TISインテックグループのTIS株式会社は、就職活動の急速なオンライン化を受け、2021年、2022年卒の就活生を対象に「オンライン就活での悩み」に関する調査を実施した。本調査の結果を踏まえ、TISは就活生の約7割がオンライン就活で感じている「目の疲れ」に対応した、“今年の就活は目にくる”「目をいたわる企業紹介」を2020年10月15日(木)より自社採用サイトにて公開した。
■特設コンテンツ企画の背景
昨今のコロナ禍により、学生の就職活動は大きく変わっている。今回の調査により、オンライン就活を経験した就活生の約9割が悩みを抱えていることが明らかとなっており、「就活生に少しでも寄り添いたい」という想いで、本採用コンテンツの制作を企画した。
TISはITによる社会の課題解決を目指し、金融業・製造業・サービス業など様々な業界向けにITソリューションを提供している。医療情報インフラサービスの提供などヘルスケア領域にも力を入れるIT企業として、採用活動のオンライン化に伴う就活生の「目疲れ」に着目し、開発したのが「目をいたわる企業紹介」だ。本コンテンツを通して、就活生に同社への理解を深めてもらうと同時に、ほっとできるような時間を提供できればと考えている。
<調査サマリー>
・オンライン就活経験者の88.3%に悩みあり
・オンライン就活の悩み第1位は「会社の雰囲気がわからない」
・3人に2人がオンライン就活で「目疲れ」を感じている
■「今年の就活は目にくる」目をいたわる企業紹介 コンテンツ概要
「目をいたわる企業紹介」は企業情報と共に、目をリラックスさせるための様々なコンテンツを提供する体験型採用サイトだ。PCやスマートフォンを長時間使用していると、無意識に目に負担をかけてしまっていることがある。
そこで、本サイトはあえて奥行きがあるように見える設計がされており、スクロールしていくことで現れる「目をつぶるとキャラクターが浮かび上がる画像」や「離れないと読めないキーワード」などの画像コンテンツを楽しめるようになっている。
これらコンテンツの体験を通して、目疲れを回避するために注意すべきことやTISの企業情報を自然に知ることができるようにした。オンラインでの活動が続く就活生に目への負担も配慮しつつ、TISの事業について知ってもらえればという想いが込められている。
●オンライン就活でのお悩みランキング
2021年卒(以下21卒)、2022年卒(以下22卒)のオンライン就活経験者に「あなたが感じたオンライン就活全体での悩みや困ったことをお答えください」と聞いた。結果は、「会社の雰囲気がわからない」(59.3%)「画面越しで話が進むことで実感が湧きづらい」(51.7%)と、実際に会社へ足を運ばずに採用選考が進んでいくことによる悩みが1位と2位を占めた。中には、「会社に足を運んだことがない」という就活生の切実な声もあった。続く3位には、「PCやスマホなどの多用による目の疲れ」(38.0%)と、オンラインならではの弊害が挙げられている。
「悩みや困ったことはない」と答えた人はわずか11.7%に留まっており、ほとんどの就活生(88.3%)がオンライン就活で何らかの悩みを抱えていることが明らかになった。
●オンライン就活で約7割が感じる「目疲れ」の実態と弊害とは?
