード」販売へ - 読売新聞

国内の携帯電話は、同じ通信会社の端末間であれば一部の例外を除いてSIMカードの差し替えが可能となっているが、他社のSIMカードが使えないようにSIMロックが掛かっている。

現在、iPadで携帯電話機能を使用するモデルは、SIMロックフリーのかたちで提供されることが予定されており、ドコモはiPadの発売にあわせ、iPad用SIMカードを単体で提供する方向だ。

通信会社によるSIMカード単体の販売が当たり前のようになれば、SIMロックフリーの海外製携帯電話が国内でも普及する可能性がある。

iPad 製品情報
アップル

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日本大学大学院理工学研究科後期博士課程修了。理学博士。日本物理学会会員。データサイエンティスト協会会員。IT系記事を中心に著書多数。原稿の依頼歓迎。

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