オンライン就活の悩み第3位となった目疲れに関連した「あなたは就活中、目の疲れを感じていますか。(感じていましたか)」という質問には、「とても感じている」か「感じている」と答えた割合は合わせて68.0%に上り、3人に2人が目の疲れを感じている結果となった。
続いて「就活中、1日にどれくらいの時間、ディスプレイ(PCやスマホなど)を見ていますか。」という質問については、半数を超える就活生が「5時間以上」と答えており、長時間画面と向き合っていることが判明している。
また、「目の疲れによって普段より減少してしまうもの」については、「集中力」「モチベーション」「思考力」の順で回答が集まった。「集中力」については、68.3%とおよそ3人に2人が選択している。
「オンライン面接で使用しているデバイスをお答えください。」という質問に対しては、パソコンが85.4%と主流でしたが、35.1%の人がスマートフォンを活用したとも回答している。スマートフォンを使用する人の中で、「あなたは就活中、目の疲れを感じていますか。(感じていましたか)」という質問に対し「とても感じている」と「感じている」と答えた人の割合は79.2%だった。画面が小さいためか、全体平均の68.0%よりも高い数値が確認されている。
●22卒の就職活動は“完全オンライン”が4割超え
今回の調査は、21卒と22卒のオンライン就活経験者が対象となっているが、両者の間に異なる傾向を見ることができた。
就職活動における、オフラインとオンラインの時間の割合に関する質問で、「オフライン0:オンライン10」と答えた割合は、21卒就活生で5.9%であったのに対し、22卒就活生では40.7%と大幅に割合が増えている。さらには、オンラインでの活動が8割以上と答えた22卒就活生の合計は71.6%と大半を占める形となった。コロナ禍によりインターンシップや会社説明会など、22卒就活生の活動の多くがオンライン上で行われていることが見受けられる。
関連の傾向として、「オンライン就活での悩み」に関する質問では、「PCやスマホなどの多用による目の疲れ」を選んだ割合が、21卒就活生で34.2%であるのに対し、22卒の就活生は48.1%という結果が出ている。半数近くの22卒就活生が、就活のピークを迎える前の現時点で、既に目に関する悩みを抱えていることが明らかになった。
●オンライン面接は、トラブルへの切り返し方で印象が決定
オンライン就活は、就活生、面接官の両者ともに初めてともいえる環境の中で進んできた。そのような中でオンライン就活ならではの、印象に残ったエピソードを聞いた。
企業への好感度が高まったエピソードでは、自宅などプライベートな場所で面接することによって発生するトラブルへの、面接官の上手い対応が多く寄せられた。「好きなアーティストのグッズを飾っていたのが画面に映った時、その話をして和ませてくれた」や「電車の音がうるさくて迷惑をかけてしまったと思ったら、逆に電車の話で盛り上がって良かった」など、トラブルが話題のタネに変わった例が多くあったようだ。
また、オンライン面接ならではのインターネット接続での問題に対して、「初のオンライン面接の時、マイクやカメラの設定が上手くできなかったが、面接官の人が緊張をほぐすよう雑談を交えてフォローしてくれた」といった就活生への優しい対応や、「声が聞き取りづらいとき、スマートフォンに電話をかけてくれて、映像はパソコンで、音声はスマートフォンで面接を行わせてくれた」など早い対応を見せた面接官に好印象を持つ傾向があるようだ。
「好感度」エピソード(抜粋)
・面接中にインターホンが鳴り、宅配便の荷物が届いてしまったが、そのまま面接をしようと思ったら、人事の方が「出てください」と言ってくれた。
・Zoomでオンライン飲み会をやった時に使っていたお遊びのバーチャル背景を、オンライン説明会の時にそのまま使ってしまっていたことに気づかずにいたが、説明者の方に軽くいじってもらっただけで済み、ほっとした。
・パソコンの接続が悪かった時、「落ち着いてからで良いですからね」と声を掛けて頂いた。その企業からは不合格となったが、印象は良かった。
一方で、企業側の“残念な対応”については、オンライン面接でのコミュニケーションの取り方に関する不満が多く挙がった。具体的には、「面接官の相槌もなく、表情も変わらないのでこちらが喋っていることが相手に聞こえているのか、伝わっているのか心配になった」という声が寄せられている。また、「企業の回線が悪く、直すまでに30分以上かかり、説明会になっていない」や「回線が悪く、5分くらいしか面接せずに落とされた」など、企業側の回線トラブルに関する不満もあった。「マイクを切り忘れている企業の説明担当者の私語が聞こえてきた」というヒヤッとするハプニングも寄せられた。
「残念な対応」エピソード(抜粋)
・Zoomで前の学生が面接をしている途中で入室しなければならなかった。
・面接官の顔が見えずに終わってしまった。
・説明会の途中で企業側だけ電波が悪く退出してしまい、学生だけになってしまった。
<調査概要>
調査期間:2020年9月18日~9月19日
調査方法:インターネット調査
有効回答数:300名 全国
調査対象者:2021年、2022年大学・大学院卒業予定のオンライン就活経験者(男女比 5:5)
